【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「ちゃんと倒せたみたいだねっ!」
クイクイッとメガネを揺らす方目さん。
お見通しってか?
「そしておめでとう!アリサちゃん!」
この世界には魔素を測る機械が存在する。
つまり、物がどれくらいの魔素を溜め込んでいるかがわかるということだ。
ここで、当時の人は思いついた。
じゃあ、人間の強さを定量的に表せるじゃん!
そんなわけで、レベルという概念がきちんと定義されている。
レベルは、体内の魔素の濃度によって変わる。
つまり、どれだけ人間から離れているかということだ。
あなたはこれくらい人間を辞めています、というのを突きつけられる。
そう考えるとあまり気持ちよく無いように思う。
でも、なんかかっこいい。
俺も定期的に測っている。
アリサも今回測ってみたら、以前計測した時よりも上がったらしい。
ダンジョンに潜ると、それだけで少し濃度は上がる。
しかし、モンスターを倒した時の上がり幅は段違いだ。
「ど、どれくらい上がったんすか?」
少しだけソワソワとした様子で尋ねる。
「うーんとね、レベル12になったよ!」
「おお! 凄いじゃん! やったなアリサ!」
「はいっ!」
レベル0〜5: 一般人
レベル6〜10: 研修生
レベル11〜20:初級 ←アリサ
レベル21〜40:3級 ←俺
レベル41〜60:2級
レベル61〜99:1級
前まではレベル11をずっとプカプカしていた。
レベル12になれたのは間違いなく今回のムカデのおかげだ。
「ヒロさんヒロさん!」
レベルが上がれば上がるほど変異は起こりやすい。
だけど、強烈な感情があれば──例えば強烈な飢餓感。
そう、彼女が変異した時のような。
例えレベルが低くとも、意思の力は自己を、世界を変える力を持っている。
それがこの世界の法則だ。
……だからこそ。
目の前でピョンピョンとウサギのように跳ねて喜ぶ彼女は。
「約束守ってくださいね!」
俺の手を引いて、お祝いをねだる彼女は。
きっと元に戻れる。
がんばれ。
「えーと、チキンでしょ、お菓子でしょ、デー……おでかけでしょ、あとあと!」
「多くない?」
「……ダメっすか?」
へニョンと耳を垂れさせる姿を見ると、ダメとは言えない。
うちで飼っていた犬も、大雨で散歩に行かないとこういう顔をしていたな。
そんな時はほっぺたを挟み込んで……
「え、ちょ、な」
わしゃわしゃーって。
「にゃんしゅかああああ!」
懐かしいな。
「にゃにかいってくだひゃい!」
尻尾がビョンビョンに動き回ってる……
「ほっぺを……! はなしてへえ……!」
「私の目の前でイチャイチャするなー、見せ付けてんのかー」
タンタンと机を苛立たしげに叩く音で我に返った。
そういえば方目さんは幾つなのだろうか。
あまり気にしたことは無かったけど。
「なんだいその目は……なんだよ! 私が独身だからって馬鹿にしてるのか!」
「いや、お綺麗なんだから引く手数多でしょう?」
こんなに綺麗で彼氏がいない。
この世界には、受付に手を出してはいけないという不文律でもあるのか?
……まあ、そういうこともあるか。
異世界だし。
「えぇ!? そう思う!?」
「はい」
「やだもー!」
バシバシと肩を叩く。
ずいぶんクラシックな反応だ。
まるで昔の漫画でも読んでいるような気分になる。
擬似的な懐古感だな。
「関根さん聞いた!? 加賀美くん、私のこと好きだって!」
「は? 耳腐ってんのか」
「ひどい!」
うん、この2人は相性が良くて嬉しい限りだ。
「せっかくだし、お祝いは3人で行こうか」
「2人きりがいいです!」
「なるほど」
いまだに分からないな、女の子ってのは。
努力しないと。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
-
いる
-
いらない