ヒナ「お腹空いた…」   作:ひよりん

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第55話

「はあ……お腹すいた…」

…もうみんなを帰してどれほどか、風紀委員の部屋には私1人、書類の残りは後…

(1時間…といったところかしら、そろそろ一息入れて…)

ガサゴソと戸棚を漁る…カップ麺は…

 

「あ、あった……これでいいわね…ええと、お湯お湯…」

見つけたのは…カップ焼きそば、しかも大盛り

ソースとからしマヨネーズを取り出し、かやくを開けてそこにお湯を注ぐ…

(…5分か……長いわね)

のんびりとスマホをいじりながら休憩する

(そういえば、万魔殿からの会報が来てたはず…要点はアコがまとめてたはずだけど…)

「……あ、そういえば関連資料も作成しないといけないんだったわ…はぁ…長丁場になりそうね」

デスクに戻り、待ち時間の間書類と向き合う…

 

作業を始めると意外とあっという間で、ケータイのアラームに急かされてお湯を捨てる

フライ麺独特の香ばしいような香りがとても美味しそうに感じる…

(…早く食べたい)

ソースを空けて、全体をよく馴染むように混ぜ込む、そしてからしマヨネーズを容器の端にひとまとめに出して…

 

「いただきます…ふぅ…ふぅ……はふっ」

麺を豪快にすすり、口いっぱいに頬張る

「…うん……はぁ…美味しい」

普通の焼きそばとは全然違い、具もなければ香ばしさもそこまで感じない…

(なのに、こんなに美味しいなんて…特に、この乾燥キャベツが好き)

キャベツのおかげか甘味を強く感じる、もちろんソースの旨味もハッキリとあるのだが、キャベツを噛み締める度甘い

でも主役はあくまでソースをたっぷり吸ったこの麺、口一杯に詰め込んで噛み締めるのが最高…

 

「ふう…そろそろ、いいかしら」

マヨネーズを容器の隅の狭い範囲で混ぜて馴染ませ、そのマヨネーズたっぷりの麺を口に含む

「はぐっ…もぐ……ごふっ!?」

(か、辛い…でも…美味しい…)

先ほどまで甘みの強かった焼きそばが、急に鋭い辛さで牙を剥いてくる…

思わずむせてしまい、すぐに水を流し込む

「んぐっ…はぁ……ちょっと、濃すぎたわね」

それでも、この辛さはいいアクセント…少し麺の量を調節し、辛さを調節してもう一口…

「うん…このくらいなら平気ね」

マヨネーズの油が馴染み、喉越しがより良くなった麺を一息に流し込む

 

「ずずず……ふう……」

いつの間にか残り少なくなった容器の隅に溜まったキャベツも残さず食べ、空になった容器を洗い、ゴミ箱に捨てる

(…コーヒーでも飲んで休憩…ああ、そういえば明日の会議の……あ、会報読んでなかった…)

ソファに腰掛けてのんびりと過ごした

 

「……ん……んぅ…あ、れ…?……朝?…嘘、寝てた…?時間!」

…慌てて時計を見たが…

「寝坊してる!!しかも仕事が…!」

なんとか、いつも出てくる時間までには残りの仕事を片付けられた……

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