寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第30話 禁断を止めろ!今こそ見せろ、革命0トリガー!

 俺、切札勝太。

 公園のベンチで、大好きなカレーパンをほおばってたら、たまたまそこを通りかかったギョウと出会って、今めっちゃ驚いてるんだけどさぁ…… ギョウに、彼女いたんだ。

 

「彼女ちゃうニョロ!この娘はジャスはん、僕が一人は寂しい思って、クリーチャーワールドから呼んだ…… 家族の一員ニョロ!」

「そうよ!そんな恋愛感情なんて、微塵も持ってないわ!私達は、純然たる家族なの。」

『ねー!!』

 

 揃って否定派かよっ!?てかギョウ、そんなこと、できるの、っていうか、こっそりやってたのかよっ!ま、まぁそれはそれで、ギョウが寂しがり屋なのは知ってたから、別にいいんだけどさぁ……

 

「てめぇら、それにしちゃ距離感、近すぎだろ!もう、ベッタリじゃねぇか。」

「そう?いつもこんな感じだけど。」

 

 ジャスは、ギョウの腕にぴったりと寄り添ったまま、首を傾げる。

 

「勝太くんの気のせいニョロよ。」

「んなわけあるかっ!お前ら、体がくっついてんだよ!見ろ!通りすがりの人だって、お前らをまじまじと、怪しい目で見てんだよ!」

「勝太くんが、大きな声出してるからちゃう?」

「そうよ。切札バ勝太。」

「どぅあーれがバ勝太だ、誰がぁ!」

 

 そんなことでバカバカしく言い争ってたら…… 何やら左の方から、とんでもないオーラが、ズシズシと迫ってくる…… って、ぶっちゃけ!?何だあの目!?血の涙が流れてるし、なんだよ、あの作画の線の太さぉっ!?小説だからわかんないかもだけど、線ふっとぉっ!

 

「ギョ、ギョウ…… その娘は…… そしてその距離感は…… ま、まさか……!」

 

 ぶっちゃけの唇が、プルプルと震えている。

 

「ん?どうしたニョロ?」

「お前ーーー!!先駆けしやがってーーー!!許さないんだなぁ〜!」

 

 なんやなんや、ぶっちゃけはんが、いきなり鬼の形相で襲ってきたニョロ。

 ぶっちゃけ…… 完全に暴走してやがる。なんであんなになってんの?普通、ああはならねえはずなんだけどなぁ……

 

【説明しよう!実はギョウ、勝太との初戦時にマリニャンをバトルゾーンに出した…… そのときにぶっちゃけに、ハラグロの熱狂的ファンだと勘違いをされていたのだ!しかもそれにギョウは、テキトーにグッドサイン!つまりそういうこと!アイドルグループのファンだったら、推しに彼女ができるなんて、言語道断みたいなもんだからね!】

 

「あ、そうだったのぉ!?てかギョウ、俺との初めてのデュエマのとき、そんなことしてたのね……。」

「うおおおおーー!おいギョウー!止まれー!もしそれが嫌なら、デュエマで勝負するんだなぁー!」

 

 ぶっちゃけは、涙をヒラヒラと飛び散らせながら、全力で走ってくる。

 

 なんであんな怒っとるんや?まぁええか。デュエマ勝負なら、負けないニョロよー。

 

「ん、じゃあ止まるニョロ。ジャスはんは、後ろにおってな。今からぶっちゃけはんと、デュエマするから。」

「よーーーっし!そうと決まれば早くデュエマするんだなぁー!ハラグロのファンとして…… お前を、この身をもって制裁するんだなぁーーっ!!」

 

 ハラグロのファンとして……?なんでそこで、ハラグロのことを?

 

【あっ、こいつ、自分がやったこと、忘れてるぅー!?おい…… 責任は、少しぐらいもてって……。】

『デュエマ、スタート!』

 

 ……からのぉ、まさかの完全勝利!シールドを 1 枚も割られずに、あっさり勝利ニョロー。

 

「ま…… まげだぁ…… ううっ、うっ……」

 

 ぶっちゃけは、地面にへたり込んで、嗚咽を漏らす。

 

「お、おいぶっちゃけ、落ち着けって。あれはギョウの彼女じゃなくって、家族なんだよ。」

「……え?そうなの?」

 

 ぶっちゃけが、涙目でぱちりと見上げる。

 

「そうよ!私はジャス!クリーチャーワールドからやってきたのよ!それで、ギョウと一緒に暮らしてるだけ。家族よ家族。」

 

 そのことがわかるやいなや、ぶっちゃけは「勘違いして悪かった!」と、ペコペコと頭を下げて謝った…… 切り替えの速さ、プロレベルだろ、あいつ……。

 

「よくわからないけど…… 彼女がおることに嫉妬したんかな?僕らはカップルじゃないニョロよ。」

 

【ギョウもギョウで、原因が自分のあの時のテキトーな対応だってことに、全く気がついてねぇ!おい、お前ぇ!?】

 

 ……そこからは、みんなバラバラになって、それぞれ家に帰ってったけど……よく考えてみればギョウのやつ、デッキが 5 文明全部揃ってて、しかもチグハグにならず、見事に動かせるよなぁ。切り札とかが墓地に置かれたりしたときの対策も、しっかり練られてやがる。強いわけだよな。俺、このままで、本当に大丈夫かなぁ……。

 

「うーん……よし!俺も家に帰って、デッキの調整でもするかな!もうギョウには、絶対に負けねぇためにもな!」

 

 いやぁ、まさかジャスはんと僕が、彼氏彼女どうしやと思われるとは……勝太くんたちと会う前にも、ホカベンはんにも、同じこと言われたしなぁ。……そんなに、僕らは距離近いかなぁ。

 

「ジャスはん。」

「ん?何?」

 

 ジャスはんが、ソファでくつろぎながら、こっちを向く。

 

「僕らって、そんなに距離近いかなぁ……」

「どうだろう、みんなはそう言うけど……私達は、全然そうは思わないもんね。このままでも、別にいいんじゃない?」

「……そうニョロね。今からこれをやめる言うても、なんかムズムズするやろうしな。」

 

 てな感じで、のんびりと帰宅。その後はいつも通りの、お家時間ニョロ。テレビのバラエティを見て笑ったり、ジャスはんと一緒に晩ご飯を作ったり…… そんなこんなしてたら、もう夜の 9 時。外は、もう真っ暗ニョロ。

 ……そういえば、今って、どの話の時間帯なんやろ。僕が禁断のカードの存在を知っている以上、ルシファー VS バサラはんの戦いが、今まさに始まってる可能性…… または、もうそれが終わっている可能性も、十分にあるニョロ……。

 

「私、お風呂入ったよー。」

 

 ジャスはんが、湯気をまとってリビングに戻ってくる。

 

「オッケーイ……」

「どうしたの?窓の外の空なんか、ぼんやり見て。ギョウって、そんな物思いに耽るキャラだったっけ……?」

「いや、そんなキャラちゃうニョロ。……ちょっとな、あるデュエリストのこと考えててん。」

「……デュエリスト?誰、ルシファーとか?」

「そう。」

「ワオ、ドンピシャ。」

 

 ジャスはんが、感心したように手を叩く。

 この VSR 編が、僕が善人になっている以外は、すべて正規のルートで進んでるのであれば、今から話すことで、合ってるはず……。

 

「ルシファーはんは、バサラはんっちゅうデュエリストに、勝っとるんや。バサラはんってのは、禁断のクリーチャーを持っとる、ヤバいやつや。……あ、そうそう。勘違いしないでほしいんやけど、ルシファーはんが勝ったバサラはんは、まだ禁断を本気で手に入れてもらん時の話ニョロ。」

「ふ〜ん……で、それがどうかしたの?まさかあれ?バサラがリベンジっていう形で、ルシファーに戦いを挑みそう…… みたいな感じ?」

「そうニョロ。」

「確かに。……禁断の力は、まだこの世界では解き放たれていない。私だって、まだ感じたことがないもの。もしかしたら、その 2 人のデュエマの最中に、その力が開放されるのかも……」

 

 それが言霊になったのか、それともただの偶然なのかは、わからへん……けど、ジャスはんがそう言った瞬間、ゴロゴロゴロッ!と、空が鳴り、大粒の雨が、窓をバシャバシャと叩き始めたニョロ。

 

「びっくりしたぁ〜…… 雨かぁ。今の、ちょっと怖かったなぁ、ジャスはん…… ジャスはん?どうしたんや、そんなに固まって?」

 

 ジャスはんの顔が、見る見るうちに青ざめていく。

 

「禁断よ…… 禁断のクリーチャーが……目を覚ましそうになってる!!」

 

 なんやて!?てことは今、ルシファーはんはデュエマーランドで、バサラはんと……!ルシファーはんはアニメでは実際助かってて、デュエわんことしてデュエマーランドのスパイを演じとったけど…… その展開が、僕がここにいることによって、歪んでしまう可能性も、大いにあるニョロ。その証拠に、革命の力を持ったジャスはんが、こうしてこの世界におるんや!こうして、ただじっと見てるわけには、いかれへんニョロ!

 

「ジャスはん!ごめんやけど、お留守番してて欲しいニョロ!」

 

 ギョウは、傘も取らずに玄関に駆け寄る。

 

「ちょ、ちょっとどこ行くの!?外は土砂降りなのよ!」

「それでも、行かんとあかんニョロ!とにかく、止めんといてニョロ!じゃ!」

「えぇ!?ちょっと、嘘でしょ!?」

 

 ドシャッと、雨の音が玄関の扉を閉める。

 どうしたんだろう…… 禁断のクリーチャーを止めに行ったのかしら。……でもなんで?ルシファーって人は、バサラってやつに、一度勝ったのよね?その人を信頼しておけばいいのに……。

 

「ついたニョロ…… デュエマーランド。結構距離あるんだよねぇ…… 家から。でも、疲れとる暇あらへん!早くルシファーはんを、見つけないと!」

 

 雨にびしょ濡れになりながら、ギョウはデュエマーランドの裏手に回り込む。中央広場では、デュエにゃんこが雨宿りも兼ねたショーを開いとる。となれば、正面突破じゃなくって、外側から慎重かつ素早く回り込んだほうが、良さそうニョロ。

 てなわけで……コソコソとデュエマーランド内部にぃ……到着ニョロ。ここからは、大胆に行くニョロ。どこで戦っとったんやったっけぇ……?確か、赤っぽい階段がある、奥のステージらへんで戦っとったはずやねんけど……。

 

「ん?ここかなぁ……」

「禁…… 断…… 解…… 放……!!」

 

 この声は、バサラはんの声!間違いない、この階段の上におるニョロ!ということは、ルシファーはんは今から……!!何としても、止めないとあかんニョロ!

 

「この力は……!」

「禁断…… 行け、ダイレクトアタック!」

 

 くそっ、この階段、無駄に長い!このままやと、絶対に間に合わないニョロ!こうなったら危険やけど、こうするしかない!

 

 ……爆発……。社長、あの野郎、本当にやりやがった……ルシファーがダイレクトアタックを承諾したとはいえ、吊るされていた巨大なオモリで、奈落の底まで……。

 俺の去り際に、あの野郎が言ってきやがったなぁ。

 

「バサラくぅ~ん。禁断のクリーチャーを使うっていうことは、それ相応の代償を伴うことと同じだからねぇ~。くれぐれもぉ……負けちゃあだめだよ?」

 

 なんてことをよ。……聞き飽きたっていうんだ、そんなもの。

 ん?今なにか、人影が素早く動いた……誰だ?……まぁいい。今日は、もう帰るとしよう。気分も悪いしな。

 ふぅー。救出、成功ニョロ。下から、ありったけの長さの包帯を伸ばして、ギリギリのところで、ルシファーはんの腕を捉えることができたニョロ。あと一歩遅かったら、どうなっとったか……。

