ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ終業式 作:ぴえん丸
Prolog
暗闇。私が最初に認識したものはなんの光も無いただの暗闇。
暗闇から出て光を認識した後に最初にとった行動は…
前に倒れる事だった。
ゴンッ!!!
『…痛っ!?』
受け身を取れず、何かで前頭部を強打。
途方も無い痛みと何故か目の前に見える景色がなんだかチカチカする。
『痛ってぇ…、何ここ…』
周囲を確認する
どうやら私が入っていた所はロッカーで、先程私が強打した原因はモニターが着いている勉強机らしい。
『何で私、教室に居るの…?』
教室と言っても私には見覚えのない教室だった。
私が通っていた所はこんなに机が高価なものじゃなかったし、黒板もモニター式じゃなかった。
『なーんで私はこんな所に居るんだ…?』
ここに来る前の記憶を必死に思い出す。
『えーと、まずいつもの様に通学路で登校していたら、誰か知らない人達に車に押し込まれて、なんか知らん薬品嗅がされて意識が無くなった…って所か』
なんかデスゲームでありがちな奴だな!!!ってツッコミたかったけど状況が状況だ。騒いで現実逃避する訳にも行かない
『ん〜……ここで静かに待っている訳にも行かないし…、一旦外に出てみようかな』
もしかしたら他の人がいるかもしれない、という希望を抱え、教室のドアを開ける
【ヘルイェー!見つけたぜーッ!】
『……えっ、』
【ギャハハハハハ】
『えっちょ、やばいやばい!!!』
"逃げないとやばい"人間の逃走本能が働いたのか、無我夢中で何処か安全な所はないかと走り始めた
【待て待て待て待て待て待てーッ!】
『どんなSFだよぉぉ!!』
"いかにも自分を殺してきそうなロボットに追いかけられる"
SFアニメや映画でよくあるヤツだ。主人公が逃げるのをいつも見ていたが、まさか本当に追いかけられる日が来るとはねッ!
逃げ回ること数分。
何処かへ続く一本道にやって来た
『えっ、ここ一本道じゃん!!行き止まりとかがあったら逃げられないのでは…?』
でもここしか逃げ道がない…
▷諦める
▶行く
『えぇぇい!もうどうにでもなれー!!』
散々逃げ回って"考える"という事が頭の選択肢になかった私は一本道を走り、その先にあるドアの中へと入っていった
『ゼェ、ゼェ、…つ、疲れた…』
今まで"逃げる"という事に集中していて体力の事など考えていなかったら急に疲れがやってきた
『な、何だったんだ…あのロボット…!』
落ちそうになる眼鏡を直し視界を良くする
そこで私はやっと"その人達"を認識した
『…え、誰?』
「それはこっちのセリフだヨ」
「…これで"17人"っすか。」
『17人…?』
私は思わず真ん中に立っていた、若草色の髪色をした人を見た。
(17人、何の人数だ?)
そんな私の思考を読み取ったかのようにその人は人数の意味を教えてくれた。
「ここに居る人数っすよ。17人で…しかも、みんな高校生って…」
「これ、どういう事っすかね?」
どういう事って、私にも聞かれても…
「つーか、17人がどうしたんだよ。これからまだ増えるかもしれねーだろ?」
髪が変な方向に曲がっている不良?っぽい見た目の人が若草色の人に問いかける
「いや、多分これで揃ったんじゃないっすかね。
これが"俺の想像通りの事態"ならね。」
『想像通りの事態…?』
彼の"想像通りの事態"という言葉の真意を聞こうと他の人達が問いかけたその時――
「はーい、静かにしてー!静寂にー!静寂にー!」
「もー、違うわよ。"静粛に"でしょー。」
それは、あまりにもこの場には場違いな、能天気で底抜けに明るく……それゆえに不気味な声だった。
声と同時に先ほどまで外を徘徊していたバケモノが5体現れる。
バケモノ……謎の声曰く〝高軌道人型殺人兵器エグイサル〟というソレらはなにやら意味のわからないことでもめていたが、少しして中から妙なクマのぬいぐるみが飛び出し、こう名乗った。
〝モノクマーズ〟と。
"モノクマーズ"は知らないが"モノクマ"という単語がなんとなく聞き覚えのあるような名前だった。
しかし、それについて追及するより前に、〝モノクマーズ〟を名乗るぬいぐるみ達はどんどん話を進めてしまう。
才能が、設定が……なんて言うぬいぐるみ達の言うことはよくわからなかったが、よくわからないまま変な服に着替えされられてしまった。
他のみんなも色とりどりな服に着替えさせられていた。
私の服は…白衣を纏っており何処と無く"医者"を彷彿させる服だった
混乱する私達を置いてけぼりにして、〝モノクマーズ〟は妙な形をしたライトをこちらへ向けて光を当てる。
瞬間、脳に爆発的にさまざまな単語が浮かんでは消えて、文を形成していく。
そして、私は思い出した。…いや"見た"の方が近い
その記憶は"この後私たちに起こる最初の事件"の記憶で"私達の未来"に重要な事件の記憶。
見た後、急な情報量に脳が耐えきれなくなり、私は、意識を、閉ざした。
(主人公の詳しい設定は次の話で)