寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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新・十一話 シンラ、覚醒!

 ……数日前に、ワラマキって人から貰ったこのカード、未だにそれがクリーチャーなのか呪文なのか、能力さえもわかっていないままだ。

 光のない場所でもこのカードだけが光っていて、どの角度から見てもよぉくわからない。

 ……文明だけはわかる。一応自然文明。…だから何?って話になるんだけどさ。

 

 まぁ、多分こういうのは、私の力が強くなったら、それに応えてくれるみたいなやつなんでしょう。あの人とんでもないものくれたわねぇ、しかも4枚も。

 強くなるために、私は今回もあのDJの人に会いに行くことにした。クリーチャーワールドに行けばいるだろうという適当な理由で火文明に向かったら、すぐ見つかった。今度こそリベンジ!そしてこのカードの力も、開放してやるわ!!

 

 

【そして、ターンが経過して……】

 

 

 

「ドルバロムで、ダイレクトアタック!」

「ぎゃぁ〜〜!!!」

 

【以前のデュエマよりも簡単に、負けてしまいましたとさ。】

 

「そんなこと言わんでいい……ナレーター……」

「YEAH!今回もワタクシの勝利デース!!…いやしかしユー、前よりも弱くなった?」

「そんなはっきり言うことある?ていうかその前に、負けた衝撃で犬神家になってしまった私を助けてはくれませんか?」

「……」カシャ

「ねぇ今撮ったでしょ!そんなことしてないで助けて!!」

 

 ……その後私はDJに助けられた。あぁ恥ずかしかった。…見せなくていい見せなくていい!私の犬神家の写真をすっごい笑顔で見せつけてこなくていいから!

 

「……あぁごめん、結構面白かったから…。」

「むぅ。…で、私前より弱くなってたの?」

「YES。」

「あ、そうなの……。」

「だってユー、勝つためではなく、「なにか別の目的を達成するために行動していた」でしょう?そうですねぇ例えば……新しいカードでも手に入れたから、それを使ってみたいとか。もしくはカードの真の力を開放したい…とか。」

「!?なんでわかったの!?」

「そんなのわかりますヨォー、あなたのデュエマを見ていたら、それぐらい簡単にね!……それじゃあダメダメ!しっかり目の前の出来事に集中しないと。そうしたらおのずとカード自体もユーに応えてくれますYO!」

「…………」

「ま、その反省を活かして、頑張ってくだサーイ!!それじゃ、ワタクシ用事があるのでこれにてサヨウナラー!」

 

 ………しっかりアドバイスしてくれた。あのDJ、すごく有り難いことしてくれた……ていうか普通に強いわよねぇ。このままじゃずっとあの人に勝てるっていうビジョンは見えないわ。

 こうなったら、地球に戻って、頑張らなくっちゃね!!

 そのためには………あ、そうだ!すっかり忘れてたわ。私ジョーとデュエマしたかったんだ!!!あのパリコレ会場に行くため理由だって、それをするためだったんだもん!!!

 それにあいつ、ボルツから聞いた話によれば、どうやら私をちょーっとばっかり煽ってたらしいじゃない!こうなったらあいつとデュエマして、ぎったんぎったんにしてやるわ!…できるかどうかわかんないけど。今現在3連敗中だけど。

 

「そういうネガティヴ思考も負ける原因だぞシンラ。」

「…うぅ。……よーし頑張るわよーーー!!」

「その意気だぞぉシンラ!」

 

 私はやる気十分の状態で地球へと戻り、デッキを改造することにした。もっともっと強くなるためにも………!

 って言って行動を起こしたまでは良かったんだけど、ワラマキって人が改造してくれた状態から、良くなる気配がない。悪くなる気配しかしない……。

 無闇矢鱈に改造するのは逆効果になると思った私は、デッキ改造を数秒でやめて、ジョーのもとに行くことにした。えーっと確か……今日は平日だから学校か。じゃあ3時くらいに帰ってるはずだから、そこを待ち伏せするか。それまで何してよっかなぁ。

 

「しりとりでもするか?」

「……私子どもじゃないんだけど。」

「12歳はガキだぞ?」

「そうじゃないっての…。」

 

【そうして、二人はジョーが帰路につく時間まで、暇を潰すことにした……】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【んで、その時間まで数分となった頃。】

 

「……ケトル。」

「……ルーレット。」

「…んぇ〜〜っと…トール。」

「ルート。」

「えぇ?えっとえぇと…ハッ!トリプル。」

「…ルベライト。」

「うわぁ、そういうのやっちゃうんだぁシンラセンショー。うわー、そういうのないわー。」

「うるさいですぅ〜!「と」で返してくださいぃ〜。」

「と、と……あ!トイプードル!!どうだぁーー!!」

「ルックアウト。」

「んがぁぁぁ!!!ひどい!この人でなし!!」

「そりゃあ、クリーチャーだからな。」

「……むぅ……」

「泣こうとするなこんなことで。」

「…あ、そういえば。あともうちょいでジョーが帰ってくる頃か。」

「ん?あぁそういえばもうこんな時間か…よし、じゃあ行くかシンラ…」

 

 あれ?あいついない。どこに…あぁもう外出てる!あいつまさかと思うけど、しりとり負けたら罰ゲームとか言うやつを帳消しにするために急いでるんじゃねぇだろうな。それだったらムカつくけど……まぁ一応大人気ないことしたし許してやるか。

 

【あれ、そういうのって許さない展開が多いのに……】

「最近、俺あいつに優しくなろうと思ってるんだよ。さすがに守護者として厳しかったりするのは悪いかなって。……あとキャラも良くしようかなって。」

【それが本当の理由じゃん…。】

「ていうか、シンラのやつ俺を置き去りにしたらシンラセンショー自体を使えなくなるけど……大丈夫なのか?」

 

 て思ってたらなんかこっち来てるなあいつ。

 

「ごめんアンタ忘れてた。」

「お前なぁ。…俺はクリーチャーで、自分がいつも存在しているカードの半径5m以内までしか動けないんだから。そこんところしっかりしてくれよなぁお前。」

「ごめんごめん。(なんで急に説明口調…?)」

 

 しっかりシンラセンショーをデッキの中に入れ、私は再び!ジョーのもとへと向かうことにした。

 ……シンラセンショーから、しりとりの罰ゲームのことについて何も言われなかったけど、忘れられてるのかな?……それだったら嬉しいんだけど…

 

「よーし、ジョーを探しにレッツゴー!無理だったらジョーの家にレッツゴー!!」

「おー!」

 

 

 そうして数分後、ジョーと出会った。彼の帰路にある公園のベンチで、変にニヤニヤしていた。…気持ち悪い。

 

 

【気持ち悪いと、シンラがちょっと引いている中、ジョーは……】

 

 

 うへ、うへ、うへへへ……!

 メラビート・ザ・ジョニー……かっこいいし、めちゃくちゃ強ぇし、もう絶対に負ける気がしねぇ!

 今日だって、シャチョーとハンターとプリ人。三人に連続で勝っちゃったもんね〜〜〜!このまま行けば、俺はキラやボルツをもうそれはそれは余裕で倒せるようになって〜……いつか俺は最強のデュエリストに!そして一生分のラーメンを……うへへへ…

 

(ジョー様、確実に調子乗ってますね。それに気持ち悪くなっちゃってますし……)

「ねぇ。」

「うへへへへ……って、ん?あ、シンラちゃん。」

「何してるのよ気持ち悪い。てかあんた、最近気持ち悪くなること多くない?前の話もそうだったけど、あんた結構好き勝手扱われるわよね。」

「うぐぐ…言い返せない。」

「ド正論ですねぇ……」

「………いや、違う。こんなこと言いにあんたを探してたんじゃないのよ!ジョー!この私とデュエマで勝負よ!!」

「俺と?デュエマ?……プークスクス!今の俺、強いよ?」

 

 んなっ……こんのっ……ムカつくぅ〜〜!!

 

「この前みたいにはいかないしぃ〜〜〜、それにシンラちゃん、まだマスターカード持ってないんでしょ〜?」

「っ!え、えぇ……(んん〜〜ムカつく!本当にこいつ嫌な性格しちゃってさぁ〜〜!!)」

「けっどぉ〜〜、俺は新しくマスターカードを手に入れてぇ〜、超!強くなっちゃったんだよねぇ〜〜!それでもやるぅ〜?」

(ジョー様、性格悪すぎですって!?)

「こ……こんの……ガキンチョやってやるわよ!後でヒィヒィ言っても、私知らないからねっ!!!」

「フッフッフゥ……いいぜ。やってやろうじゃぁ〜〜〜ん?」

 

【こうして、なんかちょっと鼻につくジョーと、それに怒りしシンラとのデュエマが、始まろうとしていた!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョー キーカード:メラビート・ザ・ジョニー

 

シンラ キーカード:森羅と伝説の祭壇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエマ、スタート!!』

 

【このお話ではまだ二度目と、意外とやっていなかったジョーとシンラのデュエマ!】

 

〈レッツ、パァ〜〜リィッ!!〉

 

【序盤、小型クリーチャーを並べてシールドをブレイクしていくジョーに対し、シンラは……】

「S・トリガー、デーモン・ハンド。バッテン親父を破壊!」

「…ちぇっ。」

【S・トリガーでジョーのクリーチャーをしっかりと破壊。ここからどう動いていくのか…!】

 

 

ジョー 手札1 シールド5 マナ5 クリーチャー ヤッタレマン パーリ騎士

 

シンラ 手札3 シールド4 マナ6 クリーチャー なし

 

 

シンラ ターン5

 

「行くわよ!私のターン、ドロー!…よし。マナチャージして、GOD・Pを使って、チェンジャーをバトルゾーンに!」

〈よっし!〉

「そしてチェンジャーの能力で、山札の上から1枚目をマナゾーンに。そしてその後、そのカードよりもコストの小さいクリーチャーを1体選んで、マナゾーンに置けるわ!チェンジファイナルのコストは8!よってヤッタレマンをマナ送りよ!」

「うぇぇ!?そんなぁ!」

「まだまだ!2マナで呪文、エマージェンシー・タイフーン!効果で2枚引いて1枚捨てる……。更に!チェンジャーはマナゾーンにすべての文明が揃っているとき、スピードアタッカーを得るのよ!シールドをブレイク!!」

「……シールド……おっ、いぇーいシールド・トリガー、バイナラドア!チェンジャーを山札の下送りだ!」

〈ほな、バイナラ!〉

 

 …GOD・Pの弱点はコストを多く支払っちゃうことなのよねぇ〜……クリーチャーを展開しにくい。除去されたら割とキツイ……まぁ何言ってもこの状況は変わらないんだけど。ターンエンド。

 

 

ジョー ターン6

 

「ムッフフぅ〜。俺のターン!」

(調子乗ってるわねあいつ……)

「ドロー!マナチャージ。…そして見せてやる!俺のジョーカーズの、新たなる能力!」

 

 J・O・E!!

 

「何よそれ!?」

「これにより、絶対音カーンを5マナで召喚!更にこいつはスピードアタッカーだ!シールドをダブルブレイク!」

「こっちだって負けてられないわよ…シールド・トリガー、呪文、DNA・スパーク!これでパーリ騎士とバイナラドアをタップ。そしてシールドが2つ以下のとき、シールドを追加!」

「ぶぅ〜〜。けどここで、カーンの効果を発動!俺は手札を捨てて、カードを3枚引く!…シンラちゃんもそれをしてもいいよ。」

「え?じゃあ言葉に甘えて。」

「ターンエンド。」

 

 カーンが下に行った……J・O・Eによる代償ってことかしらね。…どこはかとなくB・A・Dと似てるわね。

 

 

シンラ ターン6

 

「ドロー。(次のターン、耐えられるっていう保証はないけど…今はこれをするしかない!)マナチャージはせず、そのままシルトマーナを召喚。そしてシルトマーナの効果を発動!ジョー、あんたのシールドを4枚全部見せてもらうわ。」

「えぇ!?」

「そして、その中から1枚選んでマナゾーンに。そしてマナゾーンから1枚をシールドに追加させてもらうわ。」

「嘘ぉ!?タイム・ストップンがっ!?」

 

 ……とはいえ、あいつのシールドは4枚残っていることに変わりない。……私はここでターンエンドするしかないから、次のターンが回ってきたら、それをそのターンですべて割らなくちゃいけない………となると、トリガー頼みになるしかないってわけか…

 

「ターンエンド。」

 

 

ジョー ターン7

 

「ジョー様、ここでとどめを刺しましょう!」

「うん!!行くぜぇシンラちゃん!」

 

 迫る嵐も、風のうち……

 この俺が、追い風に変える!!!

 いっぱぁっっつ!!!ヴァッキューン!ズッキューン!!ドォッキューン!!!!!ドローーーーッ!!!!

 俺の風……ビュービュー吹いてきたぜ!!!

 

「来たぜ!7マナ払って、メラビート・ザ・ジョニーを召……喚!!」

〈行くぜ、ジョー!〉

「おぉう!マスター・W・メラビート!!こいつの効果で、カメライフと、富士山ッスルをバトルゾーンに!!」

 

 一気にクリーチャーが3体も増えた……いや、違う!なんかまだある!

 

「そして、これでジョーカーズが5体以上……メラビート・ザ・ジョニーの能力が発動する!」

『引き金は二度引かねぇ……燃える一発が全てだ!!!!』

 

 シルトマーナが破壊された!?

 しかもまずい!総攻撃が来る…!!!

 

「いっけー富士山ッスル!シールドをダブルブレイク!そして富士山ッスルは、自分の能力でアンタップする!(にっひひぃ!これで俺の勝ちだ!!)」

「くッ……シールド・トリガー、フェアリー・ライフ!効果で1マナ加速!」

「その程度じゃ止まらねぇ!ジョニー!シールドを攻撃!」

 

 最後のシールドまで割られた…このままだと、負ける…!!

 嫌よ、そんなの絶対に嫌!よりにもよってこんな調子乗ってるやつに負けるなんて!

 しかも私、このデュエマに負けたら、4連敗になるのよ!?多分いないわよこんなにボロ負けしてる主人公なんて!!恥ずかしいのよ!

 お父さんを助けるためにも、私は力をつけなくちゃいけないの。このままじゃいけないの!だから……だから私は!

 

「ここで負けるわけには……いかないのよーーーーーッ!!!」

「へ?…ぅおおっ!?なんかシンラちゃんめちゃくちゃ光ってるけどぉ!?」

「ジョー様、なんかこれとんでもないこと起きるんじゃありませんのぉ!?」

 

 …こ、これは……なんか私、ちょっとビジュアル変わってる?

 

「なんかシンラちゃん……大人びた?」

「へ?」

「おい、シンラ!お前それ……」

「え、なんか変わってるの私!?」

 

 私はシンラセンショーに手鏡をもらって、自分の容姿を見た。

 ……何じゃこりゃあ!?私……何か大人びてない!?

 あらぁ〜これいいじゃない!結構可愛くなったっていうか……こういうのいいわこういうの!!それに、力もみなぎってくるわぁーー!!

 

「あ、あのシンラ様の姿……未だかつてないほどの力が溢れ出しております…!」

「てことは、シンラちゃんまさか…強くなったってこと?」

「よっし!いいぞシンラ!このままシールドチェックだ!!」

 

 最後の1枚…ここから熱き何かを感じる……行くわよぉ、シールドチェック!!!…っ!これって……

 

「あのおっさんからもらったカードじゃねぇか。光もなくなって、しっかり見えるようになってやがる。」

「えぇ。それだったら使う他ない!!!スーパー・シールド・トリガー、発動!!」

「んなっ!?だとしても!俺のバトルゾーンにいる、攻撃できるクリーチャーはまだまだいるんだ!生半可なトリガーじゃ、止まらないもんねぇ〜〜だ!」

「そうね、生半可な防御じゃ止められない……けど、これだったら止められるのよ!!とくとご覧あれ、私と混ざりし伝説の力を!呪文、森羅と伝説の祭壇!!」

 

 ハァッ!?あ、あれは……このデッキーの目に狂いはないはず!

 だ、だとしたら……あの呪文により現れし像はまさしく…

 「無双竜機ボルバルザーク………!!!」

 

「まずは通常効果発動!マナをすべてアンタップして……その後、アンタップしているカードの枚数よりもコストの小さい相手のクリーチャーを1体選び破壊できる!マナゾーンの枚数は9!よって富士山ッスルを破壊!」

「その程度じゃ止まらないぞ!!!」

「そんなの知ってるわ!!今こそ、第二の能力を使うとき!コスト4以下のクリーチャーを好きな数、手札からコストを支払わずにバトルゾーンに出せるのよ!てことでぇ……GOD・Pを使いながら、サンフラワーとリリーをバトルゾーンへ!」

 

 リリー効果でバイナラドアをマナ送り。そして…

 

「サンフラワーの効果で、山札上1枚目をマナ送り!そして……パンプパンプ・パンツァーをバトルゾーンに。そして効果で山札から1枚マナ加速……フッ、マナにおいたカードのコストは5。よってパーリ騎士とカメライフをマナ送り。…私も、リリーをマナ送りよ。」

「そ、そんなぁ!攻撃できるクリーチャーがいなくなっちゃったぁ〜〜〜………ターン、エンドです…。」

 

 

 

シンラ ターン7

 

「よっしこのままガンガン行くわよー!!」

 

 私は、私の今やるべきことを果たすだけ。私は…………目の前にいる敵を倒す!力をつけるのよ!父さんを助けられるのはこの私だけ……だったら、私がやらなきゃ誰がやるっ!!

 そして掴み取るのよ、強さの果てにあるものを……!!ドローーーッ!!

 私はまだまだ成長できる。……「あなた」と一緒よ。

 

「G・YOUを使って8マナ!そしてシンラセンショーを召喚!そしてメラビート・ザ・ジョニーをマナ送り!!」

 

 

ーーー

 

「来いよ。あのときと同じで、叩きのめしてやる!!」

「あのときとは違うぞ!!」

 

 メラビート・ザ・ジョニーが不敵に笑う。その手には、燃え盛る漆黒のリボルバーが握られていた。

 

 ガチャッ――ッ!

 

 銃口がシンラセンショーに向けられた瞬間、雷鳴のような銃声が響く。

 

 バンッ! バンッ! バンッ!

 

 連続する銃弾が、獰猛な獣のようにシンラセンショーを喰らい尽くさんと迫る。しかし――

 

「甘いな。」

 

 シンラセンショーの体が僅かに揺らぐと、銃弾は空を切り、地面に突き刺さる。弾丸が石を砕く音が響くが、彼の姿に傷は一つもない。

 

「……チッ、この程度じゃ駄目か…」

 

 ジョニーは舌打ちしながら、素早くリロードする。

 

「なら……これでどうだッ!!!」

 

 ジョニーは両手のリボルバーを構え、一気に弾幕を張る。

 

 しかし、シンラセンショーの動きはさらに速かった。

 

 銃弾が放たれる寸前、シンラセンショーはすでに消えていた。

 

「――ッ!? どこだ!!?」

 

 ジョニーが焦る間に、彼の背後に冷たい気配が忍び寄る。

 

「"銃"に頼る時点で、お前の負けは決まってるんだよ。」

 

 その声が響いた瞬間、シンラセンショーの手刀がジョニーの手首に叩き込まれる。

 

「ぐっ……!!」

 

 鋭い痛みとともに、リボルバーが宙を舞う。その瞬間、シンラセンショーの膝蹴りがジョニーの腹に突き刺さった。

 

「ぐはっ……!!」

 

 地面に叩きつけられ、ジョニーが激しく咳き込む。

 

「……クッ…」

 

 彼が立ち上がろうとした瞬間――

 

 カチリ。

 

 何かが耳元で音を立てた。

 

 ――ジョニーのリボルバー。

 

 それがシンラセンショーの手に握られ、ジョニーの額に突きつけられていた。

 

「……じゃあなジョニー。今回も俺の勝ちだぜ。」

 

 冷酷な声とともに、トリガーが引かれる。

 

 バンッ!!

 

 乾いた銃声が響いた。

 

ーーー

 

「ジョ、ジョニーがぁ〜〜!!!!」

「これで敵はいなくなった!シンラセンショーはこのターン、プレイヤーを攻撃できる!いっけーシンラセンショー、シールドをダブルブレイク!」

「と、トリガーは……さっき見られたからないぃ〜!!」

「パンプパンプ・パンツァーで、シールドをブレイク!!」

 

 嘘だぁ〜〜……この俺が負けるなんてぇ!

 やだやだやだ!俺は強いんだぁー!俺のジョーカーズは最強なんだぁ〜!俺は主人公なんだ〜!

 

 …主人公がしちゃいけないような駄々こねないでくださいよ………

 

「サンフラワー!ダイレクトアタックよ!!」

〈了解!うおぉぉ……とりゃぁ〜〜!!〉

「ぎゃぁ〜〜!!」

 

 やったー勝ったー!

 どうだジョー!あんたよりも私のほうが強いって、わ・け!

 それに私、このデュエマを通して強くなっちゃったしぃ〜〜?可愛くなっちゃったしぃ〜〜?もう向かうところ敵無しよ!!よーしそうと決まれば!あのDJを今度こそ倒してやるわよーー!

 

「待ってなさいあのDJ!私があんたをけちょんけちょんにしてあげるわーーー!!」

 

 ……シンラ様、帰っていきましたね……

 ジョー様、屈辱にまみれたような顔してないで帰りますよ。あとその顔、醜いからやめてください。

 

「結構ひどいこと言うよねデッキー……」

 

 

 

 

 

 

 

【そして、再びDJファイブカラーとのデュエマにて……!】

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファイブカラー〈NATURE〉でダイレクトアタック。」

「なんでぇ〜〜!!?」

【また普通に負けていた!!】

 

 なんでぇ〜?なんで私は負けるのぉ?強くなったのにぃ!可愛くなったのにぃ!

 

「可愛いは必要なのか…?シンラ…」

「ひづようだもん!わだじは可愛いもん!!」

「鼻水垂らしながらギャースカ泣いてる女性を可愛いとは思わないなぁ俺は。」

「びどい!!」

「やめろその汚い顔を近づけるな!!」

 

 うぅ〜……なんで私は負けるのぉ?新たなカードだって使えるようになったのに!

 

「なんで?なんでなんですかDJさぁん……教えてぇ〜〜…」

「……………鍛錬不足。」

「うわぁん落ち着いてるぅ!!」

「ユー、この数日間で変な人になったねぇ。」

「本当悪いな……こんなやつで。あ、あの、またいつか来ると思うんで。それまで、さ、さようならで…」

「ハーイ!サヨウナラー!!!」

 

 

【こうして、シンラは泣きじゃくったまま、シンラセンショーに抱えられ、火文明から出ていきましたとさ…】




オリジナルカード紹介

森羅と伝説の祭壇 呪文 コスト6 文明:火/自然
レアリティ SR

・マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
・スーパー・S・トリガー
・自分のマナゾーンのカードを全てアンタップする。その後、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
S:コスト4以下のクリーチャーを好きな数、自分の手札からコストを支払わずにバトルゾーンに出してもよい。

フレーバーテキスト:伝説の竜。彼が遺した力は、失われし神秘に波打った。 
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