怠け者の天邪鬼 作:一般通行天邪鬼
「ここが人里ね。いいところじゃないか」
賑やかで平穏。これほど良いものはない。
「異変中なのに気楽なものだ」
「まあ、あの子が見つかって安心したのだろう? いいじゃないか」
まあ、異変中に子供が失踪とかしたら精神がおかしくなるだろう。ここにいる慧音が証明している。
「へへっ。まあ、私もタイミングが悪かったな。少し、店でもやろうと思ったが厳しいかもな」
「そうなのか? 異変が終わったらすこしどんなものか私に見せてくれないか? ものによってはダメだが、基本的には妖怪も許可さえあればできるぞ」
「そうなのか。オッケー。安心しろ。食い物だから。あほほど美味いぞ」
「ほう。それは楽しみだ」
異変中だというのにのんきなものである。だが平和というものは続かないものでして。
「おっと。地霊ってやつのお出ましだな」
「なに! 正邪殿! 早く避難を」
「なあに、商売相手を見に行くだけだよ。おっと、私は異常に弱いから戦力としてはカウントしないでくれ。っと。さて、行きますか!」
天邪鬼は笑う。天邪鬼は飛び立つ。さあ、この天邪鬼はどんな結果をだすのか。
「よう。少し話を聞いてくれないか?」
地霊は話を聞かないようだ。
「おっと。いきなり攻撃すると。へへっ。まあ、交渉決裂ってことで、闘ろうか?」
天邪鬼は妖気弾を一つ生成する。
「ああ、私は妖力が弱すぎてな。一つしか作れないのさ。まあ、
ドッジボールの要領でやればいいか。間違いなく、弾幕ごっこには向いてないな」
狙いを定めて、感覚を頼りに、正確に、
「まずは、アンタからだ!」
当てる!
「ヒット! さあ、次だ。正確にもう一発!」
ヒット。エイムが非常によろしいようで。
「正邪殿! 私も! スペルカード発動! 野符『武烈クライシス』!」
先生の調子も良い様だ。
「あー、悪い。もうそろそろ限界だ。私は妖力があまりない。この量を避けきるのはなかなかキツイっ!」
弾幕に当たってしまったようだ。
「な! 逃げてくれ!」
「悪いな。どうやら、あまり役に立てないらしい。外で待ってるぜ」
「ふう。いてぇ。ああ! きっつい! いくら瞬間移動できるからって油断はダメだよな。はぁ。私が怪我をしている? なら、ひっくり返すと?」
傷が治っていく。いや、起きたことがひっくり返り、なかったことになっている。
「チートくさいよな。この能力。転生特典ってやつか? そうじゃないと正邪があまりにも弱すぎる。あー、でも痛みが残るなぁぁ!」
今回はケチャップが盾にはならなかったようだ。
「ん? この感じは、あー。なるほど。一度地霊殿に行く必要がありそうだな」
なにかを感じ取った天邪鬼は笑う。
「へへっ。少しだけ楽しみだな。私の心は読めるのかな? 古明地姉妹とは」
天邪鬼は笑う。
「仲良くなれそうかな?」
天邪鬼は笑い続ける。
……
「あ、EX終わってないじゃん。やっべ、どうしよう。もう落ちている最中なのだが」
天邪鬼は笑われていいと思う。
次回「道化の天邪鬼」