寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜! 作:ライダー☆
やっほーみんな。私、シンラよ〜。
私がクリーチャーワールドに再び行くための特訓をしている中、どうやら色々と、ジョーたちの方では展開があったらしい。
まず、ボルツの話。あの子、どうやらマスターカードを手に入れることができたらしい。マスターの存在と契約して、ね。それを聞いてさ?私は疑問に思ったわけ。自然のマスターって誰なのかって。それをシンラセンショーに聞いたら、
「それが、お前の父親なんだよ。」
…ってことらしい。まさかの「純粋に助ける」以外に、助ける理由が増えるとはびっくりだったわ。
「だから、お前は契約とかそういうのなしに、純粋に強さをあげなくちゃマスターな力を得られないってわけだ。」
「はぁ、他のデュエルマスターよりも、きついってわけね。ま、頑張るしかないってわけか。」
「そういうこった。」
んで、こっからが本番。ボルツはどうやら、キラと戦ったらしい。キラってのは、あの明るくて名前通り輝いてる子。戦っただけなら、別にこんなところで話す必要はないんだけど、戦った場所が場所。どうやら真のデュエルフィールドだったらしい。そのデュエマで、ボルツはどうやらキラに負けたらしい。それでもまぁそれを知ってるってことは、教えられたってこと。彼は生きているのよ。……なんでかは知らないけど。
そして最後に、私が言われたのは、こう。
「キラには気をつけたほうがいい。……お前も、マスター候補の人間なんだろう?」
「え?なんでそれを……!?」
「ジョーから聞いたんだ。「シンラは、俺と同じマスター候補の人間なんだよ!けどこれで俺が、もっともーっと上を行っちまったなぁ!!」…って言っててな。」
「へ、へぇ。(アイツゥ……好き勝手言っちゃってさぁ!ムカツクじゃないのぉ〜?)」
「そして、お前が………クリーチャーワールドに侵入しているところを、キラは知っているかもしれねぇ。俺とのデュエマの際、それを思わせるようなことを言っていてな。」
ーーー
*
「くそったれ……」
ラビリンスデュエル…ここまでとんでもねぇもんにまで進化を遂げてやがったとは…!
“罰怒”ブランドも、封じられてやがる……攻撃を繰り返すしかねぇ。だが、どうすれば…!!!
「お前は、これ以上生かしておくわけにはいかない。クリーチャーワールドに侵入せし、二人目のデュエルマスター候補よ……!!」
「チィッ!……なっ、あいつ今なんと…!?」
ジョーのことか…?いや違う。あいつの「ふくみ」的にそれっぽくねぇ。てことは……まさか、そうだ心当たりがあるぞ。俺より強いデュエリスト……まさか、あの娘か!!?
ーーーー
「まぁ、あくまで「推測」だがな。」
「はぁ。…それが、どうしたのよ?」
「知らねえのか?クリーチャーワールドに人間が侵入することは、重罪なんだ。大昔に、クリーチャーワールドで暮らしていた人間が、壊滅状態にまで追いやったらしいからな。」
(私の……お父さんだ…!!)
「キラはそれを悪とみなしている。シンラ、お前もデュエルマスター候補だって言うんなら、あいつには要警戒したほうがいい。……いつか、首を落とされるぜ。」
「えぇ。わかったわ。…けど、私気になることがあるの。1つ。」
「あん?何だ言ってみろ。」
「あんた、前に私と会ったときはキャラ崩壊してじゃない。なんで今回大丈夫なのよ?」
……ぁあ〜〜…そこ言うかぁ。俺、それを我慢して、ずっと頭から忘れるようにしてたのに、自覚しないようにしてた……の…に……
「えぁ!?気絶した?なんでなのよ?!もう本当よくわからないわねぇこいつ!」
…とはいえ、「あの子には気をつけたほうがいい」か。純粋に正義を貫くような子だとばっかり思ってたから、これは意外ね。……それに、私見られてたんだ。いつか襲いかかってくるときにも大丈夫なように、早めに自分を強くしなくっちゃね!!
…ねぇみんな。これがまだ最初の部分ってこと忘れてるでしょ?まだあるのよ。そう!さっきちょっとだけボルツがジョーの真似をしながら言ってた「もっともっと上を行った」的な発言!
