とあるタルコフライクモバイルゲーの話。 作:あーねむ 草の民
「あー、うーん、ぬぅ…」
あーねむは迷っていた。何の銃を使うべきか。自らのロマンを補完でき、かつ大きな可能性を秘めてそうな銃。その時、ある弾薬が目に止まる。『JSP弾』。3種類ある44口径マグナム弾の中で、貫通力42を誇る最も貫通力が高い弾薬。それが58発ある。これだ!あーねむは思った。
と言うわけでデザートイーグルをノンカスタムで運用してみよう。
そしてまたまた、農場。こいついっつも農場行ってんな。
今回の湧きは農場にし別荘横。そこそこ良いものが出る別荘の最速湧き…と言うか半ば敷地内湧きとも言える。
無言でダッシュし、柵を乗り越え別荘に侵入。階段横にある木製武器ケースを漁る。サーチをかけると横長の大きな影が…
「お…お…?…アバカン…!?」
なんとAN-94が出た。現実においてはロシアのイズマッシュ社がAK-74後継として開発したアサルトライフル。ロシア軍にAK-74Mと並行で運用されている。最初の2発だけ超高レートで打ち出される面白い銃だ。
「戦いたくないなった…」
お高い銃を発見して戦意を急速に消失したあーねむ。とりあえず別荘全体を漁るが、他に目ぼしいものは無い。
「さて、モーテルにでも行こうか…な…」
唐突に、穀物庫方面からM32に越しにけたたましい銃声が聞こえ出す。判別できる限り、M870、MP-133、DP-12、M4、FAL。恐らくM870とMP-133はスカブ。あとの3つはPMCだろう。この場合アーマーはクラス4から6の間。相手の装備を見て手を出すか決めたい。穀物庫と道路を挟んだ反対側にあるトタンの遮蔽の裏に隠れる。穀物庫の中を覗くと、
「やっばい!!!」
敵が2人、こちらに銃を向けていた。瞬時にリーンをやめて遮蔽に隠れる。先程まで自分の頭があった場所を銃弾が通る。敵の装備は見た感じ、
No.1:ショットガンマン
クラス4の緑KSSヘルメットに、SEK複合材ボディアーマー。バイザーは無し、銃はDP-12。恐らく前衛。使用弾薬はType8の可能性大。
No.2:ライフルマン
クラス4の白KSSヘルメットに6B23ボディアーマー。バイザーはクラス4。銃はショートバレルのFAL。弾は恐らくBPZかM80。まずい。
No.3:ライフルマン(未確認)
銃がM4であること以外不明。しかしM4を使うくらいだから装備はクラス4以上であり、弾薬はM855A1である可能性が極めて高い。まずい。
距離があればまず勝てない。こちらは緑INDヘルメット、SEK強化ボディアーマー。敵の弾次第では普通に死ぬ。ショットガンニキは距離取ればJSPの速射で勝てる。他は少し厳しい。特に現時点でNO JOY(視認できない)ターゲットであるM4もちのライフルマンはどこにいるかわからない。こちらから出れば注目していない場所から大量の5.56を浴びせられる可能性もある。よって待ちの姿勢になってしまう。やっぱり待ちが最強だってはっきりわかんだね。
「…へぇ、そう来るか」
足音。スニークではあるが、ヘッドセットは確かに水の上を歩いているであろう足音を捉える。と言うことは、自分から見て左側の水溜まりを壁沿いに移動しているようだ。そしてそこは自分が立っている場所から一段低い。上からジャンプして奇襲出来るだろう。忘れていた鎮痛をキメて、オフェンシブグレネードを穀物庫入口に向けて山なりに投げる。2人分の足音が散っていく。どうやらこちらを監視する目は消えたらしい。
「じゃあ死んでくれや」
瞬時に左を向き、走る。木の横を抜けて段差へ。ジャンプ。目下に驚いて硬直した敵の姿。どうやら段差で身を隠し、スニークだったため気づかれてないと思ったらしい。驚いてこちらを捕捉できていない敵の背後に着地。アイアンサイトを敵の胴体に指向する。クラス4のSEK強化アーマー。自分と同じアーマーであることに多少の親近感を抱きながら、速射。完璧に敵の背中を捉えた3発の44口径マグナム弾『JSP』は、持ち前の貫通力でボディアーマーを容易に貫き、胸部に大ダメージを与える。胸部破壊判定。敵はその場で崩れ落ち、M4はその30発の弾を1発も吐き出さずに、冷たくなった主人から手放された。
「おっ、うまそーじゃーん。まだ2人いると言う現実…」
足音が詰め寄ってくる。1人が穀物庫を出て、さっきの自分と同じく頭上から奇襲するルート。足音から離れるように小麦畑の方向に走りながらリロード。岩の後ろに滑り込んでリーン。敵はさっき自分がグレネードを投げた位置でこちらを見ていた。
「狙えるか…?」
アイアンサイトを少し小さく見える敵に向け、お祈りショット。小気味いい音と共に敵が背中から倒れるのが見える。あれ、お祈りヘッショ決まった人じゃない?本当だ。お祈りヘッショ決まった人だ。
左から足音。あれは陽動だったか。急速に近づいてくる敵に銃口を向ける。しかし丈の長い植物のお陰で見えない。M67をクイック投擲。破片が怖いので岩の後ろに回る。爆発。足音は消えない。まっすぐこちらに。
「C◯DのMX9で学んだレレレ撃ちじゃ!」
茂みから飛び出してきた敵に対し、若干強引ではあるが左右に動きながら射撃するレレレを敢行する。敵のFALが火を吹く。左足壊死、右腕壊死。その瞬間、敵が倒れる。危なかった。あと一歩でこちらが死んでいた。銃声を鳴らしすぎたなと心のうちで思いながら、包帯巻き巻きしつつ死体へ向かう。
このあとPスカ3人と戦闘になり、勝ちました。あと1発撃たれてたら死んでた…