元銀眼の魔女の死神代行の話   作:ラキアー

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 原作だと、護廷十三隊のターンとかルキアの回想とか入って、面白いんだけどちょっと冗長だなあ、とこのくらいから感じるようになった気がします。

 でも、面白い。そしてオサレ。

 なのに、私のノベライズはスタイリッシュのスの字もない、血と泥臭さしかない。なんでや。多分、CLAYMOREがそういう成分を含んでるせいです。

 という訳で続きです。


【#32】元銀眼の魔女の死神代行、卍解修行に挑む

 

 剣撃の音が聞こえる。

 

 吹きすさぶ雪。鈍色の空。雪の積もった家々。

 

 北の地アルフォンス、始まりの街ピエタでは絶望的な戦いが幕開けしていた。

 

 現れた獅子の容貌を持つ覚醒者、リガルドの力は圧倒的で。

 

 せっかくのチーム分けで、対覚醒者の経験を積んで戦力の底上げができた銀眼の戦士たちは、ごっそりとその数を減らした。

 

 リガルドは、チームリーダーの上位ナンバーたちを狙ったのだ。

 

 ナンバー13のベロニカも。ナンバー11のウンディーネも。ナンバー8のフローラも。ナンバー9のジーンも。みんなやられてしまった。

 

 速度が圧倒的に違っていた。伸縮自在の爪が、万物を切り刻む。クレアは高速剣と、妖気を読むことでどうにかそれをいなせたけれど。

 

 直前にジーンの腹に穴が空くところを見せられて、クレアは頭に血が上った状態で戦闘に臨んでいた。

 

 またやられた。今度はデネブ。辛うじて内臓は外したようだが、左手を切断され、いくら防御型の彼女といえど、再生には時間がかかることだろう。

 

 辛かった。悔しかった。

 

 少しは強くなったというのは幻想でしかなく、本当の強者の前には蹂躙されるしかない。わずかな反撃さえ、健気な抵抗ともいえないものでしかなかった。

 

 ミリアが『幻影』を用いてどうにか追いつこうとしている。だが、『幻影』でなければ追いつけない時点で、圧倒的な戦力差があった。

 

 ついにミリアが負傷した。頭を切られ、完全によけるのが難しくなってきている。

 

 ヘレンと一緒に助けに入っても、弾き飛ばされた。

 

 ミリアが隙をつこうとするが、逆に串刺しにされる。

 

 もっと速く!もっと速く!速く速く!

 

 リカルドに追いつこうと必死だった。ジーンの、フローラの、やられた仲間たちの仇を討ちたかった。

 

 まだ生き残っているほかのみんなを守りたかった。

 

 自分の力のなさが恨めしく、憎かった。

 

 だから、足りない部分を覚醒で補おうとした。ヒントは高速剣にあった。

 

 高速剣は、右腕の妖力を限界解放させる。部分的な覚醒をさせ、それを意志の力で強引に標的に当てさせる。

 

 右腕ができるなら、他の部分だってできるはず。やるのだ。自分が。みんなを守るのだ。生き残った仲間を守って、仇を討つのだ。

 

 リガルドを討つ。その一点で、クレアは四肢の妖力を完全開放した。

 

 目論見通り、リガルドは討てた。細切れにした。

 

 けれど。引き返せなくなってしまった。抑え込むのが精いっぱいで。

 

 ヘレンに酷な頼みをしようとした時だった。まだ息のあったジーンが来た。

 

 やめてほしかった。こんな馬鹿な奴、さっさと切り捨てて、傷の回復に体力を当てれば、まだ助かったかもしれなかった。

 

 けれど、ジーンは。制御を失ったクレアの腕に刺し貫かれながらも、微笑んで。

 

 クレアを、引き戻してくれた。

 

 この時この瞬間のために、生かされていたのかもしれない、ありがとう、お前に会えてよかったよ、と言いながら。彼女は力尽きた。

 

 違うのだ。ジーンがいなければ、クレアはとっくの昔に命を落としていた。さらに強くなるヒントだって得られなかった。

 

 もっと一緒に肩を並べて、剣をふるいたかった。

 

 どうして自分は弱いのだ。身も心も。力を求めたばかりに。敵を倒しても、守りたいものを自分の手で殺しては意味がないではないか。

 

 自分の無力が、憎かった。

 

 強く、なりたかった。

 

 

 

 ※ ※ ※

 

 

 

 意識を回復させた一護が最初にやったのは、夜一につかみかかることだった。

 

 どことも知れない石の部屋の中、腹の傷は再び手当されているようだったが、納得できない怒りのまま、彼は食って掛かった。

 

 「ルキアを連れて逃げろと言ったはずだ。なぜ俺だ?!」

 

 一護にはわかっていた。

 

 おそらく、自分は白哉には勝てない。ならば、ルキアを助けられるのは、夜一しかいない。捨て身で時間稼ぎをするつもりだったのだ。

 

 「おぬし、自分では白哉に勝てぬと悟っておったのだろう?

 おぬしだけではない。あそこにおった誰一人、白哉を相手に生き残れる者なぞおらぬ」

 

 「・・・っ!

 だから・・・!」

 

 文句を言いかけた一護は、次の瞬間、夜一に投げ飛ばされて地面にたたきつけられ、息を詰まらせる。

 

 「騒ぐな。せっかく閉じた傷口をまた開ける気か」

 

 夜一の言葉に、一護は黙り込むしかなかった。のろのろと身を起こしながらも、夜一をにらむのはやめなかった。

 

 「確実に白哉から逃げきるためには、一人抱えて逃げるのが限界じゃった。

 そして、おぬしを選んだのも、当然理由がある」

 

 ちらりと夜一は一護を見やっていった。

 

 「確かに、あの時あそこにおった者の中で、白哉を倒せる可能性のある者なぞ皆無じゃった。

 じゃが、3日あればおぬしだけはその可能性が見えてくる。

 そう思うたから、儂はおぬしを連れ帰った」

 

 軽く目を見開いた一護に、続けて夜一は語る。

 

 あそこには白哉の他に浮竹もいた。浮竹は、ルキアの直属の上官で義理堅い男である。

 

 賊とはいえ、ルキアを助けに来た岩鷲と花太郎を牢に入れこそすれ、殺すことはないだろう。

 

 だから、心配せずにここで強くなれ、と。

 

 今のままでは白哉には勝てない。だが、3日で勝てるよう鍛え上げてやる。

 

 そしてもう一度。今度こそ。みんなをまとめて助け出すのだ。一護の手で。

 

 聞き終えた一護は、強いまなざしで立ち上がっていた。

 

 

 

 夜一に案内されてついたのは、浦原商店の地下の『勉強部屋』にも似た、荒野のようなだだっ広い空間だった。

 

 死覇装を完全に着込んだ一護は、夜一と向き合ってたたずんでいた。

 

 まだ傷は完治していない。それでも、早速それに取り掛かった。

 

 卍解習得のための修行である。

 

 夜一が言うには、斬月は常時開放型斬魄刀であり、まだもう一段解放ができるということだった。

 

 斬月に限らず、斬魄刀は実は二段階の解放が可能である。

 

 一つ目の解放を『始解』、二つ目の解放を『卍解』といい、この二つの解放ができることが隊長になるための必須条件の一つとされている。

 

 つまり、ただ一人の例外を除いて、全員が卍解を習得しているのだ。

 

 その例外こそ、更木剣八である。

 

 長い尸魂界(ソウル・ソサエティ)の歴史の中でも『卍解』ができないどころか、自身の斬魄刀の名も知らぬままに隊長位に就くことができたのは彼くらいである。それほど、彼の戦闘能力とそれに対する執着は護廷十三隊にとって大きかったのだろう。

 

 『始解』状態と『卍解』状態での同じ斬魄刀の戦闘能力差は、個人の資質と鍛錬の度合いによるが、一般的に5~10倍である。驚異的上昇率だ。

 

 だが、それゆえに『始解』から『卍解』に至るには、才ある者でも十年を優に超える鍛錬が必要となる。

 

 当然、一護にそんな悠長な時間はない。ゆえに、全く別の方法でそれを習得してもらう、ということだった。

 

 夜一が用意したのは、奇妙な人形だった。マネキンというには、妙に手足が細長く、右胸から左肩にかけて飾り紐らしきものが走っている。

 

 その名を、『転神体』という。隠密機動の最重要特殊霊具の一つである。斬魄刀の本体を強制的に転写して具象化することができる。

 

 『始解』に必要なのは、斬魄刀との『対話』と『同調』。

 

 対して、『卍解』に必要なのは、斬魄刀の『具象化』と『屈服』である。

 

 『具象化』とは、対話の際に使い手が斬魄刀側の世界に行くのではなく、斬魄刀を使い手の世界へ喚び出すことを指す。通常、ここにたどり着くまで10年以上の鍛錬が必要となる。

 

 だが、夜一の見立てでは、一護は潜在的にはすでにそのレベルに至っているだろうとのことだった。何しろ、ほぼ相打ちとはいえ、更木と対等に戦ったのだから。

 

 一護にも覚えがあった。更木との戦い。最後の一撃の前に、“斬月”が一護の肩に手を置いてくれた。あの力強く大きな手を、先ほどのことのように思い出せる。

 

 斬月を転神体に刺せば、その『具象化』の状態に強制的に持って行けるのだ。そうすれば、夜一の力で具象化状態を保てる。ただし、この方法で『具象化』できるのは1回きりであり、期限は3日。

 

 その間に一護は、何としても具象化した斬月を打倒し、『屈服』状態にしなければならない。

 

 できなかった場合を言い渡そうとする夜一をさえぎるように、一護は斬月を転神体に刺した。

 

 それしか方法がないのならば、やるしかない。できなかった場合を聞いてもしょうがない。とにかく一分一秒が惜しい。

 

 なにより。

 

 あのころと違うのが、少しうれしかった。

 

 あの頃――クレアであった頃は、鍛えても鍛えても、伸び悩む自身がひどく憎らしかった。

 

 だが、今は違う。できるという、不思議な自信があった。何の根拠もないそれは、自惚れかもしれない。だが、あのころとは確実に違うのだ。それを自他ともに証明したい。

 

 そんな気持ちがあった。

 

 斬月の刺さった転神体が、砕けるように消えた。

 

 直後、一護の傍らに男が一人現れる。長い黒髪と黒衣をなびかせる、長身痩躯の男。髭とミラーシェード越しの赤いまなざしが特徴的な。

 

 『どうやらずいぶん回復したようだな・・・一護』

 

 「おっさん・・・」

 

 こちらを見下ろして、安堵したような声で言ってくる“斬月”に、一護は視線を向けた。

 

 「話は聞いておったな?」

 

 『無論だ』

 

 「戦闘方法は任せる。すぐに始められそうか?」

 

 『・・・ああ』

 

 夜一にうなずいて、“斬月”はかがみこんで地面に手をついた。

 

 直後。荒野のような部屋の中に、無数の大刀が出現した。どれも“斬月”に似た形状をしているが、刃の形が微妙にすべて違う。

 

 『この中に一本だけ・・・本物の斬月(わたし)がある』

 

 “斬月”が言い渡す。変わらぬ厳かな調子で。

 

 『私を倒すことができるのは、その一本だけだ。私を“屈服”状態にさせたくば、私に殺される前にそいつを見つけ出せ!

 そして、私を切り伏せて見せろ!』

 

 “斬月”が言い放つと同時に、一護は、否、一護と“斬月”は動いた。

 

 とりあえず手近な剣を引き抜いて、“斬月”と打ち合いを始めたのだ。

 

 だが、大刀は形状こそ斬月と似通っているものの、ひどく脆かった。いつものように力任せにふるえば、刃はたやすく砕ける。

 

 一護が頼っている高速剣、風斬りなど、もってのほかだ。刃の振るい方を変える必要がある。

 

 折れた剣はさっさと捨て、次の剣を引き抜く。さすがは剣の化身というべきか。“斬月”は強かった。

 

 治り切ってない腹の傷が再び開き、手足や顔にもかすり傷ができる。

 

 何本目かの打ち合いの時、一護は思わず気を散らしてしまった。

 

 霊圧が乱れた。石田雨竜のものだ。すぐそばには巨大な霊圧。おそらく、隊長格。

 

 『よそ見をするな!』

 

 斬月の叱責とともに、振り下ろされた刃はどうにかよけたが、額の上が切られた。

 

 石田も危険になったのかもしれない。

 

 いや、今は集中だ。“斬月”は甘くない。

 

 卍解を習得したら、みんなまとめて助けるのだ。

 

 今度こそ。自分が。みんなを。守るのだ。

 

 刃を打ち合いながら、一護は固く決意を固めていた。

 

 

 

 打ち合いを始めて、かなりの時間が経った。

 

 途中、本物の斬月そっくりの刃を拾ったが、すぐさま砕けた。それも、他の刃よりもあっさりと。

 

 吹き飛ばされて地面を転がる一護に、“斬月”は語る。

 

 ここにある刃たちはすべて、一護の精神(こころ)の一欠片である。これは、その中から戦いのためだけに形作られた一欠片を見つけ出す試練である。

 

 それは、斬月に頼ろうとする一護の精神(こころ)の“脆さ”の一欠片。それすら見極められぬうちは、卍解などと口にもするな、と。

 

 当然だ、と一護は思う。

 

 伏している間などないと、一護はさっさと立ち上がって次の刃を手に取った。

 

 本物は一本と“斬月”は言ったが、それを探し回って悠長にできるような時間はない。

 

 打ち合わない。あくまで剣でそらす。剣速を利用し、反撃に転じる。

 

 また剣が砕かれる。“斬月”が放り投げた剣が、直上からこちらの刃を砕く。次の瞬間、わきからの“斬月”の裏拳を、一護はのけぞるようによけ、そのまま飛び下がって、次の刃を手に取る。

 

 『52本目だ』

 

 淡々と言う“斬月”をよそに、一護は再び“斬月”に切りかかる。

 

 どのくらい時間が経っただろうか?

 

 すっかりこの剣で打ち合うコツを覚えた一護は、“斬月”とかなり長いこと打ち合っていた。

 

 一度距離を取って、再び切りかかろうとした時だった。

 

 唐突に、“斬月”の姿が消えた。彼の持っていた剣は空を舞って岩場に刺さり、転神体がゴロンッと床に転がる。

 

 「・・・っ?!」

 

 思わず固まる一護をよそに、「刀を置け、一護」と夜一が声をかけてきた。

 

 「一日目、終了じゃ」

 

 息を切らして髪をほどきながら。

 

 

 

 この広大な修行場の一角。ひときわ大きな岩の影には、温泉があった。

 

 死覇装を脱いだ一護は、今はそこに身を浸していた。

 

 風呂の楽しみは、今生になってから知った。温かな湯に浸れば、こびりついた疲れがほぐれていくような気がする。

 

 前世も、クレアは頻繁に水浴びをしていた。血の臭いが常にまとわりついていたから。ルヴルにはそれは、無駄なことだと嘲笑われた。血の臭いは、クレア自身からしているものだから、と。

 

 けれど、水浴びと風呂はまるで違う。そもそも、こういう湯をぜいたくに使った風呂というものが、前世にはなかった。前世では、あってもサウナのような蒸し風呂で、それもクレアたち『戦士』は利用できなかった。組織から利用禁止を言い渡されていたのだ。

 

 銀眼の戦士の秘密を保持するために。

 

 遠い目をして思い返した一護は、そのまま目を閉じて霊圧を探ってみる。

 

 石田の霊圧はかなり小さくなっている。今は岩鷲、茶渡とともにおり、死神たちに捕まってしまったようだ。

 

 花太郎は少し離れたところにいるが、やはり拘束されているらしい。

 

 石田と戦っていた隊長格らしき相手も、生きてはいるらしい。かなり小さくなっているが、霊圧を感じる。

 

 井上は・・・彼女は、なぜか十一番隊の連中と一緒にいるようだ。一角と、弓親、それから――更木と、彼に付き従っていた少女。知らない霊圧も一つある。どういう状況なのだろうか。つかまってしまったのだろうか?

