【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「──知り合いの子を連れてきたい? そりゃあ良いですけど……また何で」
「うん、実はその子が塞ぎ込みがちでな? 色々と連れ回したいんだ」
「はぁ〜……まだそういうのやってるんすねぇ」
「そういうのって言うな」
コイツからの俺への印象が透けて見えて、なんか嫌だな。
「女の子ですか?」
「男だよ…………お前、俺のことを何だと思ってるんだ」
「…………ははっ!」
「なんか言えよ」
「言っちゃって良いんですか?」
「……嫌な予感がするからやっぱ良いわ」
「でしょっ?」
お前がイケメンじゃなかったら許されないぞ、今のウィンクは。
「でも、そっかぁ…………やっぱり先輩は変わらないんですね……」
「…………」
「うん、安心します」
実家のような、ってか?
嬉しそうにしやがって。
なんか少しくらい変わったところ言えよ。
「だって、本当に変わってないんですもん」
「……そうか」
「落ち込まないでくださいよ! 褒めてるんですから!」
「落ち込んでなんか無い、少し考えていただけだよ」
「なら良いんですけど……」
──ヒタ、ヒタ、と足音が聞こえた。
「……あ! ソフィア!」
「ロイス君、ただいま!」
愛しの彼女が帰ってきた。
ロイスはすぐに立ち上がって、お帰りのキスをした。
熱いねえ。
「会長、久しぶりです」
「元気そうだな」
「おかげさまです!」
「扉は開いてないな?」
「はい!」
「開いたら呼べよ」
「──はいっ!」
笑顔になった後輩を見ると、俺もつられる。
やはり可愛いな。
「ちょっと先輩、口説かないでください」
「口説いてねえよアホか」
「タチ悪い……」
「なんちゅう言い草だ」
ソフィアを抱きしめて占有権を主張するロイスは、先ほどまでの雰囲気から一気に男の欲を出した顔になっていた。
俺が寝取りモノの竿役だとでも思っているのかね。
そんなロイスの夜は、さぞや激しいんだろうな。
……ふむ。
「ときにお前ら」
「なんですか」
「ダンスは出来るか?」
「…………?」
二人して顔を見合わせる。
まあ、分からないか。
「庭に出て、踊ってみてほしい」
「なんですかそれ」
カラカラと笑うロイスと、少し困惑したようなソフィア。
「お前らがここで踊っているところが見たいんだ」
何故かは分からない。
神樹、そしてホタル。
ロイスとソフィアを見た時に、そう思った。
「ソフィアが色々終わってからでいいからさ」
そう、思ってしまったのだから。
きっとそれは、何にも代え難いだろう。
「──こ、こんな感じでいいですか?」
「あわわ、わ……」
ゆっくりと、お城で踊っているかのようなステップで二人は揺れていた。
月光が二つの影をつくりだし、地面の上で形を変えていく。
「続けて」
「はーい」
二人は社交ダンスなんてやった事は無い。
服だってパジャマだし、履いているのはサンダルだ。
ただ、二人が揺れているだけ。
──それだけで良かった。
「ふふっ」
「あははっ」
段々と楽しくなってきたのか、二人だけの世界に入り込んでいく。
俺のことなどもはや、見えていない。
ホタルが、魔法のランタンのように空中を飛び交っている。
「これは……」
隣に、ロイスの親父さんが立っていた。
呆然としている。
「どうして、こんなことを……?」
「何ででしょうかね……見たくなっちゃったんですよ、あの二人が踊っているところを」
「……そうですか」
「いいものでしょう?」
「…………はい」
意味は無い。
本当にない。
俺の我儘に付き合わせただけだ。
だけど、俺はいつだってこうだ。
やりたいことがあったらやる。
後悔が無いようにしたいんだ。
2回目の人生はつまらなかったな……なんて思いながら死にたくは無い。
「──本当に不思議な方だ」
「不思議なのは世界の方ですけどね」
「世界が?」
「はい」
「……そうかもしれませんね」
「でしょう」
二人が踊り終えるまで、ポツポツと話をしていた。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない