どうやら、俺の隣人はアイドルだったらしい。   作:クウト

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超かぐや姫いいぞ。
本当にいいぞ。
仕事も落ち着いたし、毎週一回は更新できるかなぁ?
ゆっくりと一週間かけて書こう。なんて思ってたのにね。
超かぐや姫の話、三話ぐらい書いてました。
やべぇ!となって今日慌ててこの話を書きました。


千秋楽を迎えて

最近は穏やかな日々を過ごせている。

というのも俺も少し……少し?関わった東京ブレイドの舞台も千秋楽を迎えたのだ。

俺もなんとか時間を作り、最後の方にもう一度見にいけたりもした。全員の……いや、特に今回はメルトくんとか、あかねさんとかのレベルが上がった演技をしているのがわかり、とても楽しめたなぁ〜。

……いや、あかねさんはあれ以上上がると扱いに困ってくるのだが……姫川くん大変そうだったぞ?

なんて色々なことを思い出すのだが……あ、もちろんアクアもだ。後、君も忘れてないからね有馬さん。

 

「……ふぅ。今日はここまでかなぁ〜」

 

データを保存してノートパソコンを閉じる。

そのまま座っているソファにそっと置き、俺はある方向……いやまぁ、一人分の座れるスペースを開けて隣に座っている人物へと目を向けた。

 

「あー、昼飯食う?」

 

「食べる」

 

「なら適当に何か探すね〜……」

 

アクアだ。

東京ブレイドを終えてから、なぜか抜け殻?の様になり穏やかなニート生活をしている弟。いや、学業とかその辺はキチンとしているし、仕事のスケジュールに空きができたって感じだからニートではないんだけど……。

 

『え?お兄ちゃん無職なの?ニートじゃん』

 

ルビーのせいで……俺までそんなイメージを持ってしまった。止めてルビー、俺も暇な時あるし、そんな時に俺もこれでニートか……なんてふとした瞬間に思い出したくない。

アクアは仕事辞めてもないし学生だからね?

少なくとも勉強あたりは、君よりずっとやってると思う。ルビーももう少し勉強しようね。

 

「インスタントなんて久しぶりに食うな」

 

ここ数日、アイさんは仕事が忙しいらしい。

早めに終わらせられるものはできるだけやりきる!と、ずいぶん気合が入っている姿を見ている。何かあるのだろうか?

 

「アクア〜。普通のかシーフードかカレーどれがいい?」

 

「トマト」

 

「は?これは俺の」

 

「……ならシーフードで」

 

「はいよ」

 

大人げない?

ははっ、何を言っているのやら。

うちでインスタントを食える頻度は激減しているのだ。若い頃、インスタント食品を食いまくってたせいもあり、たまに食うこれが美味いのなんのって。アイさんに言えば不機嫌モードに入りかけるから言えないけどさ……これはたまにあるチャンスタイム。俺は自分の好きなものを食いたい。

まぁ、ここまで言っておいてだが、それはアクアも同じだけど……隠してるやつだから一個ずつしかないのよね……ごめん。

そんな俺は電気ケトルでお湯を沸かしている間、アクアのやつをボーッと見つめる。

 

「なーんか……変だよなぁ」

 

反抗期が一瞬で過ぎ去ったからか?

俺、普通の学生生活送ってなかったからわかんねぇ……それに親もアレだし、母親は優しかったが早くに亡くしたし……大人だというのになんの相談も乗れずすまない。

 

「はいどーぞ」

 

「ん?こっちトマトだけど」

 

「いいよ食え食え」

 

なんか申し訳なくなった俺はアクアにカップ麺を譲ってやる。こんな事しかできねぇですまん。

 

「まぁ、そう言うなら……いただきます」

 

「いただきます」

 

二人揃ってカップ麺を啜る。

……彼方としてでは無く、オパールとしてアクアのことを考えてみるか?……いやいや、東京ブレイドの件でアイさんに怒られたばかりなのだ。

あれは必要なことだったとはいえ、今する必要があるか?と言われれば首を振ってしまう。

 

「あっと……学校どう?楽しい?」

 

「それなりには……どうした急に?」

 

「いやいや、それなら安心だなぁと。俺は孤立してて楽しくなか……いや、なんでもない」

 

「いや無理があるだろ」

 

だめだ。

俺の学生生活は黒歴史すぎた。

いつも一人で人間観察してたし、仕事上の理由で長めに休んでたし……あ、ネタ帳みたいにしてたノートを課題のノートと間違えて提出したこともあったな……後日おじいちゃん先生が俺のデビュー作の初版本持ってきて焦ったのは、今となってはいい思い出かもしれない。

 

「いきなりどうしたんだ?兄さん」

 

「いや〜……そのだな……うーん」

 

悩んでるならなんでも聞くぞ!

と、いつもなら言えるのだが、いつもと違いすぎるアクアに困惑して言葉が出ない。

そんな時だった。

バタバタと玄関の方がうるさくなり、バタン!と大きな音を立てながらアイさんが部屋に入ってくる。

 

「宮崎に旅行行くよ!!」

 

「へ?」

 

「は?」

 

「東京ブレイドのお疲れ様会!私も参加するから全員ってわけじゃないんだけどね!」

 

「ほーん。え?俺もです?」

 

「それはそうだろ?影の立役者が不参加ってのはどうなんだ?」

 

いやまぁ、俺も仕事は落ち着いてるし、旅行とかは今しかタイミングはないのだが……はっ!!

 

「東京ブレイドお疲れ様会。なるほど」

 

任せろアクア!

君の思春期問題で、オパールの力はちょっと使いにくいなぁって思ったけどこれなら!

