【マンガ化】焼肉スコスコスコティッシュフォールド【進行中】   作:goldMg

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93_泥棒ブッ飛ばしゾーン

 研究室に寄った後は授業を終えて、ラウンジで不味いコーヒーを啜っていた。今日は依頼を受ける気はないし、三船くんも用事があるようだから、何もすることがない。

 そういうわけで、1人こうしてテーブルの上に魔石を並べ、使い道に悩んでいた。

 すると、ポワポワした空気が廊下から漂ってきた。

 顔を向けると、見覚えのある美人がいる。

 1人だ。

 

「おーい、広瀬さん」

 

「あ、加賀美くんこんにちはー」

 

「授業?」

 

「うん! あ、もう終わりましたよー」

 

「じゃあ……この後はサークルとか?」

 

「はい!」

 

 俺の好奇心をくすぐる、お餅サークルなる謎の組織。

 そこに所属している彼女がどんな活動をしているのか、実は知らない。

 

「加賀美くんは……うーん、何をしてるんですかー?」

 

 机の上を見ても、やっていることに類推が及ばなかったらしい。

 確かに、大学生は魔石を見る機会は少ないもんな。

 周りに座っているやつらもチラチラと見てくる。

 キラキラしてると気になっちゃう感じだ。

 カラスかな。

 

「魔石、こんなところで出したら危ないんじゃないですかー?」

 

「危ない? ……ナイスジョーク!」

 

「ジョークじゃないです」

 

「お、おう」

 

 緩い感じの子がいきなり真顔になると怖いな。

 まあ座れ。

 サークルまで時間があるなら落ち着けよ。

 

「道端に大金を置いているようなものじゃないですか」

 

「でも、俺より生物的に強い奴とか大学内にいないし」

 

「そういう問題なんですか……?」

 

 そういう問題だ。

 もう成人しているんだから、責任さえ負えれば何をしても良い。

 

「うわー」

 

「なんだよい」

 

「ミツキちゃんが苦労しているわけが分かりました」

 

「なんの苦労だよ」

 

「考え方が野生動物なのですねぇ」

 

「そんなわけないが?」

 

 この大学内で一番社会を理解しているのは俺だが? 

 

「サークルはこのあと行くんだろ?」

 

「あ、話を逸らしましたねー……ふふっ」

 

「うっせ」

 

「……サークル、興味ある感じですか?」

 

「めっちゃある」

 

「ほんとーですかー!?」

 

「うん」

 

 無いわけないだろ。

 むしろ、この機会をずっと待っていた。

 何をするところなんだよ、お餅サークル。

 お餅をつくのか? 

 米はどこだよ。

 食わせろ。

 お餅にする前に俺に米を食わせやがれ。

 

「じゃあ今から来ます!?」

 

「ほんじゃあ、行きますか」

 

 やったー、お呼ばれしたー。

 これで合法的にお餅サークルを見に行くことができるぜ。

 わざわざサークルを覗きに行くのもなんかなあって感じだったから助かる。

 

「こっちですよー」

 

「3号棟か」

 

「こっちこっちー」

 

「急ぐなって」

 

「久しぶりに新しい人が来るから嬉しいの!」

 

「まあ、新歓の時期とかとっくに過ぎてるしな」

 

 そういえば、彼女と同じサークルにタクヤがいたよな。お金は足りているのか、ダンジョンに潜りたいというお誘いは特に無かった。

 もしかして、元気にお餅をついているのか? 

 

「うん……」

 

「どしたん」

 

「みんな、あんまりサークルには参加しないのです」

 

「え? なんで?」

 

「呑み会の時は来るんですけどねー……」

 

「ふーん」

 

 まあ、大学生なんてどれだけ不真面目に過ごしたかがステータスみたいなところあるからな。

 とはいえ、淋し笑いをしている彼女を見ると同情せざるを得ない。

 少しだけ口数の減った広瀬さんに着いていくと、さして時間もかからずにサークル部屋に着いた。

 

「鍵開けるのでちょっと待っててくださいね? えーと、鍵は……あったー」

 

 ガチャリと扉が開く。

 なんか、すごいものがみえるんだが。

 

「いらっしゃーい!」

 

「お邪魔しまーす」

 

 中はカーペット敷きで、ソファーやらが置いてある程度にはしっかりと部屋作りがされていた。

 サークルが使うには丁寧すぎやしないかとも思う程だ。

 こんなにしっかり作っちゃうと、このソファーでおっ始めるやついるだろ……とか余計な想像をしてしまう。

 

 だけど、一番気になったのはこれ。

 

「鏡餅……」

 

「──知ってたのですかぁ!?」

 

 なぜか鏡餅があった。

 多分作り物だけど。

 絶滅したと思ってたぜ。

 

 

登場したキャラクター等の名簿的なものは必要か否か

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