寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第59話 クリーチャーワールド大ピンチ!?巨大時限爆弾を止めろ!!

「……まずいな。」

 

 月の胎動がどんどんと大きく、強くなっていく……。禁断、ドキンダムがミラダンテⅫに倒されてからずっとこれだ。確実に倒されたことが関係している。だが一体、なぜ……?

 

「ボルシャック!」

 

 ……モルトか。かなり焦っているようだな。何があったのだ?

 

「大変だ!ミラダンテⅫが禁断を名乗る存在に倒された!!!」

「なんだと……!?まだ禁断は存在していたというのか?」

「あぁ。だが禁断よりもはるかに小さい。名を、VV-8と名乗っていた。そして……本当かどうか定かではないが……」

「……??」

「あいつは加勢をしに来た俺にこういったんだ。「月の胎動はもうじきおわる。「真の禁断」が、生まれるんだ」って……。」

「真の……禁断?」

「まだある。続けてこういった。「地球ではすでに……生まれている」と。」

 

 その時だった。今まで聞いたこともない音が聞こえた。今のはもう胎動ではない……心音だ!!

 

「VV-8と言っていたな。そいつの言ったことは……真の禁断が生まれるというのは、どうやら本当らしい。もう増援を呼ぶ時間もない。もしこいつが目覚めたときは……俺らで止めれるだけ止めるぞ!いいな!」

「ああ!!」

 

 …………封印されてから随分たったな…………。禁断よ、感謝するぞ。この俺に力を与えてくれたことを……!!!

 

「さぁ…………待たせたな。俺の目覚めのときだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうも……カイザーことロクローです。レアキラーズとしての僕は、今日はちょっとお休みです。なんでなのかって言うと、実は今日、ギョウくんの家にお邪魔しているんです。デュエル・マスターズ感謝祭でデュエマをしたときから、もう1度彼とデュエマをしてみたいなって思っていたんです。そして今日、休みがもらえたから勇気を持って彼の家を訪問したら……

 

「えぇよ。上がってニョロ。」

 

 と、軽く返答が帰ってきたので、お邪魔させてもらっています。だけど……すごいきれいなお家だなぁ。リビングも大きいし、ふかふかのソファーもある。いいなぁ〜。僕なんて……

 

『今回のアップアップTVでは、有名ロックスターのカイザーさんのお家を公開!』

 

 みたいなことをテレビでやるもんだから、無理やりロックにするしかなかったんだよなぁ〜。一面黒い壁に、ドクロのマークがついた布団に……自分が求めていないものばかり置いちゃっているんですよ〜。今ではマンションの屋上にお花ちゃんたちをおいて育てている。本当は自分の部屋にいっぱい置きたいんだけどねぇ〜。

 

「ねぇ……えっと、ロクローさん?だっけ?」

「え、あぁそうだけど。どうしたの?」

「ううん。あなたお花が好きだっていうから……。」

「えぇ!?なんでそれを知ってるんだい?芸能界とかでは秘密にしているはずだけど……!?」

「ギョウから聞いたのよ。」

「言いましたぁ〜。」

 

 あぁ、そういうことか……。あのときのデュエマで、僕がお花好きだってことがわかったのか。確かに、僕のお花への愛が爆発してしまっていたからなぁ。

 

「それなのにロックなんてやってるのね。」

「まぁね……気分で始めたらそれが結構評判良くなっちゃってさ。もう止めようにもそれができないぐらいになっちゃったんだ。ほら……チャンネル登録者も600万人いるし……。アルバムとかも、もう何百個と出ちゃってるんだ。」

「あぁ〜……そりゃあ止められないわね。私ぐらい短かったら止められるけど……。」

「そうなんだよねぇ〜……。まぁけど、僕にはお花ちゃんたちがいる。それだけで……幸せさ。」

 

 本当にお花が好きなんだろうなぁ……すっごい草食系の見た目だもん。

 

「さて、食器洗いが終わったニョロ。んじゃ、やるか?ロクローはん。」

「は、はい!やりましょう!今日という今日は負けませんよ!」

 

 さて、デッキを手にとって……40枚あるかを確認……37,38,39……40。全部ある……けど、40枚目のカード、こんなカード僕のデッキにあったかな?「P・P・P・P」?変な名前だなぁ……。

 

「ん?どうしたニョロか?」

「あ、いえ……僕のデッキに知らないカードが入っていましてね。この……「P・P・P・P」っていうカードなんですけど……」

 

 っ!まずい、そのカードは……!!今は偶然触ってないけど、触っちゃったら……!!

 

「やめて、それを触らないで!!」

「えぇ!?」

 

 あ……彼、触っちゃったぁ……まずい!!

 

 ピッ……ピッ……ピッ……

 

「え?触ったらなんか鳴ってるんですけど……。」

「何やろな、この音。」

「あぁ〜〜……とんでもないことになったわ!!」

「とんでもないこと?何が起こるんや?」

「……その前に、まずそいつから説明するわ。心を落ち着けて……よし。そいつの名前は「P・P・P・P」。危険すぎてカードの中に封印された時限爆弾よ。クリーチャーワールドでは起動できないようにしていた……ね。」

『じ、時限爆弾!!!?』

「そう。けど安心して、この世界には影響を与えないわ。だけど……クリーチャーワールドには影響を与えるの!いつの間にかクリーチャーワールドからカードが消えていたと思ったら、あなたが持ってたのね!?」

「いや、僕はこんなカード知らないんです!なんで入っているのかさえも……!」

「嘘でしょっ!?……いや、もうそこはいいわ。押したんだもの、突き詰めたって意味はないもんね。話を戻すわね。そして、そいつは起動したらカードから飛び出してクリーチャーワールドに現れ、1時間程度で爆発する。だから……この世界の30分ぐらいかな?んで、もしそいつが爆発した場合……」

『爆発した場合……?』

「クリーチャーワールドが半壊する。」

 

 ……な、なんですとぉ〜〜〜!!!?

 

「と、というか、クリーチャーワールドってなんなんですか!?」

「それは……説明するより来てもらったほうが早いと思うわ。さぁ2人とも!急いでP・P・P・Pを止めに行くわよ!」

 

 ジャスちゃんはカードから大きな渦を起こし、僕らをクリーチャーワールドに連れて行った……こ、こんなことが現実にあるとはーーー!!?

 

「到着。クリーチャーワールド!」

「久々ニョロなぁ。ここも。」

「えぇ!?えええ!?こんな……こんなところがあるんですかぁ!?ひえ〜〜!!崖だー!!?」

「急いで来ちゃったから到着位置もちょっとズレちゃったのか。まぁいいか。それよりも前を見て。」

 

 前を見てみるとそこには……P・P・P・Pがいました。かなり遠くにいるから小さく見えましたが、それでも肉眼でしっかり見えるサイズ。もし……間近まで行ったら?

 

「よし2人とも、行くわよ!というわけでギョウお願い!!!」

「オッケー。んじゃロクローはん、僕を掴んで。まぁ一応命綱はつけとくけど。」

「命綱ぁっ!?これ包帯ですか!?なに、何するの今から!!!?」

「包帯使って飛んでいく。」

 

 えぇ〜〜!!!?

 

「んじゃ、行くでぇ!」

「準備オッケーよ!」

(こっちはオッケーじゃなーーーーい!!!)

 

 私は引っ張られるように2人と一緒に飛んでいきました。到着した頃には腰が抜けていました。そして……P・P・P・Pを見た瞬間、その腰が逃げていくんじゃないかと思うぐらいの衝撃を受けました。見た感じ直径400mぐらいで、遠くで見たときよりも随分大きいような気が……

 

「結構大きくなっちゃったわね。もってあと40分ぐらいかしら?」

「えそうなん?」

「うん。チャッチャとこれを止めないとね。よし、犯人を突き止めるわよ!!そいつが、P・P・P・Pの停止スイッチを持っているはずだから。」

『……犯人?』

「えぇ、そうよ。まずP・P・P・Pのカードは4枚ある。そして、そのうちの1枚が、最近クリーチャーワールドで消えて大騒ぎしたの。その1枚っていうのが、P・P・P・Pの起動スイッチになっているカードだったからね。」

「え…………カード別にスイッチとかがセットされているんですか!?」

「そうよ。とは言っても、起動スイッチと停止スイッチの2つだけだけどね。……でも、カードが自立して行動するってのはまずありえない。クリーチャーがカードをあなたの元に、どうやってかは分からないけど、送らせたりしたってことよ。…まだ捕まってないし、犯人は隠れてるわ。」

「け、けどどうするんや?ここめっちゃ広いやんか。探しとる間にこいつ爆発したりせぇへん?」

「する可能性はないわ。P・P・P・Pを手にしたクリーチャーは、必ずこいつの半径100m以内にいるようになるの。それ以上離れられなくなる…。だから……常日頃から持ち歩いてたりしなくちゃだめってこと。」

「不便ですね……。」

「いいえ、いつもはカードだから意外とイケるのよ?けど今回はこれ。となれば、何にもないこの場所で隠れるっていうのはまずできないはず。」

「あぁ。すぐに見つかるんやな、その感じやと。」

「そういう……ことっ!」

 

 ジャスはんはP・P・P・Pの後ろに回ると、そこに隠れていたであろうクリーチャーを蹴り落とした。

 

「ぶげっ!!」

 

 誰やこいつ……?闇文明っぽいクリーチャーやけど。

 

「く……くそっ!スノーフェアリーだと思って油断した……!!」

「アンタだったのね……くだらないことを考えるもんだわ。自分は死者蘇生でどうにかなるとでも思っているんでしょう?ウノドス・トレス。」

「ひぇぇ!?こいつがクリーチャーってことですか?悪そうだなぁ〜〜……」

「悪そうだなちゃうくて悪いんや。こんなことしとるんやしな。」

 

 クソっ……まさかバレるとは!俺のP・P・P・Pに張り付いて隠れる作戦は完璧だったはずなのに!!?

 

「黄色に黒が擬態できると思ってるの?ホント、組織からポイされただけはあるわね。フフ……。」

「う、うるさい!俺の死者蘇生の効果をまがい物扱いし、徹底的に潰してきた皇帝や皇女どもが悪いんだ!俺だって貴族なのに、結構上の立ち位置だったのに!!」

「だからこんなことをしたのかしら?」

「あぁそうだよ!俺は死者蘇生の効果で自分自身を復活させることができる!俺はなぁ、皇帝どもに復讐がしたかったんだ!!その復讐に、このP・P・P・Pは素晴らしい存在だったんだよ!だから俺は禁断、革命、侵略が潰しあった今こそがチャンスだと思い、混乱に乗じてP・P・P・Pの起動スイッチを時空の歪みへと放り投げたのさ!そしたらうまく引っかかってくれた!!」

「あっそ。じゃあ……さっさと停止スイッチを渡しなさい。」

「……ん?停止スイッチって、起動スイッチみたいに触るだけでいいんですか?」

「いいえ。駄目よ。起動はすぐにできても停止はできない。停止カードは破らなくちゃいけないの。だからほしいのよ。触るだけだったら、このアホはそれをもうやっているわ。」

「何だとこのヤローーッ!!いちいちこの俺を馬鹿にしやがって!停止スイッチを簡単に渡すわけねーだろーが!バーカ、バーカ!」

 

 ……子どもやなぁ〜〜。ポイされた理由がわかるかもしれへん。

 

「じゃあ、力ずくでも奪い取るしかないみたいね。」

「できるかな?俺は貴族だ。」

 

 ウノドス・トレスは僕のデッキへとちょいと指を動かしたかと思うと、P・P・P・Pだけを奪い取っていきました。超能力みたいに……。こういう種も仕掛けもないのは初めて見るなぁ。芸能界だったら大活躍だろうに!

 

「さぁて、俺とデュエマしろ。P・P・P・Pを、止めれるものならな。」

「えぇ、やってやるわよ!……ギョウがねっ!」

「あれ、僕なのぉ!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウノドス・トレス キーカード:P・P・P・P&暗黒貴族ウノドス・トレス

 

寄成ギョウ キーカード:一槍ジャス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!』

【ウノドス・トレスVSギョウのデュエマ!今回もしっかりと……クリーチャーがリアルに出現だぁっ!!ていっても、まだアクア・ハルカスしかいないけどね。】

「ひえぇ〜〜……クリーチャーをリアルで見るのは初めてだけど、こんな感じだったのかぁ……!」

「意外と大きいのよねぇ〜みんな。アクア・ハルカスなんてパワー2000のくせに。」

 

ウノドス 5ターン目

 

 墓地肥やしはもう十分。あとは……P・P・P・Pの準備を進めるとしよう。

 

「俺のターン、ドロー。(よし……P・P・P・Pが引けたぞぉっ!)P・P・P・Pをマナチャージ。」

 

 すると、後ろにあるP・P・P・Pもより一層大きくなりました。ピッ、ピッというカウントダウンの音も太く……。

 

「フッフッフ。これで1枚目だ。……そして2枚目!P・P・P・Pを召喚!!」

 

 ぎゃぁっ!?後ろのがより一層大きく、気味悪くなった!!ま、まずいですよ……このままじゃほんとに爆発してしまう〜〜!

