Report No.6174   作:21

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 ・SPW財団 調査部
 本部はアメリカ合衆国のテキサス州ダラス。経済において世界規模の影響力を有する巨大な組織で、SPW財団。世界中に支部が存在する。

 基本的に医療分野の事業を主軸にしている企業と認知されているが、その中に「超自然現象」を扱う部門があり、創設者であるスピードワゴン自身と親交の深いジョースター一族の運命を狂わせた石仮面を含む古代文明に関する考古学的研究や、スタンド使いについての調査、時には問題の解決までを行う。


中間報告:日本は夏の暑さよりも湿度が問題だと感じる

TG大学オカルト研究会の活動報告

 2010年、7月の始まり梅雨の終わりと共に訪れた全国的な猛暑の中、M県S市でも記録的な暑さを記録していた。肌を焼くジリジリとした日差しの下、数人の若者がコンビニエンスストアで世間話をしている。 

 

「知ってる?TG大学の噂」

  手に持ったコーラを一口飲んでサングラスの若者が連れ合いに尋ねた。

 「噂って何よ?やらせてくれるかわい子ちゃんでもいるってーの?」

 「そんなんじゃねーよ、そんなんより全然ヤベーいから」

 「やらせてくれるかわい子ちゃん以上にヤベーことなんてないっしょ」

 「先輩から聞いた話なんだけどよ、TG大学前でナンパしてたらしいのよ、したらしたらそいつが男でよー」

 「あっ?オメェの先輩、野獣かよ?」

 「チゲェよ、話はこっからよ!先輩、そいつにプッツン来ちゃって殴りかかったらしいのよ、したらどうなったと思う?」

 「あん?そんなの、相手の顔がアンパンマンみたいになったんじゃーねぇの?」

  若者たちの背後でコンビニエンスストアの自動ドアが開く。

 「それがちげーのよ、気がついたら先輩がぶっ飛んでたんだと、190で90キロ近くある先輩がよ」

 「はぁー?相手、カンフーマスターかよ」

  金髪の連れ合いの男は目を自動ドアの方に目を向けながら生返事をしながら答えた。

 「俺は、カンフーよりも夜の運動がしたいけどねぇ、、、カノジョー、どっこいっくの??」

  ドアから出てきた肩までの髪を高い位置でまとめた人物に声をかける。

 「ねぇ、カノジョー、むっししないでよぉ、泣いちゃうよ〜」

 「はぁ、こういう時はなんというか、やれやれだぜという気分ですね」

  金髪の男は気がつくと数十メートル離れたところにいた、ありのまま起こったこと、声をかけた人物が振り向いたと思ったらすでにそいつは目の前にはいなかった。何をされたのかも分からなかった。

 「5年ぶりの故郷ってやつか、随分と暑いな」

 

  川尻早人 22歳 職業:SW財団調査員

 

 早人は、金髪の男を振り返らず、ゆっくりと歩き出した。街並みを眺めながら、5年前にこの地を離れた時のことを思い出す。まだ11歳だった早人は、この町で起こったスタンド使いの騒動に偶然にも巻き込まれ、精神的な成長を遂げた、多くの仲間たちと出会い、自分のような立場の人々の救いになるという志を持った。

 

 17歳になった川尻早人は飛び級でMITに入学、卒業とともにSPW財団で調査員として働き、多くのスタンド使いと出会い、スタンド能力の多様性と奥深さに感銘を受けていた。しかし、同時に、スタンド能力がもたらす危険性も目の当たりにしてきた。

 

 調査任務のもと杜王町に戻ってきた早人、今回の調査は一人のTG大学に在籍する学生を調べること。

 

 学生の名前は「汐華孝高(しおばなよしたか)」

 

 調査を依頼してきたのはSPW財団とも友好関係にあるイタリアンマフィア、マフィアが日本の大学生の素性を調査するなんて異質な調査依頼だったが、早人にとってはイージーな調査のはずだった。

 

 汐華孝高は22年前にK府の名家、汐華家に生まれた。その当時、汐華家の長女は自由奔放な性格でエジプト旅行でどこのものとも分からない男との間に子供をもうけ、シングルマザーとなっていた、その反動で汐華孝高の母親である次女には束縛にも似た教育が施され、その子供である汐華孝高にも祖父母からの過剰な期待と教育が行われていた。

 中高と生徒会長を務め、勉強とスポーツもそつなくこなし、友人関係も良好、親しい友人からは孝高からココというあだ名で呼ばれている、タレントはAKB48の小嶋陽菜が好きと周りには言っているが実は野呂佳代が好きで卒業にショックを受けている、好物はレアステーキでレアであればあるほどいい、最近の嬉しい出来事は携帯電話をスマートフォンに変えたこと。

 TG大学への入学を機に杜王町で一人暮らしをしている、実家からの仕送りは自身の進言で学費のみに抑えている、生活費はカフェでアルバイトをすることで賄っている、IT系のベンチャー企業に内定をもらっているが本当にそれで良かったのかとアルバイト仲間に相談することが多い。

 

 ここまでの調査で、多少複雑な家庭で育っているが、ごくごく普通の大学生像が見て取れる。あとは実際に接触して彼の人となりをレポートにまとめて今回の任務の終了報告をSPW財団に送れるという算段だ。

  「今回の任務もあと少しか、今日は母さんを夕飯にでも誘ってやるか」

  たまの親孝行を考えながらTG大学に向かう早人の足取りはいつもより軽かった。

 

_________ to be continued

 




・川尻早人
年齢:22歳
国籍:日本
職業:SPW財団 調査員
スタンド:なし
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