寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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新・九話 クリーチャーワールドでの出会い!?皆サンドーモ!DJファイブカラー、参ジョー!

 私、シンラ。

 ドラゴンバールとかいう今考えてみれば多方面から喧嘩を売られそうなものを7個集め、願いを叶えた。

 クリーチャーワールドに自由に行き来できる力を、私に授けてほしいっていう願いを。そうすれば、私のお父さんを助けることができるようになるからね。

 そこまではいいじゃない。そこまでは、けど皆さん、ここからがマグマなんです。

 まぁそれを叶えたあとに、シンラセンショーが「それ、俺もできるよ?」的なことを言ってきたのはちょっと許せないかなって……いやまぁ、私は力を消耗せずにできるという利点があるとはいえ、それでもお釣りは来ないよ、マイナスだよ〜〜!

 ほんっと、守護者とか言っておきながらそこんところ抜けてるのはちょっとさぁ〜、駄目だよねぇー。

 

「うるさーい!そぉれをまだ引きずるかお前はぁ!!」

「あんただって最近デュエマでの出番がないことを引きずってるじゃない!お互い様よお互い様ぁ!」

「あぁ〜〜〜ん?俺が出番ないのはお前が強くならないからってところもあるんだぞぉシンラァ?ざ〜こざ〜こ、よわよわのガキがぁ!バーカバーカ!」

「あぁんコラ、あぁんだとコラ!?あんた自体が弱いのもイケないところあると思うんですけどぉ!何よ10マナ支払って3体マナ送りって!GOD・Pでマナ使うから使いもんになんねぇんじゃい!それにパワーも低いし、W・ブレイカーだし!ただのスノーフェアリーに負けるってどんな気持ち?NDK?NDK?やぁ〜いばーかばーか!おたんこなすー!」

「ぐぬぬう……」

「ぐぎぎぎ……」

【二人とも、仲いいねぇ。】

『仲良くないもんッ!!!……あ。……チェッ!!』

【仲いいじゃん……。】

 

 ……え、えーっと、お見苦しいところをお見せしました。ごめんなさいね読者の皆さん。

 それじゃあ気を取り直して。…オホン。

 私は上記のとおり、クリーチャーワールドに行き来できる力を手に入れることができた。けど、それをまだ一度も使ったことがない。

 シンラセンショーにクリーチャーワールドのことを聞いたら、ちょっと怖くなっちゃってね。昔暮らしていた世界とはいえ、その時の記憶は一切と云っていいほどない。そこの環境に体的に慣れていたとしても、精神的に慣れていないとまずいかなーって思っちゃってね。

 それにどうやら、クリーチャーワールドは五つの段階に別れていて、まず最初に行くのは火文明らしい。そしてその火文明は、定期的に火の雨というものが降り注ぐらしい。……人間は死ぬよ?なに火の雨って。バトル漫画じゃないんだけどなぁこの漫画。…待って、よくよく思ったら、私どうやってクリーチャーワールドで12年間も生きてきたの?私のお父さんとお母さんがなんやかんやしてくれたのかな?それだったらすごくありがたい。こうして感謝を伝えます、ありがとうございます。

 …じゃねぇーんだよぉーーーッ!!今そんなこと駄弁ってる暇ないっての!

 私はねぇ!今日、ずぇぇぇっ……たいに!クリーチャーワールドに行くの!!これ以上ウジウジしてらんないもの!自分の肉親を助けるためにもねぇ!!

 

「というわけで!シンラセンショー、行くわよぉ!!」

「うん。」

「ねぇテンション。」

「悪い、今テンション上がりきってなかったわ。てかお前がテンション上がり過ぎなんだよ!」

「なんだぁ!?悪いっていうの!?テンション高いのが悪いっていうのかこのシンラフセンショー!」

「だぁれがフセンショーだ誰がぁ!こんのガキめ、口の減らない……!!」

「悔しかったら言い返してみろやーい!うぇ〜〜いww」

「………お前というキャラがそんなに魅力ない。」

「……………………うぅ……そんな言うことないじゃん…!」

「…え、ごめん。」

 

【……………え、どうするんですかこの空気。】

「えっとぉ…す、すまねぇナレーター。空気が戻るまでカットしてくれ。」

【あ、はぁい。…てことでぇ、カットぉ!!!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――

 

 よし、元気取り戻したわよ!シンラセンショーが、私の書き途中だった絵を使って、菓子妖精スナックを生み出してくれたおかげでなんとか元気を取り戻せたわよー。やっぱチョコバーは美味しいわね。これは素晴らしい。

 やっぱこいつチョロいところあるよなぁ。……ここんところも治さなくっちゃなぁ…。

 

「行くわよー!クリーチャーワールド!」

「おー!!」

 

 てことで、クリーチャーワールドに行くことにした。

 どうやって行くかっていうと、けど力をぐぐーって込めてうにゅうにゅっ!って感じでやったら家の中に亜空間ができたから、そこに入るだけ。

 じゃあレッツらゴー!!!

 私は宇宙のような空間を浮遊しながら、クリーチャーワールドへとたどり着いた。場所はもちろん火文明、そして、地球とは全く違う異質な環境だった。地は裂け、空気も良いとは言えない。栄えている荒野…って言ったところかしら。ちなみに私達が降り立ったのは、クリーチャーたちを見下ろせるほどに上の場所、ちょっと遠くにはてっぺんにフライパンが乗っかってる山があった。……なにあれ。

 それにしても……あっついわねぇここ!そりゃ「火」文明なんだから暑いのはそうなのかもしれないけどさぁ……

 

「シンラセンショー、冷たい水持ってないぃ?」

「持ってない。暑いと思うなら脱げばいいじゃないか。」

「あ、セクハラー。そういうのだめなんだよー?」

「……面倒くさいなお前。」

 

 まぁけど、シンラセンショーの言うとおり脱ぐしかない。…とはいえ今私は服の上にシャツを着ていない状態です。つまり脱いでしまったらこの話を放送できなくなってしまうのです!

 というわけで!そういうのをなしにするため、私は妖精クリーチャーをシンラセンショーに無理やり生み出させた。

 

「ちくしょう!腰が痛い!」

「よーし!あなたの名前は、涼風妖精クーラーよ!さぁクーラー!この私を冷やしなさい!」

「はいっ!!!行きますよぉ〜〜〜えぇいっ!!」

 

 いやー、ありがたいわねぇ!これでこの場所でも通常通りに動ける……って、思っていたのもつかの間だったなぁ。

 あぁぁ………ざ、ざぶいぃぃ〜〜……コッテコテのギャグを披露ずるんじゃないぃ〜〜…

 

「お、おいお前。多分やりすぎだ。氷漬けになっちゃってるから。」

「え?あぁすいません!えいっ、冷却解除ー!」

「はぁっ!!はぁっ!!寒い!シヌゥ!!」

「申し訳ありません!出力を間違えてしまいました……」

「あ、あぁ大丈夫よ……。お、おおおおかげで体が冷えてちょうどいいぐらいになったがらねぇ……!!」

「…震えてるぞ。」

 

 まぁ正直言っていま死ぬほど寒い。多分このあと風邪引くぐらいには体が冷たくなってる状態なのよねぇ今。

 けどそんなこと……いや、そんなことか?…そんなことか。

 とりあえず!そんなことで今私はここに留まっているわけにはいかないのよ。私はクーラーをカードに戻し、……お父さんを探そう!

 

「結構長旅になりそうだな…」

「まぁね。けど、それでも諦めたりくじけちゃいけない。私は私のやるべきことを果たすまでは、絶対に…!!!」

「…シンラ……俺もお前の守護者だ。まだまだ未熟かもしれねぇが、困ったときはいつだって助けを呼べよ。強がんなくたって、いいからな。」

「…ふふ、ありがと。」

 

【……いやぁいい空気ですねぇ。そんな空気になっている中で、こんなことを言うのは恐縮かもしれませんけど…】

 

『え?』

 

【長旅の様子は、いいところがない場合カットするので……】

「えぇ!?何よそれ!?」

「俺達の苦労をないがしろにするってか!」

【だってそんなもの書いてたら終わりが見えないもん!】

「えぇい、こうなったら意地でも面白い旅にしてやるわよ!行くわよシンラセンショー、私達のいいところを見つける運の良さ、見せつけてやろうじゃない!」

「おうよぉ!!」

 

 よーし、カットされないためにも頑張るわy………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…カットされたわね?これ。」

「だろうな。明らかに空白が大きい。……俺らって、面白くないんだなぁ。」

「いいところも見つけられない。…はぁ〜〜あ。私達の数時間ちょいの旅は何だったのよ…。」

 

 カットされて、もう私達はちょっとテンション落ちてます。

 結構色々あったのよ?火の雨が落ちてきたり、誤ってナワバリに入っちゃったせいでネズミたちに追いかけられたり、足を踏み外して溶岩の中に入りかけたり……

 命が危険に陥ったことが多くあったのに、それをカットですか。そうですか!えぇそうですかぁ!私怒ってます!怒ってますよぉ〜〜!!!

 …とは言っても、もう過去のことだからどうしようもないんですけどねぇ!

 うわぁあ〜ん。悲しいよぉ、悲しいよぉ!ひぃん!

 

 ……そうしてまた十分ほど経った時、私とシンラセンショーがガタ落ちのテンションのまま何かを見つけた。

 近寄ってみると、それは……形容し難い、よくわかんないものだった。

 うーん、なんて言えばいいのかなぁ、えっとうんとぉ…色とりどりの……ピラミッドって、言えばいいかなぁ??

 

「けど、これ何?ただの置物かしら?」

「にしては場違いが過ぎないか?こんな派手なものが、荒れ狂う火文明にあるなんてよぉ。」

「YEAH!その通りデース!!」

『はぇ?』

 

 エコーがかかったような、不思議な声が響いた。

 ま、まさか……や、やっぱりそうだわ!声の発生源は――目の前にある、色とりどりのピラミッドのような奇妙な置物!!?

 

「けぇどぉ〜〜。遅かったデスネェー。ワ…あぁいや違う、ワタクシ待ちくたびれちゃいましタヨォーーー!!!」

 

 考える間もなく、置物は突如として微かな風を巻き起こしながら浮かび上がった。まるで意思を持つかのように、ゆっくりと宙へと舞い上がった。

 次の瞬間――それは変形を始めた。

 ガシャンッ、ガキンッ!って、機械的な音を響かせながら、ピラミッドの形状が崩れ、組み替えられていく。カラフルな外装が回転し、内部の機構が露わになりながら、まるで精密に計算されたパズルのように形を変えていった。

 

『へ、変形してる……!?』

 

 驚愕の声が漏れた時には、すでに変形は完了していた。

 そこに立っていたのは――まるでDJのような風貌の人型の存在。

 肩から伸びるスピーカーのような装飾、胸元に輝くターンテーブルを思わせる円盤、そして両腕にはまるでミキサーのフェーダーのような細工が施されていた。ヘルメット状の頭部には光るサングラスのようなものが備わり、まるでリズムを刻むかのように、体の各所が細かく振動している。

 解説風になるのはごめん、容姿ってわかりやすいほうがいいじゃない?そんところの「アレ」もあるからさ。

 

「………あ、あぁ…あんた何者!?」

「オーットォ、せっかちさんデスねぇ〜。ワタクシはするつもりでしたってぇ!……レディース、エーンジェントルメン!!ワタクシ、DJファイブカラーと申しマァス!!」

「テンション高いわねぇ、アンタ。」

「それがワタクシのアイデンティティ!ですからネェ〜〜。」

「…そうか。それより俺は聞きたいんだが、お前、待ちくたびれたって言ってたよな?さっき。」

「オーッットォ!しっかり聞いていルゥ〜〜〜↑」

「………そういうのいいから。さっさと教えろ。どういうこった。」

「ユーたちがこのクリーチャーワールドにやってきた時を、しっかりこの目でキャーーーッチしていたのぉ、デスッ!そしてタダの人間がこのクリーチャーワールドに来れるわけはナイナイナーイ!ですのでぇ、ユー達はもしかするとムチャ凄な強さを持っている、もしくは引き出せていないがあるのではと思いィ?ユー達を待っていたのです!本当だったら見つけた瞬間にユー達に声かけても良かったんだけど、それじゃあ面白くないからね。」

「…へぇ〜〜。じゃああんた、私達を待ってたってこと?」

「YES!そしてユー達をこの目の前で見て、感じて、分かっちゃいましたワタクシは!!」

 

 …このテンションぶち上げのDJが言うには、「力を持っているがそれをすべて引き出せていないから、ワタクシがそれを引き出す手伝いをしてあげよう。」だってさ。ちなみに、もし力を持ってたらどうするつもりだったのかって訊いたら、「より強くなるために手伝うつもりだった。」とのこと。

 

「……まぁ、それはありがたいんだけどさ。あんた、私達の目的、知ってるの?」

「えぇ知っていマスよ?肉親を救う。そうでショウ?」

『!!!?』

 

 その瞬間、一番驚いていたのはシンラセンショーだった。

 

 …あ、ありえねぇ。

 俺と、このテンションぶち上げのDJに、接点は一切ない。過去に言葉を交わしたことすらない。存在を知っていたことすらないはずだ。

 それなのに――どうして?

 俺は「守護者」だ。今も昔も。

 俺の存在は、現在はある一つの目的のためにある。そして昔もそれは同じだった。だが、それを知る者は限られている。ましてや、このDJのような得体の知れない存在が知っているはずがない。

 それなのに、こいつは今、確信を持った口調で言い切った。

 「肉親を救う」と。

 まるで全てを見透かしているかのように。

 俺の思考が一瞬停止する。

 ――何者だ。

 こいつは、一体…!?

 

「お、お前は一体……何者…!?」

「ワタクシィ?あー、やっぱそこ気になっちゃうヤツデスかぁ〜〜?」

「教えろッ!なぜ知っている!」

「ちょぉぉ〜〜ッと、チョットぉ、そんなガッツかないでくダサァイヨッ!……ワタクシ、ユーが守護者として仕える前の守護者だったんデスヨネェ〜。」

「なっ、何だとぉ?!」

「つまり……そこにいるキッズ!シンラが生まれるまでに仕えていた…ということにナリマァス!」

「…………」

「で、キッズ!」

「え、あ、私!?」

「ユーの父親がバイオレンスになってしまったとき、それをワタクシ、見ていたのです!しーっかりキャッチしていたのです!ま、どうしようもなかったんですけどね。いやはや守護者としてお恥ずかしい……。」

「そ、そうだったのか。お前……そんななのに!」

「オー!「そんななのに」ってのはヨ・ケ・イ・デスよぉ〜!ま、わかってくれればオッケーです!」

 

 このDJの声は、相変わらず軽やかで陽気なままだった。

 …け、けど、何かしら?彼の瞳の奥に、一瞬だけ――深い何かが宿っているように……

 まぁ気のせいかしら、ね?…ていうかこいつ、一切ブレないわね。そんなことあるってぐらいブレない。

 てか、いま一瞬忘れかけてたけど、私この人に力を引き出すためのお手伝いしてもらうのよね?そういえば…

 

「ねぇ、力つけるって言っても、何するの?」

「デュエマ!!展開的にもタイミングバッチグーな時間でしょう?」

「あ、やっぱそうなのね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンラ キーカード:涼風妖精クーラー

 

DJファイブカラー キーカード:DJファイブカラー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!』

「YEAH!」

「テンション高いわねぇ…!」

 

【そして始まった、シンラとブチ上げDJ、ファイブカラーとのデュエマ!序盤はGOD・Pを使いながら果敢に攻めていくシンラに対し、ファイブカラーは5つの文明をかけ合わせたデッキでカウンターを仕掛け、墓地も肥やしていく。互いにクリーチャーの数は0。しかし、シールドの数ではシンラが有利を取っていた!さぁ、果たしてこのデュエマ、どうなっていくのかぁ……超・絶!気になるゼェッ!!!】

 

 

ファイブカラー 手札3 シールド3 マナ6 クリーチャー なし

 

シンラ 手札2 シールド5 マナ7 クリーチャー なし

 

 

 

ファイブカラー ターン5 

 

「さぁ、さぁ!ここから盛り上げていきますよぉ!ドローッ!…そしてぇ、マナチャージぃ!」

「いちいちテンションの高いやつねぇ。」

「だぁかぁら、それがワタクシのアイデンティティって言ったでしょう?それ無しじゃ生きていけませぇん…よっとぉ!さぁ、ここでワタクシはァ!DJファイブカラー〈ver.SHINE〉を召喚しまぁす!!」

