【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
いつもみたいに、お買い物を済ませて帰ってきた。
この前アキが食べたがっていた、サンマって魚もたまたま見つけて買ってきたよ。
旬じゃないから痩せてるっぽいけど。
「ただい──」
玄関で見つけたのは靴。
玄関だからそりゃあ靴くらい見つけるけど……こんな靴あったっけ。
「ただいまー」
『おかえり〜』
リビングから声が飛んできた。
声色におかしなところはない。
気にし過ぎか……?
スーってリビングの扉を開けると、
アキは一人用のソファーに座っていた。
「やぁ〜」
「…………」
目の前で手を振っても反応しない。
物思いに耽っているお腹にドーン!
「ただいまー!」
「グエッ」
「グエッとか言うな!」
こいつデリカシーないんか!?
「……サンマ買ってきたよ!」
「おお! ありがとう!」
「んふふ〜」
「いいこいいこ」
頭を撫でてもらったので許してやった。
私が懐広くて良かったなっ!
「……で!」
「ん?」
ソファについてる両サイドの肘掛けに、正面から手をついた。
逃げられないように。
「あの靴、誰の?」
「……なんかちょっと怒ってる?」
「怒ってないよ?」
「本当に?」
「うん」
私が怒るわけない。
だってこの家はアキの家だもん。
特に相談無く誰かを家に連れてくるのは当然自由だし、家で何してようが自由だし、知らない香水の匂いが漂っていても全然おかしくない。
「誰?」
「……例の男の子」
それは予想外だった。
「あ、そ、そうなんだ……」
せらぴぃ? の一環だったのかな。
じゃあ、逆に変な勘ぐりになっちゃったかも。
「今は何してるの?」
「シャワー浴びてる」
「……おい」
「えっ」
聞き捨てならないこと言ったぞ!
「──ぐえええ!」
「ヤッたんか! お前! ヤッたんか!」
胸ぐらを掴んで揺さぶった。
「なになになになに!」
「イケメンが好きっつっても限度があるだろーが!」
「なにが!? しょうがねえだろ! 寝汗結構かいてたんだから!」
「寝汗!!!??」
汗めっちゃかくようなことしたんだ!
……やっぱりやったんだ、エッチな事。
私たち、折角色々考えてたのに……
手から力が抜けて、脚からも力が抜けていく。
アキの身体に倒れかかって、そのまま床に座り込んだ。
「……ひぐっ……うっ…………うわぁぁぁぁあん!!」
「ど、どどどどうした!?」
許せなかった。
でも、既に起きた事は変えられない。
嫌な気持ちになって、声と涙が勝手に漏れ出てくる。
我ながら子供みたいだってわかってるけど。
「──す、すみません……一体どういう……」
「うぇぇぇええええ!」
「三船くんっ! ……いやっ、これはなんか! 俺も良くわからん! と、とりあえず一旦部屋で待っててくれ!」
「……は、はい」
大慌て。
アキがこんな風にしているのはあんまり見ない。
私がもっと子供の頃、わがままを言うとこんな風にしていた。
「ほら、ちーん」
「ずびぃぃぃぃ!」
「……ミツキ、どうしたんだよ?」
「…………」
体育座りの腕の中に顔を埋める。
顔を見たくなかった。
言いたくないことをたくさん言っちゃいそうだったから。
「……俺はホモじゃないぞ」
「…………」
「少なくとも、三船くんとセックスはしてない」
なんだこのセリフ……とボヤきながら釈明を始めた。
「体調が悪そうだったから、ゆっくりできる家に連れてきただけだよ」
「……ぐすっ…………なんであの子、香水なんかつけてたの」
「それは俺に聞かれても……」
「…………本当に、童貞のまま?」
「う、うん」
「……キスもしてない?」
「お前マジで俺のことをホモだと思ってたのか……?」
「答えて」
「してないよ」
「……好きだったり」
「ねえよ! ……いや、そういうとちょっと語弊があるな…………少なくとも、変な気持ちは無い」
「…………私のことは?」
「好きだよ」
「!」
流れで。
流れで聞けば間違えて答えてくれるかもって思ったけど、本当に答えてくれた。
顔を上げると、仕方ないなって表情でこちらを見ている。
「本当に?」
「本当だよ」
ペタペタとアキの顔を触る。
「なんだよ」
「……本物だよね?」
「失礼なやつだな」
「だって…………」
「……俺も色々と複雑なんだけど、でも好きだよ」
「…………アリサちゃんにも教えてあげなきゃ」
「なんで!?」
だって、そういう約束だし。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない