100年?120年?それとも人間50年?
まあ、もしサイボーグ化とかで生きられるとしても、200年が限度だと思うんですよね。
先に精神がイカレるというか、そんな風に人間が設計されてないというか。
ループ物でもよくありますよね。絶望で首括って自殺するみたいな話。
でも
もし
文字通り無限のループに耐えきれるほどの精神があるとしたら、
その根幹にあるのは何でしょうね?
質問:レコードカードについて
回答者:研究者然とした
「おっと、急に訪ねて来るとは。事前にアポは取りたまえよ?」
「まあ
・・・
「何?『気にしていない』?・・・まあ
「それで、今日は何の用かな?」
・・・
「『レコードカードについて教えて欲しい』、か。レコードカードの話なら、他の
・・・
「―――まあ、確かに。分かりづらいというのは私も同意見なのだが。私だって完璧に話すことは出来ないぞ?」
・・・
「そうだな。到着までただ眠っているだけというのも退屈だ。ではメモの御準備を―――って、そんなものはここには無いのだけれどね」
・・・
「おっと、やる気満々だね」
「では始めよう。レコードカードとは何か?散々言われていると思うが、一言で言えば『高度情報集積物体』と言ったところかな」
・・・
「分かっているとも。効きたいのはこんなことではないのだろう?」
「順を追って話そうか。まずこのオーパーツの起源は?どこから発生したのか?」
「それについては判明している。『空白』『根源』『無』『世界との接続口』『神域』『始まり』『終わり』―――呼び名は一環としていないが、差す対象は共通さ。君も視ただろう?」
・・・
「そう、世界にぽっかりと開いた『何もない空間』。それがレコードカードの発生源だ」
「一目見れば分かっただろう?何故ならそこには
「全く、余計なことをしてくれたよ。『未知のものには容易く触れるな』って最初に教わらなかったのか?・・・とにかく遺跡の奥底に眠っていたアレは、もうこの世には居ないクソッタレのお陰で無事再起動。周囲の人間を燃料にして元気にレコードカードを吐き出し続けたのでした―――っと」
・・・
「何々?『根源って何?』だって?・・・ノーコメント。軽く触れる程度ならいいけど、本格的にアレには踏み込みたくないね。どうしてもっていうなら―――気は進まないけど―――あのイカレた
「兎に角、話の続きだ。ここからは私の憶測を十二分に含んでいるから注意してくれ」
・・・
「うん、いい返事だ。コホン。私はね、レコードカードは世界の情報の断片だと考えている」
「多分『根源』は世界の中心、図書館、データセンター、人間でいう脳みその部分に繋がっているんだと思う。それが変に起動したせいで、そのコピーが世界中にバラまかれたってわけ」
「少し分かりづらかったな?そうだね・・・ここに百科事典があるとしよう。そこに乗っている、例えば『ルビー』だね。それを紙に書き写したのがレコードカードだ」
・・・
「『写しじゃなくて本物のデータじゃないか』だって?違う。もしそうなら起動した時点で世界は終わってる。世界の情報すべてが吐き出されるわけだからね。濡れた雑巾から水を絞り出したようなものだ。世界理論は専門外だが、コピーと言われた方がまだ納得できる」
「まあ分かる通りレコードカードは厄ネタだよ。関わらずに一生を終える人間が羨ましいね」
・・・
「ふむふむ。『そんなに危険なら破いちゃえばいいのに』か。そう、私の最終目標も正にそれだった。封印なんて安心できない。今回の二の舞三の舞が未来で起こるだけだ」
「・・・まあ、ここにいる時点で結果はお察しだが。そもそも壊せん。焼いても海水に沈めても、機関銃でぶち抜いても傷一つ付かん。原子炉にぶち込んでも無傷だった時には一周回って爆笑したな」
「・・・いや、違ったな。推測だが破損はしている。ただ超高速で修復しているのだろう。ハイスピードカメラでも欠片も捉えられないほどの速度でな」
「例としてウルフレコードカードを挙げよう。あれが狼の存在を証明しているのと同時に、狼もまたウルフレコードカードの存在を証明しているのだろう。一欠片でも―――それが文字による情報だけだったとしても―――レコードカードはその存在を世界から肯定されている。まあつまり、レコードカードは壊せん」
・・・
「良いか?念を押しておくがレコードカードは危険だ。そもそもあれは一種のバグのようなものだ」
「そもそもおかしいだろう。何故ただの情報の集積体に過ぎないレコードカードでプレイスターのような怪物が生まれる?ライダーシステムにしてもそうだ。わが師が天才なのは認めるが、それにしても
・・・
「―――おっと、済まない。少し熱が入り過ぎたようだ。とにかく私が言いたいのはレコードカードには近づくな。できればだが興味も持ってほしくない。あれは世界のバグ、或いは―――」
―――或いは?
「―――
質問:根源とは何か?
回答者:最も壊れてしまった
「あら?あらら?あららららら?遠いところまでよく来られました!」
・・・
「ええ、ええ!もちろん歓迎いたしますとも!嗚呼、神よ!悲しくも愛らしい
・・・
「な、なんと!『神の座に続く道』について、わざわざ聞きに来たと!?おお、なんと敬虔な!事前に一報くだされば私から飛んでいきましたのに!さあさあ、中へ。勿論、お答えさせていただきましょう!」
・・・
「そうズバリ!言葉の通りあの空間の先には『神』が存在するのです!」
「『神など存在しない』と宣う不届きな
「ですが!」
「ですが、許しましょう。ほかならぬ神が、そう言っておられるのですから」
「私は確かに見たのです。人間という矮小な存在にも関わらず、愚かにも神のみが通ることを許された道へ身を投げた瞬間、ええ、確かに見たのです」
「おお神よ!あの姿は正しく!正しく貴方様でした!潰れた目でもよく見えましたとも!あの神々しいお姿!一瞬でもその存在を疑った私が愚かでした!罪深き私にもそのお姿を・・・何と慈悲深きお方なのでしょうか!」
「そう!神は遍く存在を見守って下さっておられるのです!さあ、
・・・oh
質問:時間とは何か?
回答者:小学生ほどの
「じかん。それは かんたんには こたえられない ね」
・・・
「こうせいしてる ようそ が みつかって ない。というか そもそも そんなものが あるかすら ぎもん」
・・・
「むう・・・わかった ちょっとだけ はなす」
「たしかに わたしたちに とって じかんは きっても きりはなせない そんざい。
「この れこーどかーど は たいむれこーどかーど に えいきょう されすぎてる。さいしょのほうは たいむれこーどかーどで わざわざ かこに おくって やりなおしてた」
「けれど もう ちがう。
「だから わたしたちは ここにいる」
・・・
「かえれる。かこは そんなに がんじょう じゃない。かこに そんざい しなかった もの こいし みたいな ちっちゃな ものでも か。それを おくるだけで いまある せかいは ほうかい。やりなおし。かんたん。いーじー」
「だれも きづかない。だって
・・・
「かんたん。すれちがう ひとが たいみんぐが れーてん いちびょう ちがうだけで それは まったく おなじ じかんせん なんて いえない。せかいは それを ゆるさないから ぜったいに」
・・・
「きけん だめ。おおきく かえると ぜんていが なりたたないかも。かいと どころか さいあく じんるいが さいしょから いなくなる」
「じかんは せんしてぃぶ。せかいは かんたんに ばぐを おこす。ぷれいすたーに なったとき なんて もっと さいあく。さいさい さいあく。もすと ばっと。じ えんど。またの ごりよう おまちしております。ま へいえんするけど って かんじ」
「ごじゅーいじょうの じかんせんが だめになった。おかげで わたしも こんな すがたに。ちんちくりんに なった。ふふく。こんなんじゃ ゆうわく できない」
「そもそも
「・・・うそ たぶん ちがう。もともと ゆるされてる。
「まあ こんなところ?じかんの あくようは めっ って はなし でした。へいてん がらがらー」
質問:人間とは?
回答者:顔に大火傷を負った、軍人のような
「カス。ゴミ。廃棄物以下。そもそも誕生しなかった方がはるかにマシだった」
・・・
「ふん、これでも抑えた方だ」
「あのような地獄をいとも容易く作り出せる存在が、まともな存在とでも?」
「世界平和だの人類みな兄弟など言うがな、私に言わせれば戯言以下の妄言だ」
・・・
「そもそも根底から間違えている。太古の昔、生命が誕生した瞬間からそれは始まっていた」
「弱肉強食、甘美な言葉だな。人間は遥か昔の、原始の祖先からこの言葉に支配されている。魅入られていると言ってもいいな」
「弱者を喰らい、糧とする。その強者は誰かにとっては弱者であり、その強者に喰われ、喰われ、喰われ、喰われ・・・畢竟、その繰り返しだ」
「その無限のサイクルを高々人間風情が破壊できるとでも?人間は弱者を喰らうことでしか生き残れん。それは人間内でも同じだ」
「立場の低いものを高いものが搾取する。そしてその者はまた立場の高いものに搾取される・・・人類が洞窟で生きてきた時から行ってきた所業だ。見ろ、食物連鎖と何が変わらない?」
「理想論を語る社会主義も、この秩序の前には上が下を支配する素晴らしい機構に早変わりだ」
・・・
「終わりは来るとも。こういう生き物は決まって絶滅する。『驕る平家は久しからず』、正にその通り。45億年の地球の歴史で、永久に支配権を維持した動物は存在せん。人類はいずれ終わる。地球に計り知れない傷跡を残してな」
・・・
「本当に世界平和を成したいなら、世界を否定するしかない。コンセプトが弱肉強食じゃない世界だの惑星だのに移住するか、それこそ人間を改変するか」
「その点では私は
・・・
「―――」
「・・・まあ」
「・・・だが」
「それでも、心のどこかでそんな理想を諦めきれていない私は、どうしようもなく人間なんだろう」
質問:勝利条件について
回答者:
「どうだった?
・・・
「そう、それは良かったわ」
・・・
「・・・」
「もうすぐ―――と言ってもこっちの感覚で、向こうは違うだろうけど。次の時間線に着くわよ。何か聞きたいこととかない?」
・・・
「言ってなかった?他の
「最初に言っとくけど『レコードカードを全部処分する』みたいな、非現実的なこと考えてないからね?それは不可能だって散々思い知ったはず。だから目標を三つに絞ったわ」
「一つ目。
「三つ目。前者二つが達成された時点で海翔が無事であること。これは心身両方ともよ。闇落ちなんてしたらこれまたバッドエンドだから、気を付けていきましょう」
「この三つを達成するために、条件が二つ。一つは海翔が[上位権限により編集されました]すること。ラスボスはこれが無いと勝て―――なくはないと思うけど、その時は0.01%ほどの一発賭けをすることになるわ」
「二つ目。これが重要なのだけど、タイムレコードカードを適切に処理すること」
・・・
「分かっているわよ。このやり直しはあくまでタイムレコードの起動を前提としたもの。タイムレコードカードが効力を失えば効果は失われる。いわばリセットボタンとセーブポイントを同時に破壊するようなものよ」
「でもね、やらないといけないのよ。タイムレコードカードは負け戦を簡単にひっくり返せるけど、勝ち戦も簡単にひっくり返せるの。何度かあったでしょう?奪取されたタイムレコードカードでハッピーエンドが台無しにされたこと」
「特にタイムプレイスターの誕生―――二度目の時空事変は絶対に避けないと」
・・・
「ちょっと脇に逸れたわね。いい?敵は全部倒す、海翔は無事、リセットもさせない。この三つさえ覚えてれば十分よ」
・・・
「疲れたでしょう?実の家族から唯一愛された、小さな
「さて、何処に出るんだか。次が最後になることを願って」
「ねえ」
「
フラグを建てる。ここを逃せば後はないと思った故。
愛は怖いよね、って話。
愛があれば人間何でもできるって聞くけど、半分本気だと作者思うワケ。
次は本編。
二話連続で海翔君出てないってマ?