【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】   作:goldMg

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24_ラグナロクは画面外にて

 アリサとお菓子のダンジョンに潜ってから日が少々。

 

 午前3時。

 小さな寝息を立てるミツキの頭を撫でてから、コマちゃんを引き連れて家を出る。

 俺の家だからってお酒なんて飲むもんだから、潰れて泊まることになるんだ。

 酔っ払った中でも、ルーティンで風呂に入った時は引いた。

 

 端末から空中に赤く表示されたもの。

 

『特級職務発令』

 

 それが意味するところ。

 ──リヴァイアサンの活性化。

 

 三級以上の探索者、総勢10万人の強制徴集。

 この国の存亡をかけた戦いがこれから始まる。

 第1セクター 第一区画 1-1

 そこは、商工会本部がある場所。

 かつては御所が鎮座していた。

 一級以上の探索者はそこに集まる。

 

 俺はいつもの支部へ。

 途中で何故かアリサを拾った。

 初級だけど、今回は何かできることが無いかと参加したらしい。

 立派な心掛けだ。

 

 ただ、俺のような三級探索者程度では直接リヴァイアサンと対峙する事は無い。

 精々、リヴァイアサンにあてられて凶暴化したモンスターや活発になったダンジョンへ行く程度だ。

 つまりアリサにも出番は無い。

 そう説得はしたけど、着いてくるらしい。

 

 着いてくる……? 

 仮に何かあるとしても行き先は端末が指定するから、アリサが着いてくる事って無い筈。

 何か勘違いしているのかもしれない。

 

「わ、私も戦うっス」

 

「ダメだ」

 

「なんでですか!」

 

「なんでってお前……」

 

 アリサの頭の上にあるお耳が、無理だよ〜><と言わんばかりに震えていた。

 マジでダメです。

 

「家に帰るんだ」

 

「こ、子供扱いしないで下さい!」

 

「……アリサ、俺もお前も子供だ。自分のケツも自分で拭けない未熟者なんだ」

 

「…………」

 

「俺は死んでもやりたい事があるからコッチを選ぶ。でもアリサは違うだろ?」

 

 ジェスチャーで示す。

 お前と俺の間には線があると。

 

「ワン!」

 

 コマちゃんもそうだそうだと言っております。

 

 ぶっちゃけ、戦闘力に関してはアリサよりもコマちゃんのほうが高い。

 コマちゃんは戦闘時、体高1.5mの狛犬の姿になって戦場を駆け回るイケメンになる。

 ウチのスコティッシュふぉーるどをあまり舐めない方がいい。

 

「……じゃ、じゃあヒロさんが守ってくれればいいじゃないっスか!」

 

「!?」

 

 とんでもない事を言い出した。

 すごく探索者らしくないセリフだ。

 お前何しに来たん? 

 あと、周りがザワザワしてるからやめて欲しい。

 

「一旦こっち来て」

 

 方目さん──受付に声をかけて、一室を借りる。

 彼女にはアリサの事でだいぶ世話になった。

 説得を手伝ってもらおう。

 

「──確かに加賀美君が守ればいいんじゃない?」

 

 omg……

 神はいなかった。

 いるけど。

 

「真面目な話、探索者は足りてないからね。若手にもドンドン育って貰いたいんだよ…………それにさ」

 

 それに、なんだろう。

 

「加賀美君、君には──親御さんに預けられた生徒を守る責任があるんじゃないかな?」

 

 イタズラっぽく微笑む方目さんの様子に、少し考えた。

 

 そんなもんあるかい! と、切って捨てることは容易だ。契約が結ばれているわけでも無い。

 金銭の授受も無い。

 倫理的な話を除けば、俺にアリサを守る責任、義務なんてモノは無い。

 仮にあるとしても、帰るように促している現状は、既にその責任を果たしていると言えるだろう。

 

 ……でも、そうだな。

 アリサが恐怖を乗り越える時が来たのかもしれない。

 

「コマちゃんはどう思う」

 

「ワン!」

 

「なるほど」

 

 弱ければ死ね、強ければ喰らえ、だそうだ。

 俺に彼女を強くする事ができるのか。

 それを試すのも案外面白いのかもしれない。

 

「アリサ」

 

「は、はい!」

 

「もし俺に出動要請が出たら、一緒に行こう」

 

「……っ! ……っ!」

 

 コクコクと首を縦に振り、手をぎゅっと握る。

 返事が無いのは緊張のせいだろう。

 ……吉と出るか、凶と出るか。

 

登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か

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