【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「ぬ……ぐ……が……あばっ……だああああああ!」
「くふふふ!」
「やっぱ強えな……」
「ヒロさんが弱いんすよ〜」
「…………」
あまりにも勝てない。
俺にはゲームの才能が皆無だ。
あるいはアリサが強いのか。
このゲーム機を買ってあげた時から、あらゆるゲームでまともに勝てたことがない。
こうなると流石に悔しい。
悔しいので、俺の太ももに巻き付いてサワサワしている尻尾を軽く握った。
ヒロさんなら良いよ? って前言ってた気がするし。
……おお、触り心地いいね。
「にゃっ!? し、尻尾を、つかむのは、はんしょくでひゅ……!」
感触を楽しんでいると、キャラクターの動きがしっちゃかめっちゃかになり、ついでにアリサもビクビクし出した。
危ないかほりしかしないので、パッと手を離す。
……全然そんな気は無かったのに、やましい雰囲気になってしまった。
普通に反省しよう。
「し、しっぽは……こえ、かけてください……」
激しい運動はしてないのに息も絶え絶えだ。
「マジごめん」
俺もまさかこんなことになるとは思わなかったんだ。
……ヒロさんなら良い、とか勘違いするようなこと言ったお前も悪いんだからな!
あと、人の太ももに尻尾巻きつけといて声掛けるも何も無いだろ。
なんて事はおくびにも出さない。
でも、そんな敏感で普段はどうやって生活してんの?
「べ、べつに……いつもは……こんな、ふ、ふうに……さわられないですし……!」
「人の手つきがいやらしいみたいに言うのはやめてくれ」
「みたい、じゃなくて……いやらしいんっす……! あ、あんな……ううっ」
感覚を思い出したのか、ブルッと一回身体を震わせた。
その顔やめろ。
「ともかく、触るなら一言──にゃっ!?」
なんだこいつ猫か?
ニャーニャー鳴きやがって。
「ま、また触っ──」
「違うね? キミが巻き付けてるだけだね?」
「うににに……」
やめろよ。
俺、気付いてるんだからな。
階段をこっそり上がってきた足音に。
絶対お父様だろ。
「とにかく、一旦尻尾をどかしてもろて」
「は、はい……」
シュルルルと離れたアリサの尻尾は、手持ち無沙汰な感じで空中をゆらめいている。
何かに巻き付いてると落ち着くのかもしれない。
今度から棒を持ち歩くとかどうかな。
信号待ちの時に巻きつけるとか。
「別にそういうわけじゃないっす」
提案してみたら、スンッて顔で否定された。
なんなんだい?
人が頑張って答えたのに。
と、部屋の前に気配が。
「──失礼します」
「父さん?」
静かに扉を開けたのは、予想通りお父様だ。
アリサは急いで尻尾を背後に隠した。
どうやら追加のお菓子を持ってきてくれたらしい。
「先生、少し下で話さないか?」
「えー! 邪魔すんなよ!」
「真剣な話だ」
「う…………」
そういう事なら、俺に拒める理由は無い。
「ちょっと話してくるから」
「……はーい」
パァン! と袋を弾けさせると、バリボリとお菓子を食べ始めた。
背を見ながら、リビングまで無言で歩く。
要件はだいたいわかってる。
可愛い一人娘を持つ親として、心配だという感情を抱くのは当然だ。
うん、最近のアリサのことはちゃんと覚えてるな。ちゃんと答えられるぞ。
「──進路相談?」
全然違った。
俺の予想としては、最近の娘はどんな感じだい?ハハハ!ノープロブレムですよ!みたいな感じかと。
でも、ちょっと……おかしく無いか?
相談先はあちら(高校)ですよ
「学校の先生よりはキミの方がアリサのことをよく知っているだろう」
「い、いやあ……ほら、学校でどういう風に過ごしてるとか……あるじゃないすか?」
「学校の先生よりは加賀美くんの方がアリサのことをよく知っているでしょう?」
「…………仮にそうだとして、進路の話をするならアリサさんも同席させてください」
「まずはキミの話を聞きたいんだ。あの子はキミの前だと良い格好するからね」
「うーん……」
「どうだ?」
とりあえず、アリサから受け取っている成績と過去からの伸びをデータ化したものを見せる。
「……直近の成績がこれで、ここまで来れば大学合格もかなり安泰なんですけど……これ、本当に必要ですか?」
「君の言葉が聞きたかった」
「そ、そうですか……」
照れ臭いやら信頼が重いやら、何とも言えない気分だ。
正直、偏差値とかでわかる程度のことでしか無いんだけど。
時間の積み重ねってすげえな。
「他はどうか聞いてもいいかしら」
「え? ……就職ですか? そこまでは流石に……何やりたいとかは申し訳ないんですけど俺も──」
「──探索者を続けるかどうかだよ」
「それは……大事な話ですね」
なるほど、前置きだったのね。
どうやらこれが本題らしい。
……進学の話が前置き!?
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
-
いる
-
いらない