Infinite Stratos -Children's small dream-   作:Tommy

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オリキャラ・佐倉弥月の現在時間における初登場回で初戦闘シーンです。正直この回賛否両論どころかおもっくそ叩かれそうな気はしますが書いて後悔はしていません。


……ただ批判はなるべくオブラートに包んでくれると嬉しいです。


Fragment 2

 その少年の名前は佐倉弥月といった。

 

 少年は何処にでもいる子供だった。別段何かが特別に秀でていたわけではなく、家が特別にお金持ちだったというわけでもない。父親は公務員で母親は専業主婦の至って普通な家庭に生まれ、普通の子供のように笑って泣いて怒って、当たり前な人生を歩むはずだった当たり前に存在する子供だった。

 そんな弥月の人生に転換期が訪れたのは小学校に入学した時だった。

 そこで始まる生活に子供らしく胸をときめかして、振り分けられた教室に足を踏み入れた時に真っ先に目に入った少女。世界の何もかもに興味を持っていないような、自分と世界がズレていると認識しているような、余りにも無気力で無関心な目をした少女。

 異物であり異常。子供ながらにそう理解させられてしまう。そんな強烈な違和感を纏った一人の少女。

 弥月はその日から彼女から目を離せなくなってしまった。

 学校では気が付けば彼女を目で追っている。そのせいで授業中に先生に注意されたことも一度や二度ではない。

 学校以外では常に少女のことを考えている。それが当たり前になりすぎて、両親の言葉が耳に入ってこなかったのもしょっちゅうだった。

 それは一目惚れと呼べるものであり、佐倉弥月という少年の初恋だった。

 何時からか弥月は恋をした者として当たり前のように少女と話してみたくなった。その頃には少女は既に学校では浮いていて、友達になった子たちは皆弥月が少女に関わろうとするのを止めた。

 気味が悪い。要約すれば理由はその一言だ。実際この場合、誰も子どもたちを責められないだろう。イジメ、かっこ悪いとかの言葉でどうこう出来るような、そんな可愛らしいものではなかったのだから。

 どこの世界に、小学生でありながら量子力学を完璧に理解する子どもがいるだろう。

 どこの世界に、小学生でありながら偉人たちがその生涯をかけて解き明かしてきたものを全て理解する子どもがいるだろう。

 少女は聡明過ぎたのだ。それが少女の纏う違和感の正体。

 少女にとってこの世界はレベルが低すぎる。何から何まで簡単で、優しすぎて、つまらない。

 つまり少女にとって生きるということは既に解き明かした数式を何回も、何十回も、何百回も、何千回も、延々と繰り返し繰り返し解きなおし続けることと大差がないということだ。そこで生きる人たちも数字や記号の羅列にしか思えない。

 なまじ優秀すぎるが故の苦痛。歴史上にもそのような人物はいたであろうし、そのような人物はそれでも何らかの形で世界と折り合いをつけて生きていったのであろう。少女にとって不幸だったのは余りにも幼すぎて折り合いのつけかたが分からなかったということだ。

 だから、友達の制止を振り切って少女へと話しかけてきた弥月も認識としては変わらない。取るに足らない有象無象。相手をするだけ無駄である。

 

 ―――何?

 

 それは酷く冷めた声だった。とても小学生の女の子が出していい声ではない。聞くだけで悪寒が走るかのようなそんな声。

 今までその声を聞いた人は誰一人の例外もなく少女から離れていった。

 だから少女は弥月が離れていくことを疑いもしなかった。

 

 ―――ぼ、僕と友達になってください。

 

 だからそれは少女にとっての予想外。弥月は頬を赤らめつつそう言った。

 少女は初めてのことに戸惑った。今まで声をかけてきた人はその一言でいつも離れていったというのに。

 こいつは一体何を言っているのか。本気で意味が分からない。

 けれど少女が人と関わりになりたいなどと思うはずもなく、口をついて出たのは拒絶の言葉だった。

 

 ―――嫌。

 

 ―――ど、どうして!?

 

 ―――その必要性を感じないもの。

 

 にべもない言葉に弥月は傷ついたような表情をするが少女にとってはだからどうしたという。

 少女の世界は「自分」という要素で埋まっている。そこに他が入り込む余地はない。人が地を這う蟻の気持ちを知らないように、少女もまた他人の気持ちなどは知らないのだ。

 少しの怪訝、少しの驚き、それを感じたところでそれでも根本が変わることはありえない。愛の反対は憎悪ではなく無関心とよく言うが、至言だと少女は思う。

 

 ―――低俗で劣等。あなたたちみたいに普通過ぎてつまらない、どころか苛立ちしか湧かない相手と話すことなんてないじゃない。

 

 心の底からそう思っている。少女の弥月を見る目は本気だった。

 弥月は少女の言っていることの半分も理解できなかったが、それでも伝えたいことは理解した。

 要は自分が彼女に相応しくないのだ。話すだけの価値がなくて、友達になるだけの興味もない。だからこそ自分は少女と友達になれないのだと。

 だったら、

 

 ―――じゃ、じゃあさ。僕が君に釣り合うだけの価値を持てたら、僕と友達になってくれる?

 

 その結論、いささか以上に突飛過ぎではあるがそれでも弥月はそう考えて、少女へとそう言った。子供ながらの恋心は純粋であるがゆえに留まることを知らない。

 

 ―――なれたれ、ね

 

 少女はそう言う。なれるはずがないと、そう断定しながら。

 期待はしない。少女にとってその約束は長い長い暇つぶしのようなものだ。

 しかし、弥月の反応は劇的だった。とても嬉しそうな表情でうんうん、と頷いて教室から走り出していく。さっそく勉強か何かに行ったのだろう。その安直な精神に少女は呆れ顔をした。

 

 そしてそれからの弥月は人が変わったようだった。友達と遊ぶことなどせず、ひたすらに知識を詰め込んでいく。友達も両親も先生たちも弥月のことを心配するようになったが、それでも弥月は大丈夫と言って一心不乱に突き進んでいった。元から素質はあったのだろう。瞬く間に少女との差を縮めていき、小学三年に上がるころには少女とそう大した差がないくらいになっていった。

 少女にとっては驚愕だった。絶対に無理だと思っていたことを成し遂げた弥月。少女にとっての世界に初めて現れた不文律。気が付けば少女の方から弥月へと近寄っていた。

 

 それがすべての始まり。少女―――篠ノ之束と佐倉弥月との間に生まれた縁の原点だった。

 

 

 ◇

 

 

 その日、弥月はドイツの軍事施設にいた。

 ISの研究所を兼ね備えた基地だ。それなりに高い機密保持で守られており、存在を知る者は多くも実際に赴ける者はそう多くない。

 研究者や常駐の職員を除けば入る資格を持つ者は将官クラス。一般人は当然として、士官や一兵卒でも入る資格はない。ここに入ることが出来る者は総じてエリートと呼べる者なのである。

 そんな施設の廊下を弥月は進んでいた。要は襲撃だ。目的はこの基地にあるデータバンクへのアクセス。それによる情報の正誤の確認。

「きな臭ぇなぁ。嫌な予感がしやがる」

 最後のセキリティを解除してゲートを潜り、目的地へと向かう通路を歩きながら弥月は一人ごちた。

 通路には弥月を除き誰もいない。随所にカメラが設置されてはいるが今や完全に動きを止めている。お陰で通路に響くのは弥月が立てる足音と声だけだ。

 口には煙草が銜えられており、手元でナイフを弄びつつ歩く姿は非常に堂に入った気楽なものでまるでどこか友達の家に遊びに行くかのようだ。もっとも、戦闘服をカスタマイズした内側に銃やら手榴弾(グレネード)やらを大量に仕込んだコートを羽織っていなければの話ではあるが。

『一応その通路には敵性存在はいないけど』

 耳に装着したインカムから聞こえてくる篠ノ之束(こいびと)の声に苦笑を交えながら返答する。

 確かに彼女の言うとおりではある。施設の目は潰したし、ガードメカは全機スクラップに変えてある。ここの職員たちもひと纏めにして部屋に閉じ込めた。敵性存在は理屈上存在していない。

「理屈でいけばな。ただ何となく最後のセキリティが甘いような気がしてよ。この先にあるのは施設の頭脳(ブレイン)たるサーバールームだ。そこへの通路のセキリティを外部からのハッキングで解除出来るような仕様にしとくか、普通?」

 一言で言えば勘だ。虫の報せと言ってもいい。コレばっかりは戦場で鍛えるしかないため、ほぼ戦場に出ない束には分からないものだろう。弥月としては分かってほしくはないものではあるが。

『うーん、確かに一理あるかもね。けどセキリティそのものはかなりしっかりしてたし、束さんやくーちゃんみたいなのを想定してないだけかもよ。こう技術力の誇示のためにあえて外からハッキング出来るようにしてたとか』

「よっぽど阿呆ならそういうこともするかもしれねぇけどな。俺がそいつの上司なら一発でクビにする位の下策だよそりゃあ。となると考えられるのは」

 罠か囮か。前者であるならばともかく後者であるならば、

「こりゃ一波乱ありそうだわ。疲れるからいやなんだけどなぁ」

 戦いの予感がある。血と硝煙の匂いが漂ってくるような気配がある。

 障害は排除して敵は排撃すると確定はしているが、別に弥月は戦闘狂ではない。負けるつもりも死ぬつもりもないし、いざとなれば逆に敵を殺すことも躊躇うことはないがないにこしたことはないのだ。

 弥月は平和主義者なのだ。必要にかられて戦う(すべ)を学んだが、個人的に許せるのは喧嘩までである。まぁ千冬辺りが聞けば「どの口がそんな言葉を言うのだ」とか言いそうなところではあるが。

『死なないでね、みーくん。嫌だよ私、みーくんの葬式するの。くーちゃんだってそう思ってる』

 インカムの向こうから束は心配そうに弥月へとそう言った。

 束と千冬と弥月、三人で空へと行くという夢はまだ叶っていない。世界各国に指名手配されているから結婚式も挙げていない。それに、弥月との間に子供だって作っていない。まだやりたいことは一杯あって、まだまだ一緒にいたいという気持ちは胸の内でずっと存在している。

 そういう束の気持ちを理解しているからか、弥月の返答も真摯なものだった。

「当たり前だろ。お前残して死ぬかよ」

 微笑みを浮かべてインカム越しに束へと語りかける。

「飯でも作って待っててくれや。んで、くーの野郎と一緒に三人で食おうぜ」

 優しい声音で言われたその言葉は束にとっては殺し文句だったらしい。「はうっ//」という声がインカムを通して聞こえてくる。

 相変わらず低耐性だなぁ、と弥月は思った。つき合いだして結構な時間が経つが束はこういう台詞に哀れなほど耐性がない。端から聞いたら別に大した台詞でもないのに今のようになる。

 まぁそこが可愛らしいんだけどなぁ、と弥月は微笑ましい気持ちになった。

『……またやってるんですか?』

 インカムの向こうで「あうあうあう//」と赤面していることが丸分かりな束の声を堪能しながら通路を進んでいると、別の回線を通じて通信が飛んでくる。束と弥月の二人へと向けた直通回線。当然束の方にも聞こえているはずなのだが、トリップしているせいで通信に気付いていないようだ。

 仕方なく弥月が答える。

「別に良いだろ、くー。減るもんじゃないし」

『良いことありません。いちゃつくなとは言いませんが時と場所を弁えて下さい』

 聞こえてくるのは少女の声だ。それは弥月の記憶の中にある束の小さい頃の声にとても似ている。

 くー、と呼ばれた少女の声は畳み掛けるように言葉を紡いだ。

『そもそも貴方はIS持ってないんですよ。こんな場所に拳銃一丁とナイフ三本、各種手榴弾を少量で乗り込むなんて馬鹿ですかと言いたい位です。挙げ句の果てに私に施設の中枢の制圧を任せてデータバンクに直行。ええ、貴方の実力は分かってますよ。こういう閉鎖空間だったら大抵のISにだって負けることはないでしょうよ。しかしですね、貴方だって戦場に絶対はないって知ってるでしょう?貴方は耐久力的には普通の人間なんです。普通の人間ってことはIS級の攻撃は一発でも直撃すれば良くて重傷悪くて即死です。分かってるんですか?貴方は戦闘では基本的に一発も貰ったらいけないんですよ。一般の兵士を相手にするんだったら私だってとやかく言いませんが貴方は基本的にISを相手にすることを想定しているじゃないですか。普通の価値観で言わせてもらえれば無理ゲーとかクソゲーとか言われるくらいの無茶ぶりですよ。流されるままに貴方が言うように動いた私も私ですが一緒にいる時位私を頼ってくれても良いじゃないですか。もう終わってしまってことですし仕方ないですけれど、単独行動しているんですからもう少し警戒して―――』

「ふわぁ〜あ」

『聞けよ』

 あまりの長口上に思わず弥月は欠伸をしてしまう。くーは底冷えするような冷たい声で文句を言った。

 弥月はそれに反応を返さず、ナイフを回すのを止めて、一旦歩くのを止める。弥月の視線の先には通路の終わりが見えてきていた。弥月はナイフを仕舞い、腰のホルスターから愛銃を引き抜く。

 M1911A1。コルト・ガバメントの通称でも知られる、一世代前のアメリカの拳銃だ。弥月が持つものは正確にはそれのカスタムモデルであり、使用者である弥月に合わせて照準周りと安定性を底上げし、耐久性能を特化させてある。しっかりと照準を合わせさえすれば高速機動中のISであっても当てることが可能であるし、並大抵のことでは壊れることがない。

 最も、ISを相手にする場合当然のように真っ当な武器としては使えない。ISのシールドシステムは堅牢だ。そういう風に作った(、、、、、、、、、)のだからそれは弥月がよく知っている。ないよりマシの、精々が牽制のための武器だ。45口径(フォーティーファイブ)を生身の人体に向けて撃った時のことを考えるとつくづくISというものがデタラメであるということが分かる。

「なぁ、くー」

『…なんですか?』

 いかにも不機嫌です、と言いたげにくーは答えた。

「お前に良い男の条件って教えたっけか?」

『は?』

 あまりに唐突な話題の転換にくーは思わず間抜けな声を出した。

 弥月が通路を抜ける。着いた所は少し開けていた。広間、というほど大きいわけではないがそれでも銃撃戦をするには十分すぎるほどの大きさがある。加えてそこらかしこに何の目的があるのか弥月の腰ほどの高さのあるコンテナが転がっている。遮蔽物としても申し分ない。弥月はガバメントを両手でしっかりと構えつつクリアリング、周囲の安全を確認する。

 人影はない。当然ガードメカも存在しない。管制室がくーにより抑えられているためセキリティも機能していない。

 とても静かだ。弥月が床を踏みしめる足音がとても大きく聞こえる。一見してそこには何もないように見えた。

 当たりだ(、、、、)。弥月は直感する。

「良い男の条件って言うのはな、女を嬉し泣き以外させない男のことを言うんだ。くー、お前は俺が(おんな)を泣かせるような男に見えるか?」

 部屋の奥の方には扉があった。12桁のパスワードを打ち込むタイプの電子錠だ。目指すデータバンクがあるのはそこであろうと目星をつけて弥月は一歩一歩ゆっくりと進んでいく。

『腹立たしいことに見えませんね』

「だろ?俺はこれでも良い男を自称してるんでね。自分の価値観に背くようなことはしないさ。だから―――」

 かつん、という音を弥月は聞き逃さなかった。弥月から見てほぼ真後ろ、ちょうど入ってきた通路の方へと向けてガバメントを連射する。

 乾いた音が三発、連続で響く。マズルフラッシュと同時、銃口より吐き出された弾丸が弥月の背後まで迫っていたそれ(、、)に当たった。

「俺は相手がISだろうが戦車だろうが負けてやるつもりはないし、死ぬつもりはもっとない。有言実行。俺が好きな言葉だよ」

 黒光りするメタリックフレームの装甲。それでいて相手の肉体の大部分は見方に寄ってはタイツにも見える体にぴったりとフィットした専用のスーツに包まれている。装甲が着いているのは両手足と胸部の一部で、それ以外は全て露出していた。

 それはISだ。弥月と束と千冬が心血を注ぎ、共に造り上げた空の果てへと飛翔するための機械仕掛けの翼。

 弥月が撃ち込んだ弾丸は肉体の体表面で止められていた。物理的にあり得ない現象ではあるが、弥月としては見慣れた光景だった。

 だからその後の弥月の反応は早かった。45口径弾を極至近距離で受けても怯むことなく落としてくる白熱光を後ろに跳び退って回避する。

 白熱光は弥月が数瞬前までいた空間を薙ぎ払い、そのまま床に突き刺さる。しかし抵抗らしい抵抗はなく、そのまま床を融解させた。その正体は超高温のプラズマブレード。並大抵の装甲などバターも同然に切り裂ける。

 相手は突き刺さったプラズマブレードをそのまま上へと突き上げる。その動きはとても速い。相手が戦闘慣れしていることは明瞭だった。

 狙うのは弥月の頭部だ。それが分かるからこそ弥月は先んじて動く。深く沈み込みながら開けた距離を一息で詰める。そのまま弥月はコートから取り出した焼夷手榴弾(フレイムグレネード)のピンを抜き、それを相手に押し付けつつ関節を極めて投げ飛ばした。投げ飛ばすと言っても相手はISをまとっている。その総重量は相当なものであり、大した距離は投げ飛ばせない。必然的に投げ飛ばした相手は弥月に非常に近い距離で床に倒れ込み、そこで焼夷手榴弾(フレイムグレネード)が炸裂した。

 強烈な熱波が弥月と相手を襲った。生身ならそのまま相手を焼殺しかねない。

 その熱波を突き破って、弥月が躍り出た。耐火性能を持つコートで熱波を防ぎつつ、至近距離で熱波を直撃させた相手から距離をとる。

 熱波は相手に対して大した効果はないだろう。ISの装甲もシールドも対人用の焼夷手榴弾(フレイムグレネード)一発程度でどうこうなるようなものではない。実際問題そういう機能をあらかじめ持たせていたとは言え、個人携行が可能な装備でその威力のほとんどを殺すことが出来るのだ。相手のシールドエネルギーを二桁削ることが出来れば大健闘だ。

 別に構いはしない。要は一瞬動きを止めることが出来れば良いのだ。僅かに稼いだ時間に弥月は即座に動く。

 何も距離と時間を稼いだのは襲いかかってきた敵に対応するための体勢を整えるためではない。寧ろ敵性ISが一機だけであるのなら弥月はそのまま畳み掛ける。であるならばなぜか。その答えを示すように弥月は何もないはずの空間に向けて発砲した。

「つうわけで、だ。出てこいよ。隠れたところで意味がねぇ、ってのを理解してくれるとこっちとしても面倒がなくて助かるんだけどな」

 響いたのは銃弾が何かに当たった金属音。そして次の瞬間何かが回る駆動音が聞こえてくる。

 弥月は本能が命じるままに横に跳んだ。その直後弥月が発砲した方向から銃弾の嵐が飛んできた。

 凄まじい轟音を立てながら、回避行動をとりそのまま駆け出した弥月をそれが追随する。弥月はステップを交えた軽快な動きで銃弾を全て躱した。そのままコンテナの裏側へと回り込む。

 弥月が遮蔽物の向こうに消えたからか銃弾の斉射がやんだ。コンテナの影からチラリと弥月が向こうを見れば現れたもう一人が弥月に投げ飛ばされた相方を助け起こしていた。既に焼夷手榴弾(フレイムグレネード)の火も消えている。

「しかし、予想していたとはいえ熱烈な歓迎だな」

 一息ついて弥月は改めて現れた敵二名を観察する。両方ともまだ幼い。十代の半ばから後半程度の年齢だ。最初に弥月へと手首に存在するプラズマブレードユニット、多分プラズマ手刀とか言われているやつで斬り掛かってきた少女は赤毛に金色の目をしており、目元にある泣き黒子が特徴的だ。弥月にガトリングの射撃と思わしき銃撃を放ってきた少女はブロンドの髪に赤色の目をしており、右ほほから首筋にかけて斜めに切創の痕と思わしき傷が残っている。

 二人は弥月が隠れたコンテナを黙って睨みつけていた。その姿からはIS操縦者が生身の人間を相手にした時の油断などは伺えない。初撃も何もさせずに一撃で決着を付けようとしていた魂胆が丸分かりな攻撃であったため、一般的なIS操縦者とは心構えの段階から桁が違うと弥月は思う。

 正直な話こういう人種は稀だ。弥月は今まで何回かISと戦ったことがあるが、どいつもこいつも生身の人間を相手にするということで隙と油断がでかすぎて話にすらならなかった。こいつらにはそれがない。勝てる勝てないは別として端的に戦いづらい相手である。

 弥月はインカムで束とくーに語りかける。

「おーい。束、くー、聞こえてるか?」

『万事オッケー、聞こえてるよみーくん』

『……一応』

 束はトリップから回復していた。いつもならもう少し浸っているであろうところではあるが流石に弥月が戦闘に入ってしまった以上いつまでもそういう風に惚けているわけにはいかないと切り替えたようだ。何事もなかったかのような態度ではあるが声からして少し恥ずかしくは思っていたらしい。

 くーからの反応が薄かった。というよりも少々怒ってるようにも感じる。

「何だよ、その言わんこっちゃないみたいな反応は」

『その通りですよ。言わせてもらいますね、言わんこっちゃないじゃないですか』

「何だよ、お前。怖えーよ。これからIS相手に一戦交えようとしてるお父さんを怖がらせないでくれる」

 全然怖がってないような声音で言う弥月。

『帰ってきたら説教です』

「え、マジ?」

『マジです。私の堪忍袋にも限界はあるんです。覚悟しておいて下さいよ』

 本気で言ってくるくーに、弥月はうわーといった顔をした。完全に自業自得である。

 それはともかく、

「奴ら光学迷彩(ステルス)を持ってやがる。気をつけろよ、こっちにいるのはこいつ等だけのようだけどそっちにいるのかは分からん。いたら相当厄介だぞ」

『了解しました、警戒しておきます。そちらは一人で大丈夫ですか』

「問題ねぇ。いつも通りにやりゃ良いだけの話だ。かわんねぇよ」

 状況を説明して警告する。弥月の声音が真剣なものに一瞬で変わったことを理解したくーも態度を切り替えた。先までの怒気を沈めて冷静に言葉を返す。

 先ほどの長口上ではああは言ったが、くーも弥月の戦闘力はしっかりと理解している。だからこういう状況になれば自然と弥月のサポート、もっと言えば弥月がもっとも望むアシストを理解して実行する。

 この場合はしっかりと管制室を抑え続けることを弥月は望んでいる。もしもISと戦っている時にガードメカやセキリティが回復などでもしたらいくら弥月と言えどもヤバい。さらに言えばもし外と連絡でもとられでもして増援がきようものなら、勝利は絶望的だろう。安心して弥月が戦えるようにすることがこの状況の最善であるのだ。

『御武運を』

「任せろ。そっちは頼んだ。束もくーのサポートを頼む。頼りにしてるぜ」

『了〜解〜』

 通信を終えて、弥月はガバメントを構え直した。通信中に既にリロードは終えている。何発か無駄になったが、中途半端に弾倉に弾が残っているよりかははるかにマシだ。

 二人は動いていなかった。油断なく弥月が隠れたコンテナを伺っている。焦れた弥月がコンテナから飛び出してきたところを狙うつもりらしい。嫌に冷静だ、と弥月は二人を評価した。

「んじゃ、始めるとするか」

 乗ってやるのはしゃくではあるが、状況はこちらから動かすべきではあろうと弥月自身思う。生身対ISに限らない話ではあるが、技術や精神性を無視して単純に性能差で判断する場合、彼我の性能差が圧倒的な状況で勝ちを拾おうとするならばまずは機先を制することが重要だ。戦いにおける流れを掴むことが出来ないということは受け身に回らざるを得ないということであり、そんなことをすれば性能差で押し切られて敗北することは分かりきった結末である。主導権を握ってそれを放さない。大事なのはつまりそれだ。

 弥月は勢いよくコンテナの影から飛び出した。まず来るのはブロンド髪の少女からのガトリングの斉射。ガトリングの集弾性の悪さを逆に使って牽制の弾幕をひたすらに張り続ける。弥月の着ている服の方にはコートと同じ要領で防弾・防刃の機能が付けられているが、ISの持つ大口径のガトリングの前には効果は本当に申し訳程度しかない。直撃など貰おうものなら重傷だ。やはり大前提、全弾回避しかない。

 先ほどくーも言っていたことだが、生身でISと戦うならば一発も攻撃を受けてはならない。当然防御も駄目だ。当たり前の話ではあるがIS用の武装は基本的に人間が耐えれるようには出来ていない。

 走る。走る。走る。弾幕を恐れずただ走る。こういう状況下で機先を制するなら恐れず踏み込むことが重要だ。回転するガトリングの銃身、その銃口の向く方向とブロンド髪の少女の筋肉の動きから直撃コースの弾丸だけを正確に見切って最小限の動きで躱しながら弥月はブロンド髪の少女の懐まで潜り込んだ。

「なっ!」

 ブロンド髪の少女が驚愕の声を上げた。先ほどまで嫌に冷静だった顔からの変化に、弥月はしてやったりとニヒルに笑んだ。

 彼我の距離は約七メートル。それが一瞬で詰められる。それもガトリングの弾幕を真っ向から被弾なしで突っ切って。人間離れした動きをあっさりと行った弥月に驚くなというのも無理な話であろう。

「ほら、いくぜぇぇ!!」

 景気よく声を上げて弥月はコートを翻しつつ射撃。リロードしたガバメントの薬室と弾倉の計八発を一息に至近距離でぶちこんだ。

 動揺と距離、そしてISの非装甲部位への着弾ということもあってブロンド髪の少女が僅かによろめく。弥月はその隙を逃さない。そのまま体をひねって回転し、ブロンド髪の少女の腹部を目がけて後ろ回し蹴りをたたき込んだ。

「ぐっ!」

 呻き声とともに少女が後退する。

 生身の人間の蹴りとはとても思えないほど強烈な蹴り。衝撃がISの皮膜装甲(スキンバリアー)を貫通してブロンド髪の少女の内臓まで突き刺さる。感覚としてはISをまとっていない時の蹴りの直撃と相違なかった。この威力、少女たちがただの人間(、、、、、)なら既に一人墜ちていただろう。

 何故?という疑問が少女の脳裏をよぎる。ISのシールドにも衝撃緩衝機能(ショックアブソーバ)はついているのだ。ISかそれに準ずる何らかの機械によるパワーアシストを受けなければ蹴りの威力をシールドの内側に通すことは普通は不可能である。

 その疑問に答えがでる間もなく、ブロンド髪の少女へと攻撃を加えたことで一瞬無防備になった弥月へと泣き黒子の少女がプラズマ手刀で斬り掛かる。

「…………」

 無言で弥月の頭部目がけて横一線の斬撃。その動きは先と同様やはり速い。

 味方が攻撃を食らったというのに動揺は見られない。いや、この程度で戦闘不能にならないと確信しているのか。もしそうであるならば味方を信用しているということではあろう。

 泣き黒子の少女の攻撃は完全に死角をついた攻撃だった。物理的にも、意識的にも。攻撃を見てからでは先ほど驚異的な反応を見せた弥月であれど躱すことは不可能である。

 だが―――

「…っ!?」

 弥月はそれさえ躱した。姿勢を元に戻すと同時に頭を下げる。プラズマ手刀が弥月の頭部があった空間を空振った。捉えることが出来たのは髪の毛の数本だけだ。

 あり得ない。プラズマ手刀による一撃は見てからの反応では避けることは出来なかった。ならば弥月はこの攻撃を予測して躱したということだ。完全な死角に入っていたというのに何故?

「目だよ」

 泣き黒子の少女の心の内を読んだかのように、弥月はぼそりと言葉を発した。

 瞬間、泣き黒子の少女の顔面へと拳を突きだす。

 その拳を受けて鼻の骨が折れるいやな音がした。やはりISのシールドを貫通している。骨折の痛みに泣き黒子の少女がたたらを踏んだ。

「なるほど。遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)ね」

 何かに納得したように言葉を発し、弥月が攻撃を畳み掛ける。体の正中線に沿うように拳と蹴りを連続でたたき込んだ。連続する激痛。時間にして僅かに二秒ほどではあったが、意識がおちそうになる。悲鳴は堪えたが感触から考えてあばらの数本も折れていることだろう。

「ぐっ、つぅ。は、なれろぉぉ!!」

 ブロンド髪の少女が立ち直り再度ガトリングを斉射した。距離として二メートルほどしか離れていないにも関わらず、弥月はまたも鋭く反応し射撃が始まる前に横に跳んで銃撃を回避する。

「おおぉぉォォ―――!!」

 ブロンド髪の少女はそのままガトリングを横に薙いだ。

 吐き出される弾丸の嵐がまるで蛇のように弥月を追う。

 回避行動と同時にガバメントのリロードを済ませた弥月は追いつかれまいとそのまま駆け出す。その動きは決して速くない。ガトリングの雨を真っ向から突っ切った時もそうだった。細かいところでの動きは速いが、それでも総合的な意味で弥月の動きは速くないのだ。なのにガトリングが当たらない。この調子ならアサルトライフル等でも差はないだろう。

 人間じゃない。ブロンド髪の少女が咄嗟に思ったのはそんな感想だ。弥月の成した行動はどれも確かに物理現象を越えていないが、かといって人間じみてもいない。常軌を逸している。

それこそ神業、あるいは魔性の業とでも言うべきであろう。人間が出せる限界値ギリギリを無理矢理捻り出し、一見して不可能と思えることを可能にしているのだ。

 打撃を通した理屈も銃撃を避けきった技も少女には分かりなどしないが、それでも異常なことだとは理解できる。自分は人間としての性能を強化された遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)ではあるが同じことをやれと言われても出来ない自信しかない。

 弥月はコンテナへと走り込み、すかさずガバメントで射撃する。全弾直撃するが今度は大したダメージにはならなかった。

 上手い、と思う。いっそ苛立たしいほどに。ヒット&アウェイとして実に的確だ。無茶と定石を上手く噛み合わせISを相手によく立ち回っている。

 泣き黒子の少女がISを飛翔させる。広いとは言っても大して高くもない天井だ。当然飛べる高さも大してことはないが、上空から躍りかかるかのようにコンテナへとプラズマ手刀を奔らせた。

「おっと」

 コンテナごと切り裂かれる前に弥月は退避する。しかし遮蔽物が無くなったことによってガトリングの弾幕が弥月へと襲いかかった。躱すこと自体は出来るが泣き黒子の少女の攻撃も合わさるとなると少々マズい。

 思案は一瞬。弥月は泣き黒子の少女へと迫った。来るなら来い、とでも言うように泣き黒子の少女も身構えて迎え撃つ。

 近距離戦。それも泣き黒子の少女を盾にしながらだ。ブロンド髪の少女に仲間意識があるのであればこれで少しは動きを抑えることが出来るだろう。

「馬鹿ッ!離れろッ!!」

 ブロンド髪の少女が叫ぶ。当たりだ。ガトリングの攻撃が止んだ。この間に泣き黒子の少女を落とすと弥月は攻め込む。

 三次元躍動旋回(クロス・グリッド・ターン)瞬時加速(イグニッション・ブースト)は使わせない。ISの機動性を完全に発揮するには少々手狭な空間であることもあるが、自爆を覚悟で距離をとられれば弥月としてはマズいのだ。当然とられたからといってそう容易く負けてやるつもりはないが、勝利の可能性は多い方が良い。

 つまりフラグ立てだ。この間に勝負を決める。

 唐竹、袈裟切り、逆胴、右斬り上げ。連続で繰り出してくるプラズマ手刀を捌き、要所要所でカウンターを撃ち込んでいく。ISの攻撃に比べて弥月の一撃一撃は軽い。だが、いかなる原理かシールドを貫通してくる以上ダメージは蓄積する。

「ッ、ッッ!!」

 そして限界。泣き黒子の少女のプラズマ手刀の突きに、クロスカウンターで突き出された拳が少女の顎を捉える。

 泣き黒子の少女が意識を喪失した。ISも解除され、地に倒れ伏す。

「まずは一人ってなぁ」

 悪役っぽく呟いて弥月はガバメントを残ったブロンド髪の少女へと連射する。

「く、そおおお!!」

 少女の射撃。もはや無駄だと本能で理解しつつも弥月へと攻撃する。

 少女がとても長いとは言えない人生の中で会った男の中で、明らかに弥月は異常だった。

 普通の人間とは思えないほどの戦闘能力。ISという今の世界の絶対に対し、怯えるどころか真っ向から突き進んでくるその精神性。人間性が欠如しているように見えて決して精神的な異常者というわけでもない。

 つまるところよく分からない。理解不能だ。いっそ恐怖さえ覚える。

「そぉら!!」

 弥月がコートから閃光手榴弾(フラッシュグレネード)を取出し、少女へと投げつける。対IS用の特殊タイプなそれは少女がマズイと思った瞬間に炸裂し、少女の目とISのハイパーセンサーを焼く。

「あっ、ぐう!?」

 うめき声をあげて少女が目を抑えた。視界が白で染まる。何も見えないし、余りの光量にどうしようもないほどの隙ができた。

 終わったな、と自分でも驚くほどに他人事のごとく少女は事実を悟った。そして、顔面に痛み。

 弥月の拳が泣き黒子の少女と同じようにブロンド髪の少女の顔面を捉える。あとはもう先ほどの焼き直しだ。ブロンド髪の少女は倒れ、ISの展開が解除される。

「ま、こんなもんかね」

 ISを二体相手に勝利をおさめ、弥月は静かに呟いた。

 

 

 目的の部屋(サーバールーム)に侵入し弥月は近くのコンソールに近寄る。

 コートから端末を取り出して、それをコンソールへと接続した。

 インカムにより束へと話しかける。

「接続完了した。束、頼むわ」

『まっかせて~、みーくん。この程度のセキリティなら束さんにかかればちょちょいのちょいなのだ』

 束のちょっと楽しそうな声とともにインカムから高速でタイピングする音が聞こえてくる。弥月はコンソールの床に座り込んで懐から煙草を取り出した。

 口に銜えて火をつける。肺腑に染み込んでくる臭いを堪能しつつくーへと回線を繋げた。

「こっちは終わったぜ、くー。そっちはなんもなかったか?」

『いっそ暇なぐらいでしたよ』

 帰ってくるのは淡白な声。

『どうやら貴方が戦ったので最後だったみたいですね』

「ならよかったよ」

 ふー、と煙を吐き出しつつ弥月は言う。

「いやー、疲れた。今回の相手は手強かったなぁ」

 がしがし、と頭をかく。

 今まで弥月が戦ってきた敵のように人間相手だからと言って侮ることもなく、油断することもない。敵の種類は関係なく己の役割としてある侵入者の排撃を絶対の使命として襲いかかってきた相手。

 心当たりはある。と言うよりも確定だろう。遺遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)とか言う試験管ベビーたち。

 生命倫理やら道徳観念やら偽善者めいた言葉を吐くつもりは弥月にはない。故当然嫌悪感もない。素直に恐ろしいというのが感想だ。今回初めてそういう存在と戦ったが、未熟ではあれど覚悟があった。

 怯えを持つ雑兵や敵を侮る愚者とは違うからこそ強い。今回は勝てたが次はどうなるかまったくもって不明だ。

『あっさり勝っておいて何をほざきますか貴方は』

「あっさり、ね」

『それにどうあったって負ける気はないのでしょう? 生身でISと戦うとか普通なら医者に診てもらうのを勧められるくらいの無謀を何回もやっておきながら今更白々しすぎます』

「言うなおい」

 遠回しにキチガイ認定してくるくーに弥月も少々呆れた。

 そこで、束が声を上げる。

『オッケー、終~了~。どうかなどうかな、新記録だよみーくん』

「ドイツ政府がこの現状知ったら結構な数が卒倒すると思うぜ」

 ドイツの中でも重要な拠点だ。そこのセキリティが柔いわけはない。表の物は明らかに抜かれることを前提とした作りをしていたことを考えるとこっちが本命。ならば相当強力なセキリティが仕掛けられていたはずなのだが。

 まぁ、こういうことができるから束は「大天災」などと呼ばれるのであろうが。

「で? 結果はどうだ?」

『うん、大当たりだね。今トライアル中のシュヴァルツェアシリーズの一機にVTシステムが搭載されてるよ』

 弥月が口笛を吹いた。

 くーは呆れたようにため息を一つ。

 束はむしろ感心していた。

 だが三人の心は一つだった。よく載せる気になったな。

「ま、無駄足踏まなくて良かったということにしとくか」

『いいんですか、そんなんで?』

『いいのいいのくーちゃん。まったくもって問題なーし。どうにかすればいいだけの話だしね』

『能天気ですね』

「いつものことだろ、気にすんな」

『少しは気にしてください』

 とは言え聞いてはくれないんだろうな、ということもくーはしっかりと理解していた。

「ま、早急に手は打っとくとするさ。お前は大船に乗った気でどっしり構えてろ」

『すごく不安です』

「はっはっは」

 くーの呟きに弥月は棒読みな笑いで返した。




戦闘シーンで弥月が無双してますが普通に戦ったら弥月負けます。あくまで条件を整えたうえでの勝負ですのでそこら辺りが上手くいかなければフルボッコです。
重要なのは勝利フラグを重ねること。まあ、それでも普通の人には弥月みたいには出来ませんが。
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