ヒナ「お腹空いた…」   作:ひよりん

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第42話

「…お腹減ったわね」

時刻はもう夜遅い、今日は激しかった…不良鎮圧のためにゲヘナを北から南へ東へ西へ

今日1日でゲヘナ縦断と横断を達成したのは初めてだった

まあ、楽しむ暇も無かったけど…

(疲れたけど、何か作る気力は湧かないわね…そういえば、今日はフウカの作り置きのご飯があるはず…)

自然と足は食堂に向かっていた

 

「あれ…」

キッチンに1つ、ポツンと置かれた小袋

その中には…

(お茶漬けのもと…?なんで?)

「……あ、メモ」

[ヒナへ、今日の晩ご飯、全部食べられちゃったからコレで勘弁して!]

(……別に良いのに)

とはいえ、ショックはショック…

「…お茶漬け、か…お茶漬け…」

ご飯はある、お湯も沸かせばすぐ…確かにもう作る気力はなかったけど…

(冷蔵庫は…ふぅん……そう…)

揃っている、これだけあれば…

「……お茶漬けね、そうね、お茶漬けでも食べましょうか」

冷蔵庫から鮭の切り身、焼き海苔、梅干し、それから戸棚の昆布茶…

「悪いけど、やる時は徹底的にやりたいの」

ガスコンロにフライパン…では無く、餅を焼く用の網をおく

そしてそれに油を塗って、塩を振った鮭の切り身を置いて火をつける

弱火でじっくり焼き、海苔を近くで乾かし、昆布茶をお湯で溶いて出し粉と塩を加えて味を整える

(…梅干し…)

鮭の隣に梅干しを置き、軽く焦げ目をつけたら種を除いて叩いてから昆布茶に落とし、よく混ぜる

「鮭はもう少し…」

ジリジリと鳴らしながら、脂を落としていく

良く焼く、特に皮を焼く、焦がすつもりでしっかりと…

身に火が通ったら皿に移して骨を除き、身をほぐす、皮はもう一度コンロに置いて焼く

 

「……随分手間がかかったわね」

ご飯を盛り付け、出汁入り梅昆布茶、鮭を盛り付け、砕いた鮭皮とちぎった海苔を散らして完成

「いただきます…ふー…ふー……ずぞぞ…うん」

梅昆布茶の香りがいい

優しい味わいなのに、細かくした梅干しが口に入ると刺激的なアクセントになる

ご飯と鮭を流し込めば、鮭の塩気と脂がまた良い

「皮もよく焼けてる」

しっかりと焼いたおかげでふやける事なくザクザクした皮も楽しめるし、香りが良い

海苔と鮭皮、どちらも香ばしく、でもそれぞれ違った風味がある…

「ずぞぞぞ…サクサクサク…ふぅ…」

(……)

空になった茶碗にご飯を盛り、お茶漬けの素をふりかけ、梅昆布茶をかける

「ふー、ふー……サクサク…はふ…」

(うん…このくらいのも好き…でも…)

塩っ辛い、これならお湯でとけばよかったかもしれない…

「ごちそうさまでした…はぁ…」

 

次の日もお茶漬けの素だけ置かれてた時は流石にキレた

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