【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「ふーん……それで明後日、男の子とデートねぇ」
「デートてお前、頭腐ってんのか?」
「どうせイケメンなんでしょ?」
「そうだが」
「はぁぁぁ〜……そうやってロイスくん達のことも誑かしてたよねえ」
「俺のことをホモだと思ってらっしゃる?」
「子供が好きで、可愛い子と格好いい子はもっと好きなんでしょ」
「ぐぅ」
アキが、また変な事をし始めた。
ダンジョンで出会った孤児の男の子の世話を焼いてる……みたいな。
この男は、本当にそういうのが好きで困る。
お世話をするべき相手はここにいるだろっつーのに。
口笛をピューピュー吹きながら顔を逸らしている幼馴染を見る。
ソファーの背もたれに両腕を投げ出して、まさに俺の部屋ですと言わんばかりの王様態度。
左腕は私の肩に回されている。
指先は、何かのリズムに乗るように規則的に私の鎖骨をタップ。
私じゃ無かったら間違いなくセクハラだし、触られるたびにムズムズする。
でも、そんな事をされても嬉しくなってしまうのが私の悪いところだ。
……いや、アキが全面的に悪い。
子供の頃から、まるで騎士様みたいにいつも守ってくれたんだから。
その癖、手を出してこない。
これは完全に犯罪ですよ!
確信犯です!
「うりゃあ〜」
「甘えん坊だな」
ガチガチに鍛えられた太ももに頭をピットイン。
ここは私専用の高反発枕なのだ。
何人たりとも横入りは許さない。
神聖な不可侵領域。
例えアリサちゃんでも──
「よしよし」
あっ……手、大きい……
「今日は飴色だな」
「うん……」
「プリン食いたくなってきた」
「買っといたよぉ」
「食べようかな……ちょっと頭動かすぞ」
「だめー」
「プリンの代わりに、お前の髪の毛食っちまうぞ」
「…………いいよ」
少しだけドキドキしながら言って、閉じていた目を薄く開けてみると口を開けながら近づいてきていた。
慌てて訂正する。
「じょ、冗談だし!」
「残念」
私の頭を置き去りにし、プリンをとりに行く男。
「まったく、ジョーダンのわからない男はこれだから……」
あ、あのまま止めなかったらどうなってたのかな……食べられちゃってたのかな!? 性的に!
太い腕で掴まれて!?
……あ、プリン私も食べようかな。
「プリンうまー」
「……ね、ねぇ、私にもとってよ」
「ほら」
「わっ、とっ、と……」
放り投げられたプリンが胸元で跳ねる。
ほよんとおっぱいで弾んで、なんとかキャッチした。
「投げんなっつーの!」
「ごめんごめん」
「罰としてたべさせろー」
「はいよ」
口を開けていたら、スプーンが勝手にプリンを運んできてくれる生活。
私は、死ぬまでこの生活を続けていくつもりだ。
──玄関の扉が開き、ドシドシと歩いてくる音が聞こえた。
そして廊下を歩く音に比べ、存外に丁寧に扉が開けられる。
「──お兄ちゃん今日泊めて!」
入ってきたのは茜ちゃん。
要件を短く言い放ち、アキの反対側のスペースにどかっと座り込んだ。
「もー最悪なんだけど!」
「そうなのか」
「マジ最悪!」
「プリン食べるか?」
「食べる!」
どうやら、茜ちゃんの下着とお父さんの下着を一緒に洗われてしまったらしい。
ムカムカした表情を浮かべながら、バクバクとプリンを食べすすんでいく。
当然、そんなに大きくもないのですぐに無くなった。
「ミツキさん、どう思います!?」
「確かに嫌だね〜」
「ですよね!? 何回言ったらわかるんだっつーの!」
ゲシゲシと空を蹴る。
アキはそんな茜ちゃんを見て、複雑そうな表情をしていた。
「まぁ……ほどほどにな?」
思春期真っ盛りな妹相手では、さしものアキも強気には出られないらしい。
「ほどほどにするのはお父さんでしょ!」
「…………そうか……俺は寝ようかな……」
「座って! 話を! 聞いて!」
「なんだよ……」
二人で茜ちゃんを挟んで、気が向くまでお話をした。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない