寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜! 作:ライダー☆
昨日、ボクチンのパソコンにメールが入っていた。ゾンさんたちからだった。デュエマーハカイツリーのことを知った3人は、それを止めに来るらしい。音声ファイルも入っていたから、聞いてみた。
「社長ちゃん……こんなことやめようぜ?……わかってるんだ、これが社長ちゃんの思いを踏みにじっていることだっていうのは……」
「ですが、それでも止めなければいけません!私達3人は、あなたとデュエマをしたときの記憶が、鮮明に残っています!」
「そんときの社長はめちゃくちゃ楽しそうだったじゃねぇか!ありゃぁ演技なんかじゃ話はつかねぇほどに!」
「だ、だからさ……デュエマーハカイツリーの、機能を停止させてほしいんだ。そしたらまた、みんなで一緒にデュエマしようよ。な……?」
そこで音声は終わった。……みんなに、ハカイツリーのことがバレてしまった。これだけは隠したかったんだ、あの3人に悲しい思いをさせないためにも……!だが!今ボクチンは気付いた!とんでもないことをしようとしていると……!!
切札勝太と寄成ギョウ、あの2人を陥れるということに集中しすぎて、周りを見ていなかった。彼らの言うとおりだ。ボクチンはデュエマを楽しんでいる!なのに、そんな自分に正直になれず、今ここまで……!!!ごめん、ごめんよみんなぁ。待っていてくれ、今ハカイツリーの機能を停止…………
「くだらんな。その程度の復讐心だったのか?卑怯者め。」
っ!?何だこの声は、どこから聞こえてくる!?それに耳鳴りがひどい!この狭い部屋には、ボクチン以外誰もいないはず……窓にひっついている!?も違うか……。
「私はどこにもいない。テレパシーというやつだ。」
「な、なんだとっ!?だが一体、なぜ今……!?」
「簡単な話だ。お前のその切札一族に対する思いは本物らしいからな。それを、友人などというくだらんものに阻害されるのは、心の何処かで不満であろう?」
ぐっ!?くだらないもの、だとぉ……!だ、だけど、たしかにそうだ。少し不満ではある……。今まで続けていた研究が無駄になるのは……少し……
「その感じ、どうやら私の言っていることはあながち嘘ではないらしい。……もしその不満をなくしたいのなら、俺のもとまで来るがいい。南極にある倒壊した塔に俺は眠っている……お前の技術力ならば、そこに行くことは難しくはないはずだからな。では……。」
……っ。耳鳴りが止んだ。今のやつ、どこかで聞いたことのある声をしていた気がするんだけど……気のせいかな?で、南極の塔で眠ってるだと……?
『その程度の復讐心だったのか?』
この言葉が妙に心に突っかかる…………行ってみるか。ボクチンが作った小型ポッドならすぐに行ける。
そして……到着したわけだが、塔はどこにあるんだ?なんか、わかりやすく建ってるのかなぁ?
「……うぅ〜……寒っ。ん?」
このオーラは……間違いない、その塔だ!ちょっと遠くで塔が見えないけど、進んでみればわかるはずだ!…………ってない!?塔がない……代わりに、なんだ?この洞穴は。
「あっ!そうだった。あいつ、倒壊したって言っていたな……。まぁつまり、ここにいるってことか……」
ボクチンは下に降りて、辺りを見回した。ボロくて砕けた石がちりばっていた。だからこそ、人の形をした石像がものすごく目に入ったんだ。そしてそこで気が付いたんだ。ボクチンに話しかけてきたあの声は、こいつがやったんだと!!
「久しぶりだなぁ、牛次郎。見ないうちに醜さが増したようだな。」
「なっ、なんだと貴様!ていうか、なぁんでボクチンの名前を知ってるんだよぉ!?考えてみれば、会話の間にも、ボクチンの技術力と頭脳を知っているようなことを言っていたな……!?」
「まだわからんのか?では、こういえば少しは分かるかな……?「妹、不亞幽が世話になったな」」
「!!?ま、まさか貴様は……!?」
わかった……わかったぞ!こいつはあの男だ!しかしなぜだ?なぜ生きているんだ……!?聞いた話、死んだはずでは!?
石像が崩れていく、いや、本当の姿が露になる!!
「その顔……どうやら気が付いたらしいな。さぁ、お前の不満を取り除き、完全なものとしてやろう。それが……お前の復讐劇だ。完遂せねばならぬものなのだ。」
ぬおぅっ!?なんだぁ!?この場所が……見知らぬ場所に変わった!?ま、前にはデュエマの台がある。なるほど、つまりここはそういうことか……
「貴様を俺のデュエルフィールドへと案内した。さぁ、お前の善に揺さぶられた心を見せてもらおうか。」
「くっ……!?」
【ななな、なぁんと!牛次郎を呼んでいたのは、ザキラァ!これからどうなっちゃうのぉ~~!?】
牛次郎 キーカード:目的不明の作戦
ザキラ キーカード:暗黒王デス・フェニックス
『デュエマ、スタート!』
【悪VS悪のデュエマ。序盤はチャージャー呪文とクリーチャーで手札を増やす牛次郎に対して、コッコ・ルピアを召喚して展開を図るザキラ。果たして…………】
ザキラ 4ターン目
「ドロー。行くぞ、まずは呪文、カラフル・ダンス!山札から5枚をマナゾーンへ置き、そしてマナゾーンから5枚を墓地へと置く。次に、黒神龍ドボルザークを召喚!そして山札から……我が切り札、デス・フェニックスを手札に。ターンエンド。」
墓地にあるカードを増やしながら、手札に切り札を加えた……。次のターンには動いてくると思っていいな。となれば!!
牛次郎 5ターン目
「ドロー。マナチャージして3マナ。アクア・スーパーエメラル!これで入れ替える……!!」
「ほう、守りを固めたか。」
「そういうことだ!行け、アクア・ハルカスでシールドを攻撃だ!!」
トリガーではないか。しかし、まだ4枚のシールドが残っている。それに……あいつが仕込んだシールドなんぞ、俺の切り札の前には無力なのだからな。
ザキラ 5ターン目
「俺のターン……行くぞ。今バトルゾーンにいるドボルザークとコッコ・ルピアを生贄とし、いでよ!暗黒龍デス・フェニックス!」
4マナ9000のダブルブレイカー……!進化の条件が高難易度な分、出てくるときのコストも小さいか……!
「行くぞ。デス・フェニックスで、シールドをダブルブレイクだ!」
ブレイク先のシールドは……さっき仕込んだシールドもある!なるほど、手っ取り早くトリガーを片付けようとしてきたか。ブロックしてもいいけど……ここはしない。なぜなら、仕込んだトリガーはスパイラル・ハリケーン!あのデカブツを処理でき……なっ!?嘘だろ、ブレイクされたシールドが墓地に……!?
「デス・フェニックスがブレイクしたシールドは、手札へと加えられない。そのまま墓地へと行くのだ。ターンエンド。」
牛次郎 6ターン目
くそっ!まずいぞ……あんなやつに負けるなんてことはしたくない!あんな静かに調子乗ってるキザっぽいやつに……!!
「ドロー!よし。夢の兵器デュエロウを召喚。そして効果で、ボクチンは2枚ドロー。お前は1枚ドローだ。」
「……ほう。珍しい能力だな。敵にも利益を及ぼすなど……。」
「ぐぬぬ……いちいちカンに触るなぁ。アクア・ハルカス!シールドを攻撃だぁ!」
「シールド・トリガー。プライマル・スクリーム。山札から4枚を墓地へと起き、その後……デス・フェニックスを手札へ。」
いまそいつを手札に加えたって、召喚のための下準備しかできないはずだ。確実に次のターンは回ってくる!そうしたら、クリスタル・ランサーを進化させてボクチンの勝ちだ!