実は、ジョーのマスター切り札のジョリー・ザ・ジョニー?だっけか。あれが火文明の力を得て進化したらしい。名前も変わって、「メラビート・ザ・ジョニー」だってさ。無駄に格好良くもなったらしいわよ?
……あー羨ましい!!私も早くマスターカード持ちたいよ〜。早く強くなりたいよー!
「駄々をこねるんじゃねぇっ!やれぇっ!!「さっき頑張るしかないってわけか」って言ってただろうが!」
「うわーんシンラセンショーがいじめるぅ〜!」
「うるせぇ!」
【……こうして、シンラたちがくだらないボケをかましている中、ジョーは…とある催しに参加をしていたぁ!!!そう、それは……】
ーーー
*
「こうなったら、あーたと私、おしゃれデュエマで勝負よ!!」
「よーし、やってやる!!」
【パリコレに出場して、そこの世界一おしゃれ的存在、シャレコフスキーとデュエマをすることになっていた!理由はもちろん、どっちがオシャレかを決めるためである!!……うーん、シャレコフスキーの服装は、まだギリギリわかるけど、ジョーの服装は……】
「…なんか、俺のおしゃれ、スースーするんだよなぁ。なんでだと思う、デッキー?」
「いや、ほぼ真っ裸だからに決まっているでしょう!?わたしがズレちゃったら、ジョー様のジョー様がキンキラキンに出ちゃうんですからね!激しい動きしないでくださいよ本当に?」
「へ?ダイジョーブダイジョーブ!おしゃれに激しさなんていらないんだから!」
「そういう問題じゃないんですけどぉ!?ていうか私をこんな役回りにしないでくださいよ!なんでデッキケースがあんたさんの大事なところ隠さなくっちゃだめなんですかぁ!」
【…ジョー自身が書き、デッキーに生み出してもらったクリーチャー、コーディネー人に言いくるめられ、真っ裸の状態になっているのだ!いやほんと、観客たちが悲鳴あげちゃってるんだから。しかぁしこれはデュエル・マスターズ!そんな格好でもデュエマは進むというのが真実なのです!!】
『デュエマ、スタート!』
【シャレコフスキーとジョーのおしゃれデュエマが始まろうとしていたその時…そのパリコレ会場に走る男の姿が一つ…!!!】
いっけねぇいっけねぇ!俺としたことがぁ、今日がパリコレ大会だってことを、忘れてたぜぇ〜〜〜!!
今からでも間に合うかなぁ〜〜、いや間に合わねぇかなぁ〜〜。
ま、そんときはそんときだな!しっかぁり、俺の弟子を褒めてやるかぁ。いつも通り勝っていたとしても、負けてたとしても…な。
【こ、この藁に包まれた男の正体は、一体何者だぁ〜〜!?】
ーーー
【そして、数十分後……】
「ねぇシンラセンショー。なんか食べたいモノとかある?」
「う〜〜ん、いつものでいいかな。」
「かりんとう饅頭?」
「うん。」
私達は家を出て、ジョーの家を訪問した。けどいなくって、お母さんのるるさんによれば、「ジョーはパリコレコンテスト的なやつで家を出ていていない。」らしい。
てなわけで!そのパリコレコンテスト的なやつが開催されている場所をスマホで検索!そしてマップ通りに進んでいる……つもりだったんだけど。
12歳までスマホなんて触らずクリーチャーワールドで暮らしてきた私が、最近買ってようやくまともに使えるようになってきたこの私が、マップ機能というものを使いこなせるわけもなく……
迷っています!!うわーんもうヤダァ!おうぢがえるぅ!!!
「さっきの会話とこの温度差は何だ一体。」
「私の思いが一気に解き放たれちゃったのよ……グスン。ねぇシンラセンショー、あんたマップ機能使えない?」
「使えるわけねぇだろ。使ってやってもいいが、壊れたって知らねぇからな?」
「そっかぁ。じゃあ無理かぁ……どうしよう〜〜。ハァ、こういうときにあのうさぎのコスプレ集団とか来ないかなぁ。」
「来ねぇだろ。…しかしどうする?ジョーが帰ってくるまでジョーの家で待たせてもらうように頼むか?」
「いや、もう帰路についてるところもあるし、今更それをするのもなぁ…ん?」
私は肩を落としながら歩いていて、前の情景を一切見ていなかった。
スマホのマップ機能、私のいる地点を表している黄色いピンが、赤いピンの場所に重なっていた。
もしや!?と思い前を向くと、そこには大きなドームがドンと佇んでいた。
これは奇跡!トボトボと帰路についているうちに、目的地にたどり着けるなんて!ていうかここって……私の家の近くじゃないの!歩いて5分程度で来れる場所!!!わざわざ遠出した意味なんなのよまじでぇ!!
「…ねぇ、俺のかりんとう饅頭は?」
「それは後で買ってあげるから。今はカードに隠れててよ。」
「わかった。…3つね3つ。」
「はいはい。」
偶然だけどここまで嬉しいことはないわ!今こそ!進化したマスターカードを持ちしジョーに出会い、デュエマをするときなのよっ!さぁーぁ!パリコレ会場にレッツラゴーー!!!
――……で、勢いよく駆け出したのはいいんだけどさ。
目の前に、妙なやつが立っていた。いや、立っているって言っていいのかも怪しい。妙に薄暗い照明の下、そのシルエットは不気味に揺らぎ、根本的に「違う」という直感が胸を刺す。
手のシルエットは見えず、ずーっとウネウネしてる。気味悪い。
「シンラ、あいつは何だ?」
「私が知ってるとでも?シンラセンショー。」
「……んん?何だお前たち!」
ゲッ、あの気味悪い人影がこっちに来た!
「お前らも、パリコレ大会を見に来たんかぁ?」
…って、何だこの人!?さっきは薄暗くって見えなかったけど、悪い人ではなさそうね……
それはそれとして、色々とクセが強い人ね。おかっぱ頭に、異様に長い手足に、赤いハイヒールを履いていて、とっても不気味な容姿をしてる……まぁそれ以前に、なんで自分自身を藁で包みこんでいるのかが疑問だけど。それでも、悪い人ではなさそう!悪い人では!!
「なんでそんな悪い人じゃなさそうってのを押すんだ?」
「い、いやこんな変人、普通警戒するべき存在じゃない。」
「おい、聞こえとるぞー。」
「あ、スイマセン。」
「……んじゃぁ俺と一緒に行こうぜぇ!一人じゃ寂しぃのよぉ〜。」
「いいけど、……その前に、あんた誰よ?」
「えぇ?俺名乗る前にそっちなのってよぉ〜。」
「……私、シンラよ。」
「シンラかぁ。……なぁんかお前、俺が感じたことのある匂いがするんだよなぁ〜。何だろうなぁ〜。」
「私とあなた、初対面のはずなんだけど。」
「そうだよなぁ、俺の気のせいかもなぁ。…では改めて、俺の名前はなぁ……」
ーーー
*
「メラビート・ザ・ジョニーで、ダイレクトアタックだぁ〜〜!!」
いっやぁ〜〜ん♡負けちゃった…け、けど、裸っていうのも…お・しゃ・れ……♡
「俺達勝ったぜ!ジョー…」
「デッキーです!…いやそれよりも、なんでドローバンクのときだけ普段着に戻ったんですか!いちいち脱がなくても良かったのではぁ!?」
「何言ってるんだよデッキー。これはおしゃれを競うデュエマだよ?俺のお・しゃ・れ…を、しっかり見せなくちゃ!」
丸裸を見せなくちゃって……それもう変質者ですって!!
ハァ、クリーチャーの口車に乗せられたとはいえ、小学生が変態行為に移るなんてこと、しちゃだめだと思うんですけど……
「ジョーちゃん。」
「あ。シャレコフスキー。」
「あなたのおしゃれデュエマ、すっごぉく良かったわぁん♡もう私興奮しちゃったぁ〜〜♡」
「え!?あぁ、そ、そうですか……。」
「最高のおしゃれを、ありがと…♡」
俺はシャレコフスキーと、おしゃれな握手を交わした。
やったぜぇ!観客から拍手の大盤振る舞いだ!!
