【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】 作:goldMg
「おお、持ってきてくれたのか!ありが……と……う……?」
「いい感じのやつを拾ってきました」
「……大きいね」
「大は小を兼ねるんで」
「なんと?大は、なに?」
「これはどこに置きます?」
「えーと……そこら辺に置いといてもらってもいいかな?」
永井先生の研究室。
今日は頼まれていたメタエレメンツを持ってきた。
予想していたよりは、少しばかり大きかったらしい。
小さいのを持ってきてもしょうがないし、これくらいでちょうどいい。もう一度取りに行くのはめんどくさいからな。
「じゃあ振り込んでおくから」
「ええ、お願いします」
俺は一応、ライセンスをしっかりと持った探索者なので報酬は受け取る。
そこはしっかりしておかないと、箔が落ちるからな。
それに、関係にもヒビが入りかねない。
床が傷付かないように、石をそっと下ろした。
女子が1人、肩越しにメタエレメンツを覗き込んだ。
「加賀美くん、またダンジョンに行ったんだっけ?」
「ええ、マスダンジョンです」
「えーと……ブリンクするところ!」
「正解!」
彼女は修士1年の増田さん。
苗字だけ覚えている。
「今回も1人で行ったの?」
「いえ、2人で行きましたよ」
「あれ?いつもは1人じゃ無かったっけ。なんだっけ、あの〜……いつも話に出てくる女の子」
「今回は別の子です」
「ふぉーん……どんな子?」
「イケメンです」
「イイイイケメン!?顔は!?何歳!?」
「えーと……16歳ですね」
「写真は!?」
「ないです」
「えー!なんでよ!」
なんでもなにも……
「勝手に写真撮るわけないでしょ」
「2人で撮ったやつでもいいから!」
でも良いってなんだよ(笑)
「えーと……あったかな……」
「………そういえば、幼馴染ちゃんの写真で埋め尽くされてるって風の噂で聞いたことが」
「!?」
俺の写真事情がなぜ噂に!?
「ほ、ほんとうなの?」
「いや、まあ………埋め尽くされてるってほどでは」
7割は、埋め尽くされてるとは言わないよな……?
最近はアリサの写真も増えてきたし、割合も若干の変動を見せている。
うん、埋め尽くされてはいないな。
「ほら、これがアリサでこっちが幼馴染です」
「…………」
なぜか俺の顔をじっと見ている。
信じれないものを見るような目だ。
「増田さん?」
「あ、いや……うん、良いと思うよ」
「なにが?」
「人それぞれだもんね?」
「だから、なにが?」
会話が成り立たない。
おかしいな。
理系の大学院にまで進んでいるんだから、言語能力は相応に高いはずなんだけど。
「……一つ聞きたいんだけど、この子がいつも話に出てくる子だよね?」
「はい」
「こっちが幼馴染の……」
「そうですね」
「どういう関係なんだっけ?」
「幼馴染ですよ、自分で言ってたじゃないですか」
「アリサちゃんは?」
「そっちは年下の友達ですかね」
最近はアリサとの関係を聞かれるとそれで通してる。
ヤンキーをボコして更生させたとか一々話すの面倒くさいし。
「ふーん……」
なんだよ。
なにチラチラ見てんだよ。
何か思うところがあるなら言えよ。
「刺されてそう」
なんだその感想。
「もしかして刺されたことある?」
「ありますけど」
「やっぱりぃ!」
「はぁ?」
「傷どこ?」
「ここ」
肩を見せた。
ミツキのストーカーとやり合った時のものだ。
「うわぁ、すごい……痴情のもつれで刺される人とか現実にいるんだ……あれ、なんかもう一つ傷あるんだけど」
「それはコモンドラゴンに噛み付かれた時のやつですね」
「へえっ!?」
「あの時はほぼイキかけましたね」
「ちょっ、いきなり下ネタやめてよ!……もしかして冗談なの!?」
「マジですけど」
「マジかよ!」
コモンドラゴン、強し。
歯が立たずに肩を噛み砕かれたからな。
よくもまああそこから逃げ出せたわ俺も。
「……写真、無いな」
「えー!イケメン見たかったー!」
「俺、俺」
「頭おかしいからイケメンじゃ無い!」
「ひっど……」
アイドルグループにだってネジの少し外れたイケメンとかいただろ……
「君たちはなんの話をしているのかな?」
「加賀美くんが、イケメンの男の子とダンジョンに行ったらしいんですよ」
「ああ、らしいね」
「知ってたんですか?」
「そりゃあ」
「写真とか持ってます?」
「君はそんなことを気にするよりも前に、明後日の発表会の準備をしたほうがいいね」
「むきぃぃぃっ!」
猿がパソコンに向かった。
見た目も機能もしょっぺえやつだが、この世界ではこれでもそこそこ良いやつだ。
国内だけなら一応ネットワークは構築されている。
ふん、異世界人にしてはやるじゃないの。
工場もまともに建てられないのに。
本当にようやっとる。
登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か
-
いる
-
いらない