 ルシファーはんは、気絶しとるみたいやなぁ。けど僕、ルシファーはんの家がどこにあるか、わからへんし……悪いけど、このデュエマーランドの、人目につかないベンチに、しばらく置かせてもらうな。一応状況把握のために、手紙も書いてっと……これでよし。じゃあなぁ、ルシファーはん。僕は……次は、バサラはんのもとに、向かうニョロ。

 

「帰ったぞ、No.2。」

 

バサラが、雨に濡れながら、ガレージの扉を開ける。

 

「おかえり、バサラ。……どうした?浮かない顔をして。」

「いいや、なんでもねぇ。……あの施設に、嫌気が刺してき始めただけだ。」

 

 デュエマーランドのことか。何かと裏がありそうな場所だからな……だが、それだけではない気がする。もっと、他の根深い理由がある。……持っている禁断のカードが、その原因なのか?……一応訊いてみるか。

 

「なぁ、バサラ。その禁断のカードが……」

「邪魔するでぇー。」

 

 !?この声は…… ギョウ!?

 雨の中、ギョウが、びしょ濡れのまま、にっこりと笑って立っている。

 

「よかった、バサラはんもおるみたいやなぁ。」

「貴様ギョウ!まさか、バサラから禁断のカードを奪いに来たのではないだろうな!?そうはさせんぞ!」

 

 No.2……?急に怒鳴りだしやがって、どうしたんだ?だが、言い方からするに、こいつはこのガレージに、1度来たことがあるらしいな……俺の不在中に……。

 

「下がってろ、No.2。こいつは、俺がどうにかする。」

「バサラ……だが!」

「おっ、バサラはんが前に出てくれるニョロか。そいつはありがたいニョロ…… 手間が省けたんやからなぁ……。」

 

 バサラはんは、恐ろしく強いデュエリストや。ヴェロキボアロスがおるからといって、安心してたらあかん……本気で、行くニョロよぉ……。

 

「ほな、ワイとデュエルしてもらおかぁ。そしてあんたの友達に、見せたるニョロ……禁断のカードを持って敗北したら、一体どうなるのかを……」

 

 ギョウの瞳の奥に、決意の炎が燃え上がる。

 

「その変身、お前の本気のあらわれか……フッ、いいぜ。やってやるよ……No.2!手出しは、するなよ!!」

「あぁ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バサラ キーカード:リベレーション・オブ・ジ・エンド

 

寄成ギョウ キーカード:五龍目の咆哮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……行くぜ…… 禁断!セット、オン!!!」

 

 あれが、バサラの持っている禁断のカード……ターンのはじめから、バトルゾーンの奥深くに展開されるのか……!だが、それと同時にセットされている6枚の、ひっそりとしたカード……あれがおそらく封印。すべてをはがせば、真の姿を表すということか。一体、どんな絶望的な力を持っていると言うんだ…!?

 

『デュエマ、スタート!』

 

【バサラ VS ギョウ、因縁の 2 度目のデュエマ!序盤はザ・レッドをレッド・エンドに侵略し、シールドをブレイクしていきながら封印を 2 枚剥がすバサラ!ギョウは静かにマナ加速。禁断の力は、今、まさに開放されてしまうのか!?】

 

バサラ シールド 5 

 

ギョウ シールド 3

 

 

ギョウ 5ターン目

 

「ワイのターン。まずはコートニーをバトルゾーンに。からのぉ…… バトルゾーンにおるピーチ・プリンセスの効果で、2体目のクリーチャー召喚コストを最大2減らせる……5マナでぇ!デカルトQをバトルゾーンへ。からの、マナ武装7で5枚ドロー……そしてシールドと手札を入れ替える。ターンエンドや。」

 

 

バサラ 5ターン目

 

「遅ぇ……遅すぎるぜギョウ!このままフルスロットルで、禁断を開放してやる!」

「ギョギョギョ!やってみぃやぁ……」

「行くぜ…… 轟速ザ・レッドを召喚!これにより、3つ目の封印を剥がす。更に行くぜ……ザ・レッドで攻撃!こんときに…… 侵略発動、ターボ3!!!」

 

 これで封印は4枚剥がれた!あと2枚…… そして、次の侵略で残り1枚にしてやる!!

 

「ターボ3の登場時能力で、手札をすべて捨て、3枚ドロー!そしてダブルブレイクだ!」

「シールド・トリガー。天守閣龍王武陣!効果で山札から 5枚を見てからのぉ…… ボルバルザーク・エクス、パワー 6000!よってあんたのレッド・エンドを破壊や。からのぉ、マナ武装 5!ボルバルザーク・エクスを手札に。」

「侵略をさせないために破壊したか……だが甘いぜ!!」

「何やと?」

「レッド・エンドの効果発動…… 破壊されたときにその下に重ねてあったカードを、墓地から場に出せる…… 出てこい、轟速ザ・レッド!これで封印は残り 1 枚だ!」

「しまった!選択を間違えたか……!」

 

 ギョウの歯が、カチリと鳴る。

 

「ザ・レッドでシールドを攻撃!ターンエンドだ。」

 

 これでギョウのシールドは0。更に残り1枚で、封印はすべて剥がれたことになる!……もう少しで、禁断の力があらわになる、バサラの勝ちが確定したも同然になる……!

 

 

ギョウ 6ターン目

 

 シールド0枚、ここはどうする…………マナチャージすればマナゾーンにはカードは8枚、このターンでダイレクトアタックまで持ち込めるけど、トリガーで返されたときが怖い……。そうなったら、ターボ3でのダイレクトアタックが決まってまうし、禁断も解放される可能性も高い…… となればここは、ドミティウスから受け取ったあのカードを、引くしかないニョロ!

 

「ドローッ!」

 

 イメン=ブーゴか。通用するかどうかはわからへんけど、持っとるに越したことはないな。

 

「まずは、ボルバルザーク・エクスを召喚ニョロ。効果でマナをすべてアンタップ!からのエマージェンシー・タイフーン。2 枚を引いて……」

 

 き、きた!これで行ける!イメン=ブーゴを引いたのがここで効いてきたかもしれないニョロ!

 

「フォース・アゲインを捨てる。からのぉぉ……ピーチ・プリンセスの効果で2軽減、スペルサイクリカを召喚やぁ!かぁらぁのぉ〜効果で墓地からフォース・アゲインを唱えるでぇ。ボルバルザーク・エクスを破壊して、またバトルゾーンへ。これにより、マナはまたアンタップやぁ!」

「なっ…… 気をつけろバサラ!ヤツはこのターンで、トドメまで刺してくる気だ!」

 

 No.2 の声が、緊張で裏返る。

 

「わかってるぜ、No.2。…… だが、心配の必要はねぇ。」

 

 墓地に置かれたカードの中にも、手札にも、マナゾーンにもあのカードはない。となれば…… シールドにある可能性は高ぇ。それに、賭ける!

 バサラはん、こっちと同じで、余裕の笑みがあるな。……見えとるカードの感じ、どうやらトリガーに、全てを賭けとるみたいやな。せやけど、それで怖気づくわけにはいかへんでぇ!

 

「からのぉ!4 マナでマッカラン・ファインを召喚。これでみんなスピードアタッカーや。さらにさらに!フォース・アゲイン!デカルト Q を破壊して出し直す!これにより 5 枚をドローからの……手札をシールドに、シールドを手札に……まだまだ!これにより、今引いたデッド・ブラッキオを召喚やぁ!からの、ザ・レッドをマナ送り!これで総攻撃の準備は整った。行くぞぉ!!デカルトQでシールドをダブルブレイク!」

 

 来ねぇ…… 残り 3 枚!

