寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第2話 これがVS時代のデュエマ・・!やったるでぇ、3D龍・解!!

 僕、寄成ギョウに転生した一般人ニョロ。そんな僕には今、とある壮大な目標があるニョロ……!

 それは――このデュエル・マスターズの世界で、主人公・切札勝太くんの永遠のライバルになること!ただの悪役でも、ちょい役でもない。勝太くんにとっての「もうひとりのヒーロー」、そんな存在になることが、僕の掲げる夢であり、運命の革命ニョロ!

 でもなぁ……ギョウって、元々めっちゃ悪いキャラやねん。言うたらゲスの極み。品性ゼロ、悪知恵100%みたいな、見るからにトラブル製造機みたいな存在や。だけど、僕自身はそういう人間ちゃうねん。人を蹴落としたり騙したりなんてようせん。そんなこと考えたこともない。せやからこそ――僕は決めたんや。この「ギョウ」って存在を、根っこから作り直すって!

 

 悪役の皮を引き裂いて、新たに「善人ギョウ」として生まれ変わらせる。その姿こそが、真の宿命ライバルにふさわしい!この世界で、勝太くんの心に爪痕を残すために……「悪を捨てた存在」っていう、最高にイカしたポジションを掴み取るんやッ!

 ――というわけで、まずは第一ステップ。

 

 僕は考えた。「カレーパンや」って。あいつがどれだけカレーパンに目がないか、ファンなら誰でも知ってるはずや。せやから、道なりにカレーパンを並べてひっそり待機。まるで仕留める瞬間を静かに待つ、孤高の狩人のように……!

 けどなぁ、そううまくはいかへんもんで。勝太くんは来たし、そっからなんやかんやでデュエマの流れに持ち込んだんやけど、そこでるるちゃんに横から入ってこられたんや。ま、あっち側からしたら、邪魔をしてきたのはどうやら僕みたいなんやけどな……。

 

 かーらーのー?

 

 なんやかんやで、最初の対戦相手はるるちゃんになってもうた。思てたんとは違うけど、これはこれでチャンスや。勝太くんの目の前で僕のデュエルセンスを見せつけるには、十分すぎる舞台やからな!

 ――ただな、問題が1つ。

 デッキの中身を確認した瞬間、僕は絶句した。見覚えのあるカードが、ほとんど存在してへん。「何これ?」「こんなカードあったっけ……?」の連続や。僕が知っとるのはVSR編の顔ぶれ。けどこの世界、どうやらもう少し前の時代――「VS」の世界らしいんや。だからデッキの中身も全部、VSの時代のカードばっかりになってる。

 テキストも読み込む余裕なんてあらへんし、「なんとなく」で戦うしかない。でもな、そこで僕はワクワクしてもうたんや。知らんカード、未知の力。それでも、デュエマはデュエマや。カードが違っても、戦いは熱くなれる。そんな不確かな状況の中で、どう自分を表現して、どう勝太くんに爪痕を残せるか――これは試練であり、最高のステージやと思うんや!

 この「寄成ギョウ」、善人としても、ライバルとしても、ここからが本番や!…あ、ニョロ!!

 

『デュエマ、スタート!』

 

 デッキを置いて、そこから5枚をシールドゾーンへ。5枚を手札に加えて、ドラグハートっちゅうやつは別のゾーンへと置く。先攻・後攻はじゃんけんで決まって、今回、僕は後攻や。

 で、デュエル開始直後。聞き覚えのある声が、どこからともなく耳に飛び込んできたんや。そう、この声は……あの熱血の……!!

 

【ついに始まったるるちゃんとギョウのデュエル!実況は私、熱血ナレ太郎がお送りいたします。】

 

 ナレ太郎や!いつだって聞いてきた声。この声、好きやねんなぁ。耳にじんわり残るというか、懐かしいというか……なんかこう、ちゃんとデュエマしとる実感が湧いてくる。

 とはいえ、どこからこの声聞こえてくるんやろうか……まぁええか。

 

 それと、もう1つ気づいたことがあった。現代のデュエマとはちょっと違う点がある。それは――デッキをめくる瞬間の、なんとも言えないアドレナリンのような感覚。まるでカードが、次の展開を主張しているみたいや。これ、もしかして……アニメの演出みたいに、デュエル中に演出がかかっとるんやろか?なんかワクワクしてきたで!

 

 2ターン目。ドローして手札のカードをめくると、フェアリー・ライフが登場や!心臓がドキドキしたのはそのせいか、ちょっとうれしいような、不思議な気持ちがこみ上げてきたで。

 

「2マナタップ!呪文、フェアリー・ライフ。山札の上から1枚目をマナゾーン……にぃ!?」

 

 ホンマにびっくりした。山札が勝手に1枚上をめくって、カードが自動でマナゾーンに置かれたんや。これ、なにげに恐ろしい。アニメではこういうシーン、見たことあったけど、まさか自分がその中にいるなんて……。ほんまに現実か?いや、現実ちゃうか。……て、これで普通のことって、アニメのキャラたち、感覚が麻痺しとるんちゃうか?

 

「……あいつ、なに驚いてんだ?」

「さ、さぁ……。」

 

 るるちゃんと勝太くん、2人が揃って僕に視線を向けてくる。その目が、ちょっと怖かった。しまった、なんでこんなことで驚いとるんや!いや驚くけど!さっきから1人で何をツッコんどるんや、僕は!!

 ……さ、さすがに冷静に振る舞わなあかん。なんか適当な理由でもつけとくか。

 

「い、いやいや!ちょっと足元に虫がいたからびっくりしたニョロ〜……ごめんねぇ〜。」

 

 そこから数ターンが経過、したんやけど……現代デュエマほど暴走はしてへんからか、全体的にゆったりとした展開が続いとる。るるちゃんのバトルゾーンには、まだ龍覇エバーローズというドラグナーが、百獣槍(ひゃくじゅうそう)ジャベレオンを装備しとるだけや。それ1体のみ。まぁ、助かったで。ドラグハートっちゅうのはそういう感じで装備するねんな。やり方わからんかったら気まずいとこやったわ。

 かくいう僕のバトルゾーンには、一切クリーチャーがおらへん。0や。マナ加速のために再誕の社やジャスミンを使いまくっとったからな。けど、ここからや。盤面展開したるでぇ!

 

 

ギョウ 5ターン目

 

「僕のターン、ニョロ。」

 

 山札の上から、心臓の鼓動のような音が響いてくる。切り札の予感、そのものや。ドロー!

 引いたカードはイメン=ブーゴ。さっき僕がちょっと困惑したあのドラグナーや。コストは7。僕のマナゾーンには8枚のカードが並んでいる。手札も残り3枚。ここや、いけるでぇ。

 

「7マナタップ!オトマ=クット、召喚!」

 

 バトルゾーンに巨大な龍の姿が現れる。ここまで何度かデュエルの演出を目の当たりにしてきて、だいぶ慣れてきたはずやけど、いざ自分のクリーチャーが召喚される瞬間はまた別の迫力があるな。僕は感慨もそこそこに、次の一手を打った。

 

「オトマ=クットのマナ武装7、発動!マナゾーンのカード7枚をアンタップ!」

 

 その瞬間、マナが一斉に蘇った!目にも止まらぬ速さでマナが戻っていく。手を使うことなく、自動で、まるで生き物みたいに動くそのマナ。心地えぇ音やなぁ〜。さて、こっからこっからやで!

 

「そして、もう一体……オトマ=クットを召喚!またマナがアンタップ!」

 

 またもやマナゾーンが膨れ上がり、エネルギーが次々と手元に集まってくる感覚。クールな顔で無表情を保ちながら、内心は震えるほどの高揚感があった。よっしゃ、ここで切り札の登場やッ!!

 

「か・ら・のー!7マナタップ!龍覇 イメン=ブーゴを召喚!こいつはドラグナーや。能力で自然のコスト4以下のドラグハートを1枚、こいつに装着させる!というわけで……ドラグハート、邪帝斧(イビルトマホーク)ボアロアックスを装備ィ〜!」

 

 邪帝斧ボアロアックスがイメン=ブーゴの手に渡った瞬間、こいつの空気がグッと変わった気がした。強い武器を持ったら意気揚々ともなるわな。ま、それはさておき……ボアロアックスの能力、発動や。

 

「最後に最後に〜……ボアロアックスの効果や。こいつは出たときに、自然の5マナ以下のクリーチャーを1体、マナからタダで場に出せる。ゴエモンキーを場に出すで。」

「す……すげぇ……!一気にクリーチャーが4体も並んだぞ!」

「ちゃうちゃう!!」

「ふふふ……すごいやろ勝太くん?さてるるちゃん、僕はこれでターンエンドや。そのときに……場にある自分のクリーチャーのコストの合計が20以上であれば、こいつを裏返す!」

 

 ……で、どうするんや。裏返すと言っても……こいつの裏面は普通のカードとおんなじやったはずやけど……えーっと、あ、厚みがある。なるほど、こうか。ボアロアックスへと手を伸ばし、ゆっくりとカードを広げる。普通のカードの2倍の大きさの、とんでもないカードが出てきたやないか!

 

「邪帝遺跡ボアロバゴスに、龍・解!!」

「って、カードでけぇ!」

「あの龍解……まさか、あのカードは3D龍解ができるカード!?」

「ん?3D龍解……なんニョロか、それ。」

「職人が一枚一枚鍛え上げて作る、激しくアツかりし龍解カード……。まさか、あなたが持ってるなんて……!!」

 

 ……おっとっと。知らん単語が出てきたで。3D龍解かぁ。カードの厚みから、もう1つ進化を残しとるっちゅうことやな。……て、いうかな、さっき3D龍解の説明で回想みたいなもんが流れてきたんやけど、おっさんがあっつあつの鉄を打っとったんやけど。カードやろこれ。紙ちゃうんか……?ギャグテイストのアニメやから細かいことはどうでもええんかもしれんけど、なんか気になるなぁ……。

 

「まぁなんかは知らへんけど、僕はすっごく強いカードを持っとったっちゅうことやな。ま、ターンエンドやから、るるちゃん、どうぞやで。」

 

【一気に盤面展開をしたギョウ……!るるちゃん、どう巻き返すのか……。】

 

 僕がターンをるるちゃんに渡した瞬間、ジャベレオンがまばゆい光を放ち始めた。なんやと思って思わず見入ってると、るるちゃんがふらついたんや。思わず手を伸ばした。けど、るるちゃんはどうにか踏ん張って台のもとに戻り、ターンを開始した。……勝つための意地っていうもんか。とんでもないなぁ……。

 

 

るる 6ターン目

 

「ドロー……!よし、呪文、ヘブンズ・ゲート!効果でエメラルーダ2体をバトルゾーンに!」

「一気にブロッカーが2体も出てきたニョロ!?」

「そしてエメラルーダの登場時効果で、自分のシールドを1つ、手札に加えることができる!」

「ギョギョギョ!?シールドを回収……?」

 

 まだ光り続けるジャベレオン。エメラルーダはシールド回収のあと、シールドを1つ追加で置けるはずや。それをしないということは、もしかして、あのシールド回収は……!

 

「2枚目を回収……やった!シールド・トリガー!ヘブンズ・ゲート!」

「またニョロか!?」

「さっきシールドから手札に加えたカチャルディをバトルゾーンに!」

「すげぇぞデコちゃん!一気にクリーチャーを3体も出すなんてよぉ!」

「まだまだ!エバーローズでシールドをブレイク!」

「……チェック……シールド・トリガー!」

 

 シールド・トリガー。シールドからめくれたときにタダで使えるカードや。今回は運がいい、というところやな。

 

「シールド・トリガー、激辛の超人(ハバネロ・ジャイアント)。効果発動、るるちゃん。クリーチャー1体を選んでマナ送りしてもらうニョロ。」

「じゃあ、エメラルーダをマナ送りにするわ。」

 

 トリガーが来たのは運が良かった。しかし、なるほど……さすが主人公のヒロインや。擬似的な絆の連鎖を行っとる。るるちゃんにそんな気はないんやろうけど、ついそう見えてしまう。一筋縄ではいかへん相手やな、これは……!

 

「ターンエンド。そして!自分のシールドが3枚以下のとき……ジャベレオンは龍解条件を達成するわ!」

 

 あのカードも、ボアロアックスとおんなじ3D龍解可能なカードみたいやな……あの光は、条件達成を示すためにるるちゃんに応えるように放たれたんや……!

 

「龍……解!!百獣聖堂レオサイユ!!!」

「なるほど……これがるるちゃんのドラグハートか……。」

「ターンエンド!」

 

 

ギョウ 6ターン目

 

 けど、ここまでや。山札の1番上、とてつもない鼓動が鳴り響いとる……引いたるとするか。ドロー!さぁて、こいつを使って、3D龍解たるものをより最高なものにしてやるニョロ〜!

 

「ターンのはじめ。ボアロバゴスの能力発動。自分のバトルゾーンにあるクリーチャーのコストが30以上なら……こいつをクリーチャー側に裏返す!」

「デコちゃんがさっき言ってた、3D龍解が……来るっていうのかよ!?」

 

 オトマ=クット2体、イメン=ブーゴ1体で7×3が21。ゴエモンキーで+4して25。激辛の超人で+8されて、33。条件成立や。さぁ、龍解するでぇ……さっき一度開いたから、今回も……!!

 僕はボアロバゴスを、思いっきり龍解させたでぇ!そして……1枚の巨大クリーチャーへと変・身!

 

「これがこのドラグハートの最・終・形・態!我臥牙ヴェロキボアロス!!」

 

 なぜかこいつだけCGで、とんでもなく凝っとる。手書きのクリーチャーと並ぶとかなり違和感があるなぁ……でも、それだけ力があるってことやな。ここまで苦労してやったんやから、この能力はほんまにヤバい……!

 

「カードでかっ!何だよあれ!?」

「確かにでかいなぁ……けど、これよりもでかいカードはあるねんで。ドルマゲドンという……あっ。」

「ん?今お前、なんつった?」

「これよりも大きなカードって……言ったような……」

「え?あっ!あぁあぁ!昨日見た夢ニョロ!なんかこれよりも大きなカードが出てきてびっくりしたから、妙に記憶に残ってるんだニョロ!」

「なぁんだ。ま、それ以上にデケェカードなんて、俺、今回初めて見たし、あるはずねぇもんな。」

 

 ふぅ……危ない危ない。そういえばここにはまだドルマゲドンはおらんかったな。とんでもないネタバレするところやったでぇ……。

 さ、さぁーってと。こっからが、ヴェロキボアロスのパワーの見せ所やでぇ……!引いたこの巨大カードをマナゾーンへ。そして!

 

「ヴェロキボアロスで、シールドを攻撃!そのときに効果発動。マナゾーンからコスト無制限で自然のクリーチャーをバトルゾーンに出せる!」

「制限なし、ですって……?」

「そうや!てなわけで、マナゾーンに置いた邪帝類五龍目ドミティウスをバトルゾーンにぃ!!」

 

 巨大かつ威厳ある面構えのドラゴン。その顔つきに似合うほど、能力も凄まじいもんやで。

 

「かーらーのー?ドミティウスの効果で、山札の上から5枚見て、そこから5つの文明のコスト7以下のクリーチャーを1体ずつ出せるんや。ほい、ペラリと5枚。……運がいいなぁ。オトマ=クットとぉ、オルゼキア、ガイゲンスイをバトルゾーンに!」

「一気に3体も……」

「るるちゃん、それだけやあらへんでぇ。イメン=ブーゴの能力で、マナゾーンのカードは全文明を得る。よって2体のマナ武装7、発動!オトマ=クットは意味ないとして……次にオルゼキアの能力!オトマ=クットを破壊して、るるちゃん、あんたはクリーチャー2体を選んで破壊してもらうニョロー。」

 

 これで僕の勝ち、と思ったんやけど……あれ?どういうことや。みんな生きとる!?そして光り続けるレオサイユ。ブレイク判定はまだないのに、るるちゃんの手札に加えられた2枚のシールド。……そういうことか。あのカードがなんかしたんやな。エスケープみたいなもんか。だが!まだガイゲンスイのマナ武装7の効果があるんや!

 

「ガイゲンスイの効果で、自分のクリーチャー全員はパワー+7000され、追加ブレイク!……さて、ヴェロキボアロスのブレイクを解決や。」

 

 最後のシールドが割れたその瞬間、極太のレーザーが放たれ、僕のクリーチャーたちが全員タップした。……マスター・スパーク、トリガーを踏んだかぁ。こうなったらしゃーない。ターンエンドやな。

 るるちゃんのシールドは0。盤面もかなり不利なはずなのに、彼女の目には闘志がこもってる。微動だにしない姿勢、カードを握る指先の力強さ……あれが、デュエリストや。見とるだけで興奮するで!!

