寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第39話 最凶の再臨っ!!

 昨日、ボクチンのパソコンにメールが入っていた。ゾンさんたちからだった。デュエマーハカイツリーのことを知った3人は、それを止めに来るらしい。音声ファイルも入っていたから、聞いてみた。

 

「社長ちゃん……こんなことやめようぜ?……わかってるんだ、これが社長ちゃんの思いを踏みにじっていることだっていうのは……」

「ですが、それでも止めなければいけません!私達3人は、あなたとデュエマをしたときの記憶が、鮮明に残っています!」

「そんときの社長はめちゃくちゃ楽しそうだったじゃねぇか!ありゃぁ演技なんかじゃ話はつかねぇほどに!」

「だ、だからさ……デュエマーハカイツリーの、機能を停止させてほしいんだ。そしたらまた、みんなで一緒にデュエマしようよ。な……?」

 

 そこで音声は終わった。……みんなに、ハカイツリーのことがバレてしまった。これだけは隠したかったんだ、あの3人に悲しい思いをさせないためにも……!だが!今ボクチンは気付いた!とんでもないことをしようとしていると……!!

 切札勝太と寄成ギョウ、あの2人を陥れるということに集中しすぎて、周りを見ていなかった。彼らの言うとおりだ。ボクチンはデュエマを楽しんでいる!なのに、そんな自分に正直になれず、今ここまで……!!!ごめん、ごめんよみんなぁ。待っていてくれ、今ハカイツリーの機能を停止…………

 

「くだらんな。その程度の復讐心だったのか?卑怯者め。」

 

 っ!?何だこの声は、どこから聞こえてくる!?それに耳鳴りがひどい!この狭い部屋には、ボクチン以外誰もいないはず……窓にひっついている!?も違うか……。

 

「私はどこにもいない。テレパシーというやつだ。」

「な、なんだとっ!?だが一体、なぜ今……!?」

「簡単な話だ。お前のその切札一族に対する思いは本物らしいからな。それを、友人などというくだらんものに阻害されるのは、心の何処かで不満であろう?」

 

 ぐっ!?くだらないもの、だとぉ……!だ、だけど、たしかにそうだ。少し不満ではある……。今まで続けていた研究が無駄になるのは……少し……

 

「その感じ、どうやら私の言っていることはあながち嘘ではないらしい。……もしその不満をなくしたいのなら、俺のもとまで来るがいい。南極にある倒壊した塔に俺は眠っている……お前の技術力ならば、そこに行くことは難しくはないはずだからな。では……。」

 

 ……っ。耳鳴りが止んだ。今のやつ、どこかで聞いたことのある声をしていた気がするんだけど……気のせいかな?で、南極の塔で眠ってるだと……?

 

『その程度の復讐心だったのか?』

 

 この言葉が妙に心に突っかかる…………行ってみるか。ボクチンが作った小型ポッドならすぐに行ける。

 そして……到着したわけだが、塔はどこにあるんだ?なんか、わかりやすく建ってるのかなぁ?

 

「……うぅ〜……寒っ。ん?」

 

 このオーラは……間違いない、その塔だ!ちょっと遠くで塔が見えないけど、進んでみればわかるはずだ!…………ってない!?塔がない……代わりに、なんだ?この洞穴は。

 

「あっ!そうだった。あいつ、倒壊したって言っていたな……。まぁつまり、ここにいるってことか……」

 

 ボクチンは下に降りて、辺りを見回した。ボロくて砕けた石がちりばっていた。だからこそ、人の形をした石像がものすごく目に入ったんだ。そしてそこで気が付いたんだ。ボクチンに話しかけてきたあの声は、こいつがやったんだと!!

 

「久しぶりだなぁ、牛次郎。見ないうちに醜さが増したようだな。」

「なっ、なんだと貴様!ていうか、なぁんでボクチンの名前を知ってるんだよぉ!?考えてみれば、会話の間にも、ボクチンの技術力と頭脳を知っているようなことを言っていたな……!?」

「まだわからんのか?では、こういえば少しは分かるかな……?「妹、不亞幽が世話になったな」」

「!!?ま、まさか貴様は……!?」

 

 わかった……わかったぞ!こいつはあの男だ!しかしなぜだ?なぜ生きているんだ……!?聞いた話、死んだはずでは!?

