元銀眼の魔女の死神代行の話   作:ラキアー

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 クレイモア一護君は、原作一護君よりも霊力の扱いに長けてますが、あくまで妖力の感覚で扱うので、普通の霊力の使い手からすると変な運用してるように見えるらしいです。

 だから、鬼道はできません。だって該当技術が『戦士』側に無いんですもの。


【#23】元銀眼の魔女の死神代行、砲弾作りの練習をする

 

 「金彦!銀彦!上げろーー!」

 

 空鶴の号令に、地上の金彦と銀彦が地面から突き出たハンドルをつかんで「はい!はい!はい!」とガラガラと回す。

 

 すると、一同が乗る床がエレベーターのように挙上していく。

 

 外にある頂上をふさがれた煙突にひびが入った。外装が崩れ、内部から黒々とした砲身が露出する。

 

 天井が割れ、一同は地上に至った。

 

 「どうだ!」

 

 そびえたつ巨大な黒い大砲を前に、空鶴が得意げに叫んだ。

 

 「ビビったかガキども!こいつが志波空鶴専用巨大花火台!」

 

 「花鶴大砲だ!」

 

 わきからセリフを取った岩鷲に、「勝手に台座に乗るんじゃねえ!」という空鶴の怒声とともに蹴りが飛んだ。

 

 「こ、こんな時に何の冗談を言ってるんです?!

 花火師だか何だか知らないが、そんなもので僕たちを打ち上げる?!どうかしてる!

 そんなことしたら絶対死」

 

 文句を言いかけた石田の頭を、丸い水晶のようなバスケットボールサイズのものが強打した。

 

 それはそのままはねて、一護の手元に納まる。

 

 「・・・これは?」

 

 「『霊珠核』だ。そいつに手のひらを押し当てて霊力を込めてみろ」

 

 指さす空鶴に、一護はその丸いものを黙って眺める。両羽を広げた鶴のような紋様が映ったそれを眺め、一護は言われるままに両手に持ったそれに霊力を込めようとして――。

 

 はたと気が付いた。

 

 「どのくらい込めればいい?」

 

 「はあ?」

 

 「めいいっぱい込めるのはまずいだろう」

 

 「そんなもん、こうやって鬼道撃つときみたいに手先に力込めりゃいいだけじゃねえか。とりあえず、一番台くらいの感覚でやってみろ。

 念のため言っておくが、集中乱すと爆発するからな」

 

 顔を上げての一護の問いかけに、左手のひらに白い光を収束させて見せる空鶴に、爆発のくだりで周囲の者がぎょっとしたが、一護はとりあえずうなずいて、もう一度霊珠核に視線を落とし目を閉じた。

 

 「此奴は先ほど話した通り、俄か死神でな。鬼道が全く使えぬはずなのじゃが・・・いや、しかし・・・」

 

 言いかけた夜一は、一護を見やって言葉を詰まらせた。

 

 「何だ、できるじゃねえか」

 

 感心した空鶴の視線の先で、一護は球状の青白い光の壁をその周囲に展開していた。

 

 「いいか、よく聞け」

 

 空鶴の声をよそに、光の玉の内部の一護は目を閉じたまま、必死に霊力の制御をしていた。

 

 以前、大虚(メノス・グランデ)打倒のために、石田の弓に霊力をたたき込んだが、あの時とは異なる。あの時はとにかくフルパワーでよかった。普通に霊力解放の延長感覚でできたのだ。

 

 だが、今のこれは違う。ルキアが以前一護の傷を癒したり、(ホロウ)狩りのアシストで破道を使った霊力の流れを模倣し、できるだけ抑え込みながら行っているのだ。

 

 ともすれば、ダムの放流のように勝手に吹き出そうになる霊力を必死に抑え込み、かといって締めすぎず。一定をキープするのはかなり集中がいる。というか、多分、根本的に向いてないような気がするのだ。

 

 自分の手足に込めるのとは、勝手が違うのだ。

 

 「おいコラテメエ!」

 

 「っ・・・!」

 

 呼ばれている、と思った一護は目を開けようとしたが、その瞬間霊力が勝手に吹き出そうになり、必死に抑え込む。ゆっくりと、徐々に、ソフトランディングの感覚で少しずつ絞っていって、やがて光の壁を消した。

 

 「はあ、はあ、はあ・・・!」

 

 「何でそんな疲労困憊なんだ・・・?」

 

 「悪かったな・・・根本的に向いてねえらしい・・・」

 

 汗びっしょりで息を切らす一護に、空鶴が呆れた様子で言うと、一護は吐き捨てる。

 

 「話聞いてたか?」

 

 「・・・すまねえ。集中してて聞いてなかった」

 

 「てめえ!何考えてんだ!二度手間じゃねえか!」

 

 空鶴がいきり立って叫んだ。

 

 「しょうがねえな!おい、金彦!銀彦!他の3人を地下練武場へ連れてけ!霊力集中の練習だ!