ザキラ 6ターン目
フッ、やつのやり方など手に取るようにわかる。手札に何かを持っているな。そして、あのクリーチャーの数で一気に押し切るつもり。浅いものだ。善に囚われたデュエ魂など、そんなものよ。
「俺のターン。テンザンと学校男を召喚。そして学校男の能力で、デス・フェニックスとテンザンを破壊!」
「アクア・ハルカスを破壊……。」
はぁ?なんで切り札を破壊したんだ?手札に戻したから……?いや、それでもあんな強力なクリーチャーを破壊する理由は……
「それにより……デス・フェニックスの効果発動!こいつはバトルゾーンを離れたとき、相手の手札をすべて捨てさせる。」
「嘘っ!?それが狙いだったのか……!!」
「お前の作戦など火を見るより明らか。つまらんものだ。」
「なっ、なんだとぉ〜〜!!?」
「そして……まだ終わりではないぞ。自分のドラゴンが破壊されたことにより、グールジェネレイドを4体、墓地からバトルゾーンへ!!」
ダブルブレイカーのドラゴンが一気に4体……!?ままま、まずい!このままだと負ける!!こうなったら、山札の1番上で進化クリーチャーを出すしかない!それしか……!!
「ターンエンドだ。さぁ、お前のターンだぞ。」
牛次郎 7ターン目
「(このターンで、とどめを刺さないと……)ボクチンのターン、ドロー、(有効打は結局ないか。となれば、デス・フェニックスがいない以上、残りのシールドにトリガーを仕込むほかない!)デュエロウの効果で、水の呪文を唱えるコストは2少なくなる。1マナでエナジー・ライトを唱える!そして2枚引いて……よし!アクア・ハルカスを召喚!そしてスパイラル・ゲート!効果でグールジェネレイドを手札に!」
「フン。この期に及んでくだらん真似を。」
「そしてデュエロウでシールドを攻撃!」
トリガーともになし。しかしよいだろう。ここでとどめを刺すだけだ。
ザキラ 7ターン目
「行くぞ。潰してやる。」
「なんだと……!?」
「まずは、ボルガニック・ランス。これによりアクア・スーパーエメラルを破壊。ブルース・ガーを召喚。そして……これによりデス・フェニックスを、進化!!」
まずいっ!このままだとシールドがまた墓地に!?
「その程度でどうにかできると思ったか?馬鹿め。対抗策など無限にあるのだ。まずはデス・フェニックスでシールドを墓地においてもらおうか。」
クロック……それにもう1枚のクロック!?まずいぞ、これでデッキに入っているトリガーはあと1枚しかなくなった……!!もう見込みはないな。……つまらないもんだ。
「グールジェネレイドで最後のシールドをブレイク。……デュエマをしてわかった。貴様にはもう、善の心など、誰かを思う心はないらしい。……素晴らしいことだ。これでお前は、全世界のデュエリストを、全滅させることができるのだ。」
「な……何を言っている……ザキラ!!」
ボクチンは……ボクチンはただ、ハカイツリーの機能を停止……させるはずだったんだ。けどなんでだ?なぜこうもそれを拒否する?なぜボクチンは、ここにいるのだ……?そうだ、そうだ!ボクチンは復讐心を燃やすためにここまで来たんだ!!だぁったらこいつの声に、応える必要なんてなかったもんねぇ〜〜!!
「どうやら、気がついたらしいな。ほぉら見てみろ。お前のそのドロドロの復讐心に……トリガーが答えたぞ。」
シールド・トリガー、目的不明の作戦!!これにより……スパイラル・ハリケーンを唱える!!!
「フッ、俺はこれでターンエンド。そして……お前の勝ちだ。おめでとう。」
この場所は……?またさっきのフィールドとは違う、濁った空間だ……。
奴の復讐心、最後まで増えはしなかったな。ああいうところは妙に固いやつだ。だから俺が洗脳をさせておいた。少々時間が掛かるから、デュエマも長引かせておいたが……あんなにいいタイミングでかかるとは、素晴らしいものだ。傑作だ!!
あとは、あいつに任せよう。あのバサラという男に「
「俺はこれでお前とおさらばとしよう。安心しろ。お前が次に目を覚ましたとき、お前は自分の部屋にいるだろう。そして動け。」
「……そこで「
それを最後にあいつは消えた。目を覚ましたら外は真っ暗。さっきまで青空だったのになぁ。……さてと、ごめんねー、全デュエリストォ。明日から本格的に…………動くとするよー!それが、ボクチンの答えだぁべぇららら!