 

 ともあれ。今の一護は、彼らを心配する以上に体を休め、卍解修行に全神経を注ぐべきだ。目を開けた一護は、そう考えた。

 

 せっかく初めての温泉なのだ。堪能しなければ。

 

 まさか二回の人生併せてはじめての温泉が、尸魂界(ソウル・ソサエティ)で、とは思わなかった。

 

 修行1日目終了ということはもう夜になるのか。ここは時間が分かりにくくていけない。確かに、体中がギシギシといっていたのだから。

 

 などと考えながら、一護は温泉でバチャバチャと顔を洗った。すると、頬についている傷が消えていることに気が付いた。

 

 治っているのだ。どういう理屈かわからないが、この温泉は傷を癒す効果があるらしい。痛みがなくなってきたと思ったら、頬だけでなく、他の傷も消えていっている。

 

 これ幸い、と一護は切れたらしい口の中の傷も治そうと、温泉で口を漱ぐ。

 

 これ、前世も欲しかったな、と少し思った。が、すぐに首を振った。きっと、この温泉があっても、治らなかっただろう。“あれ”は。

 

 「どうじゃ、湯加減は?」

 

 そこに、夜一がやってきた。

 

 まだ口の中に湯を含んでいた一護は、片手を上げて大丈夫、の意を伝える。

 

 「そうか。それは何よりじゃ。

 それでは、儂も入るとしよう」

 

 さすがの一護も、吹き出した。ついでに気管に入ってむせた。

 

 夜一はすでに脱いでいた。下履きから。

 

 「ゲホッゴホッ!やはり痴女か・・・!」

 

 「先ほどから痴女呼ばわりしおって。失礼な小僧じゃ。不能なくせに」

 

 「不能じゃねえ。いつまでそのネタ引っ張るんだ」

 

 吐き捨てる一護をよそに、夜一はその身を湯に浸した。黒猫姿で。

 

 「ほれ。この姿なら問題あるまい」

 

 言った黒猫に、一護はほっと溜息をついた。

 

 「ん?期待したか?不能じゃないならば期待の一つもしたか?愛い奴め」

 

 「うるさいぞ」

 

 からかうような調子の夜一に、一護はぴしゃりと言い放った。

 

 そうして、ややあって一護は口を開いた。

 

 「なあ、夜一さん」

 

 「何じゃ?」

 

 「ずっと思っていたが、ここはあそこに似ているな。浦原商店地下の、『勉強部屋』だ」

 

 「まあ、そうじゃろうな。あそこはここを真似て作られたものじゃからの」

 

 「そうなのか」

 

 「ああ。ここは元々儂と喜助が幼い頃、秘密の遊び場として双殛の丘の地下深くに二人でコッソリ掘って作った場所じゃ」

 

 「コッソリ・・・?」

 

 しれっと言った夜一に、一護は思わず訊き返していた。この広大な空間を、コッソリ作った?コッソリで作れるのか?

 

 「喜助のやつは昔からコッソリ悪さをすることだけは病的に上手かったからのう・・・」

 

 遠い目をして、夜一は語る。

 

 「旧い話じゃ。幼い頃は二人毎日のようにここで遊び、奴が十三隊、儂が隠密機動に入ってからは、ここでお互いに高め合った。

 そして・・・」

 

 何事か言いかけた夜一は、余計なことを言ったと思ったのか、口をつぐんだ。

 

 「・・・で、あの男は結局何者なんだ?」

 

 「喜助のことか?あ奴め、まだ話とらんかったのか・・・というよりも、おぬしのことだ。大体予想はつけているのではないか?」

 

 「予想は予想だ」

 

 口を開いた一護に、黒猫は呆れたようにため息をついてから、問い返したが一護はつっけんどんに返す。

 

 「斬魄刀を持つこと。霊圧の性質。尸魂界(ソウル・ソサエティ)の事情にやたら詳しい。尸魂界(こっち)の連中の中には名前を聞いただけで顔色を変える者もいた。

 元死神。それもおそらく、隊長格・・・違うか?」

 

 「・・・その通り」

 

 一護の言葉にうなずいて、夜一は口を開いた。

 

 「奴は・・・先代護廷十三隊十二番隊隊長。

 そして、技術開発局創設者にして、初代局長を務めた男じゃ」

 




 なお、この話は続くことになる。




 そういえば、CLAYMOREが海外ドラマ化するとか?実写ワンピースが成功してたみたいですし、世界観とかはむしろ海外向けなのかもしれないので、いけるかもしれませんが。

 どうなんでしょうね?アニメは1話見てなんか違う、と見なくなってしまった勢なので、なんとも。
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