転生したらなんかカードゲーム世界のライバルポジになってた 作:大きいホクロ
ファイティングライフ 竜武乱閃 収録カード
『運命の竜』フレーバーテキスト
敵側の幹部に既存キャラがいる奴
「それでは新入生代表、挨拶をお願いします」
「…新入生代表、悪道ゼンです。」
成績優秀になってしまったが故に俺は新入生代表挨拶をすることになっていた。
段下にいる宵闇が手を振っている。
制服じゃなくて忍者装束なのは気にしないでおこう。
「この学園でさらなる実力を身につけられたらと思っています。以上です」
「ありがとうございました…続いて……」
FL学園に入学して1週間が経った。
この学園はかなり治安が良い。授業中は静かだしアンティルールを仕掛けてくる野蛮な生徒も居ない。普通の勝負を挑んでくる奴はいるがな。
「では悪道君、君用の個室が用意できたから見に行って来なよ」
「はぁ…」
生徒会長に呼び出された俺はそういえばそんな特権があったな、と思い出した。眼前にいる生徒会長は入学試験の頃にモニター越しで見た以上の威圧感を相変わらず放っている。
「あまり嬉しそうじゃないね?三月君、案内してあげて」
「分かりました。行こうか、悪道君」
三月ノゾム、3年生で会長の次に強いと言われる男だ。
飄々としており掴みどころがないがその人あたりの良さから生徒達からは慕われている。
「どうだい、学園は慣れたかい?」
「…まあそれなりに」
「そっか。まあ気を付けてね、今から案内する個室奪われないように」
「ご忠告感謝します」
学園敷地内にある生徒の寮の中、同学年の学生が住む部屋がある階の奥に俺は案内された。
「ちと広すぎね…ないですかね?」
「生徒会の四天王の部屋だからね。欲しいものがあったらある程度は融通が利くよ」
生徒会四天王、各学年の優秀な生徒と会長の4人を指している。
その4人は学内において一定の権力を有する。
「本当に至れり尽くせりだ」
「そうして貰える価値は示し続けてもらうけどね」
「それは骨が折れそうだ」
「朝飯前だって顔してるよ。まあいいや、それじゃここは好きに使ってね」
「ああそうだ、そろそろ二ノ宮くんが一年生の実力テストを始めると思うから気をつけてね」
二ノ宮、二ノ宮ザンセツ。2年最強の生徒会の男だ。
テストまで生徒会が主導してるのだろうか?
「一年の根性を叩き直す会だ!Bクラスの諸君!私たちと戦いたまえ!負けた根性なしには丸刈りになってもらう!」
翌日の朝、急に小学生の時みたいな治安の奴が来た。
「終わりだ、『郷愁の英雄』で攻撃」
「一年にこの俺が………」
だから軽く捻った。2年生の割に強さはあまり感じなかった。本当にこの学校の教育で強くなるのか不安になって来る。
「覚えてろよ新一年!二ノ宮様に報告してやる!」
そう言うとその2年達は去って行った。
実力テストって実力行使でテストしてるのかよ…。
「流石ですね、ゼン様」
「お前でも勝てただろあの程度」
「勿論です」
知り合いで唯一クラスメイトになった宵闇が話しかけて来る。こいつは制服ではなく相変わらず忍者装束だ。
こいつの素顔いまだに見たことないんだよな…。
「ところでゼン様、二ノ宮という人物は……」
「気のせいだ」
「いやしかし…」
「気のせいだ」
新年度早々同じ所属の先輩と争うのなんて心からお断りしたいものだ。
「おはよう、一年坊」
翌日の朝、俺のクラスであるA組に顔を出したのは生徒会の二ノ宮ザンセツだった。
運動部然とした体格の男でかなり筋肉隆々だ。
「二ノ宮さんだ!」
「この学年になんのようだ?」
「あいつだろ?昨日の変な奴ら牽引してるの」
「悪道いるか?」
狙いは当然ながら俺のようである。
昨日倒した奴の敵討ちだろうか?
「何のよう…ですか?先輩」
「いやなに、謝罪に来たんだよ。ウチの馬鹿が生徒会四天王の俺の可愛い後輩の顔も知らなかったみたいでな」
どうやら報復ではないらしい。身構えていただけに正直拍子抜けだった。別にこの場で戦っても良かったんだがな。
「ああ…気にす…しないでください」
「言って聞かせておくよ、勝てない相手に挑むな、ってな。邪魔したな」
「いえ、お疲れ様です」
「ああそうだ……お前ら!いつまでも悪道の背中に隠れてられると思うなよ!弱い奴は隣のクラスの連中みたいになるからな!」
そう大きな声で周りの生徒に言うと二ノ宮先輩は去っていった。
少々物言いは過激だが報復を無闇にして来ないのは個人的には助かる限りだ。
いやけど根性を叩き直す会とか変な事してるのはめんどくさいな…。
その日の午後には、隣のクラスの一年生は全員丸坊主にされていた。
掲示板回は一章でゼン視点では開示されなかったことに関する情報です。
書き込みしてる人は既存キャラもいます。