寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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新・六話 チョー絶・BADな男ボルツ!・・・に、非ジョー事態発生!?

 よぉ〜〜〜この「デュエル・マスターズ」を見ているみんなぁ!俺ちゃんはボルツ!この話から新たに登場する、マジで……ヴァァァァァッドな男だァッ!!!

 そして俺ちゃんが探し求めているのはめちゃくちゃ強ぇデュエリストだ。これまで99のデュエリストとデュエマをしたが、そいつらはそこに該当しねぇ奴らだった。……その証拠に!

 ほぉら見ろぉ!これが、俺ちゃんが今まで奪ってきた、99個のデッキケースだぁ!!

 ……え?見えない?なんでだよ、アニメ見てるんじゃねぇのか?

 

 ……ってなんだこれ、も、文字ぃ!?もしかして俺ちゃん、ずーっとここに語りかけてたってのかよ!?いつの間に!

 じゃあ、今までポージングしてたのも見えてねぇのか。……なんか冷めたな。まぁ、このまま話していくとするか。

 見えてねぇだろうが、今俺ちゃんは風呂敷に包んでいるデッキケースを広げてお前らに見せている。……想像で見てくれよな!

 で!俺ちゃんはあともう1つで100個を達成する!その100個になるべきデュエリストは、絶対に強いデュエリステでありてぇんだ!そうじゃねぇと、満足感も達成感も、得られないそれこそ本当のBADだ。だぁかぁらっ!俺ちゃんはそれを探し求めているんだよ。今、な。

 

 ……だぁが、デュエリストと出会ってないってわけじゃねぇ。……切札ジョーって奴がいてな。俺ちゃんはそいつとデュエマしたんだ。

 理由は簡単、あいつは自分をデュエリストって言わず、俺ちゃんを騙し続けていたんだ。それをしたのも、俺ちゃんがデッキケースを奪っているってのを先に公開しちまったからなんだが。

 で、俺ちゃんはデュエマに勝利した。だが……あいつのデュエマは未熟だし、俺ちゃんより弱いながらも「確実に潜在能力は秘めている」って、その時点でわかった。それもマジにとんでもねぇ潜在能力を……。

 

 俺ちゃんはジョーを見逃した!そこんところもこれからのデュエマで成長するだろうし何より……

 俺ちゃん、腹が減っててさ……いや、デュエマする前とか、ジョーと一緒に色々楽しんでるとか、そういうときじゃなくってだなぁ……ジョーと初めて出会ったとき、あいつをデュエリストじゃないなら帰るかって思ってスケボーに乗ったときに……

 

 

 腹が減りすぎて倒れたんだよ。

 

 

 なんだぁ悪いか!腹が減ってたんだよ!俺ちゃん10歳だぞ!マジに食べ盛りなんだよーーー!!!

 それに、あいつ、家に泊まらせてくれたし……色々恩あるからな。

 まぁそんなこんながあったんだ。これでおしまいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……で、今俺ちゃんは……ジョーについて行っている。なぜかって?それを今から話すんだよ。

 

 

 

「なぁ、本当にこの先に強いデュエリストがいるのか?」

「うん!!」

 

 事の経緯はこうだ。俺ちゃんが喫茶店で「もっと強いやつとデュエマがしたい。」って呟いたときに、それを聞いたジョーが「そいつとデュエマしてもデッキケースを奪わないと」いうことを条件として、「俺よりももっと強いデュエリストがいるからデュエマさせたい。」って言って、今こうして喫茶店を出て、商店街を歩いている。

 どうやらそいつは、俺ちゃんが泊まりにやってくる一日前に、どうやら家を出て一人で暮らすことを決めたらしい。家は最近見つけた空き家だっていうが……。

 

 遠いなぁ。ジョーの家とは逆方向に歩き続けてるし、何よりもう商店街を抜けた上で30分も経ってる。意外と遠いなぁ。疲れてきた…………。

 そんなときだ、ジョーが声を張り上げた。

 

「あともうちょっとのはずなんだけど……あ!見えた!あれあれ!」

「あれ?……あれ……あれぇ!?」

 

 俺ちゃんが見たのは……夢でもなんでもない、とんでもなく大きな豪邸だった。さながら絵本とかで見るお城じゃねぇか!!!

