寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第27話 静かな激戦・・・No,2VSギョウ!!!

 禁断の力を手にしたら、結末はもうわかってるニョロ。力に飲み込まれて……人間ではなくなってしまうニョロ。そうなれば、バサラはんが別に集めていた仲間たちは、この世界は……。

 普通の展開やったら、そうなる。けど今は違うニョロ。このギョウの体に「僕」がおるニョロ。僕はすべての結末を知っている。だから、その結末の上書きができるかもしれないんや……急ぐニョロ。小さく佇んでいるはずの、あのガレージに!!

 

 ……?何だ?この胸騒ぎは。

俺はバサラのバイクをチューニングしている手を止め、外に出た。俺等の計画を……邪魔するものが近づいてきている。そんな気がしてならないんだ。その気が俺の中から全く消えないため、ずっと外で待っていた。

 

夜の空気は冷たかった。遠くにデュエマーランドの電飾が見える。

 

…………来たか。それにあいつは見たことがあるぞ。デュエマ甲子園の優勝者。バサラからも「俺を追い詰めた野郎だ」と教えられた……

 

「寄成ギョウ……。悪いことは言わない。この場から去れ。」

「ん、僕のこと知っとったんやなぁ。……No.2はん。悪いけど、去る気はあらへんで。」

 

こいつも俺を知っているか。面識はないはずだが……まぁいい。こいつは邪魔だ、ここで排除してやる!!

俺は持っていたスパナをギョウへと思い切り振った。殺す気はない、ただ気絶をさせようとしただけだ。……包帯で止められてしまったがな。

 

「やめぇや。怪我なんてさせるもんちゃうでぇ?」

「…………チッ。」

 

こいつ、僕が何しにここへ来たかを感覚でわかっとるみたいニョロな。

夜の静けさの中で、2人の間に重い空気が漂った。こいつはバサラのためなら自分のことなんて後回しにする男や。どれだけでも傷を負えるやつや。説得するためには一筋縄ではいかないニョロよねぇ。

 

「No.2はん。今、バサラはんが何を持っているのかを知っているニョロか?」

「知っている。バサラが、お前の言っているカードを取りに行ったということもな。……禁断、その真の姿を持ったカードを!」

「……じゃあ、そのカードが所持者にどんな影響を与えるかを、知っているニョロか?」

「その言い方、良い影響を与えるものではないらしいな。何だ?所持者の命を削るか、それとも人間ではなくしてしまうとでも言うのか?」

 

No.2はんの目が、わずかに細くなった。

 

「その通りニョロ。せやからあのカードを使ったらあかん。使えば使うほど、禁断のカードに蝕まれていくんや。それに、それを使って負けてしもたら……バサラはんは代償でとてつもないダメージを負ったり、禁断の力に飲み込まれたりしてしまうかもしれないニョロ。」

こいつ、なぜここまで情報を持っている?こいつも禁断のカードを求めていた1人なのか?情報をかき集め、禁断を使用する際になるべく最小限に被害を抑えるために……可能性はある。だが、話を聞く感じその禁断はバサラの手にわたっているらしいし、奪おうとする気もなさそうだ。

 

俺は少し考えた。考えながら、答えを出した。

 

「……だから、バサラに禁断のカードを使うなと俺から言ってくれとでも言うのか?それだったらお断りだ。俺は、バサラの思いを砕くわけにはいかない。それに……バサラの思いは俺の思いでもある。俺達の計画は!誰にも止めさせない!!」

「もしかしたら、バサラはんの手によってあんたは死ぬかもしれないんやで?禁断はそれぐらい絶大なんや。」

「だからなんだ。その時が来たら、俺はその死を快く受け入れよう。あいつのためなら、俺はこの命を捧げることができる……。」

 

その言葉には、迷いがなかった。

うーん、この思いはどうやっても動かすことができないみたいニョロ。

 

「そうか。……じゃあしょうがないニョロね。……この僕が、力づくでも禁断のカードを奪ってやるニョロ。バサラはんからな。」

 

最終手段ニョロ。もともとこれをするつもりやったからな。で、そんなことを僕が言ったらもちろん……

 

「そうはさせない。言っただろう、計画は止めさせないと。ギョウ、この俺とデュエマで勝負だ!俺に勝ったら、バサラから禁断のカードを奪うなり何なりするといい。だがもしこの俺が勝ったとしたら……貴様が持っている革命カードを渡してもらおうか。」

 

おっと、こいつ革命カードのこと知っとったんか。……ちゃっかりレアキラーズとしての仕事こなそうとしてるし。

 

「……ええで。絶対に負けないニョロ。この世界のためにも……!!」

「この世界だと?……くだらない、こんな世界は滅ぶべきだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No.2 キーカード:サイバー・N・ワールド

寄成ギョウ キーカード:裏革命目ギョギョラス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!』

【謎の男、No.2。実力は全く不明だが、クリーチャーとシールドの数ではリードしている。ギョウのバトルゾーンにいるクリーチャーはジャスのみ。一体どう動くのか……!!!】

 

 

No.2 5ターン目

 

「2マナでアクア・ハルカスを召喚。効果で1枚ドロー……行くぞ。アクア・スーパーエメラルでシールドを攻撃!」

「シールド・トリガー発動ニョロ。スーパー炎獄スクラッパー!マイパッド、アクア・ハルカス、アクア・スーパーエメラルを破壊ニョロぉ!これで一気にあんたのクリーチャーの数は0になったニョロよぉー!」

「チッ、だがシールドの数では俺が有利だ。どうにだってなるさ……ターンエンド!」

 

 

ギョウ 5ターン目

 

「ドロー。マナチャージからのぉ、手札からヘブンズ・ゲートを唱えるニョロ。その効果で、タルー2体をバトルゾーンにからのぉ!タルーの効果でシールドを山札上から1枚追加!をぉ、2回ニョロ。」

 

さっきブレイクしたシールドをもとに戻した上に、更にもう1枚追加してきたか……

 

「まだまだ行くニョロ。ジャスでシールドを攻撃。そしてマナ加速や。」

「……くそっ。」

「ターンエンドニョロ。」

 

 

No.2 6ターン目

 

「俺はお前には負けはしない。負けるわけにはいかない!行くぞ……ダッシュ・チャージャーをマナチャージ。」

 

火文明のカード!?水単色のデッキじゃなかったニョロか……!?てことは、まさか!

 

「まずは2マナでスパイラル・ゲート!ジャスを手札に。そして4マナタップ、さぁ来い!豪速ザ・ゼットを召喚!そしてそのままシールドを攻撃!そのときに、侵略発動だ!熱き侵略レッドゾーンZと、轟く侵略レッドゾーン!!」

「2枚も!?」

 

一瞬にして巨大な侵略者が現れた。スパナを握っていた男のデュエマとは思えないほど、洗練された動きやった。

 

「そうだ。まずはレッドゾーンZの能力で、お前のシールドを1枚墓地に……」

「ナチュラル・トラップが落ちたニョロ〜!?」

「まだまだ!レッドゾーンの効果で、タルーを2体破壊。これでブロッカーはいなくなった……トリプルブレイクだ!」

 

一気に4枚のシールドが砕け散った。……だけど、割られたことでいいこともあるニョロ!シールドからイメン=ブーゴを加えられた。次のターンにこいつで切り返すことができるニョロ。

 

「ターンエンドだ。」

 

こいつに負けるわけにはいかない……しかしあいつのあの余裕っぷり、なにか切り返しに使えるカードを持っているか……?だったら……次の俺のターンで確実にあいつを引く!

 

 

ギョウ 6ターン目

 

ドロー……ギョギョギョ!デッドブラッキオも来てくれたニョロ!これで攻撃への返しはバッチリニョロ!

 

「マナチャージからの、ボルバルザーク・エクスを召喚ニョロ。これによりマナをすべてアンタップして……ジャスとコートニーをバトルゾーンに。ボルバルザークはスピードアタッカーニョロ。一気にダブルブレイク!」

「シールド・トリガー。クロックをバトルゾーンに!これによりお前のターンをスキップだ。」

「ターンエンドニョロ。」

 

ここからイメン=ブーゴを出して逆転勝利を決めてやるニョロ……!

 

 

No.2 7ターン目

 

「わかっているぞ、ギョウ……」

「ギョ?」

「貴様、俺の攻撃を無効化することができるクリーチャーか呪文を持っているな……?」

 

ギョッ!?バレてるニョロ……けど、イメン=ブーゴとデッドブラッキオをどうにかする手段はNo.2はんにはない、はず……。

 

「行くぞ……鋼の体は止まらない……鋼の意志は止められない!!ガン、ガン……ゴン、ゴン……エンジン、起動!!」

 

馬鹿な……なにか策があるっていうニョロか!!?一体何が……

 

「さぁ行くぞ!これが俺の切り札だ!サイバー・N・ワールドを召喚だ!」

 

巨大なクリーチャーがバトルゾーンに降り立つ。その瞬間、場の空気が変わった。重く、静かで……嫌な感じがするニョロ。

 

「そ、そういうことか……つまり僕の手札と墓地は……!?」

「こいつの能力発動だ。両プレイヤーは手札と墓地を山札に加えてシャッフルし……そして新しくカードを5枚ドローする。これでお前には、護るものがいなくなった!!」

「くっ……こいつを待っとったニョロか……あんたは……!!」

「そうだ。さぁ行くぞ!このままダイレクトアタックまで持ち込んでやる!レッドゾーンでシールドをブレイクだ!」

「トリガー……よし!龍素記号Sbリトマスをバトルゾーンへ。からの……革命2発動ニョロ!こいつはシールドが2つ以下のときにブロッカーを得るニョロ!」

「クロックで攻撃しても無駄死にするだけか。ターンエンドだ。」

 

 

ギョウ 7ターン目

 

「行くニョロぉ……僕に応えろ切り札ぁ……熱かりしデュエ魂、ドッカーンニョローー!!!からのぉ……ドロドロドローニョロォ〜〜!!!」

 

あいつも俺と同じように、切り札を引いたというのか?

 

「まずは、呪文ディメンジョン・ゲート!効果で山札からイメン=ブーゴを手札に。そ・れ・を〜……もう1枚ニョロ。それにより、デッドブラッキオを手札に加えるニョロ。そして行くニョロ……リトマスでシールドを攻撃。そのときに……」

 

この感じはまさか!レッドゾーンと同じ……侵略!革命のクリーチャーから、侵略だと!?

 

「コスト6以上の革命軍が攻撃したとき、それがこいつの侵略条件ニョロ!行ってこぉーい!裏革命目ギョギョラスに、侵略ニョロ〜!!!」

 

革命カードが、侵略者のカードへと変わった。光と闇が混ざり合うような、不思議な輝きがバトルゾーンを満たした。

 

「馬鹿な……こんなことがあり得るのか!?革命軍から侵略者に…………っ!なっ、何!?俺の切り札がマナゾーンに……」

「ギョギョラスの登場時能力発動。相手の進化ではないクリーチャーをマナ送りからのぉ……そのクリーチャー以下のコストを持つクリーチャーを1体、マナからバトルゾーンに出せるニョロ。文明関係なしにな。アクア・スーパーエメラルを召喚。これにより、シールドを設置からの……それを手札に加えるニョロ。」

「何を……?」

「これで、多色マナ武装5発動ニョロ!デッドブラッキオをマナゾーンに。そしてレッドゾーンもマナ送りニョロ〜。ギョギョラスでシールドをブレイク!」

「トリガー……もう一体のクロック!ターンを飛ばす……。」

 

だが、あいつの手元にはイメン=ブーゴ。今の俺に切り返しを狙えるカードが……ない……!しかもサイバー・N・ワールドがマナに送られてしまったから、俺にはもう……勝ち筋がない……!!

 

「ターンエンドニョロ。」

 

 

No.2 8ターン目

 

こんなことが……俺は負けるというのか……!

 

「ターン、エンド……」

 

これで僕の勝ちニョロ。……あとは、トドメを決めるだけニョロ。

けど、僕は一度立ち止まった。

 

「こいつでおしまいニョロ……ギョギョラスで、トドメを…………刺さへん。」

「なに?どういうことだ?俺に情けをかけたとでも言うのか!!そんなものはいらない!」

「そんなもんちゃうニョロ。……最後にもう1度訊きたいだけニョロ。あんたは……バサラはんに禁断を使うなって言ってくれるニョロか?」

 

……さっきも言ったはずだ。俺はバサラを止めるつもりはない。それだけだ。

夜風が吹いた。ガレージの外で、葉が揺れる音がした。

 

「……それはしない。訊きたいことはそれだけか?だったらさっさとトドメをさせ。」

「……ギョギョラスで、ダイレクトアタック!」

 

……No.2はんの意思は固いみたいニョロな。

じゃあしょうがない。展開を受け入れるニョロ。僕はこれ以上禁断を止めることを追求したりせぇへんニョロ。……けどそれが正しかったかどうかは、まだわからないんやけどな。

 

「じゃあなNo.2はん。……最後に、しつこいかもしれへんけど言っとくニョロ。禁断は凄まじい力を持ったカード。所持者の命を奪っていき、それに、負けたらそれ相応の代償が待っとる。……計画を取るか、友を取るかはあんた次第や。」

 

その言葉を最後に、ギョウは夜空を駆けていった。

 

……計画を取るか、友を取るか。か……。

 

あいつの後ろ姿が闇に消えていくのを、俺はただ見ていた。その言葉だけが、胸の中でしつこく残っていた。

 

「帰ったぜ、No.2。」

 

バサラの声。デュエマーランドから帰ってきていたのか。手にはあいつの言っていた禁断のカードであろうものが握られていた。その光が、夜の暗さの中でひどく目立った。

 

「ん?これが気になるか?……禁断だ。No.2。ここから俺等の世界を0にするための計画は幕を開ける!」

 

……俺は、バサラと一緒にこの世界を0にする。もしあいつの言ったことどちらも取れるのなら……迷わずそのために突き進んでやる!

 

「……どうした?No.2。なにか考えてるのか?」

 

俺はわずかに間を置いた。

 

「…いや、なんでもない。驚いただけだ。……バイクのチューンはもうすぐ終わる。少し待っていてくれ。」

 

工具を手に取り直す。エンジンのパーツに向き合いながら、俺はもう1度さっきの言葉を頭の中で聞いた。

 

……計画を取るか、友を取るか。

 

やることは変わらない。俺は、バサラのNo.2だ!!!

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