クリスマス企画ちこくー。
ごめんなさい!!!!!!
あと本編もなかなか書く暇なくてごめんなさい!!
もう少しで長期休暇もあるしその辺でタイミング取れれば書きます!
もう眠いです。限界です。
見直しできてないけど……
変なところあったらごめんね。明日読み直すから許してね。
早朝。
ベッドから抜け出したくなくなる寒さで目が覚める。それでも努力して抜け出し、コーヒーを求めてキッチンへと向かう。
暖房をいれて、テレビをつけてクリスマス特集を見ながら優雅にコーヒーを飲む。部屋が温まってきた頃には至福の時間が。
ガチャガチャ!バァン!!
「ぶふぅ!!」
「ないんだけど!?って!きったなぁ!」
と大きな音がしたと思えばルビーの大声。
もぉぉ!!!コーヒー吹いちゃったじゃん!
って!おめぇきったなぁ!ってなんだぁ!?
「びっっっくりしたぁ!なになに?朝から俺の優雅な時間を潰さないでほしいんだけどなぁ」
「カナお兄ちゃん!!!」
「だからなぁに?」
コーヒーを布巾で拭き取りながら答える。
こんな朝日が昇ったばかりのクソ朝っぱらから大声で叫んでさぁ?なに?重大なこと以外許さないからね?……いや、そんな大事起こってたら困るんだけどさ。
「プレゼントが届いてない!!」
「……ん?」
「だからぁ!!朝起きたらプレゼントがなかったの!」
「…………ん?え?なに?」
「…………」
「…………」
「……え?本当に分かってない?」
「……?」
我が家のリビングに訪れる沈黙。
呆然とした表情で驚くルビー。
そしてそれを見つれる俺。……なにこれ?
「クーリースーマース!!!!!!」
「あぁ、今日だね。ほら、特集もやってるし」
「そう!朝起きたらプレゼントがなかったの!!あと特集とか今はどうでもいい」
……えっと……それで?
いや、あのさ。ルビーさん?もう君は高校生でね?そんなプレゼントに一喜一憂する年齢じゃないの。もちろんもらえると嬉しいよ?それは否定もしないけれどさ?でもねぇ。
仕方ない。ここは一つ教えてあげよう。
「ルビーにも、これを伝える日が来たか」
「なに?」
そんな不機嫌そうな顔をするな。
俺がこの世界の真実を教えてやるから。
「サンタさんは……存在しない」
「知ってるよ!!」
「ありゃただの肥満気味のおっさんだ」
「知ってるよ!!!」
「まぁでもグリーンランドだったかな?そっち方面で百人ちょっとは本物がいるらしいけどね」
「そうなの!?」
「ちゃんとサンタの協会があって認定された人だけだけどね。ちなみにサンタになるための受験条件だが結婚していること、子供がいること、そして男は体重百二十キロは必要らしい。あとその認定された人の中の一人は日本人だ。今は色々と緩和もされてるらしいけど」
「え!?えぇ!?」
おばか可愛いなぁ。
でも実際、世界には色々な仕事があるなと俺も思う。そんな人たちの努力のおかげで、こんな子も育つのだと思うと……努力って素晴らしい。
「夢を与えるいい仕事だねぇ」
「確かに……」
「だがうちには来ない!!」
「なんで!?」
「だって俺には一度も来たことないし」
「…………え?」
「知ってた?身近なサンタさんって親らしいよ」
「…………」
「でも、うちの親ってアレでしょ?それに母親はね、それどころじゃなかったし」
「…………ちょっと」
「ん?」
「ちょっとだけ……失礼しますね」
鬼気迫る表情は何処へやら。
スススーと音がしている気がする動きでリビングから出ていくルビー。
「お邪魔しました〜」
「はーい」
先ほどとは違い、静かに音もほとんどなく閉まる扉を見つめる。
……にしてもルビーは可愛いなぁ。
そんな急にプレゼントが来なくなるから大騒ぎなんてさ。それに、アイさんも去年まではずっと用意していたのだろうか?それともアクアがしてたのかな?