 石像が崩れていく、いや、本当の姿が露になる!!

 

「その顔……どうやら気が付いたらしいな。さぁ、お前の不満を取り除き、完全なものとしてやろう。それが……お前の復讐劇だ。完遂せねばならぬものなのだ。」

 

 ぬおぅっ!?なんだぁ!?この場所が……見知らぬ場所に変わった!?ま、前にはデュエマの台がある。なるほど、つまりここはそういうことか……

 

「貴様を俺のデュエルフィールドへと案内した。さぁ、お前の善に揺さぶられた心を見せてもらおうか。」

「くっ……!?」

【ななな、なぁんと!牛次郎を呼んでいたのは、ザキラァ!これからどうなっちゃうのぉ~~!?】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牛次郎 キーカード:目的不明の作戦

 

ザキラ キーカード:暗黒王デス・フェニックス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!』

【悪VS悪のデュエマ。序盤はチャージャー呪文とクリーチャーで手札を増やす牛次郎に対して、コッコ・ルピアを召喚して展開を図るザキラ。果たして…………】

 

ザキラ 4ターン目

 

「ドロー。行くぞ、まずは呪文、カラフル・ダンス!山札から5枚をマナゾーンへ置き、そしてマナゾーンから5枚を墓地へと置く。次に、黒神龍ドボルザークを召喚!そして山札から……我が切り札、デス・フェニックスを手札に。ターンエンド。」

 

 墓地にあるカードを増やしながら、手札に切り札を加えた……。次のターンには動いてくると思っていいな。となれば!!

 

牛次郎 5ターン目

 

「ドロー。マナチャージして3マナ。アクア・スーパーエメラル!これで入れ替える……!!」

「ほう、守りを固めたか。」

「そういうことだ!行け、アクア・ハルカスでシールドを攻撃だ!!」

 

 トリガーではないか。しかし、まだ4枚のシールドが残っている。それに……あいつが仕込んだシールドなんぞ、俺の切り札の前には無力なのだからな。

 

ザキラ 5ターン目

 

「俺のターン……行くぞ。今バトルゾーンにいるドボルザークとコッコ・ルピアを生贄とし、いでよ!暗黒龍デス・フェニックス!」

 

 4マナ9000のダブルブレイカー……!進化の条件が高難易度な分、出てくるときのコストも小さいか……!

 

「行くぞ。デス・フェニックスで、シールドをダブルブレイクだ!」

 

 ブレイク先のシールドは……さっき仕込んだシールドもある!なるほど、手っ取り早くトリガーを片付けようとしてきたか。ブロックしてもいいけど……ここはしない。なぜなら、仕込んだトリガーはスパイラル・ハリケーン!あのデカブツを処理でき……なっ!?嘘だろ、ブレイクされたシールドが墓地に……!?

 

「デス・フェニックスがブレイクしたシールドは、手札へと加えられない。そのまま墓地へと行くのだ。ターンエンド。」

 

牛次郎 6ターン目

 

 くそっ!まずいぞ……あんなやつに負けるなんてことはしたくない!あんな静かに調子乗ってるキザっぽいやつに……!!

 

「ドロー!よし。夢の兵器デュエロウを召喚。そして効果で、ボクチンは2枚ドロー。お前は1枚ドローだ。」

「……ほう。珍しい能力だな。敵にも利益を及ぼすなど……。」

「ぐぬぬ……いちいちカンに触るなぁ。アクア・ハルカス!シールドを攻撃だぁ!」

「シールド・トリガー。プライマル・スクリーム。山札から4枚を墓地へと起き、その後……デス・フェニックスを手札へ。」

 

 いまそいつを手札に加えたって、召喚のための下準備しかできないはずだ。確実に次のターンは回ってくる!そうしたら、クリスタル・ランサーを進化させてボクチンの勝ちだ!

 

ザキラ 6ターン目

 

 フッ、やつのやり方など手に取るようにわかる。手札に何かを持っているな。そして、あのクリーチャーの数で一気に押し切るつもり。浅いものだ。善に囚われたデュエ魂など、そんなものよ。

 

「俺のターン。テンザンと学校男を召喚。そして学校男の能力で、デス・フェニックスとテンザンを破壊!」

「アクア・ハルカスを破壊……。」

 

 はぁ?なんで切り札を破壊したんだ?手札に戻したから……?いや、それでもあんな強力なクリーチャーを破壊する理由は……

 

「それにより……デス・フェニックスの効果発動!こいつはバトルゾーンを離れたとき、相手の手札をすべて捨てさせる。」

「嘘っ!?それが狙いだったのか……!!」

「お前の作戦など火を見るより明らか。つまらんものだ。」

「なっ、なんだとぉ〜〜!!?」

「そして……まだ終わりではないぞ。自分のドラゴンが破壊されたことにより、グールジェネレイドを4体、墓地からバトルゾーンへ!!」

 

 ダブルブレイカーのドラゴンが一気に4体……!?ままま、まずい!このままだと負ける!!こうなったら、山札の1番上で進化クリーチャーを出すしかない!それしか……!!

 

「ターンエンドだ。さぁ、お前のターンだぞ。」

 

牛次郎 7ターン目

 

「(このターンで、とどめを刺さないと……)ボクチンのターン、ドロー、(有効打は結局ないか。となれば、デス・フェニックスがいない以上、残りのシールドにトリガーを仕込むほかない!)デュエロウの効果で、水の呪文を唱えるコストは2少なくなる。1マナでエナジー・ライトを唱える!そして2枚引いて……よし!アクア・ハルカスを召喚!そしてスパイラル・ゲート!効果でグールジェネレイドを手札に!」

「フン。この期に及んでくだらん真似を。」

「そしてデュエロウでシールドを攻撃!」

 

 トリガーともになし。しかしよいだろう。ここでとどめを刺すだけだ。

 

ザキラ 7ターン目

 

「行くぞ。潰してやる。」

「なんだと……!?」

「まずは、ボルガニック・ランス。これによりアクア・スーパーエメラルを破壊。ブルース・ガーを召喚。そして……これによりデス・フェニックスを、進化!!」

 

 まずいっ!このままだとシールドがまた墓地に!?

 

「その程度でどうにかできると思ったか?馬鹿め。対抗策など無限にあるのだ。まずはデス・フェニックスでシールドを墓地においてもらおうか。」

 

 クロック……それにもう1枚のクロック!?まずいぞ、これでデッキに入っているトリガーはあと1枚しかなくなった……!!もう見込みはないな。……つまらないもんだ。

 

「グールジェネレイドで最後のシールドをブレイク。……デュエマをしてわかった。貴様にはもう、善の心など、誰かを思う心はないらしい。……素晴らしいことだ。これでお前は、全世界のデュエリストを、全滅させることができるのだ。」

「な……何を言っている……ザキラ!!」

 

 ボクチンは……ボクチンはただ、ハカイツリーの機能を停止……させるはずだったんだ。けどなんでだ?なぜこうもそれを拒否する?なぜボクチンは、ここにいるのだ……?そうだ、そうだ!ボクチンは復讐心を燃やすためにここまで来たんだ!!だぁったらこいつの声に、応える必要なんてなかったもんねぇ〜〜!!

 

「どうやら、気がついたらしいな。ほぉら見てみろ。お前のそのドロドロの復讐心に……トリガーが答えたぞ。」

 

 シールド・トリガー、目的不明の作戦!!これにより……スパイラル・ハリケーンを唱える!!!

 

「フッ、俺はこれでターンエンド。そして……お前の勝ちだ。おめでとう。」

 

 この場所は……?またさっきのフィールドとは違う、濁った空間だ……。

 奴の復讐心、最後まで増えはしなかったな。ああいうところは妙に固いやつだ。だから俺が洗脳をさせておいた。少々時間が掛かるから、デュエマも長引かせておいたが……あんなにいいタイミングでかかるとは、素晴らしいものだ。傑作だ!!

 あとは、あいつに任せよう。あのバサラという男に「破滅(ドキンダム)」を授けたのと同じく……な。フハハハハハ!!

 

「俺はこれでお前とおさらばとしよう。安心しろ。お前が次に目を覚ましたとき、お前は自分の部屋にいるだろう。そして動け。」

 

「……そこで「答え(アンサー)」に従うんだ。」

 

 それを最後にあいつは消えた。目を覚ましたら外は真っ暗。さっきまで青空だったのになぁ。……さてと、ごめんねー、全デュエリストォ。明日から本格的に…………動くとするよー!それが、ボクチンの答えだぁべぇららら!

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