 ……古代の伝説から抜け出してきたかのように、石壁が淡い銀色に輝いていれば、時間を超えた壮麗さがありやがる。

 遠くから見ても、城の輪郭が空に溶け込むように、優雅で気品に満ちていて……一人、暮らし、なんだよなぁ?ジョーが言うには……。

 

「どうしたの?ボルツ。」

「え?あぁいやいやなんでもねぇ。い、行こうぜ!」

「うん!」

 

 ……ボっさんボっさん〜。あれは何なんですかぁ!?

 わからねぇ。……わからねぇからここで視聴者のためにお前を紹介する。

 え?マジっすか?

 あぁ、それであそこに行くまでの時間を稼ぐ!

 

 紹介するぜ!こいつはダチッコ。俺ちゃんの相棒だ。いつもは両耳につけてるスピーカーの中で暮らしてる。……会ったのは、そうだなぁ確か……なんの変哲もねぇ小道だったな。

 そこで、ボっさんが俺をスケボーで轢き殺すことになっちまう寸前、止まって俺に気づいてくれたッス。そこからは!意気投合して一緒に生活してるッス!!

 て、感じだ。……よぉしぴったりだぁ!このマジでBADにバカデケェ豪邸に到着したぞぉ!……なぁんでジョーはこれを見て平然を保っていられるのかわからねぇが……まぁそんなもんなんだろうな。ここ知ってるってことはこの豪邸を目の当たりにした回数は俺より上ってことだし……。

 呼び鈴は……顔認証装置になってやがる!どこまでも金があるなぁ……すると、ジョーの言っていたであろう強いデュエリストの声だけが聞こえてきた。……声の感じからして、女か?

 

『あ、ジョー。どうしたの?』

「いや、友達連れてきたんだー。デュエマしたいってことで!」

『へー。じゃあ入って。今スイッチ押して開けたから。』

 

 ジョーが巨大な扉に手を当てると、扉は自動で開いた。そして中が見える……マジで、とんでもねぇぐらい広くて綺麗な場所だった。……こんなところ見たこともねぇ!スゲェところだぜ全く……

 

「やっほージョー。久しぶり。」

「久しぶりー!」

「あん?」

 

 あれがジョーの言うデュエリス……トォ!?

 

「その子がジョーの友達?すっごい格好してるわね。」

「うん。ボルツっていうんだ。ね!ボルツ!……あれ?」

 

 ボルツ、どうしたんだろう?全く動かなくなっちゃってる。おーい。……だめだ、小突いても何も反応しない。ていうか、なんかちょっと変だぞ?顔が真っ赤だし……。

 

「?ねぇ、あんたの友達シャイなの?全然動かないし喋んないけど……」

「そんなことないはずなんだけど……いつもはすっごいハイテンションなのに。おーい。おーいってば!!!」

 

 ……叫んでも一切応えないわね……どうしよっかぁ。

 ……ぁん?いや、ちょっと待って。確かめてみる価値はあるかもしれない。

 

 ほい!左いった。

 んで次右行って……

 

 ……あぁ!この子……私を目で追いかけてる!へー、動いてないけどそれはできてるんだ。なんで?

 なんでなのかは、まぁわからないでいっか。今はこれをどうにかしなくっちゃね。

 やるべきことは一つ!えいっ!

 

「んがっ!?痛ぇ!!!」

 

 ……昭和のテレビみたいに叩けば大丈夫!ほぉら治った!

 

「え?あぁ?俺ちゃんどうしちまってたんだ?」

「ボルツ、ずーっと固まってたよ。何しても動かなかったし……」

「俺ちゃんが?一体何d……っ!!」

 

 えっちょっ、なんで私見たら逃げるのよ!何!?女の子嫌いなの!?なぁんか私お母さんから聞いたことあるわよ!昔、そんなやつがいたって話を!あいつもそういうタイプなのかなぁ……?

 ど、どうしましょ。このままじゃ話が進まないわ。こうなったら無理やりにでも話を進めるためにも……あの子を連れてきましょうか!

 てわけで……

 

「コラーー!!こっちに来なさーい!」

「ヤダー!!俺ちゃんそんなのヤダー!」

「抵抗は無駄よ、もうあんたを引っ張ってるんだからーー!!」

「ぐぬぬ……離せチクショーー!!!」

「ねぇ、なんでボルツ、あんなに嫌がってるのかなぁ?」

「さぁ……女の子が嫌いなんでしょうか……。」

 

【このとき、ダチッコだけがボルツの行為の理由を理解していた。ボルツは女の子が嫌いなわけではなく、「シンラのことを見ると、どうしてか知らないが恥ずかしくなって一緒にいられなくなっている」ということに……!!だから彼もシンラのことを止めないし、ボルツのことを助けたりしないのである!!彼は嫌がるボルツを見つめながら、胸にわずかな罪悪感を広げていた……。】

【そして!なんやかんやしてボルツを家の中まで入れることに成功したシンラは、おもてなしということでボルツに紅茶を注いだのだが……】

 

 あの子、本当に私のこと嫌いなのかしら?ソファの端っこでずーっとこっちチラ見してるけど……。紅茶あげたいだけなんだけどなぁ。

 どうしよ。ジョーには別にあげなくてもいいし……

 

「いや、あげてよ。」

「なんであんた発言してないことを聞けてるのよ。」

「だって……読めるから。」

「え?あぁそうだったわね。これアニメであってアニメじゃないもんね。」

「あの、お二人ともメタフィクションがすぎると思うんですけれども……」

『今更じゃない?』

「あれぇこれ私が悪いんですか!?」

 

 ……チクショー、どうする?

 ……この俺ちゃん、ボルツはマジでBADな状況に陥っている。……どうすればいいんだ?俺ちゃん、あの女の子を見ると妙に離れなければいけないという、理屈では説明できない感情が湧き上がってきやがる!

 なんでなんだ?全くわからねぇ……ていうか俺ちゃん、あの女の子とデュエマするっていう名目でこのでかい家に来たんだよな?いや、まぁそんな状況になりそうにもねぇんだけどさぁ俺ちゃんのせいで。

 

「ボ、ボっさんボっさん〜!」

「なっ、なんだダチッコ……?」

「どうにかして自分を持ち直してくださいッスよ〜。ボっさん、あの人とデュエマするために来たんでしょ〜?」

「い、いやそうだが……そうなんだがあいつを見ると……!なんかだめなんだよ!いつもの俺ちゃんじゃなくなっちまうっていうか、なんていうか……」

「そうだとしても!ここまで来た理由がなくなっちゃって無駄足になっちゃうスよーー!!!」

 

 うぅぅぅ……む、どうするどうするこの俺ちゃんボルツ!頑張って耐えてあいつとデュエマをするか、それともこのまま帰るか……!!

 いや、帰るもんかよ。俺ちゃんはデュエリストだ!ジョーよりも強いらしいあの女の子とデュエマをするまで、俺ちゃんは終われねぇ!デュエリストのBADなプライドってもんだぜ!!ぬおおおお!!!

 俺ちゃんは立ち上がったぞ……この勢いであの子の下まで行ってデュエマを仕掛ける!それだけだ!!行くぞ!

 

「おい!」

「ん?なにぃ?」

「……てめぇーー!マジに俺ちゃんとデュエマを……えーっと……あの、してください。」

 

 ……何なのかしら、この子。いまいちキャラクターが掴めないわね。……今さっきまでジョーと話していて聞いた感じだと、そんな印象を持てないんだけど……

 いや、ジョーの顔の引きつり方からしても私とおんなじように感じてるみたいだし、どうでもいっかぁ。

 

「……デュエマ、すればいいのかしら?」

「え!?あぁ、はい!そうでございます!!」

「ボルツ……本当にどうしちゃったんだろう……?」

 

【かくして、とんでもなく精神状態がBADなボルツと、これまたボルツへの認識状態がBADなシンラとのデュエマが、始まろうとしていた!……けど実際、どういう状況なのこれ?】

(大体ボっさんが悪いっちゃ悪いッス。しかし初登場でこれなんて、ボっさんも不遇がすぎるッスー!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボルツ キーカード:“罰怒”ブランド Ltd.

 

シンラ キーカード:神代妖精リリー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!』

「よーし気合入れっぞー!!!」

「あぁ、うん、頑張って……。」

 

【こうして始まった、ボルツとシンラのデュエマ!序盤はマナ加速を行うシンラに対し、ボルツはナグナグ・チュリスを出しながら、しっかりとシンラのシールドをブレイクしていく。果たして、この勝負の行方は如何に……!?】

 

 

ボルツ クリーチャー1 手札3 シールド5 マナ4

 

シンラ クリーチャー0 手札4 シールド4 マナ6

 

 

ボルツ ターン5

 

「俺ちゃんのターン!ドロー!」

 

 ボルツ、調子が戻り始めてる。……デュエマに集中してるからなのかな?ま、まぁあんな感じのボルツは、俺ははっきり言っちゃえば見たくなかったし、このままでいいかな……。

 

「マナを貯める必要は、もうねぇなぁ。よし!お前に見せてやる……マジでBADな力を!!」

 

 これが……火文明の新たなる時代を切り開く新能力!

 行くぜ……

 

 

  B(バッド)A(アクション)D(ダイナマイト)ォッ!!!!!

 

 

「何、それ?」

「シンラちゃん気をつけて!ボルツのあの力は、クリーチャーのコストを軽くして召喚することができるんだ!」

「え?」

「その通り!B・A・Dの能力で、コストを2少なくし、“破舞(ハンマー)”チュリスを2体!合計4マナでバトルゾーンへ!」

「スピードアタッカーが、一気に2体攻めに来るってわけね。それに……前に出していたナグナグ・チュリスでもう一回攻撃が来る。つまり……」

「今回の攻撃で、お前のシールドは残り1枚になるってわけだ!!」

(……さっきとキャラが違いすぎじゃない?なんで?)

「行くぜ!“破舞”チュリスでシールドを攻撃!!」

 

 ……1枚、2枚。よし、来たわ。そしてこっちも見せてやるわよ。ジョーと一緒に作った、新たな新能力を……!!

 

【時は、この巨大な家ができる数日前までに遡る!】

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 ……地味だ。

 私のデッキがすごく地味だ。特にこれといった特徴もなければ面白みもない。こんなので戦ってても楽しくはないわねぇ〜。強くもなりにくいだろうし……どうしましょ。

 

「ねぇーデッキー、クリーチャー生み出してよー!」

「い、いや……無理です……もうおしりが激痛にまみれて…………うぐぅ!」

「だーいじょうぶだって行けるいける!」

「んーーー!んーーー!!(まずい!死んじゃう!私のおしりが死んでしまう!!!)」

 

 今日も今日とて、ジョーはあのデッキケースを過労死させようとしているわねぇ〜。いやー子供心ってのは怖いわねぇ〜〜。

 ……いや、待てよ?もしかしたら……

 私は立ち上がって、ジョーの隣に座り込んだ。そしてそこに散らばってた色鉛筆と画用紙を手にとって、絵を書いた。私は昔から絵のセンスは自負するほどあったから、こういうとき悩まずスッとかける。私はかわいい妖精の絵を何枚か書いて、そしてそれを……

 

「はい、画用紙よ。食べなさい。」

「いやはいじゃなくって!?何食べさせようとしてるんですかもう私のおしり限界なんですって!」

「いいから食べなさい……よっ!!」

「はんぐおぉ!!?」

「ほら……さっさとクリーチャーを生み出しなさいよできるんでしょ!?それが仕事なんでしょうがこのデッキケース……!!!」

「嫌だーー!ジョー様助けてーーー!!!」

「……え?」

「なに呑気に絵書いてるんですかあなたぁ!?」

「いや、デッキーにもう一枚生み出してもらおうかなって……」

「ちょっとーーー!?」

 

 このデッキケース往生際が悪いわね。こうなったら無理やりにでも……!!!

