寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第50話 イメン団の「ヴェロキボアロス」になるために!いざ、京都へ!

 かづらとジャスはんのデュエマから数日が経った頃、ふと、自分のデッキから物音が聞こえた。ジャスはんはリビングに一緒におるし、イメンはテーブルに置かれて寝とるし。じゃあ誰……?いや、誰とかでもないんかな。純粋な物音やったし……。まぁ一回デッキの中見てみないとわからへんな。ていうわけで、ほい。オープーン……えぇ?

 

「ジャスはん、何これ。」

「……何それ。わかんない。」

 

 ギョウが突然私に見せてきたのは、カードから出てる得体のしれない渦だった。見た感じクリーチャーワールドに通じているものでもない。嫌な予感がするからとその渦をどうにかしようとしたんだけど、どうやってどうにかするのかさえわからず、次第に渦は大きくなって、台所とリビングの道を塞ぐようにして佇んだ。いや、迷惑なんですけど。

 

「……えぇ……これなんなの?なんか入れるとか、そういうのでもないし……。」

「ただ迷惑な渦っちゅうことなんかな?」

「うーん。でも急に現れてこんな意味深に佇むんだから、なんか裏がありそうなものだけど……そういえばさ、私が入ってもなんともならずにすり抜けてくだけだけど、ギョウが入ったらどうなるの?」

「えー?おんなじ結果ちゃうか?そんなことあり得るんk」

 

 スッ……

 

 あり得たーー!ギョウ渦の中に入っちゃった!え、ちょっと待ってよ?考えてみればさぁ……この渦の行き先ってどこなのよ。それすらもわかってないじゃない!何なのこれ……

 

 あれ、入れちゃった。んで、どこか知らん場所にワープされた。ん、ここって……

 

「僕が勝太くんとるるちゃんを見つけた、最初の場所。つまりここ……京都?」

 

 僕は京都に戻ってきてしまった。ということか……なんで?戻る理由もないのになんで?うーん、けどなんかあるんやろな。多分。デッキの中から物音がする思うたらあんな渦が出てきて、からの、自分だけが入れた。この「自分だけ入れた」が多分一番重要やねん。例えば、いま自分が、欲しがってるものがあるからとか…………

 

「……切り札?」

《そのとおりだよ。ギョウ。》

 

 んん?このちょっとだけドスの効いた声……聞いたことあるニョロ。クリーチャーワールドでドミティウスでデュエマをしたときにな。

 

「ヴェロキボアロス?」

《おお、よくわかったな。久々に聞くだろうから忘れているだろうと思っていたんだが、驚きだ。》

「あんなリアルなデュエマ忘れるわけ無いやろが。それにお前のデカさなんて、スカイツリーも良いところやで?」

《はっはっは。そいつは言えてんな。だが、まぁそれは関係ない。今回お前をここに呼び出したのは俺だ。頼みたいことがある。》

「ふーん。お前が改まってそう言ってくるってことは、結構重要そうなことなんか?」

《あぁ……。》

 

《俺の中に隠されているはずの力を開放してみろ。そうすれば、必ずイメン団の…………》

 

 スタスタスタ……

 

《おぉい帰ろうとすんな!!》

「えー……」

《えー……じゃない!俺はお前の切り札でもある存在なんだぞ!?》

「そんなこと言われてもなぁ……まぁたしかに切り札はほしいと思うけども、どうやって力を開放すればええかわからんし、いきなりそんなこと言われてもなぁ……。」

《じゃあなんで俺はお前をここに呼んだんだよ……。今から説明しようと思ったのに。》

「あ、そうなんや。ていうかこれお前がやったの?」

《あぁ。だってここじゃなきゃ開放はできないからな。て言うわけで説明をしよう。すぐに終わる……。》

 

 俺はギョウへと、力の開放になぜこの京都が重要なのかを説明した。簡単なことだ。俺が新たなる存在として変わったのは、ギョウが自分の中学校……いや、古墳?まぁどっちでもいいか。古墳の中学校に俺を、カードを当てたからだ。つまり……

 

《その古墳の跡地に、まだ開放するための力……いや、「もの」が残っている。それはもうリサーチ済みだ。》

「ふ〜ん。あそこに、ねぇ……。んじゃ行くか。開放させたるわ。」

《すまんな。……そうだ。こうやって頭の中に直接話しかけるのも気味が悪いか。普通に誰にでも聞こえるように話したほうが良さそうだな。ここらへん、誰もいなさそうだしちょうどいいぜ。》

 

 こいつもイメンみたいに出てくるわけじゃないけど、話せはするんやな……ってか、こいつこんな感じやったっけ?なんかもうちょい固かった気がするねんけど……。

 んで、古墳の跡地に到着……。見た感じ何もないけど、もしかしたら地面の中に地下に通じる通路みたいなものがあったり……したニョロ。掘ってみれば意外と見つかるもんやな。ん、手の汚れは気にならないのかって?安心せぇ。そんなのアニメの作画の都合上次のシーンで消えとんねんから。

 

 じゃあ早速、地下にお邪魔しまぁす。……ほぉら土の汚れは消えとる。ここまで細かく描く人はあんまおらんしな。地下は意外と快適で、中は白い壁が一面に広がっとった。誰かが設備したんかなぁ。

 

「……お、分かれ道や。」

 

 しばらく歩いとったら、3つの分かれ道にたどり着いた。これどうしよっかなぁ。正解の道、外れの道っていうのがあったらちょいとめんどいで。あ、そうや。

 

「おーい、ヴェロキボアロスー?分かれ道あんねんけどー。」

《……あぁ、分かれ道あったんだな。知らなかったぜ。ちょっと待ってろ。今から分かれ道の向こう見てみるから…………あぁ、オッケーオッケー。ギョウー?》

「お、わかったか。どうやった?どの道が正解ー?」

《全部外れだ。正解はない。どの道へ行っても行き止まりだ。》

「え。じゃあどうすんのやこれ。もしかして……他の道があったんか?」

《うーんっとなぁ、探してるが……あぁあった!!ギョウ、お前の下の床、そこが隠し通路だ。》

「下の床がぁ?けどこんなのどうすればええんや?壊すにしちゃ硬すぎるし……」

《ギョウ。右向いてみ。》

 

 右向いた。あ!色がおんなじで見えなかったけど、スイッチがある!ちゃっかり「隠し通路だよ」っていう文字も白色だし!

 

「こんなもんがあったんかいな?んじゃ、これ押せばええんやな?全く一筋縄じゃいかへんなぁ……。」

 

 押してみると、立っとる床がエレベーターみたいに下がってって、変な空間についたとき、それは止まったニョロ。……奥に、何かが祀られとる。カード?

 

《着いたな。よしギョウ、それが俺の力を開放するために必要な「もの」だ。祀られているなんてのは関係ない。取ってみろ。》

 

 取ってみろ……ほい。取った。ってこれは……ボアロアックス?なんか金色に輝いとるけど……。

 

「なんでこの斧がここに……?」

《実際のところ、俺にもよくわからん。しかしそれはまぁどうでもいいことだ。そのボアロアックスには隠された秘密がある。それは……俺らのクリーチャーワールドの「ボアロアックス」ではないということだ。」

「ん?あんたらの世界のもんちゃうの?これ。」

《……おそらく、俺が革命の力を持ったときに生じた歪みによってやってきたものなんだろう。その証拠に、その「ボアロアックス」はそれ以上の変化を秘めていない。その状態で全てなんだ。》

「確かに、ボアロアックスっていうのは、あんたにまで3D龍解できるもんやもんなぁ。普通。」

《まぁな。さて……それをこの俺、ヴェロキボアロスに重ねてみろ。そうすれば、俺は最強の力を手に入れられる、イメン団として、すべてを率いるんだ!!!》

「よぉっし。やったるニョロよぉ〜!」

 

 僕がヴェロキボアロスにボアロアックスを重ねようとした、その時やった。

 

「ちょっと待つカモーネ!!」

《む?何者だ。》

「それはこっちのセリフカモネ。私が見つけたカードをよくも、奪ってくれたカモーッネ!!」

 

 ん、あいつは……たしかレアキラーズの……名前なんやったっけ?影薄くてあんま覚えとらんわ。

 

「あんたが、このカードを見つけて、この地下通路に祀っとったんか?」

「その通りカモネ……。この地下通路は、この私、アリ・カモーネのものなのネ!更地となったこの場所に、ひっそりと作っておいたカモーネ……。」

 

 あぁ、アリ・カモーネか。そういえばそんな名前だった気がする……。

 

《そうか。それじゃあ残念だったな。このカードはお前にゃ扱いきれん。あるべき場所……そう、この俺が持つべきものなのだ。というわけで、お前はとっとと諦めて帰りな。》

「そうはいかないカモネ……!お前、私とデュエマで勝負カモーネ!!」

「ええで。やったるわ。勝ったらあんたにボアロを渡して、負けたら僕らがもらう。それでええな?」

「いいや、お前の横で喋っているレアカードもこちらに渡してもらう……それならいいカモーネ。」

「……ええか?ヴェロキボアロス。」

《構わん。お前はあんなチンケなやつに負けるような男ではないことは知っている。……思いっきりやれ、ギョウ!》

【こうして、ボアロアックスをかけたデュエマが、始まろうとしていたぁ!!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリ・カモーネ キーカード:D2Gゴッドファーザー

 

寄成ギョウ キーカード:頂革命 我威亜ヴェロキボアロス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!』

【アリ・カモーネ対ギョウ。序盤は小型クリーチャーを並べ、プレッシャーをかけるカモーネ。対してギョウは冷静にマナと手札をためていく。この勝負、どっちが勝つか見ものカモーネ。】

 

アリ・カモーネ 4ターン目

 

「そろそろ行くカモーネ。ヌゥン!!」

 

 ぬおっ!なんだ……こいつめ、いきなり台に火炎放射器で、炎を……!?い、いかれているのか?いや、違うか、まさかこの感じは……

 

「おそれ慄け……D2フィールド、Dの炎闘アリーナ・カモーネ、展開ぃぃっ、カモーーーーッネ!!」

《やはりそれか、D2フィールド……。貴様のそれは一体、どんな能力を持っているというのだ?》

「それは今から分かるカモネ。爆獣博士メテオでプロメテウスを攻撃。そして破壊……このときに能力発動カモーネッ!自分のクリーチャーがバトルに勝ったとき、相手のシールドを1枚ブレイクできるカモーネ。」

《つまりギョウのシールドは4枚になるということか。破壊とブレイクをお前のクリーチャー全ては兼ね備えるようになるということか。面倒だな。》

 

 たしかに面倒ニョロ。けどそんなの、パワーで勝てば問題はないニョロ。

 

「シールド・トリガー、ヘブンズ・ゲート。これでエメラルーダ2体をバトルゾーンへ。そしてシールドを2枚手札に加えて……1枚だけをもう一度もとの場所に戻すニョロ。」

「ウムムム……トップギア2体だけじゃどうにもできない。ターンエンドカモネ。」

 

ギョウ 5ターン目

 

《ギョウ、ここからどうする?》

「ドロー。……まぁマナ加速を重点的に行ってったほうがええかもな。てか、それしかできへん。呪文、フェアリー・シャワー。効果で2枚引いて、1枚を手札に、1枚をマナに。そしていま手札に加えたフェアリー・ミラクルを唱えるでぇ。今回はマナゾーンにすべての文明があるから2マナ加速ニョロ。これでマナは9マナニョロ。」

《よし。これで展開の準備はできたな。さて、あとはエメラルーダ2体がある程度は守ってくれる。ここは安全に……》

「エメラルーダ2体でシールドを攻撃。」

 

 んん!?何故!ギョウがブロッカーでシールドを攻撃しただと?こいつらしくもない……

 

「…………気づいていた、カモーネ?お前……。」

「まぁな。お前の不気味な感じ、何か企んでそうやったんでな。ブロッカーを除去するための方法があるんやろ思ってな。(転生した身やし、普通にD2フィールドの能力知っとるだけなんやけどな。)」

「フン、さすがカモネ。デュエマ甲子園優勝者。だが、今から始まる私のターンで終わりにしてやる!!!」

 

アリ・カモーネ 5ターン目

 

「ターンのはじめ……行くカモネ。トリガーで出てきたブロッカーも、これで大丈夫カモネ!デデンデンデン、デンジャラスイッチ、オォォーーン!!」

 

 これでアンタップしていくクリーチャーもアタックできるようになった……さぁ、仕上げカァモネ。

 焼却、抹消!それこそ、破壊の醍醐味!さぁ、来るカモネ……破壊の象徴!私の切り札、アリ・カモーネェェッ!!!

 

「フッフッフ……さぁ、終わりだぞ……!D2Gゴッドファーザーを召喚カモーッネ!!!」

 

 無駄にデケェやつが出てきやがったな。しかし、アンタップしているクリーチャーを攻撃できるってことは……なるほど、ギョウの行動が今わかったぜ。

 

「さぁ、行くぞ……ゴッドファーザーで、エメラルーダを攻撃!そしてシールドを攻撃。」

「トリガー、なし……。」

「さらに!ゴッドファーザーはバトルに勝ったとき、自分の場にD2フィールドがあるのなら、アンタップする!お前、もう負けカモーネ……フフ……。」

 

 なるほど。D2フィールドと相性抜群ってことか。……ん?待てよ、じゃあフィールドないとあいつってただのダブルブレイカー?あー、だからあんなに無駄にデケェと思ったんだ。ありゃフィールドの威を借りているだけ……か。

 

《ギョウ、あの切り札どうってことない。》

「んなことわかっとるニョロ。ま、もうどうなっても僕の勝ちやけどな。」

「なぁに言っているカモネ!寝言は寝て言えぇ〜〜!!!」

 

 ゴッドファーザーがバトルに勝った。そして、またブレイク……次に、ダブルブレイク……トリガーは偉大なる恵みだけ、か。しかし……

 

「ヌハハーー!有効なトリガーがなかったあようだな!じゃあ、トップギアで、トドメーーーー!!!!」

 

 久しぶりに見たな。その0トリガー。

 

「多色革命0トリガー、五龍目の咆哮ニョロ。これでマナゾーンからメッタ斬り・スクラッパーを唱えるニョロ。そんときにマナゾーンにあるエメラルーダを墓地に。」

 

 ぐうぅっ!往生際の悪いやつ……この状況をひっくり返せるわけない……お前は結局負けカモーネ!

 

《さて、シールドから加えたそのカード……最初で最後、今!使うときじゃねぇか?》

「そうやな。んじゃ、頼むとするニョロ。」

 

ギョウ 6ターン目

 

「マナゾーンにカードは10枚……そしてすべての文明が揃っとるから5軽減!よって10マナタップして……頂革命 我威亜ヴェロキボアロスを召喚ニョロ!」

「なっ……なな!?そのカードは何カモーネッ!?」

「僕の切り札ニョロ。そしてこいつはバトルゾーンに出たとき……シールドが0枚ならば使える最強の能力がある!革命0!これで僕は、マナゾーンから自然のクリーチャーを、コストが10以下になるように好きな数出せるニョロ。」

「ぬぇぇっ!?そんな能力有りなのカモーネ!?」

 

 んじゃ、まずはコートニー。これでマナゾーンのカードは全文明。行くでぇ……トット・ピピッチ、マグナム、タイガをバトルゾーンへ。そしてトット・ピピッチの効果でドラゴンはすべてスピードアタッカー。そしてマグナムの効果で、ワイのターン中にあんたがクリーチャーを出したとき、それを代わりに墓地においてもらうで。…この意味がわかるニョロよなぁ?

 

「ちょ、ちょちょちょ!?ちょっと待つカモーネ!!!!?」

「待ったなぁし。ヴェロキボアロスシールドを攻撃!」

「う、ううう嘘ッ!?」

《フッ、無様だな。勝ちを確信していたやつがここまで堕ちるとは……じゃあな。最後にもう一回行っておく。ボアロアックスはお前にゃ過ぎたもんだぜ。》

「タイガで、ダイレクトアタックニョロー!!」

 

 そ、そんなぁ〜〜……。

 

《よし。このまま上まで戻ろう。こいつが起き上がったら面倒だ。》

「うん。」

 

 僕らは地下を抜け出し、そして渦で一気に家まで戻ってきた。

 

「あ、おかえり。無事だったんだね。よかったぁ。」

「あの渦をやったのはヴェロキボアロスらしい。ま、それも「イメン団」のためのもの……やったけどな。」

「ほへぇ〜。それで、なんか収穫あったの?」

「あったで。すっごいのがな。まぁ見とき。」

 

 私はギョウがボアロアックスをヴェロキボアロスの上に重ねるのを見た。そしたら、虹色に光って……新しいカードが現れた。同時に、ヴェロキボアロスの声も。

 

《フハハハハ!ついに、最強のパワーを手に入れたぞ!これで俺も、イメン団だ!ウハハハ…………。》

「楽しそーねー。」

「せやな。まぁ、こっちも心躍る気分ニョロ。んじゃ、これからよろしく頼むでぇ……」

 

 

「異面の頂天ヴェロキボアロス!!」

 

 

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