どうやら、俺の隣人はアイドルだったらしい。   作:クウト

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サブタイってつけるのほんと適当だよな俺って思う。


弄られアクアに不知火フリル

今からガチ恋始めますメンバーを紹介するぜ!

鷲見ゆき!

しらん!!

熊野ノブユキ!

しらん!!

黒川あかね!

一緒に仕事したことある人!

MEMちょ!

しらん!

森本ケンゴ!

しらん!

星野アクア!

我が弟である!アクア〜!!

 

『めっちゃ緊張するわ〜みんな宜しくね!』

 

「え?誰あれ」

 

「アクア、すごい猫かぶってるね」

 

「ねぇ、アクア?あれ誰?俺の弟か?あれが?」

 

「……もう、殺してくれ」

 

「「やだ」」

 

「くっそ……」

 

今は俺の家のリビングである。

俺とアイさんは液晶に映るクソ陽キャアクアマリンくんを観ながら、ソファの真ん中に座らせた隠オーラなアクアくんの肩を組んでいる。逃さんぞ?

ルビーもしっかりと家事をしてくれたのだ。お前だけなんもお咎めなしとはいかんからな?

 

『MEMちょもかわいいね。めっちゃ照れる』

 

「おいおいおい。アクアさん役者だなぁ。どう?今度俺が書いた物語に出てみない?お前の為ならクッソ陽キャな主人公のお話でも喜んで書くぞ?」

 

「やめて」

 

『でぇ、うちの犬ぅ』

 

『うんうん』

 

『ほら、可愛くてぇ!見て見てぇ』

 

『うんうん』

 

「アクア、うんうんって相槌だけはどうかと私思うなぁ」

 

「くぅっ!!!」

 

アイさんも楽しそうだねぇ。

確かにアクアの演技は上手い。楽しそうにMEMちょさんの話を聞いている様に見える。

ただアクアをよく知っている俺達から見るとクッソダルそうである。

その後もキャスト達が色々と話を展開していく訳だが……うわぁ、計算し尽くしてる子も居るなぁとか、あかねさんやりにくそうだなぁとか、アクアやっぱり面白いなぁなんて色々と思いながら見ていた。

そんなこんなで放送が終わり、アクアはソファにて撃沈。哀れである。

苺プロから帰ってきたルビーも交えて今日のアクアについてお話ししているのだが……。

 

「そんな訳でお兄ちゃんの彼女第一候補は鷲見ゆきさんで決定です」

 

「「却下」」

 

「えぇ!?ママだけじゃなくカナお兄ちゃんまで!?」

 

「ルビー。アイドルは恋愛禁止だからね?」

 

「ママが言う!?」

 

「うぐぅ……!」

 

「ルビー。見る目ないよ」

 

「言葉の暴力って知ってる!?」

 

「ごめんやん」

 

ギャーギャーと騒ぐルビーは放っておいて、無駄に切れ味が良すぎたレスをもらったアイさんを慰めることにした。

 

「まぁその、どんまいです」

 

「ぅうううう!!!私だって少しは反省してたりするんだもん……!!」

 

「はいはい。まぁ事実ですし、擁護はできませんけど落ち着いてください」

 

「彼方くぅううん!!!」

 

泣かんでや……。

 

 

 

アクアをいじりにいじったのは数日前。

この数日間に様々なことがあった。特に一番大きな出来事はルビーがB小町としてデビューした事だろうか?アイさんが卒業してから割とすぐさま消えたグループだった気がするが、ルビーはB小町に対して強い思い入れがある様だ。

 

「先生!」

 

「うげぇ」

 

「先生も今日一緒に晩御飯どうですか?」

 

「あーえっと……」

 

「今回の作品についてもぜひお話を」

 

「あー、その……」

 

「後サインも頂けませんか!?これ!こっちの保存用と、観賞用と、自分用に!!」

 

「あー、はい」

 

「ありがとうございます!!」

 

圧が!圧が強い!!

初めて会った時こんな子だったっけ!?

もっとこう……落ち着きがあった気がするんだけど!?こんな限界突破した子供みたいに距離詰めないでほしい!!

 

「それで!晩御飯はどうしますか!?」

 

「まって!お願いだから落ち着いて不知火さん!」

 

「あ、はい。すみません熱くなりました」

 

「ふー……」

 

とりあえず落ち着いてもらったこともあり、本にサイン……と言うには不恰好すぎるが、俺の名前を書いて不知火さんへ返す。……毎度思うけど不知火ってかっこいいよなぁ。

 

「はい」

 

「ありがとうございます!」

 

キラキラした瞳で俺のサインを見つめる不知火さん。それ、ハードカバーの本だしそれなりに重いのに三冊もって……すごいね。

 

「俺のサインなんかもう持ってるのに……」

 

「それでもです!!先生が出す本全てにサインもらっていくって決めてますので!」

 

「ひぇっ」

 

なんでこんなことになったのだろうか?

確か……俺の作品の映画に出てもらって、それが結構ウケて……メディアに呼ばれたり取材とか拒否したりしてたんだよな。そんな中で偶然出会った不知火さんに俺がオパールだと知られて……そこからこんな事になったんだっけ?

あの頃は今よりもメディアに出てなかったし、どんな奴が書いてるのかって考察が出てたぐらいだから謎の作家状態だったよな。

 

「それで、行きますよね!?」

 

「え、あ、はい」

 

「本当ですか!?」

 

「え?……あっ!!待って今のナシ!」

 

「後ですぐに連絡しますので!ではまた!!」

 

あぁ……行っちゃった……。

考え事をしていたせいで返事をしてしまった。

こうして俺は珍しく……といってもほぼ強引に自分の作品に出る人たちとのご飯に行く事になってしまったのだった。

そしてあっという間に高級中華料理屋に連れてかれた。

 

「なんでも取りますから言ってくださいね」

 

「あ、はい」

 

俺の隣で俺の皿を奪い陣取るのは不知火フリル。

距離の詰め方が怖いです。それに注目されて恥ずかしいです。こちとら怖がりで恥ずかしがり屋なんだから勘弁してほしい。

 

「じゃあ……エビチリを」

 

「はい。ッ!」

 

うわ……。

別の人が取る前に威嚇しただろこの子。

本当になんなの?

この食事はあまり心休まる時間ではなかったのだった。星野家の食事……あ、やべぇ。今日日曜日じゃん。

 

「先生」

 

「あ、はい」

 

「先生は今注目してる役者とかいますか?これからメディア化するとしたら使いたい人とか」

 

「えっと……そうですね」

 

それなりにいるにはいる。

アイさんは普通に候補に入るし、アクアも入れたい。一緒に仕事をしたことがある黒川さんとかもいいと思うし。

 

「……はぁ」

 

「ん?どうしました?」

 

「いえ、すぐに私が出てこないってことはまだまだ頑張らないとなって思っただけです」

 

「ごめんやん……」

 

不知火フリルの予定って中々うまく押さえれないし……。ちなみにスケジュール関係で言えばアイさんもそうだが、苺プロも俺からの仕事ならばって優先してくれるのだ。身内扱いありがたい。

その後、なんか落ち込んだこの子のご機嫌を取るためにずっと相手をする事になったのだが……もうちょっと落ち着いて食べたかったなぁ。周りの男からの殺すぞと言わんばかりの視線で安心できなかったし……。

 

 

 

帰宅後。

案の定俺はルビーに問い詰められていた。

 

「へー。高級中華料理ねー。さぞ美味しかったでしょうねー」

 

あ、はい。

でも打ち合わせも一応その、あったし……。

全部が全部俺が悪い訳では……なんて言えない。

誰がいたのかとか色々問い詰められ洗いざらい吐いている俺です。

 

「それで終わり?」

 

「あと、不知火フリルさん」

 

「「なにぃ!?」あ、ママも来た」

 

「ちょーっとだけお話いいかなぁ?彼方くん」

 

「ひぇっ」

 

なんか凄いこう……オーラが!圧倒的な何かが!!

これがかつて完全無欠で究極なアイドル様と言われたアイさんのオーラだと言うのか!?

あ、ごめんなさいふざけないです。

あ、ルビー逃げないで。アクアの方問い詰めてくるとか言うけどアイさんから離れたいだけでしょう?

 

「私思うんだぁ。最近よく彼方くんの周りに不知火フリルの影がチラつくなぁって」

 

「そんなこと、無いんじゃねぇですかね?」

 

「あるよね。この間の撮影もいたし」

 

「キャストの一人でしたもん……」

 

「その度サインしてるし……」

 

「貴女も同じ気が……」

 

フリルさんがいる時大体アイさんもいるじゃん!!

大体全部の事情知ってくれてるじゃん!!

サインも貴女にしてるけど!?

なーにが不満だってんだ!!なんて言えない。

 

「ねぇ、彼方くん?」

 

「は、はい……」

 

「これ以上、女の影ちらつかせると」

 

私にも考えがあるからね?

そう耳元で囁かれゾクリとする。

これはアレだ。捕食者と被捕食者ってやつだ。

戸締りして寝よ。

 

 

 

昨晩は変な夢を見た。

ガチャガチャガチャガチャと俺の部屋の扉を開けようとする何か、そして俺を呼ぶ声。あんなホラーテイストの夢を見るなんて最近はなかったのに……。

漏らして……ない。よかった。本当に怖かった。

 

「よいっっしょ!!」

 

扉の前に設置しておいた本棚を退ける。

そして部屋を出る。

 

「おわぁああ!!!」

 

「んえぇ……朝?」

 

「あ、アイさん!?なんでこんな床で寝てんですか!?って!酒臭!!」

 

「ひどぉぉい〜……」

 

アイさんが廊下で倒れて寝ていた。

てか……なんでこんなに酒臭いのこの人!!

と言うかもしかしなくても昨晩の夢はこの人が原因か?……嫌な予感がして扉を塞いでてよかった。

 

「あーもー。今日仕事はあるんですか?」

 

「……オフ……」

 

「ならよかったです。一応ミヤコさんには連絡しておきますから、俺のベッドで申し訳ないけど寝てください」

 

「彼方くんも……」

 

「ダメです。今日は舞台の方の仕事がありますので。昼過ぎには帰りますから、それまで寝ててください」

 

「うぅぅうやだぁぁ……」

 

ガキかこの人は。

アイさんをベッドにぶち込み俺は仕事の用意。

途中学校に行く前のアクアとルビーがやってきたので、俺の部屋で寝ているアイさんに一言言ってから出かける様に言う。

 

「じゃ、じゃあその、カナお兄ちゃん行ってくるね!その、母の事お願いします」

 

「兄さん。責任取れよ」

 

「おいこらなんの誤解だよ。おい、ニヤニヤしながら行くな!」

 

帰ったらお話ですからね!!

さて、アクアとルビーを見送った後、俺も出なければならない時間だ。

じゃあアイさん。ゆっくり寝てくださいね。

さらりと前髪付近を撫でてから俺は仕事に向かうのだった。




薬飲んで寝て起きたらどえらい数の感想来てて嬉しい。
でも指有識者が多くてビビる。おれ、思うんだ……。


おめぇら指知識用意して俺で遊んでるだろ??????


こんなに詳しいの不思議だもん!!
ちょっとぐらいそう思ってもおかしくないじゃん!!!
そうだろぉ!?!?
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