 っは!よし行けたわ!6枚全部入った!で?これで、おしりにデュエルマスターキーってのをぶっ挿せばいいのね。

 てわけでーー!デュエルマスターキー、挿入ーー!!!!

 

 ブスッ

 

「んなぁ死ぬーーー!!!!!あぎゃーーー!!!!!」

 

 そんな断末魔が聞こえた夕暮れ。私は6体のカードを4枚。つまり計24枚のカードを手に入れた!よーし、これで構築の幅が広がったわ!!

 

「……お前、結構やることエゲツねぇな。」

「あ、シンラセンショー。」

「「あ、」じゃねぇよ。「あ、」じゃ。……後ろ見てみろ。あの無惨にケツを抑えて悶えているありゃ何だ?」

「……えーっとぉ……デッキケース。」

「…………あ、あんま酷使してやるなよ?あいつ本当に死んじまうかもしれねぇからな……。」

 

 勢いに任せて行動してしまった私は、そのことを反省しながら……一人旅に出ることにしました。けどすぐに飽きたので、クリーチャーたちを出して一緒に家を作りました。

 ちなみに、クリーチャーはシンラセンショーが謎の力で具現化もできればカードに戻すこともできます。どうやってるのかは知りません。シンラセンショー自体もあんまり具体的なことはわからないみたいだし。

 そうして数時間が経った後、何もなかった平原に、とんでもなく大きな家ができました。いや家というよりはお城って言ったほうがいいかしらこれ。

 ……クリーチャーたちはカードにいさせるから、結局この家、一人で住むのよねぇ。広すぎるでしょ、これ。もっと小さくてよかったんだけど……。

 ちなみに、彼女たちの種族の名は……ゴッド・ミニ。可愛くって、小さな神様たちよ。

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

【て、ことがあったのである!】

「最後の家作った話いるかしら?」

【いや、台本に書いてあるので。】

「あぁそうなの。……えーっとじゃあ気を取り直してーー!」

 

 行くわよ!自然文明と他文明が融合し、新たに生まれた新能力!その名も……

 

 

 GOD(ゴッド)P(フェノメノン)!!!!

 

 

「さぁ、この新能力がどんなものかを見せてあげる!」

 

 

 なっ、なんだ?あいつ、俺ちゃんのターンなのに、マナを3マナタップさせやがった!?

 

「これが私の新たなる力GOD・P。この能力を持ったクリーチャーをバトルゾーンに出すとき、マナゾーンのカードを指定枚数タップしてバトルゾーンに出してもいいの。今回はGOD・P③だから、3マナ支払うわ。」

「そんな能力見たこともねぇぞ?ジョーが持っているのと同じ、ジョーカーズみてぇな感じなのか!?」

「ま、そんなもんで覚えてくれればいいわ。てなわけで、行きなさい!シールド・トリガー、神代妖精(かみしろようせい)リリー!」

〈はーい!頑張っちゃうわよ!!〉

「頼んだわよ、リリー。」

〈わかってるって!せーの……えいっ!!!〉

 

 はぁ!?ナグナグ・チュリスが、マナゾーンに置かれやがった!?

 

「これが、リリーのGOD・Pの能力!相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体、マナゾーンに置くことができる。そしてこの子は、パワー3000のブロッカーでもあるのよ。」

「チッ、ターンエンド。……そしてこのときに。」

 

 予想通り、軽減してそのままバトルゾーンに居続けるなんてこと、できるわけないもんね。ターンエンドするときに、あの二体は自壊する……。

 チッ、このターンにシールドを1枚まで持っていきたかったんだがな。……まぁ仕方ねぇ。

 

 

シンラ ターン5

 

