【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「こ、これはパキケファロの頭部!? こんな物まで……さすが小金持ちはちげえなあ!」
微妙に腹立つことを言いながらしげしげと化石を見つめる私の幼馴染。
最初はヤレヤレみたいな顔をしていたくせに、途中から隠す事すらせずに化石をベタベタと触り始めた。
「ねえミツキ、アキヒロってなんであんなに古いものばっかし好きなの」
「私が知りたいよそんなの」
アキの隣に座ると、慈愛の? 笑みを浮かべている。
私がご飯作った時よりも嬉しそうで、ちょっとだけイラっときたけど……あったかい手が頭に乗っかった瞬間、そんなのどうでも良くなった。
「美月、ありがとうな」
「うんっ」
私の幼馴染は本当に私のことが大好きで、私のためなら何でもしてくれるし、私の言うことは何でも聞いてくれる。
この間だって私が電話したらすぐ来てくれたし。
「俺は幸せ者だな」
「そうでしょー」
「…………」
正面に座ったお母さんが、何か言いたげだった。
「どうしたんすか?」
「アキヒロ、最近お仕事はどうなの?」
「探索者の話?」
「そう」
顔を天井に向けて、うーんと唸る。
「まあ、概ね順調。最近はイレギュラーが起こってないだけだけど」
「怪我とかは?」
「それもあまり……ぶっ倒れるようなのは無いかな」
「例のアリサちゃんは?」
「アリサ? アリサは相変わらず日進月歩でモンスターとやり合ってるよ。根本的に才能が無いのか、ビビってるだけなのか、毎度へっぴり腰だけどね」
「そうなの」
「でも……前に比べたらだいぶ良い。剣筋も良くなったし、異能を一つ手に入れたから手が増えた。このままいけば、そのうち俺がいなくても戦えるようになる」
「楽しそうね」
「うん、なんというか……成長していくのを見るのはスッゲェ楽しい」
「追い越されちゃうかも?」
「そうなったら嬉しいな」
「嬉しい? 悔しいとかじゃなくて?」
「悔しいも何も、アイツが安全に仕事をこなせるようになるならそれに越したことはないでしょ」
「……完全に仕事なのね」
「何を今更」
私は膝枕の上で撫で撫でされてまーす。
アリサちゃんがしてもらったことが無いようなすんごい事されてまーす。
ピースピース。
「そろそろバカ娘の顔がバターみたいに溶け始めたみたい」
「はは、ふにゃふにゃになってら」
「……良くもここまで骨抜きにしてくれたわね」
「恥の多い人生を送ってきたから、しちゃいけないことは一応分かってる」
「はぁ……あなたがこの子のお兄ちゃんじゃなくて本当によかったわ」
「どういう意味だ……?」
「兄離れ出来ないでしょ」
「……兄妹だったらまた違った関係になったんじゃ?」
「どうだか、茜ちゃんを見てると信用できないぞー?」
ちょっと待てーいい!
「何で私が妹なことが前提なの! 私がお姉ちゃんの可能性だってあるじゃん!」
「無いわよ」
「ぐぬぬ……アキ!」
「うんうん、ミツキがお姉ちゃんだってあり得るよな」
「どやっ」
「ますます無くなったけど、アンタはそれでいいの?」
何が無いんだ!
グゥタラな姉を甘やかす弟だって世の中にはいるだろー!
私のいうことを何でも聞いてくれるなんて、実質弟みたいなもんだろ!
「あのミツキがこんなんになっちゃって……」
「娘にこんなんとか言うな!」
「引っ込み思案、陰キャ、根暗、インドア」
「そこまで言う!?」
「それが神経図太いタヌキみたいになっちゃうんだから、世の中わからないわね」
むっ……それには反論がある!
いけ、アキ!
「えー……あー……ミツキ ハ オレヨリ シッカリ シテルヨ」
そーだそーだ!
「はいはい、お熱いことで」
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
-
いる
-
いらない