ヒナ「お腹空いた…」   作:ひよりん

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第77話

 

「……コレで、今日の仕事はおしまいね」

最後の書類を提出用のファイルにまとめて、空いたカップラーメンの容器を片付ける

(…今から帰るのも、億劫ね……)

そうは言っても、ここで寝るわけにはいかない

シャワーも浴びたいし、ベッドで眠りたいし…

「……もう2時か…仕方ない」

 

丑三つ時の夜道、凄く静かで、落ち着いていて、誰の気配もしない

孤独な世界…

(…そういえば、前に屋台に行った時もこんな感じだったわね…)

とはいえ、今日は…カップラーメンも食べたし…これ以上食べるわけには…

「……まっすぐ帰って…あ、でも…」

ふと思い出した、歯ブラシがへたってきてた…洗濯洗剤も残りがない……

 

(24時間のドラッグストアって、近くに……無いわね…となると……)

 

行き着いた先は、コンビニ…

「……高い…」

ドラッグストアで買うより2割増くらいの値段…

別に金欠なわけでも無いけど…なんとなく抵抗を感じるような値段…

(まあ、いいけど…)

「あとは、確かシャンプーももう無くなりそうだったし…ええと」

「お疲れ様です、ヒナ委員長」

「……ビックリした、奇遇ね、セナ」

「ええ、今帰りですか?」

「…まあね」

 

「なるほど、毎日お疲れ様です」

「そっちこそお疲れ様、こんな時間まで待機?」

「いいえ、緊急出動をして、つい先ほど解散です」

「……本当にお疲れ様」

「お互い様です」

そう言いながらセナがプリンを手に取る

「この時間はお腹が減りますね」

「まあ、そう…ね、こんな時間だし、晩御飯食べてから随分経ってるし」

「…そういえば、コレは最近噂になっているのですが…このくらいの時間、無人の食堂に近づくと、時々人の気配がするそうです」

「……フウカが残ってるとか」

「給食部の2人ではない声だそうです、こっそり中に入ると、真っ白な体に紫に光る四つの目があったとか…」

(じゃあ私ねそれ……え?それ本当に私なの?)

 

「…じゃ、私は一通り揃ったから帰るわ」

「お疲れ様でした」

セナと別れ、レジで会計を済ませる

「チキン揚げたてですがいかがですか?」

「揚げたて……じゃあ、一つ」

「ありがとうございます!」

(……色々言い訳したいけど…揚げたては仕方ないわね)

 

コンビニを出て、ぬるい風を浴びながらチキンをかじる

「はむ…ザクッ…んむっ」

ジュワジュワと油が染み出してきて、少しこぼれた

スパイシーでザクザクの衣、分厚いわけじゃないけど十分ジューシーで肉感の感じられるチキン

(…コーラも買えば良かったわね)

「…あ」

「ヒナ委員長もチキンですか」

「…見なかったことにして」

「では、お互いにと言うことで」

セナと2人で揚げたてのチキンを食べた

 

翌日
(… フウカにオバケ退治を依頼されたけど…私、どうしたらいいのかしら…死んだフリでもする?)

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