 てめえはもう一回説明してやる!いいか!耳かっぽじってよく聞けよ!クソガキ!」

 

 悲鳴を上げるほか3人が金彦と銀彦に担ぎあげられる中、息を切らす一護に、不機嫌そうな空鶴が話し出した。

 

 先ほど、一護が作り上げた球体こそが砲弾となる。

 

 瀞霊廷をガードしているのは、周囲に張り巡らされた瀞霊壁だけではない。

 

 瀞霊壁というのは、尸魂界(ソウル・ソサエティ)でも希少な『殺気石』という霊力を完全に遮断する鉱石でできている。ゆえに、壁に霊力で穴を開けて中に入ることはできない。(だからこそ門番以外の衛兵がいなかったのだ)

 

 そのうえ、この『殺気石』というのは、厄介なことに切断面から霊力を分解する波動を出す。つまり、瀞霊廷はその波動で空の上から土の中まで球体状に障壁が張られているということになる。

 

 当然そんなところにただ飛んで行っても、霊子でできている一護たちは塵になっておしまいである。

 

 そこで、空鶴の作った霊珠核と、それによる砲弾の出番である。その正体は、空鶴が開発した特殊硬化霊子隔壁発生装置である。

 

 一護たち全員で、霊珠核に霊力を込めれば、一時的に瀞霊廷の障壁を突き破るぐらいの砲弾が作れる。

 

 それを、花鶴大砲で打ち上げて、一気に内部へ突入するという寸法である。

 

 「何か質問はあるか?」

 

 「特にねえ。わざわざありがとうな」

 

 「てめえがちゃんと聞いときゃ必要なかったんだよ。余計な手間かけさせやがって。

 てめえも念のため、練習して来い」

 

 「どれ、儂が案内してやろうかの」

 

 「頼む」

 

 悪態をつく空鶴に軽く頭を下げて、一護は夜一の後に続いて他のメンバーのいる地下練武場へ向かった。

 

 残された空鶴と岩鷲が、何事か話し合うのを尻目に。

 

 

 

 「しかし、おぬし鬼道も使えるのか。意外じゃの」

 

 「使えねえよ。ルキアの見様見真似だ。ひどく集中しねえといけねえし、疲れる」

 

 先に廊下を歩く夜一に、一護は首を振った。

 

 前世における妖力同調のような行為だ。あれはクレアにとっては苦手分野だった。できなくはないが、極度の集中が必要で、非常に疲れる。あれを息するようにやってのけたガラテアやシンシアは凄い。

 

 やはり、戦いにおいて自分は剣を振り回して体を動かす方が性に合っているのだ。

 

 「・・・見様見真似でか?」

 

 「霊力の流れ、霊圧の変動を読んで、それを自分で再現しただけだ」

 

 呆れたような夜一は、一護の言葉に足を止めた。

 

 信じられないものを見るように、茶色の双眸を一護に向けて振り返ってくる。

 

 「・・・おぬし、そんなことができるのか?まさか、一人の人間の人体のそれを、読み切れると?」

 

 「・・・死神にできる奴はいねえのか?」

 

 震える声で問いかけてくる夜一に、一護は逆に問いかけた。

 

 人間の生死を司るという死神たちは、前世の銀眼の戦士たちよりもよほど大勢いるし、歴史も長いことだろう。ならば一護のようなことができる者もいてもおかしくないと思っていたのだが。

 

 一護のやってる霊圧読みは、前世のクレアの得意技だった。霊圧ではないが、妖力を読んで相手の動きを予想して、回避する。クレアのそれは、元をたどればテレサの技だ。前世の『戦士』たちは、似通った技を持つ『戦士』が何人かいた。精度や持続性などの差で、別の異名が付けられたものだ。

 

 「よく聞け、一護。そのことは他の者には言ってはいかんぞ。

 それは、化け物の手技じゃ」

 

 険しい声で言ってきた夜一に、一護は眉間にしわを寄せたが、とりあえず「わかった」とうなずいた。

 

 つまり、できるものはいない、ということだ。

 

 できるものがいない技の持ち主は、人外扱いか。どこの世界でも、異端はつらい。

 

 「浦原は知っておるのか」

 

 「“勉強会”の後で打ち合ってたら見抜かれた」

 

 気を取り直したように再び前を向いて歩きだした夜一に、一護は答えた。

 

 化け物呼ばわりこそしなかったが、無茶苦茶ですね~黒崎サン、と苦笑した声で言った下駄帽子の男は、『戦士』の技のいくつかの実験台にして、その度に無茶苦茶だ、と言っていた。

 

 ついでに、この霊圧読みの弱点も、遠慮のえの字もなく指摘してきた。一護自身も痛感していたことだ。一応、他の『戦士』の技などで弱点カバーをある程度はできるようにしたのだが。

 

 「まあ、よい。確かに、現状では武器は多い方がよいじゃろ。無茶苦茶な奴じゃな・・・」

 

 言いながら、夜一は練武場と札のかかった入り口をくぐった。

 

 

 

 さて、それからしばらく、一護たちは霊珠核を持って、霊力を練る修行を突貫で行った。

 

 他のメンバーはともかく、一護はできはしても消耗がひどく、どうにか疲労を軽減できないかと試行錯誤することになった。

 

 なお、この修行において、金彦と銀彦が一応指導役としていたのだが、擬音のオンパレードで役に立たないと一護は即座に切って捨て、できるようになった他のメンバーの霊力の流れや霊圧変動を読んで、再現しながら調整をするという地道な作業をする羽目になった。

 

 ともあれ。入口で鼻をほじる岩鷲の舎弟が、夕食ができたと知らせに来た時には、一護もどうにか疲労軽減で球体展開ができるようになった。

 

 なお、流魂街で食事が出なかったのは、あそこの住民は霊力が使えないため空腹にならないためである。

 

 食事を終え、突入は少しでも警備の隙をつける朝方に、他こまごました突入心得について夜一が言い渡したところで、一護は斬月を背負って立ち上がった。

 

 「黒崎君、どこ行くの?」

 

 「散歩だ。すぐに戻る」

 

 井上に言って、一護は部屋を後にした。

 

 

 

 外はすでに真っ暗だった。

 

 青白い月と星々が天上を彩り、周囲は静まり返っている。

 

 街灯や家の明かりに輝く現世の街並みとは裏腹に、流魂街の方は真っ暗だった。ぽつぽつと見えるのは、囲炉裏や松明、蝋燭などのわずかな明かりだろうか?

 

 こういうところまで古臭いな、と一護は少し思ったが、同時にひどく懐かしく思った。

 

 この静まり返った暗闇は、前世の辺境の地を思わせる。

 

 組織の『戦士』として動いていたころは、夜通し歩くこともあれば、クレイモアを背に座り込んで夜を明かすこともあった。

 

 ラキとともに旅をするようになってからは、毛布にくるまって横になって寝るラキのそばで、クレイモアを背に眠るのが当たり前になった。

 

 今となっては、昔の話だ。

 

 そのまま一護は瀞霊廷の方に目を向けた。昼間に聞かされた『殺気石』のせいだろう。ルキアの霊圧も、阿散井や朽木の霊圧も感じない。

 

 最初に流魂街に降り立った瞬間から妙だと思っていたが、空鶴から話を聞いたときにそういうことだったか、とようやく納得できたものだ。

 

 ルキアは今頃、何をしているだろうか?もう眠っているか、まだ起きているか。それさえもわからない。

 

 「・・・それで」

 

 振り返って、一護は背後にいる男に言った。

 

 「喧嘩の続きか?明日突入になるから、できればそれはルキアの救出が終わってからにしてほしいんだが」

 

 「そうじゃねえよ」

 

 一護の言葉に、背後に立っていた岩鷲がこちらをにらみつけながら言った。

 

 「・・・てめえ、わかってんのかよ」

 

 「何を」

 

 「瀞霊廷にケンカ売るんだぜ?護廷十三隊丸ごと敵に回して、それでもその死神とやら、助けてえってのかよ。そんなに大事か?ソイツのことが」

 

 「・・・いや」

 

 岩鷲の問いかけに、一護は踵を返して星空を見上げながら答えた。

 

 どうだろうか。ルキアのことは助けたいとは思うが、大事だと声を大にして叫ぶほどの相手かというと、そうでもない。彼女とは、そういう関係ではない。

 

 「じゃあ、あれか?助けてやるとか約束したとか」

 

 「してねえな。むしろ、助けに来たら蹴飛ばされるだろうな」

 

 ルキアはそういうところがある。気が強くて、気風がよくて、責任感が強くて、自分よりも他人を優先して。

 

 何故来た!たわけ!と怒鳴るのだろう。あの、泣きそうな顔で。

 

 「じゃあ、金だ!助けたら金もらうって契約なんだろ?」

 

 「尸魂界(ソウル・ソサエティ)と現世では通貨単位が違うと思うんだが。意味ねえだろ」

 

 「じゃあ、なんだって行くんだ?死神どもの中でも、精鋭ぞろいだっていうぞ」

 

 「借りがある」

 

 岩鷲の問いかけに、一護は振り向きもせずに答えた。

 

 ・・・本当はそれは、クレアがテレサにしたかったことでもある。組織に追われるテレサの背中を守って、剣を持ちたかった。あの当時のクレアにそんな力はなかったし、それができたらテレサはクレアになんて見向きもしなかっただろうけれど。それでも、クレアはテレサの力になりたかった。

 

 ダブらせるつもりはないけれど。ルキアはまだ、間に合うのだ。

 

 「命を救われた。俺自身はもちろん、家族もな。

 あったばかりの俺に、あいつは能力(ちから)をくれて、そのせいで今処刑されそうになっている。

 見殺しにしたら顔向けできねえんだよ」

 

 一護の中の、『戦士』たちの魂に。

 

 背後の岩鷲がどんな顔をしているか、一護は見なかった。

 

 「・・・死神と何があったかは知らねえが、協力してくれること、感謝する。悪いな。ルキアを助けたら、さっさと現世に戻るさ」

 

 「・・・てめえ、そういうのはちゃんと振り返って顔見て言えってんだ。

 ちっ・・・」

 

 舌打ちして、岩鷲が去っていく。

 

 一人になったところで、一護は再び足を踏み出した。

 

 

 

 花鶴砲台から少し離れたところの、乾いた地面に立つと、一護は背中の斬月を抜いた。

 

 シュルリッと晒しがほどけたそれをザクっと地面に突き刺すと、その刃の腹に背を預けて座り込む。ゆるく足と両腕を組む。

 

 やはり落ち着く。そのままの姿勢で一護はほっと息をついた。

 

 前世、『戦士』として旅をしていたころ、こうして夜を明かし、体を休めていたのだ。ベッドで寝るなんてほとんどなく、むしろこちらの方が安心して休めたものだ。半人半妖の肉体のおかげで、これで十分回復できたものだ。

 

 いつでも戦える姿勢で、最も信頼できる剣に、最も無防備な背を預けて眠る。これが、『戦士』の休息だった。

 

 すこしだけだ。すこしだけ、このままで。

 

 そのまま、一護は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 次に目を開けた時、一護の目に澄み切った蒼穹が飛び込んできた。

 

 「何?」

 

 一護はとっさに周囲を見回した。

 

 現代的なガラス張りのビルと、石造りの塔が入り混じりながら天を衝く、古今が入り混じった奇妙な街並み。ただし、重力は真横にかかっている。

 

 一護はいつの間にか、ガラス張りのビルの側面にたたずんでいた。

 

 いつぞやのように急に重力が変わるかと思ったが、あの時に感じていた不安定さはない。

 

 なぜここに?

 

 「・・・斬月のおっさん?」

 

 呼びかけてみるが、黒衣の男の姿は見えず、声も聞こえない。

 

 否。

 

 とっさに、一護は一歩右に体をずらす。ほぼその直後、一護が立っていた場所に刃が振り下ろされた。

 

 『ふん。少しは勘がいいみてえだな』

 

 鼻で笑って、彼は振り下ろした刃をひび割れたビルの窓から引き抜いた。

 

 一護は絶句して彼を見た。

 

 そこにいたのは自分だった。髪型も、顔貌も、背の高さ、体型のすべてが同じだった。ただし、何もかもが白い。肌も、髪も、纏った死覇装は襦袢と色合いが反転している。

 

 こちらを見下すような、悪意に満ちた笑みを浮かべている。白目が黒く、瞳は金色、青い舌を見せつけるように笑っている。

 

 その霊圧に、一護は眉をひそめた。その禍々しい霊圧は、(ホロウ)のものだ。

 

 そして。

 

 一護そっくりの白い男は、見せつけるように刃を持ち上げて肩に担ぐ。指先を彩る爪は、墨で染め上げたような黒だ。

 

 その刀に、鍔はなかった。柄もなく、握りには晒しを無造作に巻いただけで、鞘もない。ただ、大きく分厚く大雑把な刃だけがあった。さながら出刃包丁のような。いや、それよりもなお武骨な、ただ切り伏せるということだけに特化したような刃だ。

 

 刃の側面、握りのすぐそばに刀身彫刻が施されている。十字のようにも剣のようにも見える独特の剣紋(エンブレム)は、銀眼の戦士がナンバーとともに渡される印だ。クレアに与えられたそれだ。

 

 ただし、一護の知るそれとは、白と黒が反転したような色をしていた。

 

 「斬月・・・?

 なんでお前がそれを・・・?」

 

 『はあ?』

 

 戸惑いが隠せない一護に、男は小ばかにしたように言った。

 

 『お前はクレイモアの方がいいんだろ?じゃあ、こいつは俺が使う。それだけのことだ!』

 

 握りから伸びる晒しの一部を握り、男は笑う。

 

 次の瞬間、男が動いた。斬月を振り上げ、切りかかってきた。

 




 それでも、この話は続くのである。





 岩鷲「一応できてるなら、コツ教える必要ねえな(鼻ホジ)」

 黒衣の男『そんなにクレイモアがいいなら、浅打もいらぬな?』



 主人公をパワーアップさせると、そういう弊害も出るのです。
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