「なんで、丸裸状態の二人にここまでの拍手が……?」
「いぇーい!これからはぁ!この俺、ジョーの丸裸ファッションの始まりだぁ〜〜!!!」
めちゃくちゃジョー様が調子に乗っている、その時でした。突如、後ろから二つの足音が聞こえたのです……い、一体何者!?
「おぉ、お前負けたんかぁ?」
「!?こ、この声は……もしや!?」
「ジョ、ジョー?何してるのアンタ…!?」
「!?この声‥まさか!?」
「ワラマキ師匠!!」
「シンラちゃん!!」
パリコレ会場の場所にやってきたと思ったらまさかの裏口から。まぁこのアニメなんだしそこんところ気にしちゃだめなんだろうけど。
しかも今はツッコミどころはそこじゃないのよ。まず1つ。
「ジョー、なんであんた裸でいるのよ?」
「へ?……ギャーーッ!何だよこれ!恥ずかしー!!!」
「いやあんたさっき平気だったじゃありませんか!!なぁんで急に!」
「ひぇ〜〜!!お嫁にいけなァ〜〜い!!」
「あんた男でしょう!?」
…あ、裏に走っていった。着替えてくるのかしらね?ていうか恥ずかしいんならなんであんな状態でいたのよ。気でも違ったのかしら?
【シンラはジョーがコーディネー人の口車に乗せられたなんてこと知らないからねぇ〜…。いや、まぁ、それ込みでも結構合ってるところはあるけど。】
ま、まぁジョーはなんとかなりそうなのでもういいです。そもそもあれに突っ込み続けたらこっちまで恥ずかしくなってくるので。さぁてあとはもう一つ……あいつらよ。
「ワラマキ師匠、私、負けちゃいました……」
「そうらしいなぁ。けどいいんじゃねぇか?負けを知ったら、それを踏まえて反省。そして次に活かせるんだからよぉ。だがしっかし、それはおしゃれだけだぜぇ〜シャレコフスキー。…お前はファッションは一流だが、デュエマの腕はまぁた磨かなくちゃいけねぇらしいなぁ。」
「全く、そのとおりですわ。また、師匠に特訓を、お・ね・が・い・したいわぁ〜ん♡」
「あぁいいぞぉ〜。みっちり修行させたるからなぁ〜〜!!」
「ね、ねぇ、口挟むようで悪いんだけどさぁ。」
『ん?』
「あ、あんた……師匠なの!?そこの変態の、師匠なのぉ!?」
二人とも縦に頷いた。ど、どうやら本当らしいわ。…ていうか変態呼ばわりにツッコミはしないのね弟子の方の変態は。
「うーん、そうだなぁ…うーん…」
「どうしたのよワラマキさん。」
「いやなぁ?弟子に俺のデュエマを叩きこもうとは思ってるんだが、実践よりも先に、俺のデュエマの様子を見せたほうがいいじゃねぇかぁ。こいつにデュエマを叩き込むのは数カ月ぶりだし、俺のデュエマを忘れてるかもしれねぇからなぁ。」
「あ、あぁそう。…え、私とやるっての!?」
「うん。」
「そ、それここでやるの?それ大丈夫!?パリコレ完全無視じゃない!?それに観戦してるお客にも迷惑かからないそれ!?大丈夫なの!?」
「安心しろ。このアニメはデュエル・マスターズだ。つまりホビーアニメ、そんな現実味のある細かいことは気にしねぇでいいんだよぉ。」
「急なメタフィクションぶっこんでくるわねぇアンタ!…じゃあ、や、やる?」
「おう!このパリコレ会場で、この大会100連覇の俺の実力、見せてやる!」
……さり気なくすっごいこと言ったわねこいつ。
【こうして、ワラマキとシンラのおしゃれ一切関係なしの、純粋なデュエマが始まろうとしていた!!!!】
「ヒィ〜〜ももちゃんの前であんなことしちゃったの俺!恥ずかしぃよぉ〜〜!!」
「…ちょっとは、同情しますよ……。」
シンラ キーカード:進化の始まりシンラセンショー
ワラマキ キーカード:超幻影ワラシベイベー
『デュエマ、スタート!』
【こうして始まった、パリコレ会場でのシンラとワラマキのデュエマ!】
「師匠、ファイト〜!!」
「シンラちゃん頑張れぇ〜〜!」
(ジョーのやつ、ちゃっかり着替えて後ろにいるし……)
【序盤!マナ加速を繰り返し、GOD・Pを使っていくシンラに対し、ワラマキは一切の動きを見せない。全く持って、ブキミだぁ〜〜!】
シンラ 手札3 シールド5 マナ7 クリーチャー トレジャー クーラー
ワラマキ 手札5 シールド5 マナ4 クリーチャー なし
シンラ ターン5
「よし、このまま行くわよ!マナチャージはせず、GOD・P④を使って、サバスを召喚!」
〈よっしゃぁ!〉
「そして能力でカードを1枚引いて、そして山札上から1枚をマナゾーンに置き、そしてマナゾーンから、ラララ・ライフを手札に!」
GOD・P、なぁんか不思議な能力だなぁ〜。見たこともねぇもんなぁ〜。
この奇妙さ、やっぱり、「アイツ」に似てる気がするなぁ〜。
「そして、G・ゼロ発動!いま手札に戻したラララ・ライフを唱えるわ!効果でマナ加速!!」
「クリーチャーを展開し、手札も補充し、更にマナ加速までしてしまうとは…!」
「シンラちゃん、すっげぇしっかりした戦い方をしてる…!!」
「そして攻撃よ。トレジャーとクーラーで、シールドを攻撃よ!」
トリガーなしかぁ。あっちゃ〜。どうすっかなぁ〜。
「ターンエンドよ。」
ワラマキ ターン5
「フッ、この俺にターンを譲ったな?」
「な、何よ急に不敵に笑っちゃって…。」
「これでお前はおしまいだぁ〜〜!!!!」
な、なんですってぇ!?何もクリーチャーのいない状況で、この状況を覆せるっていうの…
いや、これは……あの男のとんでもないパワー、もしかしたら、ほ、本当に…!?
「まずはぁ…マナチャージ!!!」
「ジョー様、なにかとんでもないことが起きそうですよぉ!!」
「う、うん…」ゴクリ
「い、一体何をするっていうのよ…アンタは!!」
「そしてぇ…ポレゴンをしょうかぁん!!更にその上に、ベル・ザ・エレメンタルを進化じゃあああああ!!!」
なっ、なっ………思ったよりやったことが、しょぼいじゃないの!!!!
「そしてベル・ザ・エレメンタルが出たとき、お前は終わりだ。」
「え、なんで……?」
「フッ、お前は知っているのか?「唐揚げにレモンをかけたら、人に顔をぶん殴られる。」‥ということを!」
「…知らないわよ。てか、どういう意味よ?」
「つまり、お前は俺の逆鱗に触れちまったってことなのさぁ〜〜!!!」
マズい……意味がわからない!!!
ジョーはわかってるのかしら……あぁいやどうだあの顔!?驚いているのはわかるんだけど、意味のわからなさに驚いてるのか、それとも、アイツがデュエマ馬鹿だから、純粋になにかとんでもないことが起こるかもしれないということについて驚愕しているのかが、わからないなぁあの顔はぁ!
「ベル・ザ・エレメンタルでシールドをダブルブレイク!こんときにぃ、能力で山札の上から1枚目をマナゾーンにィッ!!」
「くそっ。」
「そしてぇ……俺はぁ………!!!!!」
ターンエンドだ。
「う、うん。だよね…それしかないもんね…」
「しかしお前、結構な手慣れだな。俺のこの苔脅しデュエマに臆さないとは……」
「誰が臆すかそんなものに!!」
「ちなみに後ろにいるシャレコフスキーは、この苔脅しデュエマで圧倒してやったことがあるぜ…」
「圧倒されたことがあるわッ!!!」
そんな自信満々に言うことじゃないと思うんですけどぉ……
はぁ、じゃあいいわ。このまま苔脅しでもなんでもない、純粋なデュエマ力で勝ってやるわよッ!!
シンラ ターン6
私は、私の今やるべきことを果たすだけ。私は…………目の前にいる敵を倒す!力をつけるのよ!父さんを助けられるのはこの私だけ……だったら、私がやらなきゃ誰がやるっ!!
そして掴み取るのよ、強さの果てにあるものを……!!ドローーーッ!!
私はまだまだ成長できる。……「あなた」と一緒よ。
「行くわよ進化GV!!8マナで…チェンジファイナルを召喚!!」
「な、なにアレぇ〜〜!!おっしゃれでカッコいいロボットじゃない〜♡」
「シンラちゃんあんな切り札を持ってたの!?いつの間に!!!?…めっちゃかっけぇ。」
………でっけぇクリーチャーだなぁ。
「そしてチェンジファイナルをバトルゾーンに出したとき!山札から3枚をタップしてマナゾーンに!そしてその3枚の中からクリーチャーを好きな数バトルゾーンに!!」
「えぇ!?上限なしぃ!?」
「強すぎ能力ではありませんかッ!」
「…………ふーん。」
「そうやっていられるのも今のうちよ藁男!行くわよ…ルツパーフェ・パンツァー、キリュー・ジルヴェス、そしてぇ!!シンラセンショーをバトルゾーンへ!」
「来たー!シンラちゃんの切り札!」
「ルツパーフェ・パンツァーの能力で、相手のクリーチャーを1体マナ送り!ベル・ザ・エレメンタル!還りなさい!」
「あぁ、ベル・ザ・エレメンタルがマナに送られちまったぁ〜〜…」
これで勝ちよ!キリュー・ジルヴェスの効果で、みんなスピードアタッカーと、おまけにスレイヤーも付与されてる!つまり……攻撃できるクリーチャーは4体もいる!生半可なトリガーじゃ止まらないわよ!!
「いっけーチェンジファイナル!残り3枚のシールドを…ブレイク!」
……あいつ、勝ったって思ってやがるなぁ。まぁ結構圧倒的な差があるからなぁ。けど、それじゃあ、駄目なんだよなぁ。いつだって油断をしないってのが一番だ。……「アイツ」が、そうだったしなぁ。
俺もまた、「アイツ」に感化された一人だ。熱きデュエ魂、ここで燃やすとき!!
「シールド・チェック。そして……3枚ともシールド・トリガーじゃぁ!!!」
『なっ、なんだってぇ!?』
「んまぁ〜〜♡師匠、さっすがぁ〜!!」
「まずは1枚目!古龍遺跡エウル=ブッカ!!これでお前のクリーチャー2体をマナ送り!キリューとルツパーフェ・パンツァーをマナ送りだぞぉ〜!」
「そんなぁ!」
「2枚目、そして3枚目!どっちもスーパー・S・トリガーだ!呪文、コクーン・マニューバ!!!お前のクリーチャーを1体ずつ選んでマナ送りじゃ!」
まさか……バトルゾーンにいたクリーチャーが、全部マナ送りにされるなんて!!
しかも、まだコクーン・マニューバのスーパー・S・トリガーの効果が残ってる……!!!ちょっと、押され始めたかしら?これ…。
「スーパー・S・トリガーの効果により、マナゾーンからブブンド・タンクと突発の化身をバトルゾーンに!更にブブンド・タンクの効果で、山札からドドンブブ2体をバトルゾーンへ!」
「ま、まさかの!一気に形勢逆転しちゃいましたよあの人……!!」
「あんな格好して、めっちゃすげぇことしてるじゃん!!」
「おーいお前ぇ〜、なにかすることはあるかぁ〜〜?」
「クッ……ターンエンドよ!」
よーし、俺のターンが回ってきたぞぉ。ここであのカードを引けば、めっちゃくちゃ有利になれるぞぉ〜。
そのためには、俺の真の力を解き放つとき!!はぁっ!!!!!!
「うおっまぶしっ!!」
「この光……まさか師匠、あの姿を見せるっていうのですかぁ〜〜!?いやぁ〜ん、私、あまりの格好良さに気絶しちゃうかも…♡」
「うおぉぉ〜〜!!!!」
一体、何が起きてるのぉ〜〜!!?
……
…あ、収まった。全く急に光り始めて何を………
「やぁ。」
………お前誰だぁぁぁあーーーー!!!!?なんかイケメンが目の前に立ってるんですけどぉ!?
「どうしたんだい?別人を見るような目で僕を見て。」
そりゃあ別人ですものぉ!私信じないぞぉ、あの藁巻いたおかっぱの変人成人男性が、急にこんなサラサラツルツルのフェロモンマシマシイケメン成人男性に変身したなんてコテでも信じないからな!!
「おや、この僕に対して疑念の目を向けているらしいね。けど安心して。僕はワラマキ。正真正銘、本物なの…さ♡」
(安心できねぇよ!!!!)
キャー!キャー!こっち向いてーー!!キャー!
うわすっごい歓声!ま、まぁそりゃイケメンが急に現れたらそうなるか…
「んまぁ〜〜!!やっぱり師匠、刺激が強すぎる……あはぁん…♡」
「弟子が鼻血吹いて倒れたぁ!どんだけあんたの刺激強いのよ!?」
「当然のことさ。しかし安心してほしい。」
「ね、ねぇデッキー、あれって、さっきの変な人?」
「信じられませんが、そうとしか言えませんよ。あのシャレコフスキーという人も、変わらず師匠と呼んでいましたし。…しかし、なぜ変身する必要が?」
「さぁ…」
…変身完了。これにより、僕は全力を出すことができる。さぁ、未熟なるデュエリストに見せてあげるよ。この僕の、切り札を!!
ワラマキ ターン6
「僕のターン!」
未熟なる者に、強さを。
汚れたる者に、美しさを。
熱かりし者に、切り札をォォォッ!!!!
ドッロー!!!
―さぁ、絶望の時間だよ。
「まずは、呪文、父なる大地!効果で君のマナゾーンからクリーチャーを一体選んで、バトルゾーンに出す。よって……ムルムルをバトルゾーンに。」
「へ?ブロッカーを出していいの?」
「あぁ。」
「じゃ、じゃあ……はい。」
「ブロッカーを出した!?なんで、相手に有利なクリーチャーを出させたの!?」
「さぁ……私には見当もつきません。」
……僕のマナゾーンには、1ターン目にマナゾーンにおいたマスター・スパークがある。よってこいつを唱えられる…ッ!
「そして2マナ、シャイン・アローで君のクリーチャー、つまりムルムルをタップ。」
?行為の理由が全く理解できないわ。クリーチャーを出して、それをわざわざタップする。そのために使ったマナは5マナ……多くのマナを使ってまでする行動には、思えないわ…。
彼女の顔からして、相当困惑しているようだね。わからなくもない。5マナを支払ってまでやる行為ではないからね。けど、今の僕にはこれが必要なのさ。攻撃先を、選ぶために…
「そして、ブブンド・タンクでムルムルを攻撃。」
「T・ブレイカーなのに、シールドを割らないですと!?」
「どういうことなの…?」
「ねぇ、あんた、何を考えてるのよ?」
「君たちは知らないようだから、教えてあげる。これによって、僕は「侵略」を発動することができるんだ!」
侵略!!俺、聞いたことがある…いや、体験したことがある!!
そうだ、ちっちゃい頃、俺、バサラ師匠とのデュエマであの能力を体験したんだ!!侵略…ただでクリーチャーを強くできる、能力……あの人も、持ってるのぉ!?
「自然のパワー6000以上のクリーチャーが攻撃する。これにより、彼が侵略する条件は満たされた。さぁ来い!僕の切り札!!超幻影ワラシベイベー!!!」
違うクリーチャーに進化した!?コストも支払わずに!!?
しかもあのクリーチャー、気味が悪すぎるわ……一体、どんな能力を持ってるっていうの!?
「このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の他のクリーチャーを1体、マナゾーンに置けるのさ。よって、ドドンブブをマナゾーンに。そうしたら、山札の上から3枚を見て、その中からミステリー・トーテムか自然の侵略者をバトルゾーンに出せるのさ。というわけで、突発の化身の上に、闘匠メサイヤを進化!!!」
「T・ブレイカーですって!?」
「さ、ムルムルとのバトルを解決だ。」
「ブロッカーが、破壊されてしまいました!…と、言いたいところなんですが……それをする必要、あったんですかねぇ?」
「なくない?だって打点を減らしてまで、自分が無理やり出して、無理やりタップしたクリーチャーを倒す必要なんて…」
「いいや、あるのさ!!」
『え?』
「それが、今わかることになる。さぁ、メサイヤ!シールドをトリプル・ブレイクだ!」
1枚、2枚、3枚……へっへーんだ!シールド・トリガー、マスター・スパークに、シールド・トリガー、逆転妖精スパーク!これで大逆転よ
「シールド・トリガー、まずは…ってあれ?つ、使えないぃ!!?」
「そう!君はメサイヤの能力によって、「S・トリガー」を使うことを禁じられているのさッ!」
『なんだってぇ〜〜!!!?』
驚いてるみたいだね。無理はないか。意味のない行動が、本当は、とてつもない意味を成しているんだもんね。
「君のクリーチャーを無理やり出して、そしてタップしたのはこういう理由なのさ。攻撃先がなくっちゃ、侵略を発動したまま、君のシールドもブレイクしてしまうからね。ワラシベイベーに、メサイヤの効果はないから…ね。」
「だから、攻撃先を自ら作り出したというのですか…!なんという知略!!恐るべきあの男…!!!」
「そ、そんなぁ!私2話続きで負けるっての〜〜!?」
「ドドンブブで、ダイレクトアタックだよ!」
「ぎゃぁ〜〜!!!!」
ハンサムな勝利……だね。
しかし、いや、やはり彼女は「そうだったんだね。」
「………いやぁオメェ、惜しかったなぁ〜〜。後一歩だったぞ後一歩ぉ。もうちょいクリーチャーを展開したあとに攻撃してりゃあ、勝てたかもしれねぇのになぁ〜〜。」
「くっそぉ〜…てか、あんた、元に戻ってるのね。」
「こっちのほうが俺らしいしなぁ。……ま、もうそんなのはどうだっていいんだ。…今気になるのはぁ、ひとぉつだけぇ!」
「…何よ、無駄にテンション高く言っちゃって。」
「お前、ギョウの子だろ?」
「えぇ。そうだけど…ってなんでわかったの!?私あんたに、それ言ってないはずなんだけど!」
「そんなの雰囲気見てりゃなんとなくわかる。けど、強さはギョウ譲り、ってわけでもなさそうだな。」
「うぅ……」
「お前にゃアツきデュエ魂と運を引き寄せる「真の強さ」ってのが足りてねぇ。はっきり言えば未熟ってわけだなぁ…それにデッキを見ても、逆転札ってのがすくねぇ感じするなぁ。うーーん、だからここをこうしてこうすれば…」
え、いやちょっと。私のデッキを普通にいじらないでくださるぅ!?ちょっと、お前やめろ……あぁもう無駄に力が強くてやめさせられないぃ〜〜!!…はぁ、待つか。
そうして数十秒後、ワラマキは大声を上げた。どうやらデッキが完成したらしい。
「…ぃよーし!デッキが完成したぞぉ〜〜!!はい!」
「……ん、ありがと。で…どこらへんが変わったのかしら?」
「受け札を多くして、更に早めに行動できるようにマナ加速カードを増やしたぞぉ〜。んで、お前の変なクリーチャーたちの能力っぽいのはぁしっかり使いやすくするために、俺が最近手に入れた新しいカードを…お前にやる。それで一応、操縦性ってのも良くなったと思うからなぁ。」
「結構しっかり変えてくれてるわね。」
「礼はいらねぇからな。お前も頑張れよぉ〜〜。」
……割としっかり私のためにやってくれたのね……優しい人、だったわね…うん。
「おーいシャレコフスキー、帰るぞぉ〜。」
「はぁ〜〜い♡」
「夕飯何がいい?」
「うーん、しゃぶしゃぶがいいかしら。」
「んじゃあ肉買いに行くかぁ。豚でいいだろ?」
「えぇ。」
…こうして、私と謎の男、ワラマキとのデュエマは終わった。
そして、新たにあの人がデッキに入れてくれたカード…4枚も入れてくれてるけど、光っててよくわからないわね。まぁ、そのうちわかるのかしらね。
「ねぇ、俺、まさかの丸裸をさらした男ってことで、この話終わっちゃう?」
「そうみたいですね……」
「えー!!やだぁ〜〜!!!」
「ジョー様があんなことしたのが悪いんじゃないですか!いや、コーディネー人が悪いのか…?」
【こうして、シンラは新たなるカードをワラマキさんから授かったのであった!!…能力は、いつかわかるんだよ。うん。】