「このまま押し切るわよ!GOD・P④を発動して7マナ!堅牢妖精(けんろうようせい)サバスをバトルゾーンに!」

〈よっしゃぁ!!〉

「そしてサバスの登場時能力で、1枚ドロー。そしてGOD・Pの効果を発動!山札から1枚目をマナゾーンに置いて、その後マナゾーンからカードを1枚、手札に戻せる!!」

「手札の補充に、回収もしてしまうとは……!!」

「シンラちゃん、めちゃくちゃ強くなってる……!」

「(ブロッカーは残しておいたほうがいいわね。)ターンエンドよ。」

「へっ、攻撃してこねぇってんなら……俺ちゃんのマジにBADな力を、見せてやるよ!!!」

 

 

ボルツ ターン6

 

 俺ちゃんは止まらねぇぇっ!!!この手であいつを掴むまではなぁッ!!!!

 さぁ!こっからは瞬き禁止だ!行くぜ!BADに引いてやる、俺ちゃんの切り札をォォッ!!!!!!

 ドローーー!!!!

 

「フッ……来たぜぇ……!!!」

(あの感じ、どうやらお目当てのものを引いたみたいね。)

「マナチャージ!そしてダチッコ・チュリスを召喚!」

「よーし、ボっさんのために全力全開、やってやるッス!!!」

「そして!ダチッコの効果で、次に召喚するビートジョッキーのコストを最大3少なくして召喚できる!てことでぇ……B・A・Dなしで、“罰怒(バッド)”ブランド Ltd(リミテッド).を召喚!!」 

 

 あれがあの子の切り札……。

 ……っ!そんな、リリーが!

 

「“罰怒”ブランド Ltd.は登場時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを破壊することができる!これでブロッカーはいなくなったぜ!さぁ、ダブルブレイク!!」

「くっ……トリガーは……あった!フェアリー・ライフ2枚!効果で2マナを加速。けどこれだけね……。」

「ターンエンド!これで次のターン、お前にマジでトドメをサしてやるぜ!!」

「まずいですよ!シールドが一気に0枚になってしまいました!!」

「てことは、シンラちゃんはこのターンで決めきらないと……負けるってこと?」

 

 けど、トドメ……させるの?ボルツのシールドはまだ5枚全部あるし、それをこのターン中にブレイクするなんて……できるの?

 

「ジョー、不安そうね?」

「え?いや、そりゃあ……ボルツのシールドはまだ全部残ってるし……」

「いくらシールドが残ってたって関係ないってことを、見せてあげるわよ!」

 

 

シンラ ターン6

 

 私は、私の今やるべきことを果たすだけ。私は…………目の前にいる敵を倒す!力をつけるのよ!父さんを助けられるのはこの私だけ……だったら、私がやらなきゃ誰がやるっ!!

 そして掴み取るのよ、強さの果てにあるものを……!!ドローーーッ!!

 私はまだまだ成長できる。……「あなた」と一緒よ。

 

「よし!来たわ!マナチャージ!そしてGOD・P⑥を使って10マナ!!!召喚!招来妖精(しょうらいようせい)サンフラワー!!」

「またその能力を持ったクリーチャーッスかぁ!?」

「しかも今回はマナを6マナ余計に支払ってだと……!?」

「これによって発動できる能力を、見せてあげるわ!1枚をマナゾーンに置いて、その後マナゾーンの枚数以下のコストを持つ自然の進化ではないクリーチャーを1体バトルゾーンに出すことができる!」

「なんだとぉっ!!?」

「これにより、グレート・グラスパーをサバスを進化元としてバトルゾーンに!」

「グレート・グラスパーが出たことにより、あなたのダチッコ・チュリスをマナゾーンへ!」

 

 くっそー!ボっさんの役に立てなかったッス……!

 け、けど、なんで“罰怒”ブランドをマナゾーンに置かなかったんス?パワー的にはあっちのほうが断然高いはず……?

 

「そして行くわよ!グレート・グラスパーでシールドを攻撃!このときにグレート・グラスパーよりもパワーの小さいクリーチャーを一体、マナゾーンから場に出せる!パンプパンプ・パンツァーをバトルゾーンへ!!」

 

 山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。……コストは7。これで長ったらしい名前をしてるそいつもマナゾーンにおけるわけ。……だけど、

 

「んなっ!?なんでお前の妖精は……バトルゾーンを離れてねぇんだ!?」

「そう言うと思ったわ。こいつのコストは5マナだもんね。けど残念、こいつは自分のクリーチャーの能力でバトルゾーンを離れないのよ。そしてこいつも、またブロッカーよ。」

「なんだとぉ!?」

「さっきオレっちを選んだのは、そういうことだったんスかぁ!?」

「まぁ、賭けではあったけどね。ブロッカーもいるし、なんとかなるかなーって。」

「ハッ!……て言うことは……シンラ様は形成を逆転させたということですか!」

「すげぇぞシンラちゃんー!!」

「じゃ、グレート・グラスパーのトリプルブレイクを、改めて解決よ。」

 

 チッ、トリガーがねぇ……しかもブロッカーもいやがるからダイレクトアタックまでも行けやしねぇ……

 

 

ボルツ ターン7

 

「どうすることもできねぇ……ターンエンドだ。」

 

 

シンラ 8ターン目

 

「じゃあ行くわよ。G・YOUを使わずシンラセンショーを召喚。相手のクリーチャーがいないから、こいつは相手プレイヤーを攻撃できる。……ダブルブレイクよ!!!」

「クソッ……あと一歩だったのに……マジかよ……!!」

「トリガーはなかったみたいね?じゃあそのまま……サンフラワーで、ダイレクトアタックよ!!!!」

「チクショーー!!!」

 

 イェーイ大勝利ー!……新しい能力をしっかり使いながら勝つことができたし、満足満足!

 ……にしても、なぁんでこの子は私のことを怖がらなくなったのかしら。不思議なもんよねぇ〜〜

 

 って、思っていたのはデュエマが終わって数秒経った後、彼は私を見た瞬間に絶叫し、距離を置くようになりました。どうやらデュエマに熱を入れていてそこんところ気にしてなかったかららしいです。

 そんなこんなで、この話で初登場したBADな子は、初登場とは思えないほどにBADな仕打ちを受けた上、そのまま気絶しちゃったことにより歩くこともできず、そのままジョーにおぶられながら帰っていきましたとさ。チャンチャン。

 

「……毎度毎度、終わり方はこんな感じでいいの?」

【そんなこと言われても……私はどうすることもできないんです……。】

「あ、そうなの。」




オリジナルカード紹介 

神代妖精リリー コスト3 パワー3000 文明 自然/光
種族 スノーフェアリー/ゴッド・ミニ

・S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。)
・このカードは、マナゾーンに置くときタップして置く。
・ブロッカー
・GOD・P③(このクリーチャーをバトルゾーンに出すとき、追加で③支払ってもよい。そうしたら、☒能力を使う。)
☒相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体選び、マナゾーンに置く。
 
フレーバーテキスト ぃよーーーしっ!頑張っちゃうわよぉ!!!



堅牢妖精サバス コスト3 パワー4500 文明 自然/水
種族 スノーフェアリー/ゴッド・ミニ

・このカードは、マナゾーンに置くときタップして置く。
・このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを1枚引く。
・GOD・P④(このクリーチャーをバトルゾーンに出すとき、追加で④支払ってもよい。そうしたら、☒能力を使う。)
☒山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、マナゾーンのカードを1枚選び、手札に戻す。

フレーバーテキスト シンラセンショー、ねぇ。私はあいつのこと、気に入らねぇなぁ。



招来妖精サンフラワー コスト4 パワー3500 文明 自然/光/火
種族 スノーフェアリー/ゴッド・ミニ

・マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
・ブロッカー
・自分のクリーチャーの能力で、このクリーチャーはバトルゾーンを離れない。
・GOD・P⑥(このクリーチャーをバトルゾーンに出すとき、追加で⑥支払ってもよい。そうしたら、☒能力を使う。)
☒山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つ自然の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。
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