仮面ライダージェイラー   作:人見知り

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第3錠 砕ける絆?

第3錠 砕ける絆?

 


 

初めての戦いから一月が経った。俺は今日もまた元気に戦っている。

 

「いい加減に落ちろ!トカゲ野郎!」

 

『WARNING! WARNING! Don't TRUST! JAILER! CYCLOPS!』

 

単眼のようなバイザーと、利き腕のチェーンで棍棒が形成される。

 

 

「いい加減に!お縄につけ!!」

 

錠前のツマミを再び捻ると、ジャリジャリジャリと手枷から鎖が溢れ出し、棍棒を中心に渦を巻く。

 

棍棒を振りかぶり、全力で投げ放つ。

 

『JAILER!CYCLOPS! LOCK DOWN!』

 

「gyaun」

棍棒がワイバーンの顔面に当たった。鎖がワイバーンに何重にも巻き付いていく。

「GAoo……」

棍棒が崩れて鎖となり、鎖は更に容赦なく巻き付いていく。

姿が見えないほど巻き付いたとき、青く強烈に光った。

 

 

「一丁あがりっと」

 

 


 

 

俺がなんで柄にもなくこんな真似をしているかというと……

無くしてしまったんだ。アルゴスを……

 

流石にマズイと思って探しているとアレらに遭遇するって訳だ。

 

 

………まさか自力で動いてないよな?

視力が良い事で有名な国からの来訪者が次々と失踪してるらしいけど。

 

 


 

 

ドカン! ドカン!

「「きゃー!」」「ぎゃー!」

 

疲れたので休んでいると車が次々と降ってくる。

どうやら側の立体駐車場から降ってきたらしい。

 

……日に日に騒動が増えてきた気がする。

 

 


 

 

変身して登ってみると、緑の小鬼が剣を振り回していた。

 

「それを返さんか!」

 

小太りのオッサンが取り返そうと躍起になっているが、翻弄されている。

あっ、小鬼が車に乗ってオッサンに突っ込んだ。

 

「とりゃ!」

ドカン!

 

車が投げ返されて壁に突っ込んだ。

これが車の雨の正体か……

悪いのは小鬼の方だよな?

 

「にしても、ゴブリンか」

スレイヤーさん出番ですよ〜

 

「違うぞ。グレムリンじゃ」

いつのまにか隣にオッサンがいた。

 

「……………」

「ドヴェルグ?のオッサン、説明よろしく」

「なんじゃ、儂のことを知っておったのか。

すまんの、お主ら用の剣を取られてしまっての。取り返すのを手伝っとくれ」

 

「あれ? 拒否権ない感じ?」

とりあえず、腕の鎖で拘束しようと振り回す。

「GYA GYA!」

 

……避けて遊んでやがる。

また、車に乗りやがった。これはチャンスか!

 

俺は両腕の鎖をタイミングをずらして射出した。

バン!バリン!

「GYA!」

車のガラスは丈夫だが、コツさえ掴めば簡単に割れる!

 

「鎖で首絞めとか、お主…怖い奴じゃの」

「うっさいぞ、オッサン。あんたも手を出せ!」

「しょうがないの」

 

オッサンが車に触れると、車が檻に変化した。

「はあ?」

「文句を言うでない。即席ではこれが限界じゃ」

 

そういう意味ではなかったんだが。

 

とりあえず、

「お縄につけ」

 

錠前のツマミを捻ると、ジャリジャリジャリと手枷から鎖が溢れ出し、渦を巻く。

 

腕を突き出し、放つ。

 

『JAILER! LOCK DOWN!』

 

「GYA GYA」

姿が見えないほど巻き付いたとき、青く強烈に光った。

 

「ほれ、お前さんの剣じゃ」

「ん?」

やべっ つい受け取っちゃった。

 

 


 

 

アルゴスside》

 

「怪物からの物品の譲渡を確認。総員突入準備」

『了解』

 

「こういう時はこういうんだったな。お縄につけ、人間」

 

《side out》

 


 

 

ズザザザザ、ガン!

 

「なんじゃなんじゃ!」

突然盾を持った人に囲まれた。警察?

 

「動くな!テロリスト!」

 

なんのことだ?

「待て。なんのことか分からぬ」「動くなと言った!」

 

『JAILER!ARGUS! LOCK DOWN!』

 

球体が飛んでくると、オッサンに光を浴びせた。

「ぬっ これは魔眼か。不味い、動けぬ」

球体はオッサンにぶつかると鎖となり、巻き付く。

姿が見えないほど巻き付いたとき、青く強烈に光った。

 

 

アルゴスか……

ならば、

 

『WARNING! WARNING! Don't TRUST! JAILER! YOSUZUME!』

 

翼から粒子を散布するが、躊躇なく目玉は飛んでくる。そして、目玉の光を浴びると変身が解けてしまった。

 

「なっ!」

「あれだけ活動していたんだ。対策済みだ」

 

そう言って姿を見せたのは別のジェイラーだった。

両肩両膝胸に頭が目玉になり、模様も目玉模様だ。枷がなければ同じジェイラーとは思わなかっただろう。

 

「無駄な抵抗はやめて、大人しく投降しろ」

 

 

そうか、そういう事か

 

 


 

 

鳥一は一つのジェイルジェムを取り出し、剣で砕いた。

…夜雀…

 

黒い翼の少女の表情は顔に巻いている呪布で見えないが、驚いているようだ。

 

「うわっー!」

 

鳥一は少女に対して剣を振り回す。泣きながら、めちゃくちゃに振り回す。

 

(無理もない。そいつのせいで犯罪者となったのだから。

せっかくだ。もう少し様子をみるか)

 

「取り押さえないのですか?」

「あの剣の情報はない。距離をとっておけ」

「了解」

防塵ゴーグルをした警官は配置に戻った。

 

 

黒い翼の少女…夜雀が逃げ回っていると、鳥一は段々と追いつけなくなってきた。

原因は疲労ではない。夜雀の能力だ。

 

 夜雀の能力は眼から光を奪う。防塵ゴーグル程度で防げるものではあるが、オールダーにも人間にも分け隔てなく効く。

 その上、速攻性はないが永続だ。永遠にその眼が回復する事はない。

 

夜雀は鳥一が完全に見えなくなったのを見ると飛び去っていった。

「今だ! 取り押さえろ!」

警官隊が鳥一に寄ってたかって取り押さえる。

 

(ほう。きちんと目を潰してから逃げるとはやるな)

 

オレはほくそ笑み、勝利を噛み締めた。

 

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