寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第4話 僕の名前は寄成ギョウ!転・校・生ニョロー!

 ……ついに、ついに来たニョロ!V中学……しっかりしていて、なおかつ大きくそびえ立った学校ニョロね〜。

 はぁ、まったく、ここまでたどり着くのに苦労したニョロ。まず探すところからだったし、ギョウはどれだけ悪いことをしたのか、警察やら全く知らない人たちから追われ続けたもんやからなぁ〜……。けど、そういうのを全部振り切ってここまで到着した達成感はすごいニョロなぁ〜。さぁて、勝太くん、どういう顔するニョロかなぁ、ギョッギョッギョッギョ……。

 

 ……俺、切札勝太。京都旅行中にギョウっていうやつと出会って、あいつのデュエマの強さを目の当たりにした。それだけでしびれたぜ。あんなに強ぇやつは初めて見たからな……だからデュエマしたかったのに……くっそー!あのおっさんの邪魔が入ったせいでデュエマできなかったじゃねぇかー!チクショー、あのおっさんイカサマもするし許せねぇぜ!

 んで、まぁあのあと……新幹線の集合場所まで、まだ寝てるデコちゃんをおぶって猛ダッシュしてたときに……

 

『勝太くん!!』

『ぬぁっ!?お前、ヨーデル!?』

 

 いつのまにか、ヨーデルが俺の隣で猛ダッシュしてたんだよな。あいつ……そんな身体能力あったのかよって、心底驚いたぜ。……で、そこから……

 

『ルシファー様からの伝言レヒ!「君にこれを授ける」と!受け取ってレヒー!』

『え!?お、おう!!』

 

 って言って、カードを渡してきたんだよな。めちゃくちゃアツい何かを感じるカードだった。これを渡したあとそのままあいつ、消えたけど。いや、説明してくれよ!

 

 なんとか新幹線には間に合って、無事修学旅行は終わった。けど……結局、このカードは一体何なんだ?一応ドラグハートっていうのはわかるんだけどさぁ……「これを!」って急に言われて、なんの説明もなかったら困惑するっつーの……!

 

「勝太、結局そのカードは何なんだなぁ?」

「あ……ぶっちゃけ。うーん、よくわかんねぇんだよなあ。「爆熱剣 バトライ刃」。ま、デュエマしたらわかるか。ぶっちゃけー、やらね?」

「今日デッキ持ってきてないんだなぁ。」

「え。まじかよ……あーあ。このカードもよくわかんねぇし、ギョウとはデュエマできなかったし……色々と不満が残った京都旅行だったなぁ〜。」

 

 そんとき、土瓶先生が教室に入ってきた。授業の始まりとともに、転校生が来たぞぉ、って言ったんだ。ふーん、珍しいこともあるもんだな。転校生……転校生……えぇ!?

 

「どーも!みんなはじめまして!寄生中学校から転校してきました、寄成ギョウと申しますニョロー!これからよろしくニョローーー!!!」

「ではギョウ君。勝太くんの隣の席に座ってくれ。」

 

 ギョ……ギョウーー!?てか、俺の隣ーーー!?

 

「勝太くん、久しぶりニョロね。」

「お……おう……。」

 まさかこいつ……俺とデュエマするために、ここに転校してきたとかなのか……?

 

 いい顔やねぇ勝太くん!ものすっごく驚いとる。さて、転校してきた理由は、君とデュエマをすること。授業が終わったら……待ちに待ったデュエマやぁ!!

 

【まさか、まさかまさかの転校生はギョウー!?しかも目的は勝太とのデュエマ!こいつ、執念やっべぇぞ!】

 

 今、僕は超ごきげんや!なぜなら勝太くんの学校に転校してきて、ついに、デュエマができるんやからな!

 けど、調子に乗ったらあかん。浮かれ気分のまま本調子を出せずに負けてしまう、なんてことだってありえへん話やない。冷静を……平常を保つんや……!!

 

「これからはここのクラスでお世話になるから、よろしゅう頼むで。」

「あ……あぁ、わかったぜギョウ……。」

「あ、そうニョロ!昼休みになったら、僕と一緒にデュエマしようニョロ!」

「……!!おう、いいぜ!じゃあこの授業が終わったら、運動場に集合な!」

「わかったニョロ!」

 

 ふっふっふ……運動場に対戦台があっても驚かへんでぇ。もっと驚くべきもんをるるちゃんとのデュエマ中に何度も見てきたからなぁ。ていうか、運動場に台があったら邪魔では……?