 

「デッドブラッキオでダブルブレイク!」

 

 まだ来ねぇ……あと 1 枚!

 

「コートニーで、最後のシールドをブレイクやぁ!」

 

 トリガーは…… あるんか?どうなんや?

 

 ……最後の最後で、来てくれたか…… 俺の勝ちだ。

 

「シールド・トリガー!リベレーション・オブ・ジ・エンドォ!」

「そのカードは、まさか!?」

「これにより、お前のスペルサイクリカを破壊し、封印を1枚、墓地に置く……!!」

「よし、いいぞバサラ!トリガーの能力で封印がすべて剥がれた!これで禁断の姿が、現れる……!」

 

 感じるぜ…… ドキンドキンなこの鼓動…… 胸がダムダム鳴ってやがる…… ドキンドキン、ダムダム…… ドキンドキン!ダムダム!

 禁断、解放ーーーーっ!!!!

 

「禁断のクリーチャーよ!今こそ力を解き放てっ!!!」

 

 禁断のクリーチャー…何だ?ギョウのクリーチャー全てに、黒い封印の紋様が、浮かび上がっただと!?

 

「こいつの能力で、相手のすべてのクリーチャーに封印をつける!封印がついたクリーチャーはなんの力もない、ただの置物だ。」

「ついに解放されたか……ターンエンドや。」

 

 

バサラ 6ターン目

 

「バサラ!早くダイレクトアタックを!」

 

 No.2…… そうしたいところだが、あいつのあの落ち着きよう、少しおかしい。おそらくあの大量の手札の中に、切り返し札があるはずだ。ニンジャストライクか?それとも0トリガーか?いや、0トリガーはデッキの一番上を重要視する。すべての文明で構成されてるあいつのデッキには、それがあるとは考えにくい。だったら、打点を増やしてつっこむまで!守りなんていらねぇ…押し切ってやる!

 

「ナチュラル・トラップをマナチャージ。そして…… ザ・レッドと無頼勇気タイガを召喚して攻撃!このときに侵略発動!レッドゾォーン!そのままダイレクトアタックだ!」

「革命2発動!イメン=ブーゴをバトルゾーンへ!からの、山札上のカードのコストは 6!!レッドゾーンをマナ送りや!」

 

 あんなカードを持ってやがったか……だが、こいつでおしまいだ!

 

「ダイレクトアタックは止まらねぇ!やれっ、禁断!!!」

 

 これで決着はついた、バサラの勝ちだ。…いや、何かがおかしい。ギョウの表情は一切変わっていないし、なにより……禁断のクリーチャーの……攻撃が、ギョウに届いていないだと!!?

 

「なんだと……!?ニンジャ・ストライクだとしても…… ハヤブサマルだとしても!ブロッカーにできるのは 1 体のみのはずだ……!」

「そうやなぁ。けど、ハヤブサマルではない可能性…… それが、あんねんや。」

「何っ!」

「自分が攻撃されるとき……シールドが1枚もなく、更にマナゾーンにすべての文明が揃っているとき…… このカードは、タダで唱えることができるんやぁ……」

 

 馬鹿な……そんなカードが、あったっていうのか……!?

 

「多色革命0トリガー、五龍目の咆哮!効果で、自分山札の上1枚目を表向きにして…… からの、そのカードがクリーチャーなら効果を使用せずにバトルゾーンに出し、呪文ならマナゾーンのカードをさらに1枚墓地において…… 効果を使うことができる。呪文、古龍遺跡エウル=ブッカ!!これにより…… あんたのザ・レッドと禁断のクリーチャーを、マナ送りやぁ!」

 

 禁断のクリーチャーが……バトルゾーンを離れた!こ、こうなった場合……どうなるんだ?俺は……?

 な、なんだ!?体中が、ビリビリと焼けるように痛む…… これが、禁断のカードを使って負けたときの……あいつが言っていた、代償だというのか……!?

