寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第61話 怒りの超激戦・・・・!解き放て、新たなるD2フィールド!

 …………あの憎きジャスちゃんを蹴落としてから……結構経ちましたわね。……ツメが甘かったですわ。まさか生きているだなんて……!!くそっ、そうなったらもう同じ手は使えませんわ。なにか違う手を考えないと……

 

「……カヅラ、カヅラ。」

 

 ?声……?一体誰なんですの?ここは森の奥深く、人だってあまり来ませんわ!それに今のは……人っぽくない、エコーのかかった声……

 

「カヅラ、ココヨ。ママヨ……。」

「ママ!?」

 

 私は急いでママのところへと行きました。そうしたら、たしかにママから声が聞こえるのです。初めてでしたわ、ママが私に話しかけてくるのなんて……!!

 

「どうしたんですの?ママ……?」

「ソノ2人ジャナクッテモ、アナタガ妬ム存在ハイルワ。……切札勝太ト滝川ルル。次ニコイツラヲ蹴落トシナサイ。」

「……あの、2人を?」

「エェソウヨ。特ニ勝太ノ方ハ……ドギラゴールデントイウ切リ札ヲ持ッテイルワ。ソレハ……私ノ生命力ニモナル。アノカードニアル力ヲ私ガ吸収スレバ、マダ生キルコトガデキル。」

「ほ、本当!?本当なの!?」

「本当ヨ。オ願イカヅラ、奪イ取ッテキテホシイノ……。」

 

 私は元気に頷きましたわ。だって、私の大好きなママの頼みなんですもの!!

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 私、滝川るるです。最近不安なことがあります。それは……かっちゃんがかづらさんに目を向けていることです。私が近くにいるときだってお構いなしに……。そういうことが起きたら、拳の寸止めでなんとかしてるんだけど……最近それも効かなくなってきたのよねぇ。

 そして……今日の朝、かっちゃんたちと一緒に登校しているときに、事件は起きたわ。かづらさんが曲がり角から現れて、かっちゃんにラブレターを渡してきたの!!かづらさん、ギョウさんから狙う相手を変えていたのね。まさか私の立ち位置ピンチ!?

 

 

 みんなとはちょっと離れて、偵察するように登校してたけど……あの女……標的を変えたのかしら?それもそうか。こっちにはもうぜぇんぶ知られてるんだもんね。

 

「……ギョウ。あいつあのカレーパン男にラブレター渡したわよ。」

「……まぁだああいうくだらんこと続けるつもりかいな。これ以上は見てられへん。変更はなし、今日の夜にあいつのところに行くぞ。」

「うん。」

 

 

 そして、学校が終わりました。そしてみんなで「あのラブレターには何が書いてあるのか見てみよう」となり、私のカードショップへとやってきて、見ることにしたんです。もちろん、見るのはかっちゃんです。

 

「よし、行くぞ……。」

『うん……!!』

 

 かっちゃんは恐る恐る、ラブレターの封を開け、中の手紙を開きました。その瞬間…………

 

「うわーい!かづらちゃんだーいすき!!」

 

 なんて言い始めたんです。私は驚いて、手紙の内容を見ました。そこには「愛しています。」とだけ書かれていました。たったこれだけのことでかっちゃんがこんなことになるなんて…………前から目を向けていたのも、本当に好きだったからなのかしら。そう思うと、私は私が惨めに思えてきて仕方なくなり、衝動的に家を飛び出しました。

 

「そんな……かっちゃん……かっちゃん……!」

 

 …………るるさんが泣きながら走ってる。ずぅっと遠くから観察してたけど、やっぱりカードショップで何かがあったみたいね。じゃあ……ギョウ、行きましょう!

 

「うん。」

 

 私達はカードショップ滝川にお邪魔した。すると、そこには目がハートになってフラフラしているカレーパン男の姿と、それを見て困惑してるカレーパン男の友達が2人いた。

 

「一体、どういうことなんだなぁ!?」

「ねぇ2人とも。これって何が起きてこうなっちゃったの?」

「あ、ジャスちゃんにギョウくん!」

「やっほーニョロ。」

「か、勝太がかづらちゃんに渡されたラブレターを見た瞬間、ああなっちゃったんだなぁ!いくらカレーパンバカの勝太でも、あれはちょっとおかしいんだなぁ!?」

「……あんた、友達でしょ?もうちょっとなんか優しい感じで言ってあげなさいよ……。」

 

 これ、アニメとおんなじ感じなんかなぁ。てことはこのラブレターには……

 

「ちょっと失礼。」

「っあぁ!かづらちゃんのラブレター!返しやがれぇ!!」

 

 うおっ、急に飛びかかってきたニョロ。どうやら凶暴さも増しとるみたいやなぁ。真時日ニョロ。ま、それはおいといて……お前は一旦包帯で身動き封じさせてもらうニョロ。

 

「……やっぱり。匂いがあったニョロね。」

「匂い?なんかフェロモン的なやつ?」

「そうやな。これはカレーパンの匂いや。それで勝太くんを魅了させたってことやな。」

「あいつ……どこまでもカレーパン脳なのね。びっくりだわ。」

「まぁそれがわかればええニョロ。ほんじゃ……勝太くんを止めに行こか。2人もお手伝い、お願いするニョロ。」

「うんだべ!」

「勝太を助けるんだなぁ!」

 

 さてと……覚悟しぃやぁかづらはん。

 

 

 …………はぁ。何やってるんだろ。私……。夕暮れだっていうのに、河川敷で、一人ぼっちで座ってて……。ふと横を見ると、小石があった。私は怒りと悲しみを思いっきりそれに込めて、湖に放り投げた。ぽちゃんっていう軽い音が聞こえて、私は後悔した。今の感情に、軽い音なんていらないのに……。

 

「滝川さん。」

「……あ。」

 

 隣にかづらさんが座ってきた。ニコニコしながら私の方を見てくる。けど、私は目を逸らした。大好きな人を奪われた……奪った張本人とは、目を合わせたくなかったから。……いや、これは私が悪いのかなぁ。私がもっと、かっちゃんに想いをぶつけなかったから……。

 

「滝川さん。」

「……何?」

「こっちを向いてくれませんか?」

「……嫌よ。」

「……わかりますわ。あなたの気持ち。けど、一生のお願いなんですの。こっちを……向いてくれませんか?」

 

 誘惑なのか何なのか。私は自然と、かづらさんの方を向きました。その瞬間、かづらさんが私に向けてなにかを振り下ろしているのだけが見えて、そこからはなんにも……真っ暗で…………。

 …………目が覚めると、私は体の違和感に気がついた。両腕と両足が縛り付けられている感覚……。!?な、何これ、ツル!?ツルが私を縛り付けてるの!?

 

「うふふ。お目覚めですわね、滝川さん。」

「か……かづらさん!これは一体どういうことなの!?」

「いえ、大したことではありませんの。あなたを勝太さんから離すべく、こんなことをしているだけですわ!あなたは私の計画に邪魔ですの。ドギラゴールデン……あれは私が破壊してあげますの!」

「破壊……?どういうこと?あなたは、アクミ団を率いているんじゃないの……?」

「ふふふ……これがなんだかわかりますか?」

 

 そう言ってかづらさんは、ミラダンテⅫを見せてきた。忘れるはずがないわ……あのカードはお兄ちゃんの切り札!No.2っていう男に敗北しちゃって……奪われた切り札……!!!!なんでかづらさんがあのカードを……ま、まさか!?

 

「そのお顔、お気づきになられたみたいですね。そうです!私はレアキラーズの一員ですわ!」

「嘘でしょ……そんな!」

「だから、ドギラゴールデンを潰したいのですわ。あのクリーチャーは私のママの前には邪魔なだけですもの。」

「ママ……?」

「あ、気にしないでください。もうあなたには関係のないことですもの!……今あなたを縛り付けているそのツルにはしっかりと毒を塗ってありますわ。」

「毒ですって……!?」

「大丈夫ですわ!死にはしません。みんなとの記憶が消えてしまうだけですわ。」

 

 そんな……記憶が?嫌よ!みんなとの記憶は絶対に消したくないわ!!!どうにかしてこのツルから抜け出さないと。……痛い、もがいたらトゲが刺さってくる……。

 

「もがいたって無駄ですわ!さぁ……全部の記憶を忘れなさい!そして最後に恨みなさい!あなたの弱さを、あなたの有り余っていた想いを!!!!」

「……誰か……助けて……!!!」

「そこまでだっ!うつぼみかづら!」

 

 っ、この声は!?……なっ、ツルが破壊された……クソッ!!!

 

「ミラダンテⅫは、取り返しました!」

 

 何……!?油断したわ!!ドレミ団の雑魚風情が……!

 

「間に合ったみたいだね……無事かい?るる。」

「……お兄ちゃん!!」

「でこちゃん!!」

 

 この声は……かっちゃん!?それにみんなもいる……。

 

「でこちゃんすまねぇ。あの手紙を見たあとから、何も覚えてねぇんだけどさ……みんなが言うには、かづらちゃんのことを大好きって言い続けてたらしいんだ。……ご、ごめんな……?」

「ううん。もういいわ。かっちゃんが戻ってきてくれたから……もう……気にしないでいいのよ……!!」

「……ありがとな、でこちゃん。」

 

 グッ……おのれおのれ!私の前で幸せを見せつけやがって……もう、もう許しませんわ!!!

 

「うつぼみかづら……何が目的だ!?」

「ママは殺させないし……死なせない!そしてママのためにも……お前らを倒す、お前らを蹴散らす!それがママの、私に対する願いなのよ!!!」

「ママ……?」

「そう、ママよ!!」

 

 ……うつぼみかづらは、その「ママ」に近づいてそういったんだ。自然と「ママ」の方に目がいった。……植物の化け物……!?これが彼女のママだというのか……?

 

「ママのためにもルシファー!今ここであなたを倒しますわ。そうしたら……続けて後ろのみなさんも倒して差し上げますわ!!」

「か、かづらちゃん……目が本気だべぇ!?」

「あんなにヤバい娘だったのかよ……!?」

「ボスぅ、ワイ怖いぃ〜〜……」

「馬鹿野郎!怖がんじゃねぇよ!」

「そう言ってるボスもガクガクでござる……。」

 

 覚悟しなさいルシファー……たとえミラダンテⅫを奪い返したところで、さらなる進化をしたこの私には……

 

「……それじゃぁ。僕は……見させてもらうよ。」

 

 な、なんですって!?なぜ私と戦わないのですの!?

 

「え、ルシファー……まさか俺に戦えっていうのか?」

「……いや、違う。彼女の相手はもうすぐここに来る……。」

 

 そう言っているルシファーの体は、小刻みに震えていた……。相手って、まさかあいつか?そういえば、あいつ俺を正気に戻してから、いねぇんだよな。なんで?

 

「彼は、大事なものを家に取りに行ったんだ。今、向かっているところだろう。」

「……なぜ、震えているんですの?」

「……言っただろう、向かっているところだって……。感じたことのない恐怖、底しれない力……彼の楽譜には、びっしりと音符が書かれている。誰も奏でられぬような楽譜になっている……。」

「何が言いたい?」

「…………誰も奏でられない。誰もその楽譜の前で動けない……誰も、勝てない。今の彼には……!!」

 

 その瞬間、上空から何かが落ちてきた。とんでもねぇ土煙が舞って最初は何が落ちてきたのかは見えなかったけど……予想はできた。多分、あいつらなんだろうなって。煙がされて……俺の予想はあたった。俺は自然と、そいつの名を叫んだ。

 

「……ギョウ!!!」

「……よぉ、みんな。ワイの登場ニョロよぉ〜……。」

 

 その声を聞いて、俺はゾクッとして動けなくなった。みんなもそれっぽかった。……ルシファーの言ってたことがわかるかも知んねぇ。動けねぇってのがな。勝てねぇってのがな。……昨日のデュエマのときとは全然違う、ありゃ、本当の本気だ。デュエマ甲子園のときの……牛次郎とのデュエマの時みたいだ……!!!

 なんか冗談じみた言い方しているけどさぁ……そうは捉えられねぇよ。それ以上に怖ぇもん。

 

「……悪いけどそこで見ててくれへんか。邪魔は……せんといてや。」

「あ、あぁ……ぜってぇしねぇよ。」

「あんがとさん。ほんじゃジャスはん。一緒に戦おか。」

「うん。……絶対にぶっ倒すわ!!」

 

 さぁってと……結構驚いとるみたいやなぁかづらはん……ま、こんなでっかい人間があんたを睨んどったら、そりゃ驚くか。

 

「ほんじゃぁ……始めよか。1つ言うけど手加減せぇへん。覚悟しろかづら!!!」

「っ!!!……えぇ。始めましょう。あなたを倒して、ルシファーのいう楽譜……奏できって差し上げますわ!」

【こうして……とんでもねぇ奴ら同士のデュエマが、始まろうとしていた。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うつぼみかづら キーカード:D2M2ドグライーター

 

寄成ギョウ キーカード:Dの????????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!!!』

【怒りしギョウVSママのために戦うかづらぁ!序盤は墓地肥やしを行っていくかづらに対し、ギョウはイメンを出してマナ加速を行う。】

「ギョウくんのイメン団も進化しているみたいだね……。」

「あぁ。めっちゃ強くなってるぜ。そんな化け物みてぇな団が、化け物の手にある……本当にやべぇだろうよ。」

 

ギョウ 4ターン目

 

「ワイのターン。呪文、フェアリー・ミラクル。これでマナ加速……かぁらぁのぉ!今光文明のカードがマナに置かれたんでぇ、全文明が揃った!もう1マナ加速や。」

「これで一気に7マナまで溜まったんだなぁ!」

「そして行くでぇ。イメン=ブーゴで攻撃ぃ。かぁらぁのぉ!」

 

 よし……ここで私の出番よ。絶対にぶっ倒してやるわ!!

 

『タッチ!』

 

 

 革命チェンジ!!!

 

 

「真・一槍ジャスをバトルゾーンへ。これで2マナ加速からの……ヴェロキボアロスを回収ニョロ。」

「切り札を手札に戻したべ!」

「かーらーのー!マナゾーンにすべての文明が揃っとるからぁ……攻撃のあとアンタップするでぇ。シールドをブレイク!そしてもういっちょうやぁ!」

《やぁっ!!》

 

 ふふふ……甘いですわよ。

 

「シールド・トリガー、プライマル・スクリーム!これで4枚を墓地において……墓地からアクミMを手札に戻しますわ。」

「チッ。めんどいのを戻したニョロなぁ。ターンエンドや。」

 

かづら 5ターン目

 

「私のターン!ドロー!まずは第1種タマネギルMを召喚!そして効果でジャスのパワーをマイナス1000!……そのまま攻撃。革命……チェンジですわ!」

 

 

 革命チェンジ!!!

 

 

《チョリーッス!!!》

「第1種アクミM!そしてジャスを破壊ですわ!!」

「チェンジ元が消えた……か。」

「ターンエンドですわ。うふふ……!」

 

 ……くだらん。んなことでワイが止められる思たら大間違いやで。

 

ギョウ 5ターン目

 

「ワイのターン。ドロー。そしてマナチャージからのぉ……!死神の蘇生者シュタイナーを召喚。からの能力発動!墓地からパワー7000以下のクリーチャーを出せる。てことでぇ、ジャスはんをもいっちょバトルゾーンへ。そして能力発動!2枚をマナゾーンへ送り、1枚を手札に。そしてスピードアタッカーやから攻撃……もちろん2回や。」

《またシールドを割らせてもらうわよ!かづら!!やぁーーっ!!》

「くっ……仕方ない。ホネンビーでブロックですの。」

《まだよ!!えいっ!》

 

 これでシールドは2枚……けど、無駄ですの!私がただ単純に、火と闇の2文明を使っていると思わないでくださいまし!

 

「シールド・トリガー、サイバー・ブレイン。これで手札を3枚ドローよ。」

「水のカードですって!?」

「あの2文明以外にも、手札を増やすためのトリガーを……しっかり入れてんのかよ……!!?」

 

 ……おっと、これは想定外やったなぁ。……まぁええ。こっちのシールドはまだ5枚全部ある。余裕があるっちゅうねん。……そういえば、ちょっと気になることがあんねんなぁ。アニメでもしっかり聞いとったけど、ワイがいることによってちょっと異なっとる可能性もあるんやし、聞く価値はあるよなぁ。……やってみるか。

 

「……なぁかづらはん。」

「?」

「あんたはなんでそこまでワイらを憎む?妬む?嫉む?教えてくれや。……気になんねん。」

「…………そうですわね。いいですわ。冥土の土産に教えて差し上げますの!!」

 

 よし。言ってみろ……。

 

「私が物心ついた頃には……もうこの森にいましたの。そして……そこでママと出会ったんですわ。」

「さっき君が言っていた……その化け物のことか。」

「!!化け物じゃない!ママだ!お前から先に潰すぞ……ルシファーッ!!」

「…………っ。」

「話を戻しますわ。私はママと出会ってから、ずーっと一緒でしたわ。そのうち、兄弟もいっぱいできた……。けど、ある日気がついてしまいましたわ。下山中の家族を見て……愛されている子どもを、親を見て……気づきましたわ。私は人とは違うって。」

「……あの娘、そんな過去があったのでござるか……。」

「その後、兄弟たちに囲まれているとき、私は昔のことを思い出しましたの。森に独りぼっちでいて……ずっと泣いてたあの頃を!そしてふと、かすかに思い出した……私は家族に捨てられた!!!そうよ、私は人とは違うことを理由に、捨てられたのよ!!」

 

 おいおいマジかよ……!?かづらちゃん、捨てられたってのは……!?やべぇ、目が本気だ。見たことも感じたこともねぇような……怒りと悲しみが混じってやがる……!

 

「私はそれからも、愛されることはなかった!孤独感をこれまでずっと感じ続けている!!だから……だから……!愛されている人たちが羨ましくて……妬ましくてたまらなかった!!」

「だから……かっちゃんをあんな目に合わせたの!?」

「えぇそうですわ。この世から愛されるなんて消えればいい。消えないのならこの私の手でその種を潰してしまえばいい!!!」

《…………あんたらしいわね。》

「黙れっ!!お前なんかが私の過去に口を挟むな!……お前と会ったときからずっとだ……おなじような何かを感じていたわ。なのに!なのにお前は!私と違って幸せを掴み取りやがって!!!…………それが許せなかった。だから!私はお前を、ギョウを陥れようとしたのよ!」

 

 やはりそうだったのか。…………恨みは人を変える、悪へと陥れると昔家族から言われたが、お手本のようなものだな。もう感情に任せている。あぁ……楽器が壊れたようだ。奏でることができていない。

 

「フフ……アハハハ!いいざまでしたわ!苦しんで、泣いて、絶望して……ジャス!お前の顔を見るのは、本当に楽しかったですわアハハ……アハハハハ!!」

 

 その瞬間だった。ずっと黙って聞いていたギョウの堪忍袋の緒が切れたんだろう。牛次郎とのデュエマの時みたいに、台を思いっきり叩いて一瞬で黙らせた。

 

「ありがとな。よぉくわかったニョロぉ……おしゃべりはもうおしまいや。ほれ、お前の最後のターン……始めろや。」

「!!ふざけるんじゃないですわ。最後のターンですって……ムカつく野郎だ、殺してやる!!!!」

「…………やってみろ!!!!うつぼみかづらぁっ!!」

 

かづら 6ターン目

 

「私のターン!!」

 

 絶対に引いてやる……引いてあいつを殺してやる!妬み、嫉み、恨み、憎しみ!!それが私に……力を与えてくれますの!!ドローーー!!!

 

「フフフ……来ましたわ!まずはリンネビーナスを召喚!そして多色マナ武装4の効果で、墓地から裏切りの悪魔龍ウラギランドをバトルゾーンへ。更にリンネビーナスの効果で、全員スピードアタッカーですの!さぁ、おわらせてさしあげますわ!アクミで攻撃……そして、革命チェンジ!!!」

 

 あれは……あの女の新しい切り札かしら。……無駄に大きいわね。カタパルトギリギリじゃないの。

 

《オナシャーーッス!!タッチ!》

 

 

 革命チェンジ!!!

 

 

「これが私の切り札ですの!D2M2ドグライーター!!」

「ななな、なんかヤバそうなんだなぁ!?」

「あれが……かづらちゃんの切り札……!!」

「禍々しいべ……!」

 

 今のうちにそうやって怖がってなさい。こいつの真の能力発揮はここからなのよ……!

 

「ドグライーターがバトルゾーンに出たとき、クリーチャーを1枚、自分の手札から捨てますわ。そうしたらD2フィールドを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出せますの!!Dの妖艶マッド・デッド・ウッド!」

《マッド・デッド・ウッド……!ギョウ、気を付けて!あのD2フィールドは本当にやばいわ!!》

「……安心しなはれジャスはん。あんなもん、怖くもなんともないニョロよ。」

「怖くも、なんとも……?フ、フフフ……強がっていられるのも今のうちですわ!今すぐに黙らせてやるぞ!!」

「あっそ。」

「舐めやがって!!!ドグライーターで、シールドをダブルブレイク!」

 

 トリガーなし。……せやけど、やっぱりそうやったか。シールドに眠っとったでぇ。

 

「更にウラギランドでシールドを攻撃!これで命運尽きたわよ。マグラカヅラと革命チェンジッ!そしてクリーチャーが離れたことによって、ドグライーターの効果発動ですわ!ジャスちゃんかシュタイナー……どちらか破壊しなさい。」

「……じゃあ、ジャスはんで。」

「……あれ、私なの?」

「まぁな。墓地はバトルゾーンよりもある程度は安全や。」

「そしてマグラ・カヅラでシールドをダブルブレイクですわ!!アハハハ!!これでおしまいよ!もうあなたのシールドは1枚だけ……さぁ、祈りなさい!それがシールド・トリガーであることに!」

 

 ……手遅れだ。完全に感情だけで動いている。……ひどい音だ。聴いていられない。……ギョウくんの勝ちだ。

 

「さぁ、なにか言ったらどう?最後の言葉くらいは聞いてあげるわよ!さぁ!」

「……多色……」

「…………レ、多色?それがあんたの最後の言葉な……」

 

 その時、背後から何かが崩れ落ちる音がしましたわ。何かと思って後ろを見ると、マッド・デッド・ウッドが朽ち果てていましたの。一体どういうこと!?なんで……なんでマッド・デッド・ウッドが……!!

 そう思っていたのもつかの間、今度はゴゴゴゴという大きな音が聞こえてきましたわ。……嘘だ。なんでこいつが……これを持っているんですの!!!?これは……この不気味なオーラは、D2フィールド!?

 

「多色マナ武装5、発動や…………。」

 

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