転生したらなんかカードゲーム世界のライバルポジになってた   作:大きいホクロ

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神の力は竜皇にすら過ぎたものだった。

ファイティングライフ 竜神懐星 収録カード
『希望の神竜王』フレーバーテキスト


打ち解けるのに使われがちなタッグを組む回

「あら、酷い事になってるわねぇ、可哀想に」

 

ある日教室にやって来たのは何時ぞやかに倒したおさげ眼鏡、捻咲だった。

 

「……何の用だよ」

 

「別に?またやろうって言って会いにも来ない、気が付いたら負け犬になってた男の面をわざわざ隣のクラスから拝みに来ただけよ」

 

「そう言えばまだ再戦してなかったな、一戦どうだ?」

 

嫌味はスルーして早速対戦に話を進める。こいつは前も強かったし期待できそうだ。

 

「話が早くて助かるわ」

 

 

「私の負けね」

 

「前より更に強くなってたな」

 

「お世辞は良いわ。牙が抜けてないようで安心した」

 

「むしろ研いでるところさ、次も勝つ」

 

「そう、ところで本題に入るんだけど…」

 

「本題?」

 

「貴方、中学はどこ行く?」

 

「どこも何もこの辺の奴らは基本あそこだろ」

 

あそこ、と窓の先に見える地元の公立中学へ視線をやる。

 

「それもそうだけど、貴方や私みたいな実力者ならまだ選択肢がある」

 

眼鏡をクイッとしながら捻咲が溜める。

 

「へぇ、それは?」

 

「ファイター育成校、FL学園よ、ここで上位成績を収めた人たちはプロでも大成してるのよ。良ければ一緒に行かないかしら?」

 

「プロ、ねぇ…俺は良いや」

 

「え?」

 

「プロになる気は無いんだ。じゃあな」

 

「な、待ちなさいよ!この私が誘ってあげてるのに!やっぱり腑抜けてるの!?」

 

「はいはい、じゃあな」

 

「……くそっ、私の計画が…」

 

なんか吐き捨てるように聞こえたが気にしないで廊下に出る。

 

「あ、悪道君!」

 

「……勝導か」

 

「久しぶり、リンに聞いたよ。DFCを倒してくれたって」

 

「偶然喧嘩を売られただけだ」

 

「それでも友達を助けられたのは事実だ、ありがとう」

 

「やめてくれ、勝手にやった事だ」

 

「うん……。ところで、そのDFCについてなんだけど…」

 

これは俺も気になっていた事だ。DFCって一体なんなんだよ…。

何なのか気にはなるんだが、いざ探ろうとしてもいつも何故か忘れてしまっている。

 

「勝導、ダメじゃ無いか俺たちの秘密を勝手に話しちゃあ」

 

突然背後から声が聞こえた。

 

「なっ!?」

 

「ん?阿久野先生」

 

そこには隣のクラスの担任の阿久野仙平先生がいた。

お調子者で人気らしい先生だ。隣のクラスでの評判を耳に挟んだことがある。

 

「先生!どういうことですか俺たちの組織って!」

 

「さあ国語の問題だ、ここで言う俺たちの組織はなにを意味する?」

 

「……DFC、ですか?」

 

「そうだ、正解だ勝導。困るんだよ俺たちの組織の話を闇雲に広められちゃさ」

 

「悪道君は既に巻き込まれているんですよ!」

 

「それも聞いている、だから口封じに来たのさ」

 

「へぇ…」

 

「さあ、悪道勝負しようか。教育的指導だ」

 

「いいぜ、やって……」

 

「いや、僕がやるよ、クラスの生徒として…先生を止めるのは僕がやるべきだ」

 

「いや、こいつは俺がやる」

 

「なるほど、じゃあこうしよう」

 

パチッと阿久野先生が指を鳴らすと、1人の男がこちらにやって来た。

こちらもこの学校でたまに顔を見る人だ。

 

「教育実習生の茂部先生でしたっけ」

 

「そうだよ、君達も2人で来るといい。僕達も2人で行く」

 

「タッグファイトってことかよ…良いぜ、やってやるよ」

 

「先生、僕があなたの目を覚まします」

 

「「「「レディー、ファイト!」

 

 

 

「とどめです!『希望の神竜王』!」

 

「俺の負けだ、勝導」

「僕たちの、負けですね」

 

なんとか終わった。この2人はかなりの強敵だった。

その過程で俺が負けてから虐められてると暴露されて勝導が負い目を感じたりしたが、何とか持ち直して新切札で勝導がしっかり決めた。

 

「……勝導、覚えておけ。お前はいつか後悔する事になる」

 

「何が、ですか」

 

「俺たちと戦う道の先で分かるさ」

 

そう言いながら阿久野先生と茂部先生は去って行った。

勝導とDFCは何かしらの因縁があるのだろうか?

 

「……後悔、何のことだ一体」

 

「おい勝導、大丈夫か?」

 

「ああ、大丈夫だよ。今日は本当にありがとう、()()君」

 

強がっていると思うような表情で勝導は答えた。何故か違和感を感じたがまあ良いだろう。

 

「そうか、なら良い。じゃあDFCについて「ヴァンガァァァァアア

 

急に着メロの音が響いた。俺のじゃ無いし勝導のだろう。

 

「あ、ごめん…はいもしもし…え?わかった。すぐ行くよ」

 

「ごめんゼン君、ちょっと用事ができた、またね!」

 

「お、おう」

 

………DFCってだからなんなんだよ。

そのモヤモヤを胸に、1人取り残された俺は家路についた。




タッグ戦闘はあまりにも長くなったのでカットしました。
書いてはあるので番外編としていずれ載せます。

追記 載せるのを忘れてました…。
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