 

「焦ることはないわ。ギョウは絶対に勝つ。信頼しておきなさい。」

「え……あ、はい……。」

 

ギョウ 5ターン目

 

「あと2体か。面倒やな。」

「だぁろう?」

「せやからバトルゾーンに出したのは壊させてもらうで。呪文、メテオ・チャージャー。これであんたのP・P・P・Pを破壊や。」

「うぐぅっ……!?小癪な真似を!」

「まだまだ行くでぇ。ジャスはん、出番ニョロよ。」

「オッケー!えいっ!私登場よ!」

「手札を1枚捨ててマナ加速。そしてアクア・ハルカスでシールドを攻撃!」

 

 フッ。割ってきたか……馬鹿め!俺は……イカサマしてるんだよ!シールド・トリガーを5枚全部に仕込んであるのさ!

 

「残念。シールド・トリガーだ。」

「なんですって!?」

「呪文、復活と激突の呪印。これによりP・P・P・Pを復活!」

「おっと、まさかのトリガー踏んでまうとはなぁ。ターンエンドニョロ。」

 

 よぉーしいいぞ!あとは……あれを引ければ!

 

ウノドス 6ターン目

 

「俺のターン。」

 

 ダークロードの力を見せるときだぁ……さぁ叫べ、慄け、跪けぇ!この俺は貴族……ウノドス・トレス様なのだぁっ!!

 

「来たぞ……この俺がなぁ!6マナでウノドス・トレスを召喚だぁ!!」

「自分で自分召喚するん?けど……なんか、ドミティウスと違ってカッコ悪いなぁ。」

「うるさいうるさーい!そうやって言っていられるのも今のうちだぞ!!俺の効果で、山札上から3枚を墓地に!」

「あぁっ!?P・P・P・Pが落ちてしまいましたよ……!!!」

 

 これであとは……手札に呼ぶだけだ。

 

「そして……墓地からコスト1,コスト2,コスト3のクリーチャーをそれぞれ1体ずつ出せる。ボーン・スライム、ブラッドレイン、そして禁断Uサベージを出す。そして……サベージの効果で山札から1枚を墓地に。」

「P・P・P・Pが落ちたわ。これで爆破はまだ防げる!」

「何を言っているスノーフェアリー。サベージの効果はこれで終わりではない。クリーチャーを1体手札に戻せるのさぁ!!」

 

 そんな……これでマナゾーン、墓地、バトルゾーン、手札にP・P・P・Pが1体ずつ揃っちゃった……!まずいわ、後ろのももう爆発寸前にまで大きくなっちゃってる……!!

 

「ターンエンドだ。さぁ!どうする!?お前のその少ない手札で考えてみろ!!」

 

ギョウ 6ターン目

 

「僕のターン。考えるまでもないニョロ。答えはもう出とるんやで?」

「フン、くだらんことを……できるわけがない。」

「いや、できるんやで。見てたらわかるニョロ……ドローーっ!……て言って切り札をひこうとするまでもないんやなぁこれが。マナチャージはせずに6マナ。サイバー・N・ワールドを召喚ニョロ。」

「なぁんだそんなクリーチャーかよ。……って、あれ?そいつって確か……!?」

「その通り。墓地と手札をシャッフルしてそれぞれ5枚引く能力を持っとる。てわけで、あんたの2枚のP・P・P・Pはおさらばや。」

 

 そんなぁ!?まずい……一気にプランが狂った!うげぇーっ、P・P・P・Pも萎んじゃっていらっしゃるーー!!

 

「ターンエンド。ほな、あんたのターンやで?」

「おぉ、ギョウくんすごい!」

「一気に有利に立ったわね。ありがとね、サイバー・N・ワールド。」

「いえいえそんな、礼を言われるほどのことはやっていませんよ。」

 

ウノドス 7ターン目

 

「まずいぃ……。こ、ここはダイレクトアタックまで行けないがシールドを割れるだけ割るしかない!俺でシールドをダブルブレイク!」

「トリガー、スーパーバースト・ショット。2000以下のクリーチャーをすべて破壊ニョロ。」

「んなーーっ!?くそ、ターンエンドだ!」

 

 一気に押されてきている……ここは隙を見計らって逃げる……ことができねぇじゃねぇか!P・P・P・Pがこうなっちゃってるからできねぇじゃねぇか!くそっ、こんなところでこいつが俺の足枷にぃ〜〜……いや、待て。俺にはまだイカサマで仕込んだシールドがあるじゃないか!なぁんだこれなら大丈夫だ!

 

ギョウ 7ターン目

 

「んじゃ、終わりやな。呪文、ファイナル・ストップ。これであんたは呪文を唱えられへん。」

「えっ。」

「そしてビックリ・イリュージョン。これで僕のクリーチャーは革命軍という種族を得るニョロ。そしてサイバー・N・ワールドで攻撃。からのぉ……侵略発動!ギョギョラスに侵略ニョロ!!」

 

 うっそーん……あれ、じゃあ打点的に俺負ける?

 

「ギョギョラスの能力で、P・P・P・Pをマナ送り。か・ら・の……マナからメガ・キリキリ・ドラゴンをバトルゾーンへ。」

「あの……ちょ、ちょっとお願い、許して?」

「嫌です。」

「あ、そうですか……。」

「ギョギョラスでトリプルブレイク!!」

 

 ぁあ〜……そんなぁ〜……!

 

「次にメガ・キリキリ・ドラゴンで最後のシールドをブレイクニョロ。そして最後にぃ〜〜〜……」

「この私がぁ〜〜……ダイレクトアタックよーーー!!」

「いやぢゃーーー!!!!」

 

 うごべっ!……ってあぁ、まずい!P・P・P・Pの停止スイッチが飛んでいった!くそっ、あいつらの手にそれがわたってたまるかあぁぁぁああ……あーあ、わたっちゃったよ!!

 

「これが停止スイッチよ。」

「なんか……全部おんなじだからわかりにくいですね。」

「何言ってるのよ、よく見たら違うのよ?ほら、カードの角度を変えると……目が青くなる!これが停止スイッチの証拠よ。」

 

 そういって、ジャスちゃんはカードを無表情で破り捨てました。ちょっと怖かったです……。そうしたら、P・P・P・Pは消えてなくなりました。

 ぐぅっ……おのれ、俺の計画を崩しやがって……こうなったら……俺直々にコイツラをぶっ飛ばしてやる!腐っても俺は貴族なんだ!力はコイツラよりも上なんだよーーーっ!!

 

「うげぇっ!!?」

 

 な、なんだ……!?いきなり俺に……何かがぶつかってきやがった!?俺が下敷きになってやがる……抜けねぇ……誰だこいつは!この俺に迷惑をかけやがって……え?

 

「クソッ。俺の全力がまるで効いちゃいねぇ。生まれたらすぐ片付けようと思ったのによ。」

(ボボ、ボ、ボルシャック・ドギラゴン!?なんでこいつが俺にぶつかってきたの?ていうかなんでこんなぼろぼろなのぉ!?)

「ん?あぁすまねぇ、下敷きにしちまってたのか。すぐどくぜ。」

「え、あはい。ありがとうございます……。」

「それと、さっさと逃げたほうがいい。俺らを殺すためにあいつはここまで追ってきている。」

「あ、あいつ?あいつって誰……?」

「暗黒の月……それぐらいお前でも知ってるだろう。」

 

 この声は……やっぱりそうだ、モルトじゃないか!しかもボルシャック・ドギラゴンと同じくらいぼろぼろだ……何があったんだ?

 

「その暗黒の月にはある一人の人間が封印されていた。だが……その人間は禁断の真の力を手に入れた状態で復活した。俺達の手では負えないほどに……。」

(こいつらでも負えないほどに……?一体、何が目覚めたっていうんだ……!?)

 

 ん?あいつらは……ギョウたちか。一人知らんやつもいるが……今はそんなことどうでもいい。避難をさせるように言わなければ……!

 

「おいお前ら!今すぐに地球に帰れ!ここは危険だ!!」

「ボルシャック?それにモルトも……あんたらどうしたのよ?」

「そんなことはいい!今は避難を最優先にしろ!」

 

 あ、あれってグレンモルト?すごいなぁ、ああいう感じなんだぁ!それに隣にいるのはボルシャック・ドギラゴン!かっこいいなぁ……でも、避難を最優先にって、なんかやばいのがあるのかな?

