メイド喫茶……それは人類の夢の果て。
クリーナーたちのお陰で事故処理は問題なく終わった。
周囲の人間の記憶処理も完了した様で。
私は頭の傷を早急に治療し、五体満足で店へとやって来た。
が、やはり予想よりも遅れてしまったな。
本来であれば午前中に入店し、優雅にコーヒーを飲みつつ軽食を楽しみ。
じゃんけん大会に参戦し、この頭脳を駆使して勝利を掴み取る筈だった。
結果から言えば、午後一時を過ぎてようやく店に辿り着いたが……いや、私の責任だな。うん。
そもそもよそ見をして事故を起こさなければ予定通りについていた。
クリーナーたちは出来得る限り迅速にパーフェクトに仕事を熟した。
その結果、私治安官と接触する事も無く。
減点される事も身分証の提示も求められることなく店に来れたのだ。
感謝こそすれ、彼らを恨むのはお門違いであり……いや、良そう。
今はただこの店に来られた喜びを噛みしめよう。
アフターサービスにより私のスーツに付着した血痕もパーフェクトに除去されている。
誰も私が物損事故を起こしてやって来たとは思わない。
ならば、天使たちを不安にさせるような顔では無く。
紳士として大人として、余裕に満ちた笑みを浮かべよう。
髪を上へと掻き上げながら店の扉を引く。
カラカラと音が鳴り入店を知らせるベルが鳴り。
熟練されたメイドたちが私の帰還を盛大に祝福してくれた。
私は歓喜に打ち震えながら、そんな彼女たちの笑みと温かな視線を両手を広げて受け止めた。
可愛らしい服装に身を包む天使たち。
彼女たちはどんな客に対しても愛情で持って答えてくれる。
元気はつらつで瑞々しさを感じる洗練されたメイドさんたち。
今日も今日とて彼女たちの癒しを求めて来た私を店のエースである“ミヤコ”さんが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませご主人様!」
「あぁ出迎えありがとう……それでは今日も何時もので頼む……あぁ、やっぱり食事は後にしよう。コーヒーを“二つ”先に貰えるかな」
「かしこまりましたぁ!」
フリフリのメイド服を着こなした可憐な乙女たち。
その清らかな笑顔によって心を浄化しながら、案内された席につく。
全体的にピンク色の店内にはバラの香りで満たされている。
私と同じようにスーツ姿の紳士たちは慣れた動きで呪文を唱えチェキを取っていた。
私はミヤコさんから手渡されたおしぼりで手を拭いてから静かに息を吐いた。
周りにいる紳士諸君は己が時間を堪能する為に精神を統一していた。
見事な連帯感であり、私も精神を統一しながら出された水をゆっくりと飲んだ。
すると、何者かが近づいて来る。
今まで完璧に周りに溶け込んでいたようで。
この私ですら接近に気づくのに数秒掛かった。
私は視線を向ける事無くコップをテーブルに置いた。
「お楽しみ中申し訳ありません……少々、お時間よろしいでしょうか」
「……そうだな……では、かけなさい」
「感謝します」
彼は優雅に一礼をし椅子に座る。
見れば彼もその道のプロのようで……ふむ、見事な体つきだ。
オオカミの風貌をした獣人……いや、シリオンと言った方がいいか。
執事のような服装ではあるが、その眼はやや鋭い。
にこやかな笑みは浮かべているものの私には分かる。
彼は私を見定めようとしていて……これが、若さか。
「さぁ要件を聞こうか。名も知らぬシリオンの青年」
「それでは先ずは自己紹介を……私、ヴィクトリア家政に勤めさせていただいておりますフォン・ライカンと申します。貴方様の至福の時間に来てしまった事、先にお詫びさせて頂きます。誠に申し訳ありません……本来であればアポイントメントを取ったうえで適切な場を設けるのが礼儀ではありますが。コヒーレント様は多忙の身である事だったので、無理は承知の上でこの場をお借りして“お礼”に参らせて頂きました。」
「……ほぉ、礼と……だが、すまない。私には全くと言っていいほど心当たりはない。君たちの事は“全て”知っているが」
「貴方様ほどのお方に知られているとは……身に余る光栄です」
彼は笑みを浮かべながらそう言った。
どうやら私の事は既に調べ尽くしているらしい。
本来であれば消えてもらう所ではあるが、あのヴィクトリア家政の人間であるのなら手荒な真似はしたくない。
あそこにはハイレベルなメイドさんが数多く在籍している。
そんな彼女たちと同じ会社に籍を置く彼を消せば少々面倒だ。
今後一切、あそこのサービスを利用出来なくなるかもしれない。いや、まだ一度も使ってはいないがな。
それにヴィクトリア家政は礼節を重んじると聞く。
本気で恩義を感じているのであればこちらの不利になる行動はしない筈だ。
この青年の目を見れば、矢鱈めったらに私の事を喋ったりはしないとも思える。
確信は無いがこの青年からは誠実さを感じる……ま、勘だけど。
まぁ明らかに今のやり取りで彼の中の警戒度は跳ね上がっていた。
知っているとは言ったが、別に君の事については浅い知識しかない。
私が知っているのはヴィクトリア家政に所属するメイドさんだけであり、悪いが男に興味はない。
まぁ確かに彼の立ち居振る舞いや言動からは洗練された執事の匂いがする。
もしも私が女で執事に対して並々ならぬ思いがあったのなら、彼に対して尻尾を振っていただろう。
お礼に上がったと言ったが。
彼はまだまだ私への理解度が足りていないらしい。
少なくとも、“私の前”にメイドさんを連れてこない限りはお礼何てものは程遠い。
私はゆっくりと指を指す。
彼はその方向には視線を向けずにいた。
「“彼女も”此処へ呼んではどうかな。姿を消す必要はない……“今回は”お礼に来たんだろう?」
「……やはり、伝説には敵わないですね」
彼はそう言って手を挙げた。
すると、完全に消えていた彼女は姿を現す。
流石の熟練の紳士たちも行き成り虚空から美人メイドが出て来たとなれば驚くだろう。
気配の隠し方はプロだ。
いや、完全に姿を消していたと言っても過言ではない。
だが、私ほどの男になれば空間に漂うメイドの僅かな残り香りだけで位置や簡単な身体的特徴も判別できる。
彼女に視線を向ける。
姿を隠した自分を見つけた私を彼女は興味深そうに見ていた。
メイドさんはとても豊かなものを持っている。
女性らしいくびれのついた腰にすらっとした身長。
だが、最も重要なのは身に纏う拘束具のような見た目のメイド服を彼女が完璧に着こなしている事だ。
彼女の清廉な顔つきとその黄金のようなバランスの姿勢。
手の位置や微笑みの仕草ですら砂粒一つの歪んさもない。
全てがパーフェクトであり、彼女の美貌も相まって私の中の情熱が今にも鼻から噴き出しそうだった。
……が、何故か……こう寒気を感じる……アレに見られているような気がするんだよなぁ?
キョロキョロと周りを見る。
しかし、あの特徴的な激重ボンプの姿は無い。
姿は見えないが、まるで安心できない。
だからこそ、興奮が一気に冷めていき冷静でいられる。
もしも、私があのパーフェクトなメイドさんに対して熱い視線を向ければ恐らく……取り返しのつかない事になる気がする。
多分、気のせいだ。
絶対に気のせいだが……こう玉がひゅんとするんだよ!!
ブルブルと体を震わせる私を見て二人は頭の上に疑問符を浮かべていた。
私は冷静になりつつ、静かに咳ばらいをした。
興味深そうに彼女は私を見ている。
が、それは私ほどの男であるから見破れるだけだ。
一般人や訓練された兵士であろうとも、彼女の心を読み解く事は出来ない。
表には全くそれを出さずに微笑んでいる姿は正に理想のメイド……パーフェクトだ。
ライカン氏が口を開こうとした。
「彼女は」
「――ヴィクトリア家政のアレクサンドリナ・セバスチャンさんだね。既に知っている」
「……貴方様の記憶に留めて恐悦至極に存じます」
彼女は優雅に礼をする。
私はその姿を目に焼き付けながら笑みを深める。
瞬間、ライカン氏からの警戒度が僅かに上がった気がした……私がメイドを見て笑うのがそんなに不審か、おい!
ゆっくりと視線を戻す。
すると、メイドさんが笑顔でコーヒーを二つ持って来てくれた。
「……まさか、これは?」
「勿論、君の分だ……本当なら君の分も用意したいところだったが。代表者として席に座らず。護衛兼メイドとして立つ君ならば遠慮していただろう?」
「……ご配慮、痛み入ります」
私は手を上げて構わない事を伝える。
セバスチャンさんは清らかな笑みを浮かべながらまたもや優雅に一礼した……うぅん、良いぃ。
「……流石だ」
ライカン氏は完全に私を化け物のような目で見ている。
勿論、一般人には分からないように上手く感情は隠しているが。
「それではご主人様!おいしくなぁるおまじないをするので、一緒に魔法の呪文を唱えてください」
「……?」
「ライカン氏……共に」
「……承知致しました」
運ばれたコーヒーにおまじないをするとメイドさんは言う。
真顔のまま戸惑うライカン氏に対して私はニコやかに笑いながら両手を構える。
私は彼を見ながら、一緒にしようと静かに圧力を掛ける。
観念した彼はゆっくりと手を上げて構えた。
「それでは、行きますよぉ。萌え、萌え――キュン!」
「萌え、萌え――キュン」
「……萌え、萌え……キュン……っ」
「……ふふ」
私は大人としての余裕を醸し出しながら呪文を唱える。
しかし、初めての試みだったのだろうライカン氏は若干頬を赤くしながら唱えていた。
そんな彼の姿が面白かったからか、アレクサンドリナさんはくすりと笑う。
「では、ごゆっくりぃ!」
「ありがとう……飲みながら続きを聞こうか……それで、礼をするに至った事とは何かな?」
「……御戯れを。貴方ほどの方なら既に……いえ、これ以上は粗相をする訳にもいきませんね……アントワネット様の御息女の救出の件。実は我々もあの件に関わっていました……ですが、此方はダミーに踊らされて後手に回り。危うく主人の顔に泥を塗る所でした……貴方様が下手人を追い込んでいただいたお陰で此方は目的の一つである“掃除”をスムーズに完遂する事が出来て、御息女の救出も間接的にですが達成する事が出来ました」
「ふむ、掃除か……なるほど」
今の説明で大体は分かった。
彼らの任務は娘の救出がメインでは無かった。
本当の目的はアンヘルの壊滅だったと。
掃除と表現したのは中々に賢い。
こんな所で危ない会話なんてしたくはないからな。
殺しでは無い。構成員のほとんどは自首したり捕まったと聞く。
それも後になって情報屋から聞いた事だが、何でも自首した奴らはメイドたちに襲われるとかなんとか言って……そうか、彼等か。
アントワネット氏も相当なお冠だったに違いない。
流石に殺し屋を雇ってまで片付ける気はなかったらしいが。
それでも、依頼するだけでも高額な金を必要とするヴィクトリア家政を雇ったほどだ。
その本気度は火を見るより明らかだ。
だが、流石の彼らもすぐには奴らのアジトを見つける事が出来なかったか。
まぁ確かに無理もないだろう。
私との交渉の席を設けたとはいえ、アジトからかなりの距離が離れていたらしい。
アンジェラの逆探知によって位置が特定できたから良いが。
もしも、奴が端末を使って通話を試みなかったら私の計画自体失敗に終わっていただろう。
それほどまでに奴らの隠れ潜むスキルは超一流だった……まぁもう終わった事だがな。
私は静かにコーヒーを飲む。
そうして、彼に静かに問いを投げかけた。
「お礼の気持ちは受け取ろう……しかし、それだけでは済まないのだろう」
「……えぇ此方としても貴方様ほどの方に貸しを作るのは少々」
「そうか……それは、困ったものだ……ぐふ」
「……ぐふ?」
私は困ったと言いつつも内心ではめちゃくちゃ喜んでいた。
だってそうだ。あのヴィクトリア家政からお礼に来てくれて。
感謝の言葉だけでは気が収まらないと言うのだ。
これ以上のラッキーな得点を私は未だかつて貰った事が無い。
もしかしたら、今日が人生の最高地点なのかもしれないな。
私はそんな事を考えながら、この場で受け取るべき礼を考える。
金とか高級品とかは論外だ。そんなものに興味はない。
出来る事なら想い出に残りつつ、他の紳士たちが体験していないものを……待てよ。そう言えば。
私はゆっくりと微笑むアレクサンドリナさんを見る。
彼女は優雅に首を傾げて私を見つめ返してきた。
「……聞く話によれば……彼女は料理を作れるが。それを食べたものは数少ないと」
「――いえ! それは誤解です! 食べた物が少ないのではなく、その」
彼は明らかに取り乱し始める。
チラリとアレクサンドリナさんを見れば……お、怒ってる?
笑っているのに目が笑っていない。
私はそんな彼女に内心で戸惑いつつ、これだと考えた。
私はゆっくりとテーブルに膝をつき顔の前で手を組む。
そうして、頼み事がある事を二人に伝えた。
「アレクサンドリナさんの料理を――私に提供して欲しい」
「――お待ちください。それは少々……」
「分かりました。それでコヒーレント様がお喜びになられるのであれば、この私が腕によりをかけて作らせて頂きますわ。少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか?」
「あぁ構わない。君の料理を楽しみにしているよ」
「――っ。では、失礼致します」
「リナ! 待ちなさい!」
彼女は口角を上げて震える。
そうして、眉をきりっとさせてから一礼し調理場へと向かう。
メイドさんたちも事情を知っているからか、進んで彼女を案内していた。
ライカン氏はそんな彼女を必死に止める。
が、私は手を伸ばそうとした彼の腕をそっと掴む。
静かに首を左右に振りながら私は「女性に恥を掻かせてはいけないよ」と窘めた。
何故に彼が此処まで取り乱すのか。
心なしか震えているような気さえした。
彼はぶつぶつと独り事を言っていた。
「……救急車……いや、ドクターを……今から私が行ってアシストを……いや、ダメだ……」
「……?」
何をそんなに狼狽えているのか。
私は不思議に思いつつ、至高のメイドさんによる手料理を心待ちにしていた。
「お待たせしました。“海鮮野菜シチュー”になります」
「こ、これは」
「……」
私とライカン氏の前に置かれた料理。
いや、料理と言うには禍々しい。
白目を剥いた魚が一匹顔を出していて、ぐつぐつと音を立てる紫色の液体は明らかに食欲を減退させていた。
野菜類は切っているのか分からないほどにゴテゴテとしている。
ニンジンらしきものは皮が残っているように……形がまるで人のように見えるな……叫んでいる人の顔みたいな焦げ跡がぁ!
