寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第49話 ヒロインVSヒロイン!かづらとジャスの大決戦!

 私、ジャス。クリーチャーワールドからやってきたちょっと強いスノーフェアリーです。そんな私には、困っていることがあります。それが…………

 

 ギョウに対して、最近どう接すればいいのかがわからないんです。いや、別にね?普通に話せたりはするのよ?けどね、遠回しになんか……「そういうこと」を伝えようとするとうまく言葉が出ないというか……ちょっとどもっちゃうっていうか……とにかく、そんな感じなの。……色々察してる人もいると思うけどね、私、彼のことが好きなのよ。いいでしょ?別に。

 ギョウが学校にいるときとかは、いつもカードの中に隠れてるけど、そのときにも考え込んじゃうのよねぇ〜……ギョウのこと。だって好きだもん。まぁもう1つあるんだけどね…………あのかづらっていう女の子のことよ……。

 彼女、どこか黒いオーラを放ってるのよねー。それがギョウに悪影響を与えそうなの。これに関しては「〜というか……」とかじゃなくって。ほとんど確信が持てるのよ。だからどうにかしてギョウから遠ざけなくっちゃいけないわ。

 

「よし。では授業を終わりにする。」

 

 よっし……授業終わったー。じゃあギョウと一緒に飯でも食うか!

 

「おーいギョウ!」

「お、勝太くん。」

「なぁー、一緒に飯くわねー……」

「ギョウくん。」

 

 うおっ、かづらちゃんが横から……!?そういやぁ、かづらちゃんってギョウに近づいていくこと多いよなぁ。……もしかして、好きなのかな、ギョウのこと……このヒョロガリが好きなの!?うっそーん!?

 

「あぁ……かづらはんかいな。なんや?」

「うふふ。一緒にご飯食べませんか?今日、あなたのためにお弁当作ってきたんです。」

 

 んなぁっ!?絶対そうじゃん!くぅ〜、羨ましいなぁギョウ!あんな可憐で美人な女の子とくっつけるなんてよぉ〜〜!!

 

「うーん……気持ちだけ受け取るわ。ありがあとな。」

「え?」

「え?(ウッソだろギョウ!?かづらちゃんのお誘いを断った……もったいないことするなぁ〜。あいつ。)」

 

 かづらはん、アニメとおんなじような性格なら、多分作ってきたお弁当に惚れ薬やらを染み込ませとったりするんやろ、多分。そんなもん食いたくないしなぁ。こういうのは拒否が一番ニョロ。それに、普通にジャスはんが作ってくれたお弁当はあるしな。

 

「そ、そうですか……。」

 

 あ、トボトボ帰ってった。すげぇ哀愁漂うなぁ。……ちょっと待てよ?俺が今のかづらちゃんを慰めたら……目はこっちに向かわねぇか?いいや向かうね!よし、やろう!

 はぁ……やっぱり無理でしたか。かなり強力な媚薬を全部の食べ物に入れていたんですけれど……彼はそれを勘で予測したのか、それとも偶然か……。どちらともとれますわね。なんせ、彼ですもの。

 

「かづらちゃん……。」

 

 あら?この声は……あぁ、赤髪のおバカさんでしたか。

 

「どうしたんだい?そんなに落ち込んで……。」

 

 あ、そうですわ!少しこのおバカさんで遊んであげましょう!さぁおバカさん……私の心の中にある不満を、解消してくださいね♡

 

 

 

 

 

 俺、切札勝太ァ……。なぁんかさぁ、かづらちゃんが作ったお昼ごはんを食べたらさぁ〜……もうかづらちゃんしか目に入らなくなっちゃったぁ〜〜……なんでだろうなぁ……

 

「えへへ〜、かづらちゃーん……うふふふ!」

「……かっちゃん……なぁに鼻を伸ばしてるのかしら……?」

「えへぇ?あぁでこちゃぁん?いやねぇ、かづらちゃんしか目に入らなくって……」

 

【その瞬間、刹那であった。るるちゃんは勝太の目を覚ますため、顔面にぎりぎり当たらない距離で本気のストレートパンチを繰り出したのだ!その姿まさに鬼神。圧によって後ろのフェンスは破壊され、小さく地面はえぐれていた。それほどまでに、るるちゃんの怒りの放出は凄まじいものだったのだ!そして、それを目の前で体験した勝太は……】

 

「……は……はへ……。」

 

【顔面蒼白でぶっ倒れたのである!……ま、まぁ、元に戻ったみたいだし、るるちゃんにとっては良かったことなのかな?うん。】

「やっぱり……あのるるさんがいる以上、あのおバカさんをこちらに引き入れるのは無理なようですね。となればやはり彼を……!」

「待ちなさい!!!」

 

 !!聞き覚えがありますわ。なるほど……恋敵、いえ、そう思っているのは彼女だけでしょうか。嫌に可愛らしいのが……絶望に突き落とすためのスパイスになって素晴らしいですわ!名前は確か……ジャスちゃん、でしたっけ。

 

「あら、こんにちは。」

「こんにちは。うつぼみかづらさん。そして、単刀直入に言うわ。あなた、ギョウから離れなさい。」

「……ごめんなさい。それはできませんわ。私、彼のことが好きなんですもの。」

 

 へー、やっぱそうなんだ。けどごめんなさい、私だってそうなのよ。そして……あなたよりその思いは強いのよ!!!それに、あんたみたいにどこか黒いやつ……ギョウに近寄らせるわけにはいかないわよ。

 

「あっそ。それは私も同じ。ねぇ、どうかしら?少しばかり勝負をしてみない?もちろん、デュエマでね。」

「デュエマで?」

「えぇそうよ!私が勝ったら、二度とギョウに近寄らないことを約束して。」

「うーん……それでしたら、私が勝ったときは……どんなご褒美をくれるの?」

 

 む……いきなり近づいてきたわね。嫌に色っぽい声なんか出して、甘えてるつもり?ふざけないでちょうだい。

 

「ギョウに近づくなりなんなりしたらいいわ。けど、私はそれを止めるから。ギョウだってあんたが近寄ってくることに迷惑はしてるのよ。それが、わかるの。」

「ふ〜……ん。わかりましたわ。では、そのデュエマ受けて立ちましょう!この私の、アクミ団の力を見せてあげますわ!」

 

 アクミ団……?てことは……まさか彼女って!?革命側……なの?

 

「チョリーッス!俺、アクミっす、シクヨロー!」

「……はぁ、よろしく。」

 

 デュエリストがこうなら、クリーチャーもこう、か。めんどくさいわね本当に。まぁいいわ。革命側でも関係ない、全力でぶっ潰すだけよ!!

 うふふ……これが狙い通りだということに、全く気がついていない。本当に……無垢でかわいい子……。じゃあ……思う存分遊んであげますわ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャス キーカード:ボルメテウス・サファイア・ドラゴン

 

うつぼみかづら キーカード:悪革の怨草士デモンカヅラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!!!』

【ヒロインVSヒロイン、結構重要なものを賭けたデュエマ!序盤、フェアリー・ライフとジャスミンでマナを加速させていくジャスに対してかづらは……】

「行きますわ!第一種アクミをバトルゾーンへ!」

「オッケーっすかづらさぁん!んじゃ、行ってきまーす!」

《あーらよっと。ウィーッス!チョリーッス!》

【アクミ団の団員、アクミを召喚し、そこからの展開を図る……。】

 

ジャス 4ターン目

 

「あなたの好きには絶対にさせない……それをさせたら、間違いなくあなたは不幸の種をばらまくわ。」

「まぁ……ひどいことを言わないでください……グスン。」

「そうやって猫被ってられるのも今のうちってやつよ。私はそういうのに対して一切の情を持たないわ!6マナをタップして守護炎龍レヴィヤ・ターンをバトルゾーンへ!そしてこいつの効果で……マナゾーンから、闘竜妖精ティルニアを、バトルゾーンへ!」

 

 クリーチャーを展開してきましたわね。けど、無駄ですわ。私はその程度では止まりませんもの!

 

「ターンエンドよ。」

 

かづら 4ターン目

 

「では、私のターンですわね!まずはマナチャージ。そしてブラッドレインを召喚しますわ。そして行きますわ!アクミで攻撃。このときに……」

「まぁ、そりゃ持ってるか……一応、団だしね。」

《おなしゃーっす!》

《ネッギネギー!》

 

 

 革命チェンジ!!!

 

 

「第二種タマネギルに、革命チェンジですの!更にタマネギルの効果で、クリーチャーを1体捨てて、相手のパワー3000以下のクリーチャーを破壊できますの。……けど、この私にはクリーチャーを捨てるなんていう非道的な行為はできませんわ!うぅっ……ぐすん。」

 

 えぇ……まだそれやんの?いちいちやるのを見るのはめんどくさいし……恥ずかしいんだけど。

 

「(チラッ)……あぁ、どうしましょう〜!(……アクミ、あんたがやるのよ!)」

「(え……あ、そっすね!スイマセン!)かづらさぁん!ここは俺が行きます!これでパワー3000以下を破壊できます!」

「あぁ……ありがとうアクミ、自らその道を選んでくれるなんてぇ……。」

 

 ……茶番が長い。さっさと破壊しに来なさいよ。ムカつくわねぇ。

 

「それじゃあ、ティルニアを破壊ですわ!」

「破壊したわね……このとき効果を発動よ。破壊されたとき、相手のパワー3000以下を破壊するか、山札から1枚をマナゾーンに置くか。今回はマナチャージよ。」

「じゃあ、タマネギルでシールドを攻撃ですわ。」

 

 トリガーなし。けど、傷は浅いわ。それに……動力源に余裕があるのはこっちなのよ!一気に畳み掛けてやる!

 

ジャス 5ターン目

 

「私のターン。ドロー!そしてマナチャージして……これで7マナ。まずはキリモミ・ヤマアラシ!これで1コスト軽減して……幻想妖精カチュアを召喚!さらに、カチュアはスピードアタッカー。攻撃するわ。」

「そんなパワー3000のクリーチャーが攻撃したって、痛くも痒くもありませんわ!」

「それはどうかしら?」

 

 なんですって?確かに、7マナでパワー3000というのは不自然ですわ。なにか能力があるというのですか?

 

「このとき、タップスキル発動よ。山札からドラゴンを1体選んでバトルゾーンに出せるわ。ボルメテウス・サファイア・ドラゴンをバトルゾーンに!」

「そ……そのドラゴンは!」

「そう、シールドを焼き尽くす最強のドラゴンよ!いけ!トリプルブレイク!」

 

 トリガーがあるのに……全部墓地に置かれてしまいましたわ……なんてことなの……。

 これで一気に優勢になったわ。ここで全部のシールドを割り切ってやるわ!

 

「レヴィア・ターンでシールドをダブルブレイク!これでシールドはなくなったわよ……。次のターンで、とどめを刺して私の勝ちよ!」

「うふふ。張り切ってますわね。ちょっとお顔が怖いですわよ?」

「黙りなさい。せっかくだったら、そんなこと言わずに遠吠えを吠えていたらどうかしら?」

「そんなことしませんわ。まだ負けたわけではありませんもの。うふふふ……」

 

 まぁ確かにその通り。この状況をひっくり返してくるかもしれない。けど、相手のデッキ的に、残り4枚のシールドをブレイクして押し切ってくることはできないはず。こんな状況をひっくり返してくるのなんて、ギョウ以外のデュエリストにいるのかどうかも……。

 

「ターンエンド。ターン終了時、サファイアは破壊するわ。」

 

かづら 5ターン目

 

「では、行きますわ!」

 

 私は引きますわ……この勝負に勝つために、どこまで堕ちても、どこまで沈んでも……私の火は、消えませんもの!美しいものよ……私に力を貸して……ドローーー!!!

 

「引きましたわ!うふふ…………潰してやる。」

「!?」

「まずは3マナで、ブラッドレインの上にダースレインを進化!そして3枚を墓地において……ベロリンガを手札に。」

 

 革命チェンジのクリーチャーを手札に加えた……!

 

「まだまだ行きますわ。美しいものには……猛毒があるということをあなたの全てに刻み込ませてあげますわ!タマネギルで攻撃!」

《ネッギーーー!!》

 

 カタパルトから登場するのは、かづらの切り札であるドラゴン、アクミ団のリーダーであった。

 

 

 革命チェンジ!!!

 

 

「これが私の切り札ですの。悪革の怨草士デモンカヅラ!!!」

 

 ま……まずいかも……。

 

「デモンカヅラの効果で、自分の手札を1枚捨てて、相手クリーチャーを1体破壊ですわ!これで……カチュアを破壊ですわ。」

「そんな、カチュアが!!」

「まだまだですわ。デモンカヅラで、レヴィヤ・ターンを攻撃ですわ!」

 

 破壊された……けど、そうだわ。レヴィヤ・ターンは破壊されたときにも効果が発動するじゃない!

 

「マナゾーンから……ジャスミンをバトルゾーンに。効果は発動しないわ。」

「それで安心だと思ってますの?私の手札には……戻ったタマネギルがありますのよ?」

 

 はっ!し、しまった!

 

「ダースレインで攻撃。このときにタマネギルと革命チェンジ!そしてブラッドレインを捨てて、ジャスミンを破壊ですわ!」

「そ、そんな……!」

「うふふ。ターンエンドですわ。さぁ、ジャスちゃん……あなたはここから、どうやって私に抵抗してくれるのかしら?楽しみですわ……♡」

 

 こ、この女……絶対に遊んでるわ、私に本気で立ち向かってない……!く、くそっ!!

 

ジャス 6ターン目

 

「ド……ドロー。アジサイを召喚……ターンエンド。」

 

 な、何も動けない!ど、どうしよう……。

 あらあら、抵抗はそれだけですか?それじゃあ……蝕んであげますわ。それが、一番の屈辱になるはずですもの!

 

「じゃあ、私のターンですわね!」

 

かづら 6ターン目

 

「呪文、二刀流トレーニング。これにより、デモンカズラは2回攻撃しますわ。更に、呪文ポイズン・ティー。これでアジサイも破壊ですの!!」

「うぅ……!」

「さぁ、もう逃げ道はありませんわよ?タマネギルで攻撃。このとき、革命チェンジ発動ですの!第三種ベロリンガに、革命チェンジ!効果は使わず、そのままダブルブレイクですわ。」

 

 トリガーじゃ……ない……!

 

「更に、デモンカヅラでシールドをブレイク!!」

 

 そんな……1枚も、来ないなんて……!!

 

「あら?トリガーが来ませんでしたの?それは残念ですわね。じゃあ、デモンカヅラでダイレクト……」

「っ……!!!」

「……は、しませんわ。」

「え?……どういうこと?」

「とどめを刺すことにもうこだわりはしませんわ。どうせ、トリガーが1枚も来なかったあなたの負けは変わりありませんし……ね。」

 

 負けたのね、私は。こんなやつに……。!また顔を近づかせてきた……煽ってるのかしら、どこまでも意地の悪い……。

 

「じゃあ、これからは私の好きにさせてもらいますわ。まぁ、私を止めるなら好きにしてくださいね。ジャスちゃん……フフフ。」

「そんじゃ、またねっす!!!」

 

 あいつをギョウから遠ざけることはできなかった……。けど、あいつが言っているとおりよ。ギョウには近づかせない!あんな黒い塊、必ず突き放してみせるんだから!

 

「ジャスはん?」

 

 あ、ギョウ……。どうやら私を探してくれていたらしい。いきなり飛び出していっちゃったもんね。ごめん。

 

「心配したニョロ。……けど、どうしてカードから飛び出してったニョロ?」

「え?それはぁ……まぁなんというか、自分も外に出たかったというか……。」

 

 ホントのことは言えないわ。言ってもよかったけど、あの女にそのことについて色々とやりくりされたら、負けるかもしれないしね。伝えないが一番よ……多分。

 黙っとる、か。まぁどうせ、かづらはんとデュエマして負けたんやろうな。となれば……展開からは逃れられへん。多分やけど、違う展開とはいえ勝敗の結果が同じようなものならば、新たに作られた展開ではなく、既存の展開から作られたものならば……それは変えられへん。せやったら、時を待つしかない。それまでは、ジャスはんを……

 

「そうか。たしかにちょっと厳しくしすぎたかもしれへんな。」

 

 ……撫でてくれた。なんだろう、ちょっと含みがあるような……気のせいかな?

 しっかりと守ってやらなあかんな。時が来たら……それ相応の報いを、かづらはんには受けてもらうニョロ。ルシファーはんみたいに、僕は甘くはない。

 

「カードに戻るわ。迷惑はかけられないもの。……ごめんなさいね。」

「謝らんくてええニョロ。そんなことする必要は……ないからな。」

 

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