魔鱗病とは発症したものの体に硬い鱗が生えしびれが生じ、不自由さを与えるものというのが一般に言われているものだ。確か死域が人に作用した結果起こる病気という説もあったように思う。そして病状が進行するといずれ死んでしまうというのが問題で完治法が見つかっていないというのも問題だ。
せっかく助けた少年が不治の病にかかっていた。というのは幾分ショックな出来事だ。……少年の意識が戻ったら両親のいる場所まで送ってやるのがいいだろう。もし保護者がいなかったら? ……あの死域は俺が神の目を得るための試練だったように思う。いやそう思いたいだけかもしれない。試練だからこの子を俺が保護することもまた試練なのだと。
ふー、と俺は深くため息を吐く。頭の中でそんな安易な考えで親の真似事なんてできるもんじゃないと声が響く。……結局のところ、俺は両親から受けた恩を誰かにつなぎたいのかもしれない。捨て子だった俺を育ててくれたあの二人の愛を他の誰かにつなげたいのかもしれない。
ま、結局は俺の杞憂でただの迷子かもしれないしな。それに俺はこれから研究にかかりきりになるだろうし子育ての余裕なんてとてもじゃないができそうにない。これが現実。悲しいね。おとなになるって悲しいことなの。まさにそうだよなー。
結局は少年の意識が戻るまで現状維持ということになった。その間の世話はコレイが買って出てくれた。へー、結構優しい所あるんだな。
で、俺の方はと言うと暫くの間兄貴に神の目の使い方を教わることになった。ティナリはすり抜けてこなかったのでスキルや元素爆発は初めて見るものだ。フルバーストかっけー。これは俺も取り入れていきたい。あー、でも今の銃じゃ6弾倉3連射だからなー。教令院に行ったときかフォンテーヌに戻ったときに改造するかな。あ、そうそう。死域戦闘中に最後に見せた謎の元素エネルギー広範囲拡散、あれ俺の元素爆発で再現できたわ。やはりあの死域は俺の神の目獲得の試練説が濃厚になるのだが……他の人ってどうやって神の目を手に入れているんだろうね? 兄貴に聞いても勇気を出して一歩踏み出したらいつの間にか手に入れていたとよくわからない答えだった。俺みたいな試練を受けたのかとも思ったがどうも違うらしい。
それで一週間ほどみっちり見てもらったんだがだいたい次のような感じに落ち着いた。
武器:片手剣
元素:草
通常攻撃:我流剣術
自己流で磨き上げた3連攻撃
元素スキル:銃剣流儀
草元素エネルギーの入った弾を6セットする。通常攻撃1回につき弾倉1を消費して草元素エネルギーによる追撃を行う。なお重撃、落下攻撃では弾倉を3消費し3連続で追撃を行う
元素爆発:全弾発射
草元素エネルギーのはいった弾を6セットし全弾打ち尽くす。なおこの弾は命中すると炸裂し周囲に草元素ダメージを与える。
これが基本形といった形だ。これ以外にも草元素以外のエネルギーの入った弾丸を用意すればその元素でのスキルや爆発を行えたりできるが自分で補充ができないのでまさに切り札といった感じだ。……一人元素反応すごかったしね。
まぁ師匠とは比べるもながといった感じだ。銃は貫通しないし元素爆発はちょっと重めみたいだし。やっぱ師匠は凄いなーと実際神の目を持つことになってその凄さをひしひしと感じるのであった。
スキル効果が控えでも消えなければいいサポートキャラになりそう
さてここから教令院編に続けようと思ったらネタバレのオンパレードを見るか魔神任務をクリアしないといけません。ということで短編としてはここで一旦区切りとさせていただきます