【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
アキがまた怪我して帰ってきた!
何度言っても直らない頭。
牛肉のこと以外、なーんも入ってないんだから。
回復薬で治したおー^^とか言って誤魔化してたけど、お風呂上がりの背中を見たらやっぱり傷は増えてた。
お母さんに言いつけてやろうか。
「そ、それは勘弁を……」
ふん、ざこが!
アキはウチのお母さんに頭が上がらないんだから。
お父さんのことは割と舐めてるし、アキのお母さん自身はアキの味方だけど。
お母さんがガツンと言えばシュンってなる。
でもそれも怖いとかそういうのじゃなくてサガ?らしい。
本当にもう、恐怖とかそういうのはお母さんのお腹の中に置いてきてしまっている。
それを言葉にしてぶつけてみたら、少しだけ驚いたような表情をした後、笑った。
「バカ言うんじゃねえ」
バカはそっちじゃん。
そう抗議する暇もなく抱きしめられた。
なんでそんなことしたのか分からないけど折角抱きしめてくれたので、私も抱きしめ返した。
筋肉が程よく包み込んでくれるのでグッドです。
掛け布団として買おうかしら。
えっちらおっちらとベッドまで運ばれて、そのまま2人まとめて飛び込んだ。
「埃飛ぶー」
「気にすんな」
「誰が掃除してると思ってるんだよー」
「いつもありがとな」
「…………」
「おやすみ」
私が何か言うより早く、寝息を立て始めた。
なんだかんだで疲れていたらしい。
まあ、顔見たら分かるけど。
……荷物、玄関に置きっぱなしでお風呂入らせたから片付けなきゃ。
腕の中を抜け出す。寝顔に、よく眠れるおまじないをかけてから玄関の荷物に手をかけた。
「んぎぎぎぎ!」
お、重い!
何が入ってるのこれ!?
「ぜえ……ぜえ……」
中を見てみると、魔石が一つ。
だけどこれは別に関係無い。
もう少し奥かと思って中を探ったら、綺麗な石が入ってた。
自分から輝いてる。
メタエレメントってやつかな。
綺麗だな。
「……うん、やめよう」
素人が触っても碌なことにならない。
それに、アキに怒られるかもしれないし。
いつもは何しても怒らないのに、危ないことをした時だけはちびるくらい叱られる。
あれは確か、中学一年生の時。
学校への道をショートカットしようとして裏路地に入ったら男の人に絡まれて、危うく捕まりそうになった。
アキが股間を何回も蹴り上げて難を逃れたけど、とんでも無い剣幕で怒られて泣いてしまった。
私が泣き出したら慌てて慰めてくれたけど。
アキは右腕の骨が見えるくらいにザックリと斧で切られていたのに。
……嫌なことを思い出した。
こんな時は──
「どーん!」
「んごっ…………すぅ……すぅ……」
掛け布団を剥ぎ取って、仰向けのアキの上に飛び込んだ。一瞬目覚めかけたけど、静かな呼吸にすぐ戻る。疲労の深さも見えるってものだね。
胸に耳を当てると、規則正しい心臓の音。
最近やっと、こういうことを堂々とできるようになった。
どれだけ近付いたと思ってもどこか遠いような気がしていたけど、この間のアレでやっとアキのそういうところを知ることができた。
一つだけ疑問なのは………本当に童貞?
処女だからよく分からないけど、男の子ってあんなに上手いものなの?
まぁ、いっか。
アキは私のものだから。
最初に出会ったのは私だし、今までずっと一緒にいたのも私だ。
アリサちゃんも可愛いけど、アキのことを一番分かっているのは私。
そこだけは譲らない。
おやすみ、アキ。
「わふぅ……」
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
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いる
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いらない