そう思いながら俺はカレンダーを見つめる。
「……あ、アイさんは、苺プロの年越しイベントのリハーサルか」
確かアクアも手伝いに行っていたはず。
ルビーもそっちに出る予定ではあるが最近忙しすぎたこともありミヤコさんが気を遣って休みにしたんだったか?一人でお留守番で泊まっていくと思ってたのに帰ったのはサンタが来るの待ちだったのか。
「悪いことしちゃったかな?」
プレゼントをあげるのは思いつくが、自分がサンタの真似事をするなんてのは思いつきもしなかった。
「今からでも間に合うかな?」
今日の仕事はなし。
俺はスマホを手に取って大切な人に贈るプレゼントを調べ始めるのだった。
「助けてアクえもーん!!」
『朝っぱらから急に電話してきたと思ったら……いきなりなんだ?状況が全くわからないんだけど』
『なにー?ルビーから電話〜?』
「ママも助けてぇ!!」
私はやってしまった。今年一番の失敗と言っていいほど、盛大にやらかした。
カナお兄ちゃんの事情はわかっていたのに。
私は自分の中でものすごい勢いで湧き出してくる後悔に押し潰されそうになっている。それを少しでも誰かに伝えたくてお兄ちゃんに電話してしまったのだ。
そして先程のことを全てちゃんと伝えて……。
『アホめ』
『あちゃー』
「うぅううぅ…………」
だって、だってわからんやん。
こんなんなるなんて思わんやん。
カナお兄ちゃんがたまにやる突発的なエセ関西弁が頭の中に浮かぶぐらいには後悔しています。だからもう言わないで……!
『でもそっか〜。確かに彼方くんにクリスマスにプレゼント渡したりしてないかも。普段から気がつけばやってるし、そこまで意識したことないしなぁ。私もクリスマスにあんまり縁なかったし』
『いや…………はぁ、これは俺のせいだな。ルビーを甘やかしすぎた』
『確かにそうかもね。ルビーももう高校生なんだからさ?親離れは寂しいけど少しずつ大人になっていかないと』
「それはともかく!!」
『逸らしたな』
『無理矢理だったね』
雲行きが怪しすぎるので切り上げる。
私のことなんて今はいいの!今はカナお兄ちゃんの事でしょう!まったく!
『にしても彼方くんも可愛いなぁ』
『何急に。朝から惚気ないでくれない?』
『辛辣だなぁ。いやね?彼方くんサンタさんに詳しすぎるなぁって』
『……確かに』
「言われてみれば……?」
普通サンタさんについてあそこまで詳しくなる?
本物がいるってことは知ってたけど、募集のための条件とか知らないって……。
「って事は……」
『憧れはあったんだろうね』
『そういえば最近寝つきが悪いとか言ってたけど』
「……そうと決まれば!」
『私たちもお昼頃には時間できるよ』
『俺は良いものがないか簡単に調べとくよ』
「よし!じゃあ決まり!ミヤコさんに迎えに来てもらうから合流したら買い物って事で!」
こうして私の休日に予定ができたのだった。
「…………」
わからん。
何をやれば良いのかわからん。
思えば俺から自主的に何かをあげたのってあんまりなくない?あれ?もしかして俺って相当まずい状況だったりしない?
アクアやルビー、そしてアイさんに何かをプレゼントする時は本人が興味があると言っていたもの、欲しいと言っていたもの、日常生活の中で俺がみんなの反応を見て、あ、これ欲しそうだなぁとなんとなく思ったものぐらいだ。
さて、俺の状況を軽くおさらいしてみよう。
過去のあの事件からというもの、星野家には大きくお世話になっている。
一人暮らしの生活は明るくなった。
食事面での生活の改善もあり、健康的。
楽しく明るい。
そんな毎日をもらっている。
大切な人との繋がりというものは必要なのだと実感するのだ。
そして俺はどうだ?
あれ?何もしてなくない?
一度助けただけじゃない?
……俺のオパールとしての脳が動き出す。
「うぅぅぅぅ……それはやだなぁ……」
嫌な想像ばかりである。
やめやめ。もう本気でやめ。
考えている暇があれば良いものを見つけないといけない。ならば簡単だ。
気分転換に外に出よう。
「大きめの鞄ってあったかな?」
プレゼントを買って帰るのだから少しぐらい大きなカバンも必要だろう。そう思いながら俺はクローゼットに向かうのだった。
「お待たせ〜」
「わるい。ちょっと時間かかった」
「良いよ全然。私にも関係ある事だしね」
ミヤコさんが出してくれた車の後部座席にママとお兄ちゃんが合流してきた。時間を見れば確かに少しは待った。でも私も出る仕事だし、進捗とか色々ミヤコさんに聞けたからそれほど時間が経った感覚はない。
「どこ行くの?」
「無難に百貨店でいいんじゃない?って母さんが」
「多分そこなら彼方くんに会わないし。ミヤコさーん。車出して」
「へー?」
「わかってると思うけど、絶対に騒ぎにならないようにしてよ?」
「わかってるよ〜」
なぜカナお兄ちゃんに会う可能性があるのだろう?
まぁ、いいか。それより何買うんだろう?
私から提案したようなものなのにプレゼントの内容は丸投げで申し訳ない。でも私よりもママが選んだほうが確実だし仕方ないよね。
でも一応私が選んだものも提案してみる。
「それよりプレゼントは決めた?私はこれとかどうかと思うんだけど」
「……蟹の盛り合わせ?」
「……クリスマスだけど、晩御飯は鶏肉よりも蟹にしよっか?」
「やったー!」
「全くルビーは……真面目に考えなさい」
「うっ!」
ミヤコさんにまでダメ出しされた。
だって、カナお兄ちゃんテレビ番組見てる時に蟹うまそうってずっと言ってたし。……はっ!でも剥くのめんどくさいからいいやって言ってたっけ!!
あちゃー!
「絶対変なこと考えてるだろ?」
「そんな事ないよ。まったくもう少しは妹のこと信用してよね」
「ある程度は信用してる……でも兄さんが関わると碌なこと考えないからな」
「さすがですお兄様」
甘えちゃうんだよなぁ。なんでだろ?
まぁ、私のことは置いておこう。
今は本題の方が重要だ。
「それで、一体何買うの?」
「オーダーメイドの枕」
「そのギフト券だけどね」
ママが言うには最近寝つきが悪いらしい。
夜更かししてもすぐに起きているらしく、睡眠不足気味らしいのだ。……どうしてそんなことわかるんだろ?
「最近朝ごはん作る頃には起きてること多いし」
「あぁ、新刊が出るスピードも上がってる」
「流石カナお兄ちゃんファンとオパールファンだね」
「彼方くんのことが好きなのは分かるけど、引かれないようにしなさいよ?」
「はーい」
「わかってる」
我が母と兄ながら……ちょっと引く。
わ、私だって知ってたからね!?ほら、最近で言うとカナお兄ちゃんのお酒飲むスピードが早くなってるし……あ、アルコール摂取しすぎ?それで無理矢理眠ろうとしてる感じ?
「オーダーメイドの枕で決定!!本人いないけど」
「だからギフト券なんだろ?ネットで買うのもいいけど、当日だし店にもらいに行くんだよ」
「なるほど!」
でもそういうのって、ネットでチケットみたいなのが発行されるんじゃ?そう考えていた私の顔が見えたのだろうか?ミヤコさんが小さい声で話しかけてきた。
「ちゃんとしたものをあげたいのよ」
「あ、なるほど」
確かにネット上にあるものを渡すよりも物を渡すほうがいいと思う。それに、今回のプレゼントはクリスマスプレゼントなのだ。何かしらの現物がないと枕元に置けないしね。
こうして私達はなんとかオーダーメイド枕のギフト券を手に入れ、途中クリスマスグッズまでも手に入れて帰宅することになった。
予想外に時間がかかったせいでもう夕方。
今から枕元に置けば遅刻は確定だし、ついでに買ったグッズを有効活用することにしよう。
喜んでくれるといいなぁ。
結局、何を贈ればいいのやら。
昼前から歩き回ってやっと手に入れたプレゼント。
アクアには、お高いボールペン。
アクアは役者も勉強も頑張ってるし、大人になってからも何処でも使えそうな物を選んでみた。
一応俺も書いてみて良さそうなのを選んだが、使いにくかったら新しいのを一緒に買いに行こう。
ルビーには……悪いが思いつかなかった。
年頃の女の子って何が欲しいの!?おじさんだからわかんない!!だから持ち運びできるサイズの加湿器にしてみた。アイドルだしね。移動先で少しでもケアができればと思ったのだ。
メンテナンスとかも簡単そうなのを選んだつもりだが……気に入らなかったらどうしよう。これが一番不安だったりする。
そしてアイさんには。
「これでいいのだろうか?」
前に欲しがっていたのはマグカップ。
アイさんがうちで使う自分専用の物があったのだがこの間手が滑って割ってしまったのだ。あの時のアイさんの落ち込みは凄かったな……。
一応俺が気に入っているメーカーのものだからしっかりとしているのだが……。
「気に入りすぎて同じのを買ってしまった」
そうなのだ。
これ、俺のついでみたいになってない?
俺がついでなのよ?嘘じゃないよ?
「無理がある……よな」
可愛いティーカップのようなものではなく、少し大きな物。俺が気に入った理由もコーヒーいっぱい飲めそうってだけ。あとゴツい。
「似合わない気がする」
そう思った時だった。
インターホンがなった。
カメラに映っていたのはアクアの姿。
「珍しい。鍵無くしたのか?開けるよ〜」
『手間とらせてごめん』
そう言ってカメラから姿を消すアクア。
その姿に少しだけ違和感を覚えるけど気にせず玄関に向かう。普段ならちゃんとチェーンをしてから出るのだが、今回はアクアだし普通にドアの鍵を開けた。
「おかえ「「メリー!クリスマース!!」」……り?」
「メリークリスマス」
玄関の扉を開けると、可愛いサンタさんが二人。
アイさんとルビーがサンタのコスプレをしてくれていた。何が何だかわからない。
あとアクア?
馬面にトナカイのツノはもっとよくわからない。
と、とにかくだ。
「め、メリー、クリスマス?」
とりあえずその……お帰りなさい。
あと、そのまま玄関にいたらご近所の噂になる可能性もあるから部屋入ろうか。
リビングへと入り、改めて私たちを見たカナお兄ちゃんが固まった。
そうなるよねぇ!可愛い可愛いママの!アイのサンタコスだよ!?そりゃそうなるよね!?だから馬面トナカイツノ頭のお兄ちゃんから目を逸らしなさい。トナカイマスクがなかっただけなんだよ?
「ふぉふぉふぉ。彼方くんは今年一年もいい子にしていたようだね」
「え?そんな感じで行くの?」
「こらルビー?せっかくコスプレまでしてるんだからなりきらないと。ほらせーの」
「あ、はい。……んんっ!!そんな良い子のカナお兄ちゃんにはこれをあげましょう。パンパカパーン」
「やけにテンションが高いサンタだな」
「黙って馬トナカイ」
「……」
トナカイなんだから話したらダメだよ?
馬でもあるけど馬も話さないし。
……改めて正面から見たけど、なんだこの化け物。
私とママの悪ノリでとんでもない物を生み出してしまったと思う。……まぁ置いといてプレゼントを取り出そう。
「はいこれ。私たちからのクリスマスプレゼント」
「え?」
カナお兄ちゃんの手にギフト券を乗せる。
理想を言えば枕元。そして箱とかに入れたりとか手を込めてみたかったが、あまりにも寄り道に時間がかかりできなかった。
「今度一緒に行こうね」
さ、流石ママ!自然にデートの約束まで!
って、違う違う。ほらほら開けてよ。
呆然としていたカナお兄ちゃんだが、私たちが促してやっとプレゼントを開けた。ゆっくりだけど、何処か目を輝かせているようにも見えて……その反応、嬉しくなるなぁ。
「オーダーメイドの枕?」
「寝つき悪いんでしょう?」
「よくわかったね……。ありがとう、大切にする」
「まだ実物がないから気が早いよ。でも、そうしてくれると嬉しい」
マスクを脱いだお兄ちゃんがカナお兄ちゃんに笑いかける。あ、やっと脱いだんだ。
「………………あっ、と。ちょっと待ってて」
そう言ってかなお兄ちゃんは席を外す。
そして帰って来た手には赤い袋が二つ、青い袋が一つ。……もしかして。
「これ、俺からみんなに」
そう言ってプレゼントを渡してくれるカナお兄ちゃん。
「メリークリスマス」
そう言ってくれる顔はとても嬉しそうで、楽しそうで。やっと言いたかったことが言えた子供のようにも見えて。
きっかけは私の我儘だったけど、それでも大事な人達と良いクリスマスを過ごすことができたかな?うん、できたと思う。
窓から見える景色は暗く外はとても寒いけど、家の中は、家族たちはすごく暖かくて明るくて。こんな毎日が続いてくれることを願う。
「ありがとう!カナお兄ちゃん大好き!」
そんな毎日をくれた大好きなお兄ちゃんに飛び込む私だった。来年も、また一緒にクリスマスを過ごそうね。
遅くなったけどメリークリスマス。
本編との時系列とかはあまり気にしないでね。
私はチキンとチーズフォンデュと酒を楽しみました。
カロリーやべぇです
おやすみなさい。