で、神の眼を手に入れてホクホクしながらガンダルワー村に戻ったのは良かったんだが、助けた少年の意識が戻らない。早めにベッドで安静にしてやる必要があるようだ。
さてどこで休ませるかと考えているとティナリの兄貴が村に寄ってることがわかったので挨拶に。ひさしぶりに合う兄貴は変わってなくてやっぱ長命種なのかな? なんて思ったり。
で近況報告をしようと思ったんだが少年を休ませるためにベッドを借りてどこで拾ってきたのという話になり、神の目獲得自まーんしようと思ったら、兄貴が普段と変わらないのに妙に威圧感のあるオーラを纏いだして洗いざらいはかされることになって、神の眼を持たない状態で死域に挑んだところになったところで、
兄貴からの説教が始まった。
あ、ハイ。全面的に私が悪うございます。心配をかけ申し訳ございません。いえいえ嘘じゃないですよ。ハイ、ハイ。それはもちろん……
兄貴の説教は長いんだよなぁ。しかも理詰めで来るから反論しにくいし。というか反論するとそれに対する反論を展開して更に説教時間が伸びるし。これ苦手にしてる付き合いのある人は多いだろうなぁ。
なんてことを考えながら、ただただ聞く作業。まぁ、ただ俺は見捨てることができなかっただけで……若いのかなぁ……いつかは俺も見捨てる時が来るんだろうか? なんて自分の将来を考えてみたり。
そんなことをしてたら部屋に女の子が入ってきた。ってコレイじゃないですか! もうこの村にいたのか……あれ? ということはもう旅人は通り過ぎたあと? 入れ違いじゃないですかやだー。とか思ったがコレイのティナリに接する態度にまだぎこちなさを感じたのでまだ旅人は来てないのだろうと思い直した。
そしてコレイがやってきたことにより俺は説教から開放されたのでした。やったね!
で、なんと俺の実家を借りているのがコレイだった件。へー、妙なつながりがあるもんだなぁ。当のコレイは人見知りなのか初めて合う俺にちょっとオドオドしてる。うーん、これは実家を研究室代わりに使うのは難しいかもしれんね。
で、そんな様子を察したのか兄貴はコレイに少年の様子を見に行くようにいい場から外す措置を取ってくれた。さすが年長者なだけのことはある。
で、俺はせっかくなんで草の種の入った保存容器を取り出しどこか実験をする場所に心当たりはないか聞いてみることにした。兄貴は容器に保存された草の種に興味津々だったが、そしたらアムリタ学院の実験室の使用許可を取ってくれるっていうんだけど、え? ティナリってそんなに偉かったの! というのと、ヤッてること派閥的に問題ない? ってことだ。
偉いのかどうかについては教えてくれなかったがアムリタ学院は死域の解決を目標に掲げているから問題ないのだそうだ。
あー前はそのへん詳しく聞く前に自己完結して飛び出しちゃったからなぁ。これなら最初からアムリタ学院に行ってたほうが良かったかもしれん。でもそうするとおそらく神の目は得られなかったわけで。
……結果良ければすべてよし! うん、深く考えないようにしよう。
そしたらコレイが急に飛んできて、何やら兄貴に耳打ちをした。
そして俺は衝撃の事実を知ることになる。少年に魔鱗病の初期症状が見られると。