 

「!!!お前ら!伏せろーーっ!!」

 

 ボルシャックが必死の形相で叫ぶから、私達はすぐさま伏せた。そしたら……上空から数多の槍が飛んできました。それを私は知っています。間違いなく……ドキンダムの槍でした。

 

「飛ぶぞ、モルト!」

「あぁっ!!」

 

 えっ、なに?2人とも飛んでったけど……ぎゃあーーー!槍がこっちに!?チクショー、俺はまだ死にたくねぇ、死にたくは……!!!

 私は息を呑んだ。目の前でウノドス・トレスが槍に刺されて石になっちゃったんだから。これを見るのは初めてのことじゃない。前にもスノーフェアリーの集落に落ちてきて、みんな石になっちゃったことがあった。それがトラウマで、今こうやって石になる瞬間を見て、泣きそうになった。

 

「……あ、止まったニョロ。」

 

 僕らは起き上がり、上を向いた。そこには……あいつがおった。まぁ察しはしとったけど……ひどい姿になっとるもんやなぁ。ありゃ人間ちゃうで。赤黒い肌に赤色の目、鋭く変形した右腕と両足……。

 

「…………久……しいな。……ギョウ…………。」

「そうやな。しかしどうしたんやその格好は。醜くなったもんやなぁ。」

 

 僕は、なんであいつを前に普通に話せとるんやろうか。ボルシャックも、モルトも敵わへん存在に、こんなに軽く……槍だっていまさっき見たんやし、もっと怖がってもええと思うんやけどな。ホンマになんでなんやろ?肝が座ってるんかなぁ……?

 

「…………貴様は……必ず俺の手で葬る。だが……今ではない。」

「そうかいな。なんでなん?」

「…………まだ完全な体ではないからな。……完全になったとき、お前の命日だ。」

「あっそ。んじゃ、待っとるわ。」

 

 なんでギョウはこんなにいつも通りなの……?私なんて声も出ないのに……!

 

「ジャスはん、帰るためのゲート、お願いニョロ。」

「………………」

「ジャスはん?」

「はっ、ご、ごめん!すぐゲート作るからね……!」

 

 …………ギョウ。やはりどこか掴めぬ男だ。あのとき戦ったときだって……こいつだけは、切札のように掴むことができなかった。不可思議な存在だった……。

 ……帰っていく、か。ならば…………再開だ。手始めにあの石になった愚か者は破壊しておくとしよう。

 

「なっ!?……おい、何も壊すことはなかったはずだ!あいつはもう石になって、動けなかった!」

「気に入らなかっただけだ。……さて、もういいだろう。お前らを殺し、見せしめにしてやる。さぞ……この世界は大騒ぎになるだろうなぁ。」

「そうはさせない!行くぞボルシャック!!!」

「あぁ。全力でな!!」

 

 ……俺に、勝てるわけがない。しかしこの感覚はいい心地だ。昔のような……自分の弱さが一切ない。ただ単純に……強いのだ……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 帰っては来たけど、もうその時には夕方。急にスケジュールも挟まってきたので、帰ることになってしまいました。……ギョウくんとデュエマ、したかったんだけどなぁ。けど、今回はものすごい経験をしたぞ!カメラで撮ってくればよかったなぁ……。

 

「ギョウ、あの男に対して、なにか策はあるの?」

「ない。」

「え。」

「ていうのは嘘や。1つある。……前にワラマキはんからもらった何もないD2フィールド……。これの能力によっては、ザキラはんを倒せたりするかもしれへんからな。」

「……そういえばそんなのあったわね。じゃあこれから、頑張っていかないとね!」

「そうやな。せやけどその前に……お腹が減ったからご飯にしよか。」

「……そうね。」

 

【何気ない日常に戻った2人。しかし……その影では……。】

 

 ……FORBIDDEN STAR……こいつが解き放たれた瞬間に、俺の野望を止めるために向かってきたコジローは消滅した。というよりかは、FORBIDDEN STARに飲み込まれた……といったほうが正しいのか?さて、どうだか……。

 グッ……!?俺の体にも違和感がある……手が変形したように、また俺の身に、何かが……。

 

「バサラ。」

「……No.2。」

「苦しいのなら、休んだほうがいい。」

「あぁ……そうする。」

 

 ……俺は、人間ではなくなっている。それがはっきりと分かるんだ。次第に……俺は消えちまうのがなぁ。だが、それでもいい。0の世界を……作れるのならなぁ……。

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