 

 …コスト9?あいつのマナは7マナ、召喚できないじゃない。

 

「今ユー、コストが足りないから召喚できない。…って、思ったでしょう?」

「え?なんでわかるの!?」

「それぐらい、長年生きてたら、わかっちゃうわかっちゃうゥ♪このクリーチャーを召喚するとき、シールドを好きな数墓地に置くことができるんデス。そうして墓地においたシールドゾーンのカード1枚につき、こいつのコストは2少なくなる……!」

「んじゃあ、7マナ召喚ってことかよ!?」

「YES、YES、YEEEEES!!てことでぇ、7マナでDJファイブカラー〈ver.SHINE〉を召カァァンッ!コイツはパワー9000のブロッカーデスよぉ!」

 

 まだ私のシールドは5枚全部残ってる。けど、あのブロッカーがいる限り、私はあいつに攻撃するのを躊躇うことになる……どうにかして、あいつをバトルゾーンからどかさないと……

 いや、それ以外にも一つだけ方法はある。ならそれを引くだけ!

 

 

 

シンラ ターン5

 

「私のターン!ドロー!…来たわよ!マナチャージ!そしてGOD・P③を発動して、5マナで涼風妖精クーラーを召喚!!」

〈お任せくださいシンラ様!さっきはちょっと間違えちゃったけど、今回はしっかり頑張ります!〉

 

 OH!こいつは見たこともないクリーチャー!しかも種族も一切知らなかったゾォーーーこれはまさしく超・展・開!!

 

「まずは、登場時能力で1枚をドロー。更に!GOD・Pの能力発動!相手のクリーチャーを1体選んでタップ!次の自分のターンの初めまで、そのクリーチャーはアンタップしないわ!」

「おーっとこいつはマズイぞぉ〜〜!?」

「更に残った2マナで、無頼勇騎タイガを召喚!そしてこいつはスピードアタッカー!そのままシールドをブレイクよ!」

 

 トリガー…おーっとここで引いちゃうのが、このワタクシ、ファイブカラーなんですネェ!!!

 

「シールド・トリガー、プライマル・スクリーーーーー厶ッ!!効果で山札から4枚を墓地に。そして1枚を手札に。」

「嫌なことさせちゃったわねぇ……ターンエンド。」

 

 ここでこのカードを手札に戻せたのはメチャクチャグレーーーーット!

 さぁ、ここでもっともっと展開しちゃうぞぉ〜〜!!

 

 

 

ファイブカラー ターン6

 

「ドロー!そしてマナチャージは…せず、マナゾーンにあるカードを2枚墓地に置きまぁす!」

「え?なんでそんなことを……」

「違うシンラ!さっきのことを忘れたのか!?あのクリーチャーを出したときに、そのコストを減らしてただろう!?」

「え?じゃあまさか……」

 

 ぎゃぁぁ〜〜!まさかのまさか、本当に出てきたぁ!しかもさっきのクリーチャーとそっくりのクリーチャー!?

 いや、クリーチャーとそっくりっていうか……このDJとそっくりなのか!…いや地味な気づきがすぎるぅ!デュエマ中にこんなこと関係ないしぃ!

 

「DJファイブカラー〈ver.DARK〉を、コストを4軽減して5マナで召喚です!!そしてバトルゾーンに出たときぃ、墓地のカードを1枚、山札の一番下に置く!かぁらぁのぉ〜〜〜……」

「へ?からの?」

「…え?あ、あぁYES!そう!まだまだ続くのデス!!!こうして山札の一番下に置いたとき、相手のクリーチャーを1体選んで、そのクリーチャーのパワーを、マイナス5000できます!よってタイガを破壊デェス!!」

 

 そんなあ……いや、クーラーが倒されないだけマシ?いや別にそんなことないか…。破壊されてプラスとかマシとか、別にないもんね…。

 

「ワタクシはこれでターンエンド。さ、ユーのターンですよぉ!」

「シンラ、このターンで決めないと、ちょっとまずいぞ!あいつにはダブルブレイカーが2体いる。これ以上展開してくる可能性だってあるからな!!!」

「えぇ。わかってるわ。……となればここは…シンラセンショー!あんたを引く!!!」

 

 

シンラ ターン6

 

 

 私は、私の今やるべきことを果たすだけ。私は………目の前にいる敵を倒す!力をつけるのよ!父さんを助けられるのはこの私だけ…だったら、私がやらなきゃ誰がやるっ!!

 そして掴み取るのよ、強さの果てにあるものを……!!ドローーーッ!!

 私はまだまだ成長できる。…「あなた」と一緒よ。

 

 

「さぁ、出番よぉ!!」

「よっしゃー!!」

「マナチャージ!そしてG・YOUでこいつの召喚コストを2上げて、9マナで!シンラセンショーを……召喚よぉ!!!」

「それが、ユーの切り札ってことデスかぁ〜〜!?これはなんともビューティフォーーー!!!」

「そして、G・YOUの効果で!あなたのクリーチャー2体をマナゾーンへ送るわ!!そぉしてぇ……こいつは出たターンに、相手のクリーチャーが1体もいなければ、そのターン中相手プレイヤーを攻撃できる!」

「つまり、俺とクーラーの二人で、ダイレクトアタックまで行けるってこったぁ!!!」

 

 久しぶりに俺の力を見せるときってこったぁ。……いや、割とまじで。

 

「いっけーシンラセンショー!シールドを、ダブルブレイク!!」

「はぁぁ……たぁッ!!!!!」

 

 シールドチェック……おーっとこれは!ワタクシのテンションオーバーヒートですネェ!!

 

「そしてトドメよ!クーラーで、ダイレクトアタックゥ!!」

〈とぉぉどぉぉめぇぇーー!!〉

「そのダイレクトアタック、ちょっと待ったデスよぉ〜!!」

『え?』

「このクリーチャーが自分のシールドゾーンから手札に加えられたとき、自分のバトルゾーンにクリーチャーが1体もいなければ!このクリーチャーは「S・トリガー」を得ルのデスゥ!!」

 

 な、ななな、なんだってぇ〜〜〜!!?

 ここぞってときに、踏んじまったってのかぁ!!? 

 

「S・トリガー、DJファイブカラー〈ver.FIRE〉!効果で相手のクリーチャーを1体選んで、このクリーチャーとバトルさせれまぁすッ!よって、クーラーとバトォル!ファイブカラーのパワーは9000なので、余裕のWIN!!」

「そ、そんなぁ〜…」

「い、いや!次のターンが来れば、なんとかなる!それに相手のクリーチャーは1体。展開するのにも一苦労……のはずだ!」

「そ、そうね!よし、ターンエンドよ!」

 

 

 

ファイブカラー ターン7

 

「ではではぁ?ワタクシのターン、イッちゃいまぁす!!」

 

 

 ドロー!!――いや、これはただのドローじゃナァァァイ!!!

 魂が求める一枚……バァァァンク!!!天啓の……ドロー!!!

 五つの力が交わる時、最強の旋律が奏でられマァス!!!

 ワタクシのエンタメ、ミュージック!それが今、クライマックスに入リマァァァスッ!!

 

 

「このクリーチャーを召喚するときにぃ!自分のシールドが1枚もなければ、コストを5下げて召喚カノウ!よって4マナで、DJファイブカラー〈ver.WATER〉を召クゥァン!!!」

「また軽減して召喚してきた…!!」

「更に能力発動。カードを1枚引いてぇ…その後!自分の墓地から、コスト6以下の呪文をタダで唱えられマ〜〜〜ッス!!呪文、戒王の封(スカルベント・ガデス)!効果でジャバランガを墓地からバトルゾーンに出しちゃうゾォ〜〜!」

「クリーチャーが2体……い、いや!でもそいつはスピードアタッカーじゃないし、大丈夫…」

「そう思ってるんじゃあ、ハー!甘い甘い〜〜!!!」

「なんですって!?」

 

 ここからが、ショータイムの盛り上がりどころなのデス!!そう、ここからが、ね……

 

「ここからがムードアッパーDA!!ファイブカラー2体とジャバランガを破壊!!」

「破壊した!?って、この感じ、嫌な予感がするんですけどぉ…まさか、また軽減するとか言わないよね?」

「フフ……ちょっと違う、カモ?」

「ち、違う…?」

「このクリーチャー、最後のファイブカラー。…こいつはコスト7以上のクリーチャーを3体以上破壊すれば、コストを支払わずに召喚できまぁッス!!さぁお出ましだぁ!DJファイブカラー〈ver.NATURE〉!!!!!」

「まさかの、タダ出し〜〜!!?」

「最後の最後でとんでもねぇことしてきやがったぁ!?」

「おーっと終わりじゃないぞぉ?まだジャバランガの効果が残ってるゥ!闇のコスト8のクリーチャーをバトルゾーンでフィーバーさせることができるのです!さぁーぁ暴れ散らかせフィナーレのために!!ラトリエ・ロブション!!!!!」

「まずいぞシンラ!アイツは……」

「へ!?」

「さぁこれで私はターンエンド。その時…さぁ!すべてをデストロイしちゃいマショーーーーッ!!」

 

 へッ!?何?あいつのクリーチャーが、墓地から蘇生を…!?

 

「ラトリエ・ロブションはターン終了時、山札の上から3枚を見て、1枚を手札に!そして残り2枚を墓地に置けマァス!そして、墓地にコストの異なるクリーチャーが8体以上揃ってるなら、そいつらをバトルゾーンに……出せるッ!!!」

「なっ、なんですってぇ〜〜!?じゃぁ、あんたの墓地にあるとんでもクリーチャーが、ただで出てくるってこと?」

「はい。」

「こういうときにだけ冷静に返すんじゃなーーーい!!」

「HAHAHA〜。怒っちゃ、嫌ですよ〜〜?ま、これで8体を場に出しますヨー!」

 

 リンパ!バギン!ヘモグロ!バッシュ!ザガーン!オルゼキア!!〈ver.DARK〉!そしてファイナル…悪魔神ドルバロムァ!!!!

 

 …一気にクリーチャーが復活してきちゃったぁ…!!ま、マズイ!

 ってあぇぇ!?マナゾーンもクリーチャーも、全部消え去ってるううう!?

 

「ドルバロムの能力のみを発動。闇以外のクリーチャーとマナゾーンを破壊できるのデス!そして〈NATURE〉は破壊されたときに、効果は発動します!コストの同じ、〈ver.SHINE〉をバトルゾーンへ!」

「ブ…ブロッカーまで出てきやがったァ…おおお、おいシンラ!この状況どうするんだ!?」

「どうするったって…!」

 

 

 

シンラ ターン7

 

「…どうしようもないわよぉ〜〜〜。」

 

 

 

ファイブカラー ターン8

 

「ではミナサーン!これにてサヨナラでーす!!!ドルバロムでトリプルブレイク!」

 

 トリガー……ないぃ〜…。

 

「更に〈ver.DARK〉でシールドをダブルブレイク!」

 

 ない!ないぃ〜〜…!!

 

「それではミナサーン!ワタクシのカッチョいいトドメ、その目に焼き付けナサーイ!!〈ver.SHINE〉で、ダイレクトアタック!!!」

『そんなぁーーー!!!』

 

 はぁ、敗けちゃった…ていうか、何よあのコンボ!あんな状況から逆転するなんて、無理に決まってるじゃないの!

 

「いやーワタクシ、勝っちゃいました!イェーイみんな、見ッてる〜〜?」

「…落ち込んでる私を無視してカメラアピールなんて、なんかムカつくわねぇ…。」

「オーっとそれはゴメンナサイ。別に怒らせようと思ってしてナイから、安心してよぉ〜?」

「はぁ。」

「しかし、ユーの強さはしーっかりと!わかっちゃったゾォ〜〜!?」

「え?あぁそういえばこのデュエマ、そういう感じだったわね。」

「チョットチョットォ〜。忘れちゃダメダメ〜!」

「えへへ。」

 

 …彼が言うには、「まだまだ引き出すには回数を重ねないといけない」らしい。

 けど、「それでも今のままでも強さはある程度あるから、そこまで深く考えなくていい。自分の思うようにデュエマをして、自分が強くなりたいと強く思えば、それだけでもいい成長になる。」とも言っていた。…この人、ノリとアツさに気圧されるけど、優しいのよねぇ。

 

「ユー!自分の親を助けるために、ファイトファイトデース!!ワタクシは、あなたのサポートだけをやらせてもらいマース!横槍を入れたりは、決してしませんよ。…それではユー達!再び出会うときまで、サヨウナラー!!」

 

 そういうとあのぶち上げDJ男は、天に登って行った。……さて、私も頑張るか!

 

「…とはいえ、今回はこれで終わりでいいかな。」

「クリーチャーワールドでの父親の探索…をか?」

「えぇ。まだ私は進化をしなくっちゃいけないらしい。あんたの言っていた通り…私はまだ未熟ってことを、今回のデュエマで嫌というほど思い知ったわ。……ここではなく、地球で、自分をもっともっと強くしなくっちゃいけない。…だから、クリーチャーワールドに来るときは、結構先になるかも…しれないけどさ。」

 

 シンラセンショーは、ふっと鼻で笑った。けど、その笑いに嘲りの色はない。

 そこにあるのは、ただ淡々とした彼らしい態度――それだけ。

 だけど、私は気付いている。

 その目が、決して私を憐れんでなどいないことを。

 そこにあるのは、見下すような哀れみではなく、ただまっすぐな意思。

 「私と共に歩む」という、確かな決意。

 

 私は息を整え、静かに拳を握る。

 

 私たちは、何があろうとも、絶対に立ち止まらない。

 

 「……帰ろう。」

 

 小さく呟いたその声は、確かに届いていた。

 シンラセンショーは、何も言わずにただ頷いた。




オリジナルカード紹介

涼風妖精クーラー コスト2 パワー2000 文明:自然/水/光
種族 スノーフェアリー/ゴッド・ミニ
レアリティ R

・マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
・このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを1枚引いてもよい。
・GOD・P③(このクリーチャーをバトルゾーンに出すとき、追加で③支払ってもよい。そうしたら、☒能力を使う。)
☒相手のクリーチャーを1体選んでタップする。次の自分のターンの初めまで、そのクリーチャーはアンタップしない。



DJファイブカラー〈ver.SHINE〉 コスト9 パワー9000 文明:光
種族 エンジェル・コマンド
レアリティ SR

・このクリーチャーを召喚するとき、自分のシールドを好きな数墓地においてもよい。こうして墓地においたシールド1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
・ブロッカー
・W・ブレイカー
・このクリーチャーが攻撃するとき、山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置いてもよい。


DJファイブカラー〈ver.DARK〉 コスト9 パワー9000 文明:闇
種族 デーモン・コマンド
レアリティ SR

・このクリーチャーを召喚するとき、自分のマナゾーンにあるカードを好きな数墓地においてもよい。こうして墓地においたカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
・W・ブレイカー
・相手のクリーチャーは、可能であればこのクリーチャーを攻撃する。
・このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを1枚、自分の墓地から山札の一番下に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、そのクリーチャーのパワーを−5000する。


DJファイブカラー〈ver.FIRE〉 コスト9 パワー9000 文明:火
種族 フレイム・コマンド
レアリティ SR

・このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加えたとき、自分のバトルゾーンにクリーチャーが1体もいなければ、このクリーチャーは「S・トリガー」を得る。
・W・ブレイカー
・このクリーチャーがバトルゾーンに出たときまたは攻撃するとき、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。


DJファイブカラー〈ver.WATER〉 コスト9 パワー9000 文明:水
種族 サイバー・コマンド
レアリティ SR

・このクリーチャーを召喚するとき、自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーのコストを5下げて召喚してもよい。そうしたら、そのターンの終わりに、このクリーチャーを破壊する。
・W・ブレイカー
・このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、カードを1枚引く。その後、コスト6以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に加える代わりに自分の山札の一番下に置く。


DJファイブカラー〈ver.NATURE〉 コスト9 パワー9000 文明:自然
種族 デーモン・コマンド/ガイア・コマンド
レアリティ SR

・コストを支払う代わりに自分のコスト7以上のクリーチャーを3体破壊して、このクリーチャーを召喚しても良い。
・W・ブレイカー
・ターン終了時またはこのクリーチャーが破壊された時、このクリーチャー以外の、このクリーチャーと同じコストを持つクリーチャーを1体、墓地からバトルゾーンに出してもよい。
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