寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜! 作:ライダー☆
ーーークリーチャーワールド 暗黒の月(崩壊)内部ーーー
そろそろ潮時か。力も完全にたまりきった。禁断のクリーチャーたちを連れ、一斉攻撃を仕掛けるとしよう。戦力が不十分なアイツらにはそれで十分だ。俺は……ヤツを、寄成ギョウをこの手で始末する。この世界から……存在ごと消滅させてやる!!
「……ザキラ様。」
「なんだ、ドルドレイン。」
こいつは俺が創った禁断クリーチャー。もちろん忠誠心の塊だ。裏切られでもしたら負けるわけではないが面倒なんでな。
「コノ私モ、ソレニツイテイキタイノデス。私ハ貴方様ノ忠実ナ下僕。タトエコノ身散ラシテデモ、貴方ノ側ニイタイノデス。」
「ほう……面白い。ではついてくるがいい。」 「ハッ!」
下僕を創っておいて正解だったかもしれんな。こいつは……必ずや俺の力になるであろう!そう……確信が持てるのだ……!!!
俺は暗黒の月から出、10万は軽くいる禁断クリーチャーへと命令を下した。破壊の予感に空気そのものが震えている。いいぞ。それは、この俺を奮い立たせてくれる…!
「禁断に仕えし者共よ!今こそ時だ。このクリーチャーワールドを完膚なきまでに破壊し尽くすのだ!!!」
『オーーーーーッ!!!!』
散っていったか。さて、俺はドルドレインと共に……ギョウを待つとしよう。
「楽しみだ……お前を、この手で破壊するときがな……なぁ、お前もそうだろう?」
ーーFORBIDDEN STARよーー
ーーー
……今日、勝太くんたちから連絡があった。バサラはんを止めるために、皆でバサラのいる場所へともうおるっちゅう連絡やった。場所は明日あたりで倒壊されようとしていたビルらしく、バサラはんの力が暴走し、巨大な枝みたいなのがビルの周りに絡まっているからわかりやすい、とも言っとった。
「さて……んじゃ行くかな。ジャスはん〜?行くよー。」
「うん。」
僕はジャスはんを抱きしめて、包帯を使って移動を始めた。……そういえば、こうやって0距離でも、ジャスはんは表情変えたり顔を赤くしたりすることはなくなったよなぁ。距離が近くなった証拠ニョロ。
「ジャスはんも、こうやって抱きしめても、もう大丈夫になったんやなぁ。」
「え?急に何よ、びっくりするわね。」
「いや、なんかふと思ってな。懐かしいなぁ。ギューって抱きしめたら顔を赤くしとったジャスはん……」
「ちょっと!恥ずかしい記憶を呼び起こさないでよ!もうそのジャスはいないぃ!肉体的にも精神的にも成長したジャスがいるんです!!」
「はいはい。」
「はいはいって……軽いわねぇ〜。……そういえばさぁ、私ギョウの悪い頃って知らないんだけど、何してたの?」
え!?んなこと言われてもなぁ〜……アニメでやってたことでええんかな?まぁ、そのまま言うたらとんでもないことやから、ちょっと緩めるか。
「えーっとなぁ……相手のカード奪ったり……デュエマで散々煽ったり……まぁ他にも色々あるけど、結構噂が広まってたぐらいにはやばかったで?」
「……ドン引きー。」
「何してたんって聞いてきたのはそっちニョロよ?」
「けど……そこからよくここまで立ち直したわね。」
「ま、まぁねぇ……」
立ち直したっていうか、転生しただけなんやけどなぁ。
……けどまぁ、描写されてないだけで、広まった悪評を収めるのは大変ではあったか。
「ねぇ、ギョウ。……もう、悪人になんかならないでよ?そんなギョウ、嫌だからね。いつまでも、善人でいてほしい。」
「うん。絶対に悪人にはならへん。絶対ニョロ。」
そんなことを話してたら、多分ここやろうってビルに到着。……下におらんってことは、上かな?まだ包帯で登ってったほうがええんかな。ほいっと。……あ、いた。やっぱり上におったニョロか。巨大な枝がビルの周りを締め上げるように絡まっていて、正直見ているだけで嫌な圧を感じるニョロ。
「やっほー。」
「お、ギョウ!」
「今どんな感じニョロか?」
「レオとNo.2がデュエマしてるんだよ。バサラを……あれ以上人間じゃない存在にさせるのを、止めるために。」
「けど、まずいね。オール・フォー・ワンとVV-8が、No.2のバトルゾーンに出てきてしまった……僕が止められなかった、あの永久機関が完成間近まで来ているんだ……!!」
フッ…そのとおりだ。さぁどうする百獣レオ。俺の見立てでは……ルシファーよりも下。まず確実にこの永久機関は止められない!俺の勝ちだ。
へッ、その顔……パーツが揃ってご機嫌みたいだな。2番手さんよ。けど、それじゃあオレの歩みを止めることはできないぜ!
「貴様にこれが止められるというのか?無理だな、できるわけがない!冗談をほざくのもそこまでだぞ!」
「こっちのセリフだ。オレ、レオの力を見せてやるよ!No.2と……そして……ギョウ!お前にもだ!」
「え、僕に?……なんでなの?」
「いや俺に聞かれてもわかんねぇって!ていうかライバルである俺じゃねぇのかよっ!!?」
「あ。……じゃあ勝太にも!」
「じゃあってなんだじゃあってぇー!!」
ギョウ……お前には絶対に負けられねぇ!だからこそ……お前がD2フィールドを持っているなんてことを勝太から聞いた時は驚いたし、また実力に差ができちまったと思ってショックだったぜ。
オレは、最高のデュエ魂でお前に追いつく!
見ていろよ。オレの新たなる力を見せてやる!!
レオ 6ターン目
「オレのターン!ドロー!」
よし……来たぜ!
「そしていまドローしたカードをマナチャージ!!さぁ、見せてやるよ。オレの新たなる力をな!」
「くっ……!?」
「エメラルーダで攻撃!このとき……革命チェンジ、発動だ!さぁ、新メンバーの登場だぜ!」
革命チェンジ!!!
「こいつが新メンバーさ!族長の魂友ワチャゴナ!!」
「変な名前しとるなぁ。」
「けど、新メンバーっていうぐらいなんだから、何かとっても強い効果があるはずでござるよ。ハムカツ殿。」
「そう、そのとおりさ!」
「こいつはバトルゾーンに出たとき……自分のマナゾーンからD2フィールドを出すことができるんだ!」
『えぇ!!?』
「レオも、D2フィールドを使うんだなぁ!?」
「あぁ、そういうことかいな。僕がD2フィールドを使っとるのを、誰かから聞いたんやな?」
「もちろん、勝太からな。そんときに、お前には負けられないっていう闘争心に、いまだかつてないほど火がついたんだ。そしてその答えがこのカードさ!!」
ナイからヘッドフォンをもらい、そしてつける!
……さぁ、ショータイムの幕開けだ!!こんな狭くて機械めいたフィールドとはおさらばだぜ!!
「革命のDビッグバン・フェスライブ!!さぁ、お前のオール・フォー・ワンには退場してもらおうか!」
馬鹿な……!?まさかそれが、お前の言う力とは……そのカードのことだったのか!
エターナルマシンデュエルはオール・フォー・ワンがなければ行えない。しかし驚いた。カード除去を、こういう方法でしてくるとは!
「ちなみに、フィールドを出して俺のフェスを終わらせようなんてこと、考えるなよ。ワチャゴナの能力で、自分のD2フィールドが場にあるとき、誰もD2フィールドを場に出せねぇのさ!」
「なんだと!?貴様!」
「なるほど……彼はNo.2の永久機関を、自らフィールドを出すという解決方法で防いだのか……。ギョウくんも、かづらとのデュエマでそれをしていた……どちらも、僕じゃ絶対に行き着かなかった答えだ……。」
さぁ、フィナーレの始まりだぜ!!ワチャゴナでシールドを攻撃!……は、ブロックされちまったか。けどまだまだだぜ!俺のバトルゾーンにはミア・ダママ……コスト5以上の光と自然が合わさったドラゴンがいる!
「まだまだ!ダママで攻撃!このときにも……プチョヘンザに革命チェンジだ!」
革命チェンジ!!!
「確実にトリプルブレイクまでは行ったニョロか。攻撃の手を休めないのはやっぱりすごいニョロなぁ。」
「そして、ファイナル革命も発動だ!お前のマイパッド2体はステージから退場!そしてそのままトリプルブレイクだぜ!華麗に……ターンエンド!」
「すごいよレオくーん!このまま押し切っちゃえーー!」
「VV-8を起動させなければ、勝利は目前でござる。」
「しっかしすごいなぁ。勝太のライバルは。」
「まぁ、俺忘れられてたけどな……さっき。」
オール・フォー・ワンが消えたから、もうVV-8を起動させることはできない。
…………なんてことが、あるはずがないだろう!……どんな手を使おうが、永久機関は止められない!!
No.2 7ターン目
「俺のターン。」
バサラが目覚めるまで……まだ時間がかかるか。ならばいいだろう、俺がコイツらを始末する!
鋼の体は、止まらない。そして……鋼の意思は誰にも止められない!エネルギー充填……60%、70、80……ガン、ガン、ゴン、ゴォン!!エネルギー充填完了!エンジン始動…………!
発動せよ!0の永久機関!!!
「さぁ、……お前の新たなる力に敬意を示し、この俺も、新たなる力を見せてやるとしよう。」
「何だと!?」
「呪文、チューン・アゲイン。」
その呪文を唱えた瞬間だった……オレがフィールドを塗り替えたってのに……あいつのバトルゾーンには封印にされていたはずの一体のクリーチャーが出て……そして……そのまま2枚が剥がれたんだ!!
「D2W2ギガスピードの恐ろしさ、味わってもらえたか?ならばこのまま朽ち果てるがいい!お前はもう……俺の永久機関に捕らえられたんだ!!!」
「うっ……!!」
なるほど……彼はもしものための保険として、封印にギガスピードを仕込んでいたのか……抜け目がない。それに、これはまずい……彼のターンが……永遠に続いてしまう……!!
「禁断!起動!!!!来い!禁断機関VV-8!!!」
No.2 8ターン目
「再び俺のターン。ダッシュ・チャージャーをマナチャージ。呪文、フォース・アゲイン。VV-8を破壊し、再びVV-8をバトルゾーンへ。そして5枚引いて封印を3枚……残った2枚を手札に。そして……爆龍忍法不死鳥の術。これにより、この呪文の効果を発動。VV-8の封印を2枚墓地へ。」
「ままま、まずいんだなぁ!?」
「このままだと……またNo.2のVV-8が起動しちゃうわ……!!」
「レオ……!!」
「……お前ら、安心しな!オレは負けねぇぜ!!!」
あの状況でも、レオはんは調子を一切狂わせとらん……強い証拠ニョロな。
「戯言を抜かせ……お前は絶対に抜け出せない!!まだ不死鳥の術の効果は残っている。先ほど墓地においた2枚のカードから進化ではない火のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出せる。ボルメテウス・蒼炎・ドラゴンをバトルゾーンに。こいつは水のコマンドも兼ね備えている……。」
「また……No.2のターンが始まっちまうってのかよ!?」
「そのとおりだ……永久機関なんだからな!禁断!起動!!!!禁断機関VV-8!そしてまた追加ターンだ。だが……その前に攻撃を終わらせなければな。ギガスピードでダブルブレイク!」
……トリガーなしか。しかも運が悪い、蒼炎・ドラゴンでブレイクされたシールドにトリガーが2枚か。焼却されて使えない……あと……シールドは残り1枚、だが!!
「俺の追加ターンだ。」
No.2 9ターン目
「行くぞ……俺のターン!」
「待てよ。……お前の永久機関、止めさせてもらうぜ!!」
「何!?」
「今こそ、フェスティバルの終焉だ!デデンデンデン……デンジャラスイッチ……オンだぜ!!!これでこのターン、お前はクリーチャーで攻撃するとき、俺のクリーチャーを攻撃しなければならない!」
「てことは、No.2はこのターン、攻撃できねぇみたいなもんじゃねぇか!」
「パワーで完全に負けているからね……もしこのターンで決めきろうとしていたのなら、No,2の負けだ。」
…………なるほど。俺のターンを終わらせようとしたわけだ。このターンで決めきろうとしているから、と。……残念、惜しかったな。
「10マナをタップ。」
火文明がある。つまり、こいつを召喚できるってことなのさ……!
「鬼丸「覇」をバトルゾーンへ。」
「ま……まずいべ!!あのカードは!?」
「ガチンコ・ジャッジで追加ターンを得ることのできるカードなんだなぁ!」
「もし……これでレオが負けたら……!」
「あぁ、また追加ターンが……!!」
あの手この手で追加ターンを得ようとしとるなぁ。かなり、やる。けど……No,2はんも結構切羽詰まっとる証拠でもあるニョロ。
「鬼丸で攻撃。このときにガチンコ・ジャッジだ。」
めくったカードは4……No.2は……7。ま、負けた……!?
「はははは!これで再び俺のターンだ!!!鬼丸は破壊される……が、ターンエンドをしたところで、俺の永久機関は止まらない!そして……Dスイッチの効果もおしまいだ。」 「くそっ……!!」
「レオくん……。」
まだだ、まだ負けてはいない!オレは諦めねぇぞ!!
No.2 10ターン目
「俺のターン。終わりだ。VV-8で、最後のシールドをブレイク!!!」
「これで、レオは……」
「トリガーを引かなくちゃ、負ける……。」
「ギョウ、どう思う?引けると思う?」
「……うん。引けると思うニョロ。こんなところで終わる男ちゃうもん。レオはんは……。」
……ラスト1枚……これで決まるんだ!!シールド・チェックッ!!!!
「よし、来たぜ!シールド・トリガー、ドラゴンズ・サイン!効果でシール・ド・レイユをバトルゾーンに!」
「なっ……そいつはまさか!」
「思ってるとおりさ。マナ武装7で、ギガスピードと蒼炎をシールド送りだ!」
「ぐ……おのれぇ!」
「フッ。相当焦っていたみたいだな。勝ちを急いだのがお前の敗因だ。悪いが、オレの勝ちだぜ。」
よかった……!レオくんあの状況を切り抜けた上に、No.2の永久機関も止められたネ!!やったーやったー!!
ほーら。レオはんはただでは負けないデュエリストニョロ。しっかしまたなんて懐かしいカードを。久々に使おっかなぁ〜……
「行くぜ!オレのター……」
《ギョウ!大変だ!!!聞こえているか、おい!!!!!!》
ぬわぁっ!?かっこよく決めてやろうと思ったのに、何だ今の声は!?……カードから聞こえたけど……ギョウの名前を叫んでたな。誰だ?
「どしたんヴェロキボアロス。」
《ザキラが本格的に暴れ始めた。禁断のクリーチャーを動かし、このクリーチャーワールドを壊滅させようとしている!今なんとか革命軍総動員で抵抗しているが、これもいつまで持つかはわからん。なんせ数えるのをやめるほどいるんでな。元凶を止めれるのはお前しかいない!!!ザキラを、ぶっ殺せ!!》
んん?今聞こえてきたけど……ザキラだと……!?
それって、俺とギョウとデュエマウスで戦った……あいつのことかよ……!?なんでそいつがクリーチャーワールドにいるんだ!?
「わかった。すぐ行くニョロ。というわけでジャスはん。頼んだニョロ。」
「オッケー!救いに行くわよ!!」
ジャスはんはクリーチャーワールドに通じる渦をカードから出した。さて……こっちも最終決戦や。
「ギョウ!!」
「ん?なんやレオはん。」
「……そっちでも、とんでもねぇことが起きてるらしいな。だけど……お前ならぜーったいに大丈夫だぜ!!」
「おう!そうだぜギョウ!頑張れよ……そして、なんでか知らねぇけどそっちにいるザキラを、ぶっ飛ばしてやれ!!」
「うん。わかったニョロ。あんがとさん。そっちも頑張るニョロよー!」
あいつは、ジャスちゃんと一緒に渦の中に消えた。……ガチで頑張れよ、ギョウ。
「さて……気を取り直していくぜNo.2!オレ、レオのターンだ!!」
「くっ!!」
レオ 7ターン目
「ワチャゴナでシールドを攻撃!」
トリガーがない……俺は、俺は負けるのか……!?
「プチョヘンザで、ダイレクトアタックだ!!!」
いや……終わるものか……絶対に、絶対に……!!その時だった。走馬灯というものだろうか。昔の記憶を思い出した。まだ俺が、バサラと仲良くなって間もない頃だった。
「なぁ、このエンジンは何なんだ?変な形をしてるな……。」
「あっ。あんま触るなよバサラ。それは俺が設計したんだ。元々あるエンジンを改造してな。まだ内緒にしてたんだが……お前のためにと思って作っていた代物なんだ。」
「作っていた……?一体、どういうモンなんだ?」
「空気を燃料にして、そこから一万馬力を引き出す……そういう機構なんだ。普通のエンジンとは桁が違う、何なら世界一かもしれない。だが……最大出力を出すと……」
ーーー爆発するんだよーーー
そうだ……そうだ……あのエンジンは俺が作ったもの……。結局失敗作としてずっと倉庫に入れていたはずだったが、いつの日かなくなっていたんだ。
そのあとすぐだ。VV-8が俺の手元にあったのは……。
ハ、ハハハ……ハハハハハ!そうか、そういうことだったんだな!!
「VV-8ォォーー!!!」
何っ……プチョヘンザの攻撃を……受け止めやがった……!?一体何で……
「限界まで力を振り絞り、そいつを破壊しろーー!!!」
「何言ってやがるんだNo.2!往生際が悪ぃぞ!!お前はレオに負けたんだぞ!!」
「黙れ切札勝太!!俺は俺のやることを貫く!!……俺もろとも……お前ら全員道連れだ!!!」
そう、No.2が叫んだ瞬間だった。VV-8がカッと光り……大爆発を起こしたんだ。目のあたりに広がる光景がスローに見えた。押し飛ばされる……その瞬間も……
「レオくん、危ない!!」
「お前……ナイ君!!!やめろぉ!!!」
ナイ君は俺を突き飛ばし、爆発から逃れさせてくれた。けど……ナイ君は……あの爆発に……!!俺はパニックだったが、一番の親友をなくしたということだけはしっかりとわかってしまった。頭の中が真っ白になって、声も出せなかった。
「ダママ……守った!!」
「……ま、守った?」
煙の中から、巨大化したダママが現れた。どうやら爆発がナイ君に直撃する寸前に、ダママが巨大化して前に出て、防いでくれたらしい。ナイ君は気絶していたが、最小限の怪我で済んでいたし、心音もあった。
「よかった……!ありがとな、ダママ!」
「うん……ダママ頑張った!」
「はっ、そういえば……みんなは!」
みんなも……どうやら無事だったみたいだ。爆発の範囲外に、ぎりぎり逃げていたらしい。
「ひえぇ〜無茶苦茶するやつやなぁあいつぅ……」
「で、でもよ!アイツ爆発に巻き込まれたんじゃぁ?」
「道連れって言ってたでござるから、多分。」
「バサラのためには……どこまでも尽くすやつなんだな。恐ろしいぜ。」
そうだ。あの爆発を一番まともに受けたのはNo.2。あいつは……生きては……。
「……No.2。何してやがる。」
『!!!!』
この声は、まさか……!
土煙越しに2人の影が見える。やっぱりそうだ。あいつは……復活したんだ!!
赤城山バサラ……!!
「バサラ……お前……」
「あのエンジンは爆発するって言ってただろうが。俺のためとはいえ、無茶すんじゃねぇ。」
「……すまない。」
「ぐっ!!うぐあぁ……!」
バサラ!そうか……禁断の力に飲み込まれようとしているのか……!そんな中で……バサラは俺に手を差し伸べてくれている……。ならばその手を取ろう。俺は……どこまでもお前のNo.2でいる!!
「行こう、バサラ。……世界を0にするために!!」
「あぁ。……そのつもりだ。」
「待て!バサラ!!」
オレはすかさず、アタッシュケースの中に入れておいた、トロフィーを見せた。それはバサラの父親が……レースで優勝したときに取ったトロフィーだったんだ。これはバサラにとっての憧れ……だった。だが……もう遅かった。あいつはもうそれに興味がなかったんだ。
「俺らは……世界を0にする。もう……それさえも……必要はねぇんだ。」
「クソッ、だめか!!」
「…………ぐっ!!!クソ……力が暴走する……!!No.2。……宇宙へ行くぞ。そこに……禁断はいる。」
「!!あ、あぁ!!」
俺はバサラの側へとよった。そして……宇宙へとやってきたのだ。おかしい話だが呼吸ができた。……禁断がいるからなのか?よくわからないが……まぁもうそれもどうでもいいことだ。俺達の計画に比べれば……な。 俺はその時、また過去の記憶を思い出した。ギョウと……初めてあったときだ。
「計画を取るか、友を取るかはあんた次第や。」
……友を……取るか……。バサラはもう、バサラではなくなる。禁断の力に飲み込まれ、新たな存在となる……俺はそれでも、バサラを……「バサラ」と呼べるのだろうか……?
「あいつら……宇宙まで行ったのかよ……!呼吸できんのか?」
「かっちゃんそこ……?まぁ確かに気になるところではあるけど……。」
「……けどまずいんだなぁ!あいつら、本当にこの世界を0にする気なんだなぁ!!」
「だろうな。だから絶対に止めねぇといけねぇ!!てわけでルシファー!俺を宇宙につれてってくれ!できるだろう!?」
「あぁ、できるさ勝太くん!!明日、即刻ロケットで出発しよう。」
……いや、普通にできると言ってるけど……結構とんでもないこと言ってるべ……。 No.2との決着はついた。腑に落ちねぇけどな。……あとは、勝太に、すべてを任せるしかねぇか。オレのライバルに……。
ーーーークリーチャーワールドーーーー
「到着ニョロ。って、嘘やろ……?」
「ここ……私達の森よね……転送先は、間違ってなかったはず……嘘でしょ?こんなに荒れ果ててるなんて……!?」
「ギョウか?」
「イメン=ブーゴ……。」
「来たか。時間がない。ザキラのもとに向かってくれ!!場所はテック団の奴らが特定してくれた。あいつは暗黒の月にいる。」
喉の奥からせり上がってくる嗚咽を、必死に飲み込む。それほどまでに、凄惨な光景……。
…………信じられないわ、この状況……木々が壊れてて……フェアリー・ギフトも跡形もなくって……みんなも、石にされてて……!!!
「ジャスはん、気持ちはわかるニョロ。けど……今は、僕に協力してほしいニョロ。」 「……えぇ。わかったわ。だったら、必ずザキラを倒しましょう!みんなのためにも!!」
「……僕も、いや……ワイもそのつもりや。行くで。」
「よし。じゃあこっちにこい。ボルシャック・ドギラゴンがいる。俺らを……暗黒の月まで連れて行ってくれる。」
……………………――
…………フッ。来たみたいだな。
「ザキラ様?ドウサレタノデス、急ニ立チアガッテ……」
「ドルドレイン。お前にはわからんのか?奴が来たことが……。」
「ヤツ……マサカ!?」
「あぁ、そうだ。待ちに待ったぞこの時を……!さぁ行こうではないか!!!決着のときだ!ギョウ!!」
【ついに、地球とクリーチャーワールド、2つの世界の最終決戦がはぁじまろうとしていたぁ!!!!】