【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「わー、これがアキくん、ですかー」
随分と間延びした喋り方。
天然か?
……天然でも養殖でも、こういう子がミツキは好きなのかもな。
「うん、幼馴染の加賀美明宏だよ。アキ、この子は広瀬風香」
「加賀美です、よろしく」
「はい、よろしくですー」
しかし……美人の周りにはやはり美人が集まるんだなあ。
やや垂れ目気味で泣きぼくろがある。
確定演出みたいなものだが、顔をちゃんと見ても美人だ。
……?
「他のメンバーは?」
「うん、サークルの人が4人!」
「後でまとめて紹介すればいいのに……」
「だって授業が一緒だったんだもん」
「そういうことか」
広瀬さんはお餅サークルというのに所属しているそうだ。
笑わせにきてるのかと思ったけど、確かにそんなサークルあったなと思い出してふみとどまった。
ともかく、話しながら目的の居酒屋に行くことにした。
「──へぇぇ、アキくんは本当にダンジョンに潜ってるんだ〜」
「そう、中々刺激になって面白いよ」
「命が危険だったりしないのー?」
「命が危険……ま、まあ気を抜けば1秒後にはお陀仏だな」
「うわー、やっぱり危ないんだー」
「その代わり、普通のサラリーマンよりも給料貰えるからすげえよ」
「いいなー」
「広瀬さんもやる?」
「わ、私はむりだよぉ」
「ちょっとアキ、いきなり風香を誘わないでよ」
「注意書きで、これは冗談ですって説明しないとダメか?」
「あんまり冗談になってないから!」
お堅いんだよなあ、ミツキは。
お父さんの影響だな。
でも、お堅いのに俺には甘いんだよなあの人……幼馴染だからだと思うけど。
たまに親の責任をぶん投げてくるのは非常に困る。
──俺ってもしかしてミツキの育ての親なのか?
「でも……もしお金に困ったら、頼ってもいーい?」
「そんな最終手段みたいに……世間的にはそうかもだけど」
危険な仕事を誰が請け負うかって?
ルートから外れたやつだよ。
安全に生きていたいなら、ダンジョンなんて潜らない方が良い。
例えそれがまやかしの平穏だとしても、自分が死ぬまで続くならば真の平穏となんの違いもない。
つまり、はみ出しものの受け皿として機能しているわけだ。
つまり俺は、世間一般的には自分からそっち側に行った狂人──とまではいかないけど、かなり珍しいタイプってことだ。
でも仕方が無い。
牛肉が食べたいからな。
「本当、命が幾つあっても足りないよ」
「命なら二つあったぜ」
我ながら会心の返しが出た。
ドヤ顔で反応を待っていると──
「は?」
なんかキレてる。
冗談ですやん……
何が引っかかったんだよ。
「アキくん、ミツキちゃんはいつもアキくんの事を心配しているんだよー」
「あー……知ってる」
「命は、一つだよー?」
「はい、ごめんなさい」
「……ふぅ」
ミツキは一つ、ため息を吐いた。
幾分か表情が和らいだ気がする。
ミツキを怒らせると、どうにも弱い。
そんな俺に抜けていたファクターが埋まった気がする。
足りなかったのは、広瀬さんだったんだ。
潤滑油。
そのように機能してもらおう。
「アキ、後でお説教ね」
「……ふふふ」
「何笑ってんの?」
「いや、分かったよ」
「……よしっ、じゃあ切り替える!」
到着すると、イケメンが3人と女の子が2人座っていた。
ウッヒョ〜眼福だねえ。
……あ、ホモでは無いぞ。
若くて顔の良い男の子を見ると、俺も負けてられないなってなるんだ。
乗り込めー^^
「みんな、お待たせー」
「おっ……あ……」
楽しそうに話しているところにミツキが声を掛けた。
何故かイケメンたちが硬直してしまった。
……本当になんでだよ。
イケメン1に挨拶をする。
「初めまして、加賀美明宏だ」
「は、はいっ……初めまして……!」
えっ…………?
……なんでちょっと怯えてるんだ? 別に威嚇とかしてないのに。
あと、名前は……?
初めましてで終わりじゃ無いよな?
「名前は?」
「……あっ、俺は成川拓也です!」
「敬語じゃなくて良いだろ、同い年なんだから」
「そ、そうでs……そうだなっ!」
残った4人とも同じような感じだった。
なんか調子狂うな……まあいっか!
飲み会なんだから、飲みまくるぞ!
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない