ヒナ「お腹空いた…」   作:ひよりん

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第82話

「…ふう、これでひと段落ね」

「お疲れ様委員長、今日は早く帰れそうでよかった」

「…そうね、珍しく夕方で終わり…か」

…これは本当に珍しいことだ、午前も午後も出動案件が一つもなく、書類仕事に専念できた

万魔殿もイブキを連れて動物園に行ったから余計な仕事が降ってくる可能性は低い…

 

「……はぁ、いつもこうなら良いのに」

「っていう割には…なんか、元気なくない…?」

「…イオリ、最近少し涼しくなってきたと思わない?」

「…まあ、そりゃ秋になってきて暑さもマシになったけどさ…それでもまだ暑いけど…」

「それよ」

「…?」

今日のお昼ご飯は、トンカツだった

正直、皿をもらった時…うっとなってしまった…

 

「まだジワジワと暑い、でもクーラーの使用期間はもう終わり…そこにお昼のトンカツが胃に重かったのよ…」

「…それで、ずっと胃もたれ…?なんか…」

(委員長ってたまに…おじさんくさい事言い出すんだよな…)

「イオリ、何?」

「…いや、何も」

「胃もたれもそうだけど…こう、平和だと逆に落ち着かないのよ」

「……わかる」

 

「…晩ご飯は、食堂でそうめんにでもしようかしら」

「あ、それいいかも、委員長、ついてっても良い?」

「……別に良いけど、前にも一緒に食べた気がするわね」

「そうそう、去年の夏に委員長と……あれ?…冬にラーメン食べて、その前で……」

「……」

「…ねえ、去年って、委員長は委員長だっけ?」

「イオリ、くだらないこと言ってないで早く行くわよ」

「あ、うん」

 

 

 

「助かった!丁度そうめんが余ってて…」

「毎日まかないとして食べてたんですけど…全然減らなくて…」

「そう…ふた束くらいでいいから」

「せめて10束は食べて…まだ何箱も残ってるの…今年中に消費しないと来年も同じ量が搬入されるし…」

「みんな飽きてしまって、給食に出すと暴動が…」

「もうちょっと、こう…!なんかあるだろ!?月に1回にするとか!冬場にはにゅうめんにするとか…!給食部は適当すぎる!」

「よくもそんなこと言えるわね…!みんな「煮ても冷やしてもそうめんはそうめん」って言って文句言うのに!」

 

口論しているイオリとフウカをよそに素麺を鍋で茹で、少し柔らかいくらいでザルに開けて冷水で締め、氷水で泳がせる

(あとは濃縮つゆに氷を入れて…ネギをパッと…)

「いただきます…ちゅる……うん、おいしい」

キンキンに冷やされたそうめんは喉越しが良くて美味しい

それに胃に優しい…少量をゆっくりとすすりながらのんびりと食べる

(…たまには良いわね)

 

「ちゅるちゅる……ふう…イオリ、程々にしなさい」

「あ!?いつの間に…!」

「委員長…?いつの間に1人で…」

(prrprr…)

「もしもし……わかった、イオリ、応援に行くわよ」

「え……晩ご飯…」

「喧嘩なんかしてるからよ」

 

結局、その後もオウムに言い負かされたマコトの無茶振りなどでいつもより遅い時間まで仕事した

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