 

 

るる 7ターン目

 

「私のターン……はじめに、自分のシールドがひとつ以下であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返すことができる……。これで、私はあなたに勝って見せる!そしてかっちゃんと……2人きりになるのよ!!!」

「そ、そういえばそんなことで起きたデュエマだったニョロね。って、そんなこと言ってる場合ちゃーう!まさかあんたも……3D龍解を……!」

「えぇ、そのとおりよ!はあああ……!!」

 

 るるちゃんのデコがきらりと輝くと同時に、レオサイユが神々しい巨大なクリーチャーへと変貌を遂げた……!

 

「頂天聖 レオザワルド!!!」

 

 3D龍解したところで、パワー自体はヴェロキボアロスより下や。けど、手に持たれている巨大な剣は、それを思わせぬほど力強く光を放っている。打点は……エメラルーダ、レオザワルド、カチャルディ、エバーローズ……残り4枚の僕のシールドを壊して、1打点を残しながらダイレクトアタックまで届く。つまり、ここは一発大勝負……トリガーにかけるしかない!さぁ、きなはれるるちゃん!

 

「総攻撃よ!まずは、レオザワルドでシールドをトリプルブレイク!」

「トリガー……なしや。」

 

 3枚増えた手札が背筋を凍らせる。鼓動が鳴っとる。けど山札からやない。僕の心臓が、ドクドクと早く打ちはじめとる。最後の1枚……ここでシールド・トリガーを引かなければ、負け。緊張の瞬間。エバーローズに割られた最後のシールドを、僕はゆっくりとめくった。

 …………勝ちや。このカードは、ホンマに重いわ。

 

「シールド・トリガー……終末の時計ザ・クロック!あんたのターンをすっ飛ばすで!」

「……タ、ターンエンド。」

 

 最後の攻撃をしのぎきった……これで、とどめや。るるちゃん、とんでもなく強い子やな。

 

 

ギョウ 7ターン目

 

「とどめや!ツミトバツを召喚し、マナ武装7であんたのクリーチャーのパワーをマイナス7000!ヴェロキボアロスで攻撃!さらにマナゾーンからもツミトバツ!もういっちょ、マイナス7000して……ダイレクトアタックや!」

「……強い……!!」

 

 ヴェロキボアロスは持ち前のパワーでるるちゃんにダイレクトアタックを決めた!それはつ・ま・り〜……決着!僕の勝ち、ニョロ〜。

 

「るるちゃん、僕とのデュエマ、どやった〜?」

「すごく、楽しかったわ……けどそれ以上に、強かったわ……。」

 

 勝太くんの腕の中に収まりながら、るるちゃんはそう言った。くたくたになりながらも、清々しい顔をしとる。やっぱり、ギョウは強いんや。才能のある……デュエリストなんや。

 

「こ、これで僕の勝ちや……るるちゃんには悪いけど、もう少しだけ僕はここにいさせてもらうニョロ……。」

「なぁ、ギョウ、だっけか……。」

「ニョロ?」

「カレーパン談義は、なしだ。」

 

 全部わかっとったんかーい!……いや、まぁ、ええか。むしろそこからが、最高の展開やったんや!勝太くんは、僕の力を目の当たりにして目を輝かせていたらしくてな、デュエマで勝負してほしいと頼んできたんや!なんて、なんて最高なパターン!もちろんやる!こっちも絶対に負けへんでぇ、勝って、永遠のライバルになったるでぇ!!!

 

「や、やろう、やろう!勝太くん!今から僕とデュエマや!」

「おう!……とその前に、デコちゃんを日陰につれてくぜ。激しくアツかりしデュエマで、疲れてるみたいだからな。」

「わかったニョロ。」

 

 勝太くんとデュエマできる。そんな最高の瞬間を噛み締めていたその時、後ろからとんとん、と誰かに肩を叩かれたんや。誰やろ?と思って振り向いてみると、そこにいたのは……とんでもない悪者野郎やった。とんでもなくでかい頭に、一目見るだけで性格も外見も汚いのがわかる顔。

 

「あ、あんたは……邪藩牛次郎(じゃぱんぎゅうじろう)!!」

「久しぶりだな…………寄成 ギョウ!!」

 

 ……久しぶり?え、ちょっと待ってーーー?えぇ〜〜嘘やろ〜〜……?

 こいつと、僕、この時点で面識あるんかーい……!!

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