 

「!?バサラ!おい、何が起こっている…… 何が起こっているんだ、バサラ!!」

 

黒い雷が、バサラはんの体中を、蛇のように巡っとる。禁断……いや、ドキンダムXを使って負けたときの代償ってやつか。このままやと、まずいな……こういうときのための、デュエマフォンや。バサラはんの今の状態を、どうにか緩和するためには……40000 個。よし、これでオッケー。……バサラはんの体から、黒い雷が消えた。デュエマフォン様々やなぁ。

 

「バサラ!」

 

 バサラの肌が、所々ただれている……これが、禁断のクリーチャーを使って負けたときの代償……ギョウの言っていた通り、とんでもない代物だ。だが……それでも!俺達の計画は……!!

 

「No.2…………」

 

 バサラが、かすかな声で、No.2 の名を呼ぶ。

 

「バサラ……何だ?」

「俺等の計画を、こんなもので終わらせるわけにはいかねぇぞ。たとえお前がどう思っていようとな……。」

「バサラ、お前……。」

「ギョウは……俺と最初に戦ったとき、何故か俺の名前を知っていたし、デュエマの舞台のシステムもすべて知っていた……。俺をつけているか、それとも情報を手に入れていたかだ……。だから多分、禁断のクリーチャーがどれほど危険なものなのかということも、わかっていたんだ。それを利用し、俺等の計画を潰そうとしたんだろうよ。」

「……正解、大当たりや。……なぁ、ホンマに終わらせる気はないんか?このままやと、あんたがめちゃくちゃになってしまうんやで?」

「黙れ、たとえそうでも止めはしねぇよ。……俺等の、血塗られた過去もある。こんな都合のいい世界は、永遠に憎まなくちゃいけねぇんだ!」

 

 ……はぁ。これでもだめかぁ。見た感じ、No.2 はんも、その思いを断ち切っておらんみたいやし。こりゃ、どうやっても、無理やな。諦めよ。

 

「んじゃ、ワイは帰るニョロ。……最後に、……そいつを使うのも、程々にな。あんた等のためや。」

 

 帰ったか…………俺等のためだと?くだらねぇ、誰かに同情されるほどヤワじゃねぇし、されたいと思ったことも、ねぇよ…。

 

 ちょっと時間がかかっちゃったニョロなぁ。ジャスはん、大丈夫かなぁ。

 

「ただいまニョロー。僕が帰ってきたニョロよぉ〜。」

 

 ……静かやな。いつもは、飛びっきりの笑顔でお出迎えしてくれるのに…… 怒ってるのかなぁ?

 ギョウは、そっとリビングのドアを開ける。

 

「そろーり……あっ。」

 

 ソファで、ジャスはんが、毛布をかぶって、すやすやと寝てる。流石に、一人の時間が長かったかな?ごめんニョロ。

 

「……リビングで寝るのは、冷えちゃうニョロ。寝室に移動させるニョロ。」

 

 僕はジャスはんを、そっと抱き上げて寝室まで運んだあと、自分もシャワーを浴びて、またリビングでくつろぎ始めたニョロ。あまりにも色々ありすぎて、今は寝る気分にもなれなかったニョロからねぇ。

 そういえば、ルシファーはんのカードって、デュエマーランドのあの場所に、まだ落ちてるんかな……もしそうやったとしたら、明日デュエマーランドに行ってみるか。そして…………ミラダンテを奪って、ハカセはんに、頼み事をするニョロ……!!!

 




オリジナルカード解説

五龍目の咆哮 呪文 コスト6

レアリティVR

・多色革命0トリガー クリーチャーが自分を攻撃するとき、自分のマナゾーンに全ての文明があり、自分のシールドが無ければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
・自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードがクリーチャーならバトルゾーンに出す。(こうして出したクリーチャーがバトルゾーンに出る事によって発動する能力は全て無視する)コスト7以下の呪文なら、自分のマナゾーンからカードを1枚選んで墓地に置いた後、唱えてもよい。
・この呪文を唱えたあと、墓地に置く代わりに山札に加えてシャッフルする。
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