そう考えた俺は、仕事を片付け終えて旅行へと意識を持って行かれ、いつもよりテンションが高いアイさんを放置し、自分の部屋に戻りスマホを取り出す。

 

「えっと、メッセージメッセージ」

 

とある人物にメッセージを送信。

…………ん?待てよ?何か引っ掛かる様な……ま、ええか!!

 

 

 

なーんて、考えて馬鹿みたいに行動したのが数日前。今俺の目の前には不機嫌なアイさんと、ニコニコとしているが変なオーラが出ているあかねさんがいる。

 

「って、わけで。彼方さんから連絡をもらいました」

 

「へー……あかねちゃんの事は気に入ってるんだけど、それでも最近は彼方くんに近すぎないかなぁ?」

 

「あ、大丈夫です。二番でいいので」

 

「なら……まぁよし」

 

なんの話だろうか?

まぁいいか。

俺の家にやってきたのは、最近また話題になってる黒川あかねさん。君が話題になるたびに俺の本の宣伝するの何?ネットで色々言われてるからやめときな?

まぁ、それは置いといて。

今回、俺は別に企画者でもないのに、慰安旅行にあかねさんを誘ってしまったのだ。

それに気がつき頭を抱える俺。

関係者に謝ると同時に、完全に星野家の関係性がバレた瞬間だった。でもそこはほら、あかねちゃんだからさ。

 

『知ってました』

 

わー。

俺言ったっけ?

少ない情報から推理してそうで恐ろしくもあるが、今回は是非とも協力してもらいたいのだ。

 

「それで、彼方くんから私達以外の誰かに連絡するなんて珍しいよね?何かあったの?」

 

「あー、まぁ」

 

母親の前で言えるかよ!!

様子がおかしいアクアのことを調べてなんて言えるかよ!!

…………よし。

 

「アイさん。十分だけ俺の部屋に行ってくれません?」

 

「…………」

 

「アイさん?」

 

「……え?なんて?」

 

「え、いや、だから十分だけ俺の部屋に」

 

「あ、そういう。よし行こっか彼方くん」

 

「え?いや、俺はここであかねさんと」

 

「…………え?なんて?」

 

ダーメだこりゃ!

 

 

 

最終的にアクアの件をアイさんの前で相談する。

あー、なるほどね〜なんて言った後、やけに深呼吸しているアイさんがいるが、こっちはしばらく無視だ。あかねさんが帰った後に口止めしておこう。

 

「まぁそんなわけで、今回の旅行でアクアの様子を見てほしいというか、俺たち以外から見たアクアの様子を知りたいんだ」

 

「わかりました。しっっかり見ておきます!!」

 

「……これ人選ミスか?」

 

やけに張り切っているあかねさんを見ると、ついそう思ってしまう自分がいた。

それで、ところでうちのアクアくんは今何を?

 

「アクアならカナちゃんとデート中」

 

「ほーん。デート中か…………はぁ!?!?」

 

デェ、デデデデェトォオ!?

こうしちゃいられねぇ!!行くぞ!アクアのデートの監……観戦を!!!観戦?まぁええか!

 

 

 

さて、家を飛び出した訳だが……。

 

「ねぇ。なんであかねちゃんは、アクア達の場所わかるの?」

 

「え?カナちゃんならここかなぁって思いまして」

 

「えぇ……」

 

「す、すごいねあかねちゃん」

 

やっぱこの子スペックおかしいって。

俺もテンションが上がって飛び出したはいいものの、結局は居場所とかわかるわけもないよな!なんて思い、普通にご飯食って解散のつもりになっていたのにね……。

まさか普通に見つけるなんて思わなかったよ。

今は目の前にいるアクア達は目的であるキャリーバッグを買おうとしている最中らしい。

 

「……ふーん」

 

普段俺が見るアクアと少し違う気がする。

たぶん、アイさんもそれを感じたのか大騒ぎすることなく二人の様子を見守っていた。

二人はキャリーバッグを買い終わり、移動を開始。その際、アクアは俺にはまず思いつかない様なエスコートをしており、まるで……うん。

物語をのぞいている気分だ。

 

「あ、アクアくんやるなぁ」

 

「え?何が?」

 

「あのお店、予約してないと入れない様な人気店なんですよ。迷いなく入って行ったあたり、予約してるんじゃないかなと」

 

「おぉ〜」

 

「アクアもかっこ良くなったねぇ。さすが私の息子」

 

肉。

肉かぁ。

俺も腹が減ってきた。

 

「俺らも肉食いますか」

 

「お!いいね!」

 

「私もご一緒してもいいんですか?」

 

「もちろんもちろん。ね、彼方くん。私あの店行きたい」

 

「あー、はい。了解です……いけるかなぁ?」

 

スマホを取り出して電話。

あ、いけます?すみません急で……あ、はいはい。いつもの席で、はい。了解です。お願いします。

 

「行けるみたいなんで行きましょうか」

 

こうして会員制の焼肉屋へと向かう。

いやね……俺もそれなりに接待?とか受けるしツテとかあったりなかったり。それにアイさんが一緒でリラックスできる食事となると限られるのだ。

そうしてタクシーで移動を開始して焼肉屋へと向かうのだった。

ちなみに、あかねちゃんだが。

 

「え、あ、焼きま……あ、焼いてもらえるんですね」

 

ガチガチだった。

この子、それなりに良いとこの育ちいい感じの子だし慣れてると思ったんだが……。ん?俺。

 

「うま……あ、すみません。あ、うま……」

 

ほとんど、うま……としか言ってないです。




見直ししてないし、あとで読み直そ。
それはそうともしかしてランキングとかに載ってたのかな?
なんかお気に入り数が急に増えてる気がする。まぁええか。ありがとうございます。
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