「……リナ、何故私の前に」
「すみません。少し量を多く作ったので……よろしければ是非!」
「……」
ライカン氏がポーカーフェイスのまま怯えていた。
無理もないだろう。これは全く料理には見えない。
毒物と言った方がまだ信ぴょう性がある。
此処に来てようやく彼が必死に止めていた理由が分かった。
私は悩む。恐らく、ライカン氏も一度はこういったものを食べたんだろう。
だからこそ、見かけはあれだが味は最高という一株の希望は存在しない。
明らかに見た目と同じくらいの味な筈だ。
彼女ほどの瀟洒で完璧なメイドさんが料理が出来ないなんて可能性を私は全く考えていなかった。
そうか。あの情報は……食べた者が少ないんじゃない……“完食した人間”が少ないだけなんだ!
マズい、マズいマズいマズい――どうする!?
此処でやっぱりいらないというのは簡単だ。
しかし、それは男としてどころか人としても最低だろう。
作ってくれと言って捨てるのは外道であり……何よりもメイドさんの頑張りを踏みにじりたくない!
私はサングラス越しに天井を見つめる。
明かりが希望の光のように輝いていて、私はゆっくりと空気を吸い込む。
「……コヒーレント様?」
「すぅぅぅぅ」
私は静かに呼吸を整える。
イメージしろ、お前は何故此処にいるのかを。
ゆっくりとスプーンを持つ。
そうして、両の手を静かに合わせた。
何時からだ。
何時から、間を置かずに目の前の料理を食すようになった。
メイドさんのお礼を無意識に受け取り、深く考える事無く食すようになったのは――そんなんじゃねぇだろッ!!!!
私が目指したメイドとご主人様の関係の頂は、そんな張りぼてのものじゃない。
与えられた食事を豚のように貪り食うのではない。
一口一口に感謝を示し、その頑張りを認め愛情の一粒も残さない――全身全霊で望む事ッ!!!!
「この世の全てに感謝を込めて……いただきます」
「――っ!」
スプーンを差し込み掬い上げる。
ドロドロの液体に金属のそれを差し込めば溶けるような音がした。
が、意に介さずに一口目を啜る。
ゆっくりと口の中で転がしながら味わうように食す。
ごくりと喉を鳴らしてから、私は静かに息を吐いた。
「……美味い」
「……ぇ」
イメージが形成されていく。
彼女がこの一品を完成させるまでに掛けた時間。
彼女が汗水たらして鍋をかき混ぜて、熱の籠った吐息を吐きながら作ってくれた愛。
それを想像するだけで目の前のシチューが極上の一品に変わる。
体の内側から私の肉体を殴打するような感覚が連続して襲い来る。
臓器の全てがサンドバックのように震え悲鳴を上げる。
が、それは悲鳴でなく歓声だ。私は自らの心にそう言い聞かせる。
頭が鈍器で殴られたようにくらくらとするが。
私のイメージとメイドさんへの愛が、この一杯を極上の品であると再認識する。
私はスプーンで中身を掬いながら感謝を込めて食していった。
熱の籠った視線を感じながら、私は笑みを浮かべながら掬って行った。
ライカン氏もスプーンを持つ音が聞こえて……誰かが倒れた。
「ぅ、ぁぁ……ぁ……」
「ライカンさん? どうかされましたか? あら、気絶している……?」
「美味い、美味い――美味い!!」
目の前でぐったりとするライカン氏。
そんな彼を不思議そうに見るアレクサンドリナさん。
二人の姿をチラリと見てから、すぐに目の前の料理に意識を向ける。
まるで、爆弾を食べているかのような衝撃。
口の中がざりざりとして魚と野菜の不思議な部分が見事に対立していた。
新食感であり、胃の中へ流し込めばそこを戦場として食材たちが暴れまわっているようだ。
暑くも無いのに汗が滝のように流れていき、視界がぼやけているような錯覚さえ起きていた。
此処はメイド喫茶。
貴方と出会えたこれまでの全てに――感謝を。
至高のメイドによる一品。
それが生み出す幸せの香りと味を堪能しながら。
私はこれまでの人生を“走馬灯”のように振り返っていった。