【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「ただいま〜」
「──待ってましたよ」
「うおっ」
真っ暗な玄関でアリサが立っていた。
帰ったのかな? とか思って油断してたから普通にビビったわ。
「いたのかよ」
「……ヒロさん、言いましたよね」
「なにを?」
「ずっと一緒にいるって」
「……言ったな」
変な意味は無いとも言ったけど。
「あんなこと、女の子に言ったらダメなんすよ?」
「俺は良いと思うけど」
「ダメなんすよ!」
「はい」
なんだろう、発言の取り消し申請か?
「私以外に言ったら、絶対ダメなんすから!」
「言わないよ」
ミツキには言うまでも無いし、他に言うやついないし。
「〜〜!!」
「ど、どうした」
尻尾の毛がブワッと広がっている。
「じゃあもうヒロさん……私、我慢しないすから」
「なになになに」
瞳孔が細い。まるで、獲物を狙う猫のような……まさかこいつ。
「アリサ、またおかしく──」
「なってないです」
「なってないんだよな、うん」
「帰ってきたら、ミツキさんとナニしたか話してもらうって約束しましたよね」
「それはぁ……」
帰ったら忘れてないかな〜なんて思ったりもしたけど、そんなことは無かった。
これはもう、逃がしてもらえそうに無い。
…………いや、これは良い機会か。
2人が何の約束をしたのかを聞こう。
昨日のことに関してもダメージがあるのはミツキだけだ。
流石に詳細は語らない。
……そう思っていた時期が、俺にもありました。
「──」
「っ…………はい」
「──」
「うん……」
「──」
「え?」
「──」
「ええ!?」
「────」
「ふええ!?」
「──────」
「そ、そんなことまで……!?」
「────」
「あわわわわわ……も、もういいです……!」
「────────」
「や、やめてよお!」
反応が面白いから興が乗って、つい全部話してしまった。
うん、これはアリサが悪いですねえ(クイッ)
「セクハラ……セクハラだ……」
「っ……どこでそんな言葉覚えたんだ」
「歴史のこと調べてたら」
「な、なるほどね……うん、なるほど」
「…………セクハラ! セクハラ!」
「やめろ! ご近所さんに聞こえちゃうでしょうが!」
現行犯逮捕ー!
警察に見られたら捕まるのは俺だけど、この家では俺が公権力なのでたいほー!
即座に取り押さえ、口を押さえた。
これがスムーズな拘束術……!
「もごご……」
「女の子が家で叫んでるなんて噂流されたら、俺捕まっちゃうからね?」
「……ん」
「よし」
「…………ヒロさん」
「うん?」
「いいですよ」
自然と、押し倒した形になっていた。
ソファーの上で恥ずかしそうに倒れながら、見上げてくる瞳。
どう見ても潤んでいた。
まるで、昨日の焼き直しのような……
「私、2番目でも──」
「とええええええええい!!!」
いきなり、奇声が響き渡った。
「きゃあああああ!?」
「うおああああ!?」
奇声の主を見る。
いや、見なくてもわかるけどもね。
「何してんだミツキ、ビックリしたわ」
「いやいやいやいや、ビックリしたのは私ですけど!?」
「俺だろ」
「私だよ! 昨日の今日で!」
それは……うん、仕方ないな。
俺が悪い。
「──ちょっと待ってください」
アリサが身体を起こしたので、上から退いた。
何故か少し怒っている。
立ち上がったアリサは、今日は髪色がピンクのミツキの前に立つ。
「ミツキさん」
「うっ……」
ズンッと顔を真正面から指さした。
「何で邪魔したんですか?」
うん? どういうこと?
「昨日、ちゃんと約束しましたよね」
「そ、それは……でも……」
「次は私の番だって、ちゃんと約束しましたよね?」
「ソンナコトイッタッテ……」
なんかエナリくんみたいなのがいたぞ。
「それで邪魔するって、あの約束も嘘だったって事ですか?」
「チ、チガウシ……」
なんか見えないな。
ミツキが見えない。
小人くらいちっちゃくなっちゃったような気がする。
「じゃあ今から私たち、エッチするんで」
「ニムニムニムニ……」
「ボソボソ言っても分からないですけど」
…………うん? 俺の耳がおかしくなったのかな?
それとも頭か?
今からエッチするって言った?
この空気で?
「ヒロさん」
「はい」
「部屋、行きましょう?」
「ちょっとだけ待ってほしいかもしれない」
「──嫌なんですか?」
泣きそうなのやめてくれ、俺はそういうのに弱いんだから。
「そうじゃなくて……約束って、何?」
それが知りたいんだよ俺は。
エッチは良いから。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない