大富豪になったけど周囲から狙われてます   作:見た目は大人、中身も大人

5 / 6
ジンの口調こんなだっけ? と思いましたがとりあえず黒の組織との激昂です。
それとお気に入り登録者が2000人を超えて戦々恐々としてます。ランキングにも載ったしこれからも頑張ります(震え
感想も全部確認しています。なんと返信すればいいのか迷って返信はしていませんがたくさんのコメントありがとうございます!



第五話「黒い取引」

 結局、犯人は専業主婦の金木良子だった。なんでも不倫している所を目撃されて脅迫されていたらしい。どうやら俺に金を返す気になったのもそれが原因のようだ。だが、何回も強請られているうちに我慢の限界にきて殺害したようだ。

 因みに、最悪の場合俺に罪を着せる気だったことも判明した。もし、俺が車で向かっていたらちょうど犯行時間と一致して犯人に仕立てられていただろう。“直感”スキルには感謝しないとな。……何度かスキルに頼りっぱなしもいけないとは考えたがこんなことに遭遇したからには使わないという事は出来ないだろう。

 とはいえこの世界は本当に危険だからな。いくらスキルで武装したとしても安全とはいいがたい。何しろ劇場版ではスケールがどんどんでかくなっているからな。何だったか、黒の組織に関わる話ではオスプレイや観覧車先輩が登場していたしな。何が起こるのか分からない。なればこそ色々とスキルを使えるようになっていきたいが……。

 どのスキルを使えばどんな効果が起こるのか見当つかねぇもんが多すぎる! なんだサマーなんたらスキルって! これだけで14個も存在すんぞ! “サマーバージョン”? 夏休みが何のこっちゃ! イベント関連はあまり詳しくねぇんだよ! 爆死してばっかりいたからな!

 ……とはいえそれ以外なら使えそうなのはあるんだが伝承とかがスキル名になっているのはどう判断すればいいのやら……。“天下布武”とか“中国大返し”とかならまだいい。ある程度は知っているからな。だが明らかにおかしいのもある。“テスラコイル”? なんだ実物が出てくるのか? “真夏のアイス”? そりゃ美味いだろうよ。“マルタの手料理”? 美味しそうですね! “SMG”? 銃撃戦になったらお世話になるかもね!

 あまりスキル名なんて気にしていなかったがこうしてみるととち狂ったようなものばかりだな。それにスキル名と保有者が一致しないとどんな感じだったかもわからないし。暫くは“皇帝特権”で足りないスキルを作って補っていくとするか? というか“皇帝特権”あればそれでよくないとさえ思うが万能ではあるが何事にも欠点はあるしそれに依存する意味もないな。せっかくならいろいろなスキルも使いたいし。

 

「……あ? 誰だあいつら……」

 

 帰りも同じように歩いて屋敷に戻っていると屋敷の前に見慣れない黒い車が止まっているのが見えた。ぶっちゃけ車はそこまで詳しくはないため自分が保有している車の種類さえ分からないからあの車が何かさえ分からないが真っ黒い車という事は分かる。

 ふむ? 取引先であんな車を乗っている奴はいたか? 少なくとも社員であんな珍しい車を乗っている奴はいなかったはず……。ただの違法駐車か? ついにうちの前にも現れるようになったかぁ。こういう奴等って運転していると邪魔なんだよなぁ。特に狭い道で路駐された時はマジでイラっとする。ああ、思い出してイライラしてきた!

 

「ったく。一体どこのどいつが……」

「小澤亮、だな?」

「あ?」

 

 ふと、車の窓が下がり、声を掛けられる。低い男の声だ。どこかで聞いたことがあるような、いや聞いたことがない声の方を見れば銀髪の、目つきの悪い男が座っていた。反対側にも誰か乗っているようだが俺の方からは顔は確認できない。いや、する必要がない。俺に声をかけてきたやつの顔を見ればわかってしまったから。

 

「ちょっと話がある。何、ちょっとした取引ってやつだ。悪いようにはしねぇぜ?」

 

 そう言って黒い服装の男、ジンは狂気とも思える笑みを浮かべてそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 

「話というのは簡単だ。とあるプログラムを組んでもらいたい」

「プログラム?」

 

 あの後、ジンと隣に乗っていたウォッカという大柄の男を連れて寂れたバーにやってきた。昼間から営業しているがあまり客が入っている様子はなく、バーテンダーの男が黙々と作業を行っている静かな場所だった。こんな状態なので基本的に来店するのは表には見せられない取引を目的にする奴等ばかりとなっている。まさに俺たちにはうってつけの場所という事だ。

 だが、まさかこいつらにまで狙われていたとは。まぁ、急成長を遂げた富豪が目につかないわけがないか。

 

「簡単だ。正式な手順をしないで開こうとすればデータを全て削除するようなものだ」

「成程。それをうちの型月グループで作ってほしいというわけか」

「既にIT分野ではトップを独走するお前らなら、簡単だろう?」

 

 確かにうちは起業して早々に技術を高めていったから可能ではある。何なら“道具作成”とか“アイテム作成”の類のスキルを使えば一瞬で作り上げる事も出来るだろう。多分魔力がこもると思うけど。

 

「無論、ただで、とは言わねぇ。金は出すぜ」

 

 そういって一枚のメモを寄こしてくる。メモには恐らく売値が書かれているのだろう。びっくりするくらいの額だ。

 

「……理解した。だが、断る。と言えば?」

「……」

 

 もしもの想定の話だ。だが、そう口にした瞬間には俺の額に銃口がピタリとくっついていた。引き金はしっかり握っている所を見ると本気で断れば俺の額に穴が開く。つまり命はないと言っているのだろう。だが残念。俺には“矢避けの加護”と“鎧は胸に在り”を発動中である。これで俺に銃弾は……当たらないよな? ピタリと額に当たっているけどこれ当たらないんだよな? 当たらない! と確信していれば本当に当たらないんだよな? めちゃくちゃ不安なんだが。

 

「……わかった。至急作成するように指示を出そう。だが何時できるかは分からないぞ?」

「構わん。3日後にここに連絡しろ。進捗状況の報告と次の連絡先を伝える。連絡がこない場合は裏切ったと判断する。おっと、警察にも通報するなよ? その瞬間、お前の命はないと思え」

 

 俺はジンから連絡先のメモを預かる。恐らく、3日過ぎれば使えなくなる電話なんだろう。それに警察への通報も難しい。警察内部にも手下がいそうだし下手に言えば無用の混乱を招く事になるな。

 

「以上だ。精々期待以上のものを作れるように努力する事だ」

「そちらも、きちんと金を支払ってもらうからな」

 

 全く。面倒な事になったな。その辺のモブに命を狙われる方がまだマシだぞ。黒の組織とかかわり、最悪命が狙われるとか胃に穴が開きそうな程のストレスを感じるよ。

 

「だが、俺は別に善の人間でもないしな」

 

 これが普通の人間なら黒の組織と敵対なりして手を貸さないのかもしれないが俺は別に手を貸しても問題はない。協力したことで逮捕されるかもしれないが脅迫されていたと言えばどうにかなるだろうし取引をしたくらいで死刑になったりはしないだろう。たとえ全てを失ったとしてもスキルと命さえあればいくらでもやり直しは出来るんだから。

 だが、これからも黒の組織との取引は増えるだろうし変な奴らに調査とかされないように対策はしておかないといけないな。俺はバーテンダーに金を支払い、店を後にしながら今後の事を考えるのだった。

 




次回、コナン君視点での結末が少し描かれます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。