【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
お花見。
それは日本人が愛し、幹事が憎む風物詩。
俺は好きだ。
焼肉とか関係無しに、年に一度の儚さや桜吹雪が舞う光景というのはいいものだからな。
この世界には桜は無い。
魔素に耐えられなかったらしい。
じゃあしょうがないな……ってなるわけないだろうが!
日本の矜持はどこいったんだ!
日本といえば桜、富士、寿司だろうが!
2つ無くしてんじゃねえか!
魔素はあらゆるところにある。
ダンジョンも、それ以外も。
濃淡があって、凄く薄い場所はあるけど、完全に逃れることはできない。
つまり、アリサの猫耳やら尻尾やらは根治しないということだ。
魔素を操る事ができれば何とかなるかも……みたいな事を関根さん──アリサのお母さんは医者から言われたらしいけど、無理無理。
そんなの原子を操るってのと同義だからな。
アホか。
というか、医者がそんな中途半端な事を伝えんな。
時間を戻せば亡くなった人は蘇りますよ、くらい適当過ぎる。
「──あ、あの、流石に降ります」
「確かにそろそろ商工会か」
背中から仄かな熱が逃げていく。
女の子を背負うという役得。
この歳で──ああいや、今の俺はまだ20だから問題ないか。
普通だったな、そうそう。
ピョコピョコと左右に動く猫耳。
アリサは意識していないらしいけど、一体どんな感情を表しているんだろう。
「? ──なにかありまし……あっ」
俺の視線に気付いて、耳をフードで隠されてしまった。
あれ、何これ。
もしかして俺、セクハラしたみたいな感じ……?
やべえ、なんか嫌な汗出てきた。
「ご、ごめんつい」
「大丈夫です」
ああ、なんか早口だ……拒絶感が……俺は捕まるのだろうか……
「うぅ……」
呻き始めた。
ごめん茜、お兄ちゃんはここで終わりかもしれない。
こっちの世界ではハラスメント系が全部消滅してるから少し油断してた。
『三級探索者、未成年の少女に淫行を働く』
明日のニュースには俺が出ちゃうんだ……くっ……!
こんなところで終わってたまるか!
「アリサ、耳を見て悪かった。だから通報は……」
「──通報?」
どうやらセーフだったらしい。
うん、俺の勘違いだ。
嫌ではなかったとのことなので、ハラスメントにはならない。
見られるのが恥ずかしかったらしい。
それ、ダメでは?
「ごめん」
「ヒロさんだから大丈夫っス」
「……さ、参考までに俺以外だと?」
「通報します」
あぶな。
「へへっ、ヒロさんがそんな焦った顔するの珍しいっスね」
「そうか?」
「ッス!」
コマちゃんがウンコをド派手に漏らした時とか焦ったりしてるけどな。
ダンジョンで死にそうになった時も焦る。
なんか勘違いしてるのかと思って伝えてみたら、顔が曇った。
「……あんまり危ないことはして欲しくないっス」
「気を付ける」
「はぁ……ミツキさんにも言われてるんじゃないスか?」
「まあな」
大学生が自分の身を顧みずに死地へと飛び込む。
それは勇気だと称えられることではなく、無謀だと制止されるべきことだ。
俺だってそれは分かってる。
でも、そんなのつまらない。
一度クリアした人生を同じようにたどるなんて、それこそ死んでいるのと一緒だ。
じゃあ、命を賭けるぐらいしなきゃな?
「確かにヒロさんらしいですけど……そういう事を言ってるんじゃ無いのに……ヒャッ!?」
ゴニョゴニョとなんか言って動かないから肩を組んで商工会に入った。
そもそも出入りの邪魔だ。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない