ヒナ「お腹空いた…」   作:ひよりん

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第90話

「……はぁ…」

今日の夕飯は、なんだか物足りなかった…

それもそのはず、みんなが食べる時間より早い時間に食べて、その量もやや少なかった

(…ミートボールスパゲッティ…美味しかったは、美味しかったけど…)

「お腹減った…」

物足りない…

 

もう日付が変わってしまってるし、なにより、これから帰る

流石にどこかで寄り道なんて…

(そもそもこんな時間にやってるお店なんて……)

…ある、たくさん、ファストフード店やラーメン屋さん、牛丼、選択肢はあるけど…

(…こんな時間に間食なんて、いつもやってるけど今日は流石にダメね、この前お菓子会もしたし…)

 

とはいえ、一度意識すると止まらなくなる

(…少しだけにする?いや、でも…あんまりカロリーの高くないモノなら…?だとしたら、何を?いや、そもそも食べちゃダメ…)

こうなったらもう、手遅れだ

(…ここまで迷ったらどうせ行くし…それなら、さっさと行って済ませちゃったほうが早く眠れるし…)

「……仕方ない、わね」

 

「ありがとうございましたー!」

「…買っちゃった」

ハンバーガーのセット…

(しかも大きいやつ……しかも、夜限定のパティが増えるやつ…)

普段とは明らかに違うこのミチミチとした箱を開く

「…いただきます」

 

すでにもう崩れている、レタスやソースが垂れていて、綺麗に食べることなんてできなさそうで…

(…これ、口入る…?)

大口を開けてかぶりついても半分も齧れない

「あが…むぐ……もぐ………うん」

(…美味しいんだけど、多分、ハンバーガーとしては普通の方が美味しいかも…)

パティの主張が強いから、ソースが負けているような…

でも、普段よりも肉肉しいのは嬉しいような…

 

「…もぐ…うん……まあ、これはこれで…」

揚げたてのポテトを口に運ぶ、口がお肉に染まっているとポテトが異様に美味しく感じるのは何故だろう…

口が油気でベトベトになったところに、コーラを飲む…

「……はあ…ふふっ…これダメね」

口の中がスッキリして、次を求める手が止まらない

 

ポテトを口に詰め込み、コーラで流し込む

塩気、甘味、塩気、甘味…

そして空っぽになった口でハンバーガーにかぶりつく

(…幸せ…)

空腹だったところにたらふくのハンバーガーとポテト

野菜やソースとのバランスとか、栄養とか、そんなモノ食べ進めていくうちに頭から抜け落ちて消えた

 

「…ごちそうさま」

食べ終わると途端に罪悪感や後悔がくるけど…

(まあ……美味しかったし、いいか)

 

翌朝、少し胃もたれした

(…気持ち悪い)

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