 で、何事もなく昼休みに。勝太くんに連れられて運動場に行ったんやけど、台なんてどこにもあらへんかった。

 

「……ん?台なんて、どこにもあらへんけど……」

「え?お前らの学校、運動場なかったのか?」

「ニョロ?」

「ちょっと見てろって。」

 

 というと勝太くん、運動場の左端にあるレバーを引いたんや。そしたら……地面からぐおんぐおんと音を立てて台が出てくる……。いや、知らんがな!しかも「運動場なかった」ってことは、全部の学校でこれが普通っちゅうこと!?怖いわーー!!あっけにとられるわ〜……。

 

「おーい、何ぼーっとしてんだよ。やろーぜ?」

「え……?あ、ご、ごめんニョロ。ついびっくりしちゃったニョロ……。」

 

 あんなん見せられたら誰でもビビるわ。やっぱりこの世界はアニメなんやって、改めて実感するなぁ。さ、そこは一旦区切って……ついに!勝太くんとのデュエマ開始やぁ!!

 と思ったら、なんか僕たちのデュエマを見に、生徒がいっぱいおるがな!あっ!知っとる奴らもおる!一番前におる奴らや!えっとぉ、左から、るるちゃん、ホカベン、ぶっちゃけ……あれ、コジローはんもおる!あれ、コジローはんって、ここの学校の子やったっけかなぁ……?

 

「あれが、デュエマ甲子園京都代表の寄成ギョウ……あの不気味さが恐ろしいべ……!勝太くん、頑張れだべー!!」

「勝太ー!頑張るんだなー!」

「かっちゃーん、頑張れー!!」

「おう!ホカベン、ぶっちゃけ、デコちゃん、みんなありがとな!……よぉーし!行くぜぇギョウ!」

「えぇなぁ、応援されて……じゃあ、こっちも応援してもらえるぐらいに頑張らなあかんなぁ!」

『デュエマ、スタート!!!』

 

【先攻を取ったのはギョウ!マナ加速を徹底的に行い、本気の盤面展開の準備を進める。勝太はネクスト・チャージャーで弱い手札を交換し、さらにクリーチャーを召喚してギョウのクリーチャーを攻撃していき、しっかりと一斉攻撃への準備を進める。果たして、バトライ刃のちからとはぁ!?】

 

 

ギョウ 5ターン目

 

 マナゾーンには7マナたまっとる。バトルゾーンにはエッグザウラーがおって、このターンで1マナためて合計8マナ……いっちょ、とんでもないコンボ見せたるわぁ。

 

「行くで。ちょっと違う、僕の力を今ここで見せる!」

「なんだと!?」

「ついに京都代表の実力が見れるか……偶然この学校に立ち寄ったが、運がいい。……ククク、楽しみだぜ……!」

 

「2マナで、幻緑の双月(ドリーミング・ムーンナイフ)をバトルゾーンに。効果発動!手札からマリニャンをマナゾーンに置くでぇ。そして7マナ!オトマ=クット召喚して、からの!マナ武装7で、マナをアンタップや!からのおお!!エッグザウラーの効果で、僕は1ドローニョロ〜!」

「あ、あのマナゾーンに置かれたカードは……マリニャンなんだなぁ!あいつも、もしかしてハラグロXのファンなのか!?なんだなぁ〜!!」

 

 ハラグロX……?あぁ、わかった。ぶっちゃけが好きなアイドルチームのことか。別に知らへんし、便利やから入れてるだけやけど……ちょっとそれっぽい指サインしとくか。グッドサインでええやろ。

 

「やっぱりそうだったんだなぁ〜!」

 

 嬉しそうやなぁ……ま、それは一旦おいといて。コンボの始まりや!!

 

「まずは1マナ、キリモミ・ヤマアラシ!効果でコストを1軽減して……始英雄ザウロディレクスを召喚やぁ!」

 

 新しいカード……初めて目にするクリーチャーや!アニメテイストのクリーチャーにもだいぶ慣れてきたな。なんか、かっこよく見えてきたで。

 

「そいつは……一体!?」

 

「僕の新しいカードやで勝太くん……まずは能力で、山札上から4枚を相手に見せて……そこから異なるコストを持つ自然のクリーチャーをすべて手札に加えるで。イメン=ブーゴと、龍仙ロマネスクを手札に加えるでぇ。」

「しかもキリモミ・ヤマアラシっつうことは!」

「予想してる通りやで、勝太くん。ザウロディレクスはスピードアタッカーや!攻撃して、あんさんのバトルネードを破壊、かーらーのー?マナ武装7、発動!効果で手札から進化ではないクリーチャーを一体出せる。イメン=ブーゴをバトルゾーンへ!」

「一気にクリーチャーが4体も出てきたべ!」

「いえ、まだよホカベンくん……まだ、ドラグハートが装備されるわ……。」

 

 生徒みんな騒然としとるなぁ。けど、こっからやでぇ。

 

「かーーらーーのーー!?」

「ま、まだあんのかよ……!?」

「当たり前や!京都のみんなは僕のことを、ネバーエンディングパラサイトのギョウ言うてるけど、その意味、見せたるでぇー!イメン=ブーゴをバトルゾーンに出したことで、ドラグハート、ボアロアックスを装備、か・ら・の!ボアロアックスの効果で、マリニャンをバトルゾーンへ!かーーらーーのーー!!!マリニャンの効果で、ドラグハート・フォートレス、神秘の集う遺跡エウル=ブッカをバトルゾーンへ!」

「嘘だろ……一気に、ドラグハートが2枚……クリーチャーが、5体も出てきやがった……」

「ターンエンド。のときに〜〜バトルゾーンにあるクリーチャーのコストが20以上のときにぃ〜〜……2D龍解!邪帝遺跡ボアロパゴス!!」

 

 生徒たちから上がっていた声がぱたりと止んだ。代わりに広がるのは、じわじわと染み込んでいくような静寂。みんな、呆気にとられとるんや。さすがのコジローくんも、声ひとつ出えへんみたいやでぇ。なんか考えとるような顔しとるけどなぁ。

 

(あ、あれが京都代表の力……!ただものじゃねぇ!!)

「さ、勝太くんのターンや。言っとくけど、次のターンにはエウル=ブッカが龍解してクリーチャーになる。そしたらクリーチャーのコストが30以上になるから、ボアロパゴスはヴェロキボアロスへと変身するでぇ。気ぃつけぇや。」

「一気に勝太、めちゃくちゃ大ピンチなんだなぁ!!」

「くっ……やっぱつえぇな、ギョウ!!」

「そう言ってくれると嬉しいわぁ。けど……勝太くんはただではやられへんし……この状況はひっくり返すことができる。そうやろ?」

「あったりまえだぁ!行くぜ!」

 

 

勝太 5ターン目

 

「ドロー!よし、龍覇グレンモルトを召喚!そして効果で……来ォい!爆熱剣バトライ刃ァ、をぉ……グレンモルトに装備だ!」

「……で、マッカラン・ファイアのマナ武装5の効果でスピードアタッカー。つまり、グレンモルトが攻撃してくるっちゅうことか。」

「そういうことだぜ。グレンモルトでシールドを攻撃!へへ、かーらーのー……」

「僕の十八番が取られたニョロ!?」

「バトライ刃の能力で、山札から1枚上を見て、進化じゃないドラゴンかヒューマノイドだったら場に出せる!ドロー!!」

 

 めくれたのは、ジャックポット・バトライザー……面倒なカード出てきおったなぁ。

 

「よっしゃー!ジャックポット・バトライザーをバトルゾーンに!そして、グレンモルトのシールドブレイクを解決だぁ!」

 

 1枚割られた……けど、これでええんや。手札には……もともとこいつを抱えとったんやからなぁ。

 

「割ったなぁ。いくで、S(ストライク)・バック発動!」

「なっ!?」

「S・バックですって!?」

「そうや。この能力によって、今加えたドミティウスを墓地においてぇ〜……か・ら・のぉおおお……S・バック、天真妖精(てんしんようせい)オチャッピィをバトルゾーンに。効果で、いま墓地においたドミティウスをマナゾーンへ。かぁぁらぁぁのぉぉ?」

「まだあんのかよっ!?」

「そうやで、ただでは終わらへん。ボアロパゴスの効果で、クリーチャーを自分の手札から召喚したとき、自然のコスト5以下のクリーチャーをバトルゾーンに出せるんや。霊騎ラグマールをバトルゾーンに。効果発動!ラグマールをマナゾーンに戻して、次に、勝太くんはクリーチャーを一体選んでマナゾーンに。」

「マッカラン・ファインをマナ送りだ。だが、まだまだ止まらねぇ!ジャックポット・バトライザーで、シールドをダブルブレイク!」

 

 2枚割れる。前の僕やったら、こういうのをあんまり対策してへんかったやろうけど……今回の僕は違うでぇ。君に勝つために、全力やぁ!

 

「シールド・トリガー!……DNA・スパーク。」

「ひ……光のカード!?どういうことだべ……!?」

「こういうときのために入れておいたんや。光のカードはこれ3枚だけやから実用性は全くない。けど……トリガーで出たときには文明なんて関係あらへんからなぁ。」

「そういうことか……せっかくブレイクしたのに、シールドが1枚増えやがった!」

「ギョッギョッギョ……さ、君のバトルゾーンには、もう攻撃できるクリーチャーはおらへんで。」

「あぁ、ターンエンドだ。……かーらーのー!」

「やっぱり来たか……2D龍解。」

「このターン、俺はドラゴンをバトルゾーンに出したから、龍解条件達成!はぁぁ……おうりゃ!2D龍解だぁ!!爆熱天守バトライ閣!」

 

 巨大なフォートレスやなぁ。場も盛り上がってきた。えぇなあ。なんか大会に出てるみたいで、すっごく心が躍るわぁ……!勝太くんはこれでターンエンド。そろそろ、トドメと行くかいなぁ……。

 

 

ギョウ 6ターン目

 

「……ほな、僕のターンやな。行くで……まずターンのはじめに、自分のバトルゾーンに自然のクリーチャーが2体以上いるからぁ……龍解、遺跡類神秘目(いせきるいしんぴもく)レジル=エウル=ブッカ!か・ら・のぉ〜!もういっちょ、ターンのはじめにクリーチャーの合計コストが30以上なんでぇ…………最強の龍解やぁ!3・D・龍・解!最・終・形・態!!我・臥・牙!ヴェロキボアロスゥウ!!!」

「あ、あれがあいつの切り札なんだなぁ〜!?」

「カードがでかいべ……!!」

「でかいのはカードだけやない……能力もバカでかいでぇ。エウル=ブッカの能力で、僕がクリーチャーを召喚するとき、コストは2軽減される……」

「巨大クリーチャーも、ある程度安いコストで召喚できるっていうことか……(切札勝太。このピンチ、どう切り抜けるんだ……!?)」

「いかせてもらうでぇ。蛇手(じゃしゅ)の親分ゴエモンキー!を召喚。」

「あれは、クリーチャーをマナゾーンから召喚できるようにする……強力なクリーチャーだべ!」

「そこに、エウル=ブッカのコスト軽減が重なるから……かなりやばいんだなぁ!」

「そういうことやなぁ。けど、その前に……ヴェロキボアロスの効果を発動や。マナゾーンからドミティウスをバトルゾーンに!からぁぁっの!ドミティウスの効果で、山札上から5枚を見て……ガイゲンスイとオチャッピィをバトルゾーンへ。で、オチャッピィの効果で墓地からフェアリー・ライフをマナゾーンへ。ガイゲンスイのマナ武装7で、全員パワー+7000して、シールドおまけにもういっちょブレイクするでぇ。」

「かっちゃん……。」

「もうかなりヤバイ状況だが……まだまだ、これは序盤か……どこまでやるんだ、京都代表!」

 

 その通りや。これはまだ、僕にとっては序盤に過ぎへん……ま、見とけばわかるでぇコジローくん。ここからが僕の、ネバーエンディングパラサイトの真骨頂やぁ……。

 

「コスト2で、マナゾーンから霊騎ラグマールを召喚!からの!ヴェロキボアロスの効果でマナゾーンからワルドブラッキオをバトルゾーンに。」

「一気にクリーチャーのシールド・トリガーが使えなくなったんだなぁ!!」

「かぁらぁの、ラグマールの効果で、あんたはどっちかマナゾーンにクリーチャーおいてもらうでぇ。」

「……ジャックポット・バトライザーを。」

「なぁ、勝太くん。霊騎ラグマールは、相手のクリーチャーをマナゾーンにおいたら、どうなるんやったっけ……」

「マナゾーンに戻される……って、まさかまた!?」

「そういうことや。ゴエモンキー!の効果でマナゾーンから……もういっちょ霊騎ラグマール召喚。そして!ヴェロキボアロスの能力でドミティウスをバトルゾーンに。ラグマールの効果で、残ったグレンモルトをマナ送りー。かぁぁらぁぁ……の!効果で山札から5枚を見て、ロマネスクと、ツミトバツをバトルゾーンへ。ロマネスクの効果は発動しないニョロ。」

「ち、ちくしょう…………!!」

「勝太くんのバトルゾーンに、クリーチャーがいなくなったべ!!」

「残ってるのは、ドラグハートだけなんだなぁ!」

 

 さぁーてあとは盤面展開や。

 

「ラグマールを召喚。効果は発動させへんまま……ヴェロキボアロスの効果でマナゾーンから龍仙ロマネスクをバトルゾーンへ。ここは効果を発動。山札上から4枚マナゾーンへ。おっと、運がえぇなぁ!もう一体、マナゾーンにおかれたニョロ!手札からエッグザウラーを召喚。そして……効果を発動せず、ロマネスクをバトルゾーンへ。そして、エッグザウラーの効果で、パワー5000以上が出たので1ドロー……行くで!」

 

 ドローが重い……そして、アツい!!これは、あいつの登場や……!!!

 

「ドロォオオオー!!来たで、さぁ勝太くん!これで僕の勝ちや!5マナタップ!ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン召喚やぁ!」

「き、来やがった……!!」

「勝太くん、まだまだやで。呪文を2枚唱えるニョロ!キリモミ・スラッシュと二刀流トレーニング!二刀流の効果はもちろんホワイト・ドラゴンに!」

「ま、まずい……このままシールドが墓地に置かれたら、かっちゃんは……。」

「押し切られて、負けるんだなぁ……。」

「しかも、しのぎきったとしても、ギョウの盤面にはクリーチャーがまだいっぱいいるべ!」

 

 絶体絶命ってやつや……けど、勝太くん。その目にはまだ闘志が宿っとる。勝てる見込みがある、そういう目やな。最高や……それでこそ、こっちも燃えるっちゅうもんやぁああ!!

 

「さーぁ、勝太くん。こっからシールドブレイク行くで!ホワイト・ドラゴンで、シールドを合計4枚ブレイク!」

 

 シールドを4枚、墓地においた……次でとどめや。

 

「イメン=ブーゴで、最後のシールドをブレイク!!」

 

 割れた。ここで、全部決まる。……勝太くんのデッキは火文明単色。僕の盤面をひっくり返すトリガーはない……いや、待て。そうやないか。あの闘志はきっと……逆転の一手があるからなんやろ?つまり、勝太くんのデッキには……!!!

 

「ギョウ。」

「なんニョロか。」

「俺は、お前とおっさんのデュエルを見ていたときに気がついた……お前のその完璧な盤面の、小さな小さな弱点になぁ!」

「やっぱりそうやったか!つまり来るのは……!!」

『シールド・トリガー!マスター・スパーク!!』

「光文明を入れてるのは……お前だけじゃねぇんだぜ……この、ぁお〜れもだぁ〜〜っ!!」

「切札勝太……!やはりお前の力は凄まじい!フッ、この俺が認めただけはあるな。」

 

 僕のクリーチャーが動けへんくなった……そして、歓声が響き渡る!勝太くんのドヤ顔も光る!!アツいなぁ……激しいなぁ……!最高やなぁ!これこそ、デュエ魂とデュエ魂のぶつかりあいやぁ!

 

「ええ!ええぞ、最高や勝太くん!これで僕はターンエンド。さぁ、君のターンや!君のデュエマを見せてほしいニョローーー!!!」

「おう!見せてやるぜ!」

「いけー!かっちゃーん!!」

 

 

勝太 6ターン目

 

「俺のターン!……このドローは……激しく重いぜ!だがぁ!俺は引く!たとえこの指が……びィぃっきりぃ!!!折れようともなぁ!おおお……ドロドロドロドロドロ、ドローーー!!!」

 

 これは!勝太くんの凄まじいドロー……な、何が来たんやぁ!?

 

「ギョウ!お前がラグマールで俺のマナゾーンをためてくれたから、こいつを簡単に出せるぜぇー!!8マナタップ!いってこーーい!ジャックポット・バトライザー!!」

 

 な、なんやてぇ!?僕のクリーチャーは全員タップしてるから、つまり攻撃される……!

 

「行くぜ!まずは、バトライ閣の能力で一枚見て……くそっ、呪文か!だがこれで終わりじゃねぇ!ジャックポット・バトライザーで、レジル=エウル=ブッカとバトルして、破壊だぁ!」

「よし!これでジャックポット・バトライザーの能力が発動するべ!」

「行くぜ!か〜〜ら〜〜の〜〜……バトライザーの効果でぇ!山札の上から3枚を見て、進化ではないドラゴン一体を場に出せる!おうりゃ3枚ドロー!っしゃあ来たぜぇ!勝利宣言(ビクトリー・ラッシュ)鬼丸「(ヘッド)」をバトルゾーンに!」

 

 鬼丸か。こいつはガチンコ・ジャッジして勝ったら追加ターンをもらえる強力なクリーチャー……ここはなんとしてでも勝たへんと……!

 

「かーらーのー……!」

「え、まだなんかあるんか?けど、マナのアンタップ能力はどちらのドラゴンにもない……ま、まさか龍解ニョロ!?」

「そういうことだ。ドラゴンをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートを……クリーチャー側に裏返すぅ!うおおおおおお……ぶっちぎりぃ……最強のドラゴンにぃ……3D龍解だぁぁぁぁあああ!出てこい!!爆熱DXバトライ武神!!」

「すごいわかっちゃん!」

 

 こ……これが勝太くんの3D龍解……ヴェロキボアロスよりも、迫力も熱さも……勝ってる!おもろいやんか!さ、こっからまだあるんやろ?

 

「か〜ら〜の〜。バトライ武神でシールドを攻撃!能力発動!山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せ……その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す!暴龍事変(ぼうりゅうじへん)ガイグレン、仰天無双(ぎょうてんむそう)鬼セブン「(かつ)」、龍世界 ドラゴ大王!!!3体全員バトルゾーンにぃ……おうりゃぁあ!!」

「なっ、ななな、なんやてぇ!?」

「さーらーにー!こうして見せたカードが3枚ともドラゴンであれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」だ。いくぜぇー!」

 

 バトライ武神によるトリプルブレイク……シールドはこれで0。トリガーは2枚!

 

「シールド・トリガー。古龍遺跡エウル=ブッカ。ガイグレンと鬼セブンをマナゾーンに!そしてもういっちょトリガー!ナチュラル・トラップ!ドラゴ大王をマナゾーンに!!けど、ここまでやぁ……」

 

 残ったクリーチャーがおる……鬼丸「覇」。こいつが残っとる限り、僕の完全勝利はない。

 

「ギョウ!」

 

 勝太くんの声が響いた。顔を見ると、ものすっごく楽しそうやった。こっちかて、そうや。口角が自然と上がっとる。

 

「すっげぇ楽しかったぜ!お前とのデュエル!……また、戦おうな!」

「……うん!また戦おうニョロ!次は絶対に負けないニョロ!」

「おう!じゃあ行くぜ!!鬼丸「覇」で、ダイレクトアタック!!」

 

 負けた。けど……清々しいわぁ。

 

 僕の目的やった「勝太くんのライバルとして認められる」っちゅうことは、負けたとはいえ、一応は達成できたかもしれへんな。転校してきたのとおんなじや。会いに来えへんかったら、何も始まらへん。だから、僕から来た。それだけのことや。

 ダイレクトアタックの衝撃で地面に倒れてもうたけど、いやぁ